代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

TVドラマ・おっさんずラブ第5話 林遣都さんは多分、切なさの化身なんだと思う

えー、以下は普段とは異なる筆致で別の沼らしき林遣都さんが体現している切なさについて書いています。宝塚ファンの方は生暖かく見守ってやってください・・。 

第6話感想はこちらです💧牧君の幸せってどうやったら実現できるの・・?

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1.牧君が嬉しそうだと私たちも嬉しい

先週末土曜日のおっさんずラブ第5話。いつもうるんだような目をしている例の美形チワワ=林遣都さんが演じる牧君は、相変わらず切ない目をしていた。

けれど第5話では、彼は少しはしゃいで、嬉しそうに笑っていて、少しばかり切ない場面があったとしても、その目は哀しみではなく次第に微笑みに切り替わっていく。

牧君が嬉しそうだと、私たちもふわふわと嬉しい。

牧君が傷つくと、私たちの心もちくりと痛い。

牧君が切ない目をすると、私たちも泣きそうになる。

これはものすごい才能だと私は思う。

 

私と中学生娘は宝塚歌劇団のファンで、普段は宝塚大劇場で生の舞台を観ていてTVドラマにはほぼ興味がない。華やかでゴージャスな宝塚の舞台にも、大きな目一杯に切なさや夢をたたえて、その人の心の震えや揺らぎが波のように押し寄せてくる方が時におられる。私の好きな方を挙げるとOGになられたが朝夏まなとさん、早霧せいなさん、月組トップスターの珠城りょうさん。

また、抜群のスタイルを含めてなんて美しい生き物なんだろうとただ見ているだけで満足できる方がいる。私の好きな方では宙組トップスターの真風涼帆さん。

舞台から息遣いが直接聞こえてくるような、飛ぶ汗が見えるような距離感で、その人の心の震えが声やふとしたしぐさになって波のように舞台から響き伝わるとき、私たちは心を動かされて泣いたり、笑ったり、心臓が止まりそうになったりする。

それはよくわかる。だって、舞台だもの。今、一緒にこのひと時を確かに生きているのだもの。

 

けれど、林遣都さんという俳優さんは、その心の震えを液晶画面の向こうから波のように伝えてくる。

だから、牧君を生きている彼の心が躍るとこちらまで嬉しくなって、彼の心がきりりと痛むとこちらまでちくりとなって、彼が泣きそうになるとこちらまで泣きそうになってしまう。

それはものすごい力だ。

 

2.林遣都さんは切なさの化身なんだと思う

第5話では大学生の牧君が登場する。

髪の分け目を逆にして、自信がなく将来への夢も見つけられなくてぼんやりとなげやりな牧君は、長身眼鏡美形(イケボ)の武川さんに恋をする。

少し猫背で無表情で就活でOB訪問に来た学生として登場した牧君は、見事な情けなさで武川さんをいらつかせて追い返される。けれど、偶然再会した武川さんを見上げる憧れに満ちた目。多分、偶然じゃないと思う。牧君は会えそうな場所を張ってじっと待っていたんだと思う。

不動産会社の営業所でビラを配っている武川さんを勝手に手伝って、二人で休憩するとき、ベンチの端っこに嬉しそうに座って、恥ずかしそうに少しだけにじり寄って、武川さんのことを見つめる。

彼の目からは「この人が好きだ」という気持ちがきらきらとこぼれ落ちるようで、弾んだ心の切なさが見ている側にまっすぐに伝わってくる。

ああ・・。牧君はいつだって、半分欠けている彼の心にかちりと音をたててぴったりと合う人を捜し求めているんだ・・。

ごく短い場面からでも、牧君がいつだって誰かを探していたこと、その人に一心に恋をすることが伝わってくる。その背景に彼が抱えている寂しさと孤独があることすらも。

それはやっぱりものすごい力だ。

彼は切なさを体現している。「切なさの化身」なんだと思う。

 

