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代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

星組・ガイズ&ドールズ まじめに感想4 北翔さんの品のある存在感と「歌うま星組」というあり方

皆様、こんにちは。連休をどうお過ごしですか?お仕事の方、お疲れ様です。

さて、昨日、三度目観劇となりました星組「ガイズ&ドールズ」について感想を書きたいと思います。

ご案内した初観劇のお客様の楽しい素敵な反応はこちらです。よろしければどうぞ(^-^)

宝塚大劇場 初観劇お客さまの反応もろもろと「かっこいい!」 - 代取マザー、時々おとめ

 

1.お見合い結婚の若旦那と若妻のトップコンビ

先日、三井住友VISAカード月刊誌を読んでいたら、北翔さんと妃南さんのインタビュー記事が掲載されていました。阪急電鉄沿線で配付されている「TOKK」でも同様の内容について語っておられるので、お読みになった方も多いと思います(お洋服も一緒でしたので、取材が同じ時なんでしょうね)

北翔さんは妃南さんとのコンビについてこう語っておられます。

「例えると、恋愛期間がなくお見合い結婚した感じ(笑)。最初は互いの性格もわからず、緊張していました。」と。

(出典:「VISA10月号 №499」VISA編集室発行、2015年)

※先ほど読んでいたら、グラフ最新号でもお見合い結婚って語っておられますね!

確かにそうですよね。一度も相手役としては組んでおられず、風ちゃんはむしろ真風さん、轟さんと組んでの梅田芸術劇場DC主演でした。

拝見をしていると、北翔さんはおっとりと品のある老舗の若旦那、風ちゃんはそこに迎えられた若妻という風情に見えてきます。

 

2.北翔さん演じるスカイの際立つ存在感の品

初観劇のお客様からも「初見の私が言うのもなんですが、トップさんは、他の方とは全く違う存在感がありました」とのこと。そうなんです。

私自身も北翔さんのこれまでの主演舞台を生では観劇していないので、印象が合っているか自信がないのですが、ギャンブラーでありながら、とても品のいい感じを残されていて、さすが宝塚のトップスターと感心させられました。スカイだけが、他のギャンブラー達と格が違うという設定ももちろんありますが、際立つ品のある存在感ではないかと思います。

この舞台での品の良さというのは、北翔さんが愛されるお強みの一つではないでしょうか?私が老舗の若旦那のようだと思ったのは、おそらくこの点からだと思います。

もともと星組さんは、イケメンホスト集団なの?と思ってしまうような、野性味あふれる色気と男気が漂う、いい意味で暑苦しい組であったかと思います。

あ、長年、「コスチュームの星組」と呼ばれていらっしゃっるとのことも聞き及んでおり、確かに軍服はじめ皆様、着こなしが素敵なのも事実。miyakoguは新しいファンなので、そういう印象を持っていることをお許しくださいね。

そこに従兄弟くらいの感覚でしょうか?跡継ぎの若旦那が新しく来られた。そういうふうに見えなくもありません。その若旦那の品が星組さんの男気のある色気を「歌上手の星組さん」へとリードされているように感じる、今公演です。

 

3.一番好きな歌 スカイの「初めての恋」

私が一番好きな場面は、1幕最後。スカイとサラが銀橋で歌う「初めての恋」はまさに「甘く強いワイン」。二人の近づく心とときめきが伝わってきます。

ここで驚かされるのは、サラの純情はわかるとして、スカイの純情ぶりです。2幕のダイスを振る場面に見せる男気とは全く異なる、ナイーブなスカイの恋。彼にとっても初めての戸惑いと湧き出る甘い感情を歌で表現されている。とても素敵な場面での北翔さんの甘い歌声です。

しかし、サラは自分をハバナに連れ出すことによって、教団の建物を夜、わざと空にさせ、そこを賭場として利用したのだと勘違いをして去ってしまいます。近づいたと思った二人の心が一瞬にして分断され、取り残されるスカイ・・

本当はサラを連れ出すという賭けとアーヴァイド達の徹夜伝道がたまたま重なっただけなんですが・・。

そもそも、事の発端はネイサンが場所代の1000ドル用意できなかったからなんですけどね・・。1000ドルくらい、まちの顔役なんだし用意しなさいよ、と思ってしまってごめんなさいね、紅さん(役ですってば)