でも、20代最初と40代。牧君が社会人になり武川さんのもとでどんどん成長していく中、すれ違っていった二人は別れている。

恋にはナイーブでも、仕事では25歳らしい強気を培う牧君。いつしか二人の立場は逆転していて、牧君は武川さんのもとを飛び立ち、今は武川さんが牧君がいないとだめになっている。

生活のすれ違いが原因と武川さんは言っているけれど、本当はそうじゃないと彼自身もわかっていると思う。多分。違っていたのは20代と40代の変化のスピード。

 

3.嬉しくて切ない牧君

第4話で上半身裸の春田さんにバックハグで引き留められた牧君は、目撃した幼馴染のちずちゃんが慌てて出て行った後、降ろしたバッグの端を美しい手でつかんでから思い切ったように、なぜ引き留めたのかと田中圭さん演じる春田さんに尋ねる。

家事が便利だから?とやや自嘲気味に、でも少しだけ期待を込めて詰め寄る牧君。ほんのわずか、かすかな期待が彼の心の中で震えているような表情で。

戸惑いつつそうじゃないと言う春田さんに、一歩ずんと進んで牧君は「じゃあ、僕とつきあってください」と踏み込む。期待の方へバランスがわずかに変わったような表情で。

自分でもわからないまま「はい・・」と答える春田さんに、一瞬驚いて口をわずかに開ける牧君。今聞いた嬉しい言葉が信じられない、でも本当のことなんだと自分に言い聞かせるような表情で。

田中圭さんの演技もおかしくて、秀逸だった。俺は「彼氏なの?彼女なの?」と髪をつんつんひっぱって尋ねる春田さんを見て、とっても嬉しそうに牧君は笑う。

 

第5話では、二人は春田さんの休日服を買うという目的でうきうきとデートする。

自分がコーディネートした”彼氏”を嬉しそうに写真に収める牧君

「牧と行きたい店があるんだ」と言われて、一瞬ぼぅっとした後、「ちょっと待って」と弾むように追いかける牧君

ラーメン屋さんで並ぶとき、押されて瞬間的に手が重なってしまった後、手を払われてしまう牧君

春田さんにとって僕は恥ずかしい存在なんですか?と直球で傷ついた目を向ける牧君・・

あーーー、また・・・。牧君が悲しそうで切ない・・。私たちの心は同期する。

休日だけれど仕事で呼び出された牧君はその場を去っていってしまう。

でも一波乱の後、「好きになってもらえるよう、俺、がんばるんで」とほほ笑む牧君

健気過ぎて可愛すぎて、震えたお!

 

第5話の田中圭さん演じる春田さんはイケメンだった。牧君にまっすぐに向かうと「牧のことはぜっぜん恥ずかしい存在じゃない」と強く言い放ち、少し下を向いて笑って、牧君に自分の帽子をぽんとかぶせて先に歩き出す。(ぜっぜんの小さい「っ」が大事)

その春田さんを見つめる牧君は、一瞬、虚をつかれたように切ない目をしてゆっくりとほほ笑む。その時の彼はやっぱり本当は泣きそうな顔をしている。

すぐに春田さんの背中を追いかけて走り出した牧君の弾んだ心が、遠くなる後ろ姿からこちらにぽんぽんとボールのように届く。

それはやっぱりものすごい力だと思う。

 

4.かわいいというのは

林遣都さんはご自分のことを「かわいい」と言われるのが、あまりお好きではないらしい。かっこいいとか渋いの方がいいと。

ふっ。ばん!!(立ち上がるブログ主、宝塚感想では恒例)。

あのね、遣都さん。違うのよ!

あなた、中学生娘にも「かわいい・・」と絶句されてるから。そして、その「かわいい」の意味を、今から人生50年の大阪のおばちゃんが分解するから!

林遣都さんに対する「かわいい」は、「美しくて切なくて見ている側の胸がきゅうぅぅんとして、何をどうしたらいいのかわからないけれど、ずっと笑う顔を見ていたい愛しさに満ちている」という意味だから!!

とにかく、存在が罪だから!自覚して!

 

5.美は間に合ってます、本来。なのに・・

私と中学生娘は宝塚ファンで、美しさもかわいさも切なさも、抜群のスタイルも足の長さもスーツの着こなしも、儚さも涙も笑いも、渋さもイケボもちゃらさもキザも色気も、ほぼ間に合ってる。ショーでは、運が良ければあるいは勘違いでも、ウィンクも指差しも目線もあってずきゅーん!も間に合っている。

ゴージャスもきらきらも夢も切なさも萌えも、全部、宝塚大劇場にある。

ベルサイユのばらに始まり、近年では銀河英雄伝説、ルパン3世、るろうに剣心、はいからさんが通る、ポーの一族、天は赤い河のほとりと、名作漫画作品を見事なビジュアルで再現してきた宝塚歌劇団。

だから間に合ってますって、うちは。本来。

なのに、突然、何なんだろう?この人は。

修学旅行で行った東京で、思わずスカウトの方が声をかけてしまうほど、林遣都さんはきらきらきらと多分、当時から強くきらめていたのだろうと思う。太陽というより、ひときわ強く輝く星。多分、青く儚げだけれど強い光。

 

第6話の予告では、牧君は泣いていた。

彼は春田さんが最大級に幸せになれる相手は自分じゃないと思っているようだった。それは予測しうる事態だ。春田さんが牧君を人間として好きで、心底大切に思っていて、愛おしい存在だと思っているのは無意識に出る様々な言葉から間違いないと思う。

けれど、牧君が春田さんに思わずキスしてしまうのと同じ、一つになりたい、触れ合いたいと願う愛と同じなのかは、まだわからない・・。彼らの鍵は、かちりと本当に合うのだろうか?

全員がハッピーにというプロデューサーの方のご発言を信じて、次の土曜日までを生き抜きたい。

先週末は無事に録画できていたので、スライド作成はいったん置いておく。あの美形チワワにこれ以上、生活ペースを乱されるのは本当に困る。林遣都さん主演映画「にがくてあまい」と、NHKで主演されたドラマ「銀二貫」(※)のDVDを握りしめながら、今夜はこれで終わりたい。

※「銀二貫」:宝塚歌劇団では当時雪組だった月城かなとさん(美形男役さん)が主演。月城さんは「るろうに剣心」でも蒼紫を超絶ビジュアルで演じた方。現、月組。

TVドラマ・おっさんずラブ 林遣都さん演じる牧の切ない瞳 ―彼はもう泣いていいんだと思う・・

えー、以下は普段とは異なる筆致で別の沼らしき林遣都さんの美しくも切ない目について書いています。 

最新第6話の感想はこちらです。林遣都さんの涙の演技の力に関する考察を切々と書いております・・(涙目)

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1.林遣都さんという美しい湿地帯、というか沼

以前からうすうす感じてはいた。

5月、それは何か新しいことが始まる新緑の季節。年度単位が多い私の仕事がちょうど一区切りする月であり、多分、誕生月であることも原因なんだと思う。

思い起こせば宝塚歌劇を初めて観たのも5月だった。

始まりはいつも突然に。人は別に沼にはまりに行こうと思って何かを始める訳ではない。少し気になっていた美しい湿地帯の霧のかかった風景を見にいくつもりで進んだ先、そこに沼があるなんて知らずに足を取られる。そういうことが人生には時々ある。

 

ことの発端は吉田鋼太郎さんだった。

twitterのTL上に時々流れてくる画像。どうやらTV朝日系列で土曜深夜に「おっさんずラブ」というTVドラマが始まっていて、「花子とアン」で男気ある石炭王・嘉納伝助さんを見事に演じておられた天下の舞台俳優さんが乙女な部長らしい。好きな相手のことを「存在が罪」「可愛すぎるぅー」と言うその姿は、宝塚ファンにとっては身近なものだ。宝塚ファンは、いつだって自分の好きなスターさんのことをそう思っているから。

吉田鋼太郎さんに朝ドラ以上に興味を持ったのも、実は宝塚歌劇団がらみだ。元星組トップスター・柚希礼音さんという100周年の見事なトップスターさんは退団後、ミュージカル界でご活躍。去年の秋、その柚希さんは英国ミュージカル「ビリー・エリオット」で吉田鋼太郎さんと共演されていて、とても観たかったのだが、残念なことにお二人が共演される日程はことごとく仕事があり、断念した。