あ、ついでにキャッシュを手元に用意できないようなネイサンと結婚するのは止めなさいね、とか思ってしまって、ごめんなさいね、紅さんと礼さん(役ですってば)

おばちゃんな、ほれ、現実でいろんな結婚ケースを見てきているからさ、ついついストーリーにちゃちゃ入れたくなるねん!ごめんやで。でも結構な、キャッシュって結婚生活においては大事な要素やで、いやほんまに。

あー、こほん。話を戻しまして。

そして、その勘違いから去っていくサラ。一人取り残されるスカイが、夜明けを迎えたニューヨークの空のもとで一人で歌う声が切ないのです。同じ歌なのに。甘い歌声から、一変して戸惑いとやるせない悲しみを含んだ歌声に・・。

前回もそうだったのですが、ここで一人涙するmiyakogu・・。いえ、誰も泣いておられないようなのですが、なんというか、北翔さんの歌に泣かされるのです。切なさと、同じ歌を切り替えて歌われるその表現技術に感動しているのかもしれません。

 

4.「歌うまの星組さん」という新しいあり方

今回、印象に残るナンバーは、北翔さん・妃南さんのトップコンビと、ネイサンの紅さん、アデレイドの礼真琴さん、ハバナの歌手が印象的な夏樹れいさん、三人組の美城れんさん、七海さん、麻央さんによって歌われています。麻央さんも、お歌が上手になっておられますよね?

そのため、どの方のナンバーをとっても、安心してまさにミュージカルが楽しめるのです!これはとても大きな星組さんの新しい強みになっていると思います。

ダンスのきれが素敵な方、下級生を含めて長身のイケメンも揃っておられますから、見ごたえもあり、歌は聞き応えがあり、とてもいいバランスが取れていると思います。

初めての方を失望させない、安心してお連れできる組になっておられるかと。そういった意味で、東京国際フォーラムと梅芸にて「北翔海莉 Dramatic Revue」と銘打ち、「LOVE & DREAM」を上演されるのはとても素敵な企画ですね。

ディズニーと宝塚をコラボして、東京で宝塚歌劇団の実力を見せつける、何て素敵な企画でしょうか!風ちゃんも確か、高校か中学の文化祭でディズニー作品を題材に、演出主演をされたとグラフで読んだことがあり、ディズニーがお好きだったはず。とても楽しみな演目です。

そして大劇場では「こうもり」。「メリー・ウィドウ」をスカステで観たとき、北翔さんにはこういうクラシカルなオペレッタがぴたりとはまるなぁと感心したのですが、品のあるクラシカルだけれど明るいお役がぴったりの方なのだと思います。

明るい品のある存在感と歌。これが北翔さんのコアとしてのお強みかと理解いたしました。

 

5.明るい楽しさと響きあう紅さんの演技

紅さんの演技もますます好調そうです。昨日も、地下水道から出てこられたとき、「帽子を忘れてきちゃったよ」とアドリブでしょうか?大きな笑いを取っておられました。

電話ボックスでの情けない演技、ちょっとお調子者の教団集会での乗り。明るい楽しさが紅さんによってさらに引き出されています。

ただ、それだけではなく、最後にサラに「自分は賭けに勝ったんだ、スカイはその子を連れ出せなかったから」(という趣旨)と明かし、サラの誤解を解いてくれます。このあたりの粋な男っぷりはさすがに2番手さん、しかも演技派の紅さんならではの演技ですね。

おばちゃん、さっきあんなこと言うて、ごめんやで、ネイサン。アデレイドが好きなんもしょうがないわ。

 

6.101周年の宝塚

日本物の雪組、歌上手の星組。これからは、各組の個性をより明確に打ち出されるご方針と聞いたことがあります。

真風さんのおられる宙組は長身イケメン達のダイナミックダンス、花組は美少年の繊細な演技と耽美、月組は抜群の団体力かしら? おそらく、皆様もそれぞれにいろいろな印象と期待をお持ちだと思います。

これから出てくるであろう各組の個性、楽しみです。