なので。

ふぅぅぅん。乙女な部長が部下に恋をする、コミカルでいて真摯なドラマなんだろうと勝手に思っていた。そこにすっぽりと一人、抜け落ちていた人物がいることに気づかずに。

それこそ、主人公・33歳の普通の男子である春田創一(田中圭さん)に恋する若きエリート・牧凌太(林遣都さん)。吉田鋼太郎さん演じる黒澤部長のライバルだ。

 

2.大切な人を思って泣くということ

娘が第3話を観て、その日、確かたまたま眠くって土曜23時過ぎにはきっぱりと眠りについていたアラフィフ@健康第一。

「爆笑だった」 娘のその一言を信じて第4話を先週土曜日に観たのが、私自身の物語の始まり。

冒頭の振り返りシーン、シャワーを浴びる主人公に「好きだ」と詰め寄る美形の大きな切ない瞳。美しい横顔のライン、イケボ、一瞬でもわかる美しい鼻の形。

ドラマが進むにつれ、春田(はるたん)の素晴らしい顔芸に大笑いしていると、時々画面に現れる例の美形。

あれ?この子は別に乙女じゃないんだ?

黒っぽいスーツを着て、繊細な美しいラインを描くお顔とは裏腹に「一回黙れ!」という強い声を発し、冷静に仕事を進める例の美形。

どうやら例の美形は、牧君というらしい。でも、その強そうな頭の切れそうな例の美形は、時々とても切ない目をする。

主人公・春田の幼馴染女子ちずちゃんが転がりこんだ場面では、料理を褒められてくしゃっと笑う。男二人で暮らしているけれど、牧君はこの率直で単純そうだけれどまっすぐに普通の男子の春田さんに恋しているらしい。

春田と幼馴染女子の会話を聞いてうつむく牧君の大きな目。湧き上がる複雑な感情に耐えている彼は、本当は泣きたかったんだと思う。

そして、どうやら牧君のことを好きらしい別の長身美形眼鏡(イケボ)に「不毛な恋」だと言われても、「そんなこと、僕が一番わかってます」と笑って去る牧君。笑っているけれど、彼はやっぱり泣きたかったんじゃないかと思う。

くだんの吉田鋼太郎さんは、見事な振られっぷりで泣く。「こんな僕を好きになってくれて」とお礼を言う主人公・春田も泣く。彼は部長が「男だからだめなんだ」とは決して言わない。

その部長を影から見守り泣く妻役の大塚寧々さん。30年連れ添った夫の男性に対する失恋に一緒に涙する・・。

それぞれに大切な人だからだ。

 

でも、牧君は泣かない。涙ぐむけれど涙を大きな目一杯にためて耐えている。少なくともこの第4話までは。

春田の幼馴染のピンチをきっぱりと解決するのは牧君だ。でもその後、幼馴染に電話する春田を見守る牧君の切ない目。

彼はこの時も本当は泣きたかったんだと思う。

身を引くと決めて家を出て行こうとする牧君を春田が引き留めるバックハグに「え?」と戸惑う牧君、なぜかバックハグの手に手を添える牧君。そこに実にタイミング良く帰ってくる幼馴染、さすがドラマ。第4話はここで終わる。

 

3.涙をたたえた切ない瞳

翌日、第1話から第3話を有料サイトで一気視聴したところ・・。

まーーーじーーーでーーーー!!(絶叫)

出ていくに至るまで、彼はいろんなことを既に試みていた。

 

突然の告白とキスする前の思い詰めた目

可能性のない恋を止められない自分が嫌になるという寂しくうつむく目

冗談ですよというはぐらかしの複雑な目

ライバルの部長への嫉妬の目

絶対に奪われたくないという闘う目

怒りながら半分切れながら好きだという自暴の目

公園で一人ぼっちで振り向く寂しい目

普通には戻れないですという諦めの目、そこから背伸びしてのおでこへのキス。

その目には涙が一杯たまっていて、きらきらと輝いていて。

林遣都さんのあの大きな目は多分、美しい沼への入口なんだと思う。

 

その後、第3話では「放っておいてくださいよ」と切れる牧君。通しで観た上、第4話を見直すとさらに・・。

牧君は泣きたいんだと思う。本当は、大声をあげて。

というか、泣いてほしい。

心の中に積もっているこれまでの悲しみや寂しさや傷を全部放り出して、泣いてほしい。他のみんなは泣いているんだから。

目に涙を一杯ためずに、ほろほろと、わんわんと泣いてほしい。

春田の単純でまっすぐな明るい感情表現は、無神経でもあるけれど、牧君の中にためこんでいる様々な感情を解放できる「窓」で、その窓から射す光は牧君には「希望」なんだと思う。

だからこそ、考えるより先にその光に向かって走っていった牧君の恋。シャツを着たままシャワーの中に思わず入っていく牧君の目は、この人に近づきたい、触れたいというまっすぐで強い憧れと欲望満ちていた。大きな黒い目が少し紫がかるような切なさ。

幸い(?)にして、第6話では大号泣シーンがあるらしい。その物語が悲しみなのか、喜びなのか、切なさなのか、それはわからない。

けれど、牧君にはもう心から泣いて泣いて、最後に笑ってほしい。自分の心をずっと守ってきた鎧を少しだけはずして、その人の前で。

 

4.宝塚歌劇団の良さが身に染みたスライド

そして驚くべきことに、このTVドラマのDVDやBlu-rayの発売はまだ発表されていない。

宝塚歌劇団であれば、公演途中で実況CDが出て、大劇場や2番手さん以上であれば別箱も含めて、確実に映像が販売される。ある程度以上のスターであれば舞台写真もポストカードも、公演ごとの台本と写真が収録された紙媒体も、普段の動きを伝える定期刊行物もとりどりにある。宝塚歌劇団のありがたさをしみじみと実感した。

 

この作品で牧凌太を演じる林遣都さんの美と切ない目を、円盤に閉じ込められないのだとしたら・・。しかも観たのは第4話からで、それまでの録画は一切ない。その第4話すら録画は失敗していて一部しかない。

おおいに焦った。

そこで、GYAOで購入した第1話から第3話と、TV朝日の公式サイトで無料で公開されている第4話の動画から、牧君場面をスクリーンショット→PPTでスライドに張り付けるという作業をここ3晩かけて実施。

昨夜、無事に作業は完了し、スライドは実に120枚近くになった。1話あたりおよそ30枚。後3話あるからおよそ200枚くらいになる予定。これで何とか生き延びられそうだ。

中間テスト勉強中の娘に「お母さんがあほ過ぎて、もう・・」と哀れまれたとしても、駆け出した心は止められない。そこまで林遣都さんの目の演技に心が動かされたということ。あのイケメンチワワになぜここまで心を乱されないといけないのか、若干の理不尽感もあるにはある。

 

とにかく話はまだ終わっていない。

土曜日夜11:15。牧君の幸せを心から願っている。笑う目が最後には見たい。

ほんっと、ハッピーエンドで頼む!!!(涙目)

第5話の感想はこちらです。

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花組博多座・あかねさす紫の花A日程ライビュー感想 必要欠くべからざる者

皆さま、こんばんは。寒暖差が激しい日々ですが、お元気でしたか?

先週土曜日に花組博多座公演「あかねさす紫の花」Aパターンライブ・ビューイングで拝見いたしました。基本、劇場での観劇感想が中心で映像のみでの観劇感想はあまり書かない派ですが、初見の「あかねさす紫の花」については書きたいことがあるので、書き残しておきたいと思います。

以下は、鳳月杏さんが演じられた中大兄皇子について、いつもながら私が勝手に受け止めた思いを書いたものです。宝塚ファンとしての歴史がごく短いmiyakogu。「あかねさす紫の花」は全くの初見。スカステでも見たことがありませんでした。ですので、自分がまっさらで拝見した印象で以下は書いております。

 

大熱演の花組さん、中でも明日海りおさんの大海人皇子は、心優しく暖かな人柄の中に揺れている複雑でいて多様・多彩な感情表現が見事だったと思います。

額田女王への少年から青年期の爽やかな愛、兄と家族への暖かな思い

兄皇子を助けて国をまとめるのだという青年らしい夢と野心

額田女王が兄に取り上げられそうになってからの兄への抵抗、従順、諦念

ずっと秘めていた思いの断ち切れなさ、やるせなさ

断ち切れない思いは、やがて狂気のような嫉妬と怒りへと転換していく。その様を見事に見せてくださったと思います。みりおさん、大熱演でしたね!

A日程は本日までとのこと。仙名彩世さんが演じられた額田女王も同様に多彩で複雑な感情を演じ分けておられ、また柚香光さんの天比古も幻のような恋に取りつかれた若き仏師の絶望を切なく演じておられました。

私は田辺聖子さんが短編(エッセイと言うべきかな?)で描かれた額田女王でイメージができあがっており、実はもっとおおらかでさらに強い額田女王をイメージしていました。そこは期待と異なりましたが、twitterでの感想を拝見すると、これまでの額田女王はどちらかというと強引に抗えぬ運命に引きずりこまれるようだった様子。なるほど、今回の花組公演では、宝塚版としては額田女王がより強く自分の意思で選んだように見えたのですね。

役替わりA日程は本日まで。皆様、お疲れ様でした!

 

さて、A日程で私は最も驚かされたのは鳳月杏さんが演じられた中大兄皇子でした。

ライブビューイングの映像のみの感想で恐縮ながら、鳳月さんが演じた中大兄皇子は国をまとめ大和王朝を確立させようとする若き王の夢と野心、その孤独が強く感じられたのです。

鳳月さんからは華やぐ儀式や宴にあっても、その周りにすっと静かな水の膜があるような、静謐でどこか激しさを秘めた孤独が感じられました。

観ている者の目をとらえて離さない、けれど近づけない領域。

鳳月杏さんが目線を動かすとそれは水が細かく波打つようで。「ちなつさんの色気」として客席の皆さまが圧倒されたように思われたのは、タカラジェンヌとしての色気以上に権力を掌握しつつある若き王としての佇まいからくるものだと、私は受け止めました。

 

彼は、弟とともに王の座へと駆け昇った。常に共にあった弟の皇子。

しかし、兄の持つ器量が他の誰にも理解が及ぶものではなくなったとき、心優しい弟の皇子はいつしか少しずつ、そこから置いていかれていったのではないかと思うのです。それまで100あれば100、お互いに響き合うようだった心が、わずかに1、2ずれていく。

置いていかれる方に同レベルの才気がなければ気づかないわずかな差異。弟の皇子はそのズレに気づいてしまう。同等に賢いから、けれど中大兄ほど冷徹にはなれないから。

おそらく、ともに進む中で二人の皇子には、互いにはっしと投げれば受け止めてもらえる喜びがあったと思うのです。

彼らは必要欠くべからざる者だった。

けれど、中大兄皇子が王となり、一人その座に座ったとき、彼の目に見えたものは中大兄にしか見えなかった。

その孤独。進んでいった者も、置いていかれた者も孤独の中にいる。

 

では、その孤独の中で、ただ一人、自分が見えている道の光も闇も同じように見ている者がいるとしたら?自分を補完してくれる者がいるとしたら?

若き王が見出した存在、それが額田女王だったか、と拝見していて私は思いました。

額田女王もそうなのです。国が大きくなっていく過程で、中大兄皇子と響き合うものを自分だけが持っていることに気づいてしまう。

 

必要欠くべからざる者。その組み合わせがいつしか変わってしまった悲劇。

私はこの「あかねさす紫の花」は、単に二人の皇子の間で奪い合われ揺れ動いた額田女王の「恋」のみを描いたものではないだろうと、今回の花組公演から感じました。

そして、そのように感じさせたのはやはり、明日海りおさんと鳳月杏さんの二人の皇子だったからではないかと思うのです。

鳳月杏さんは「兄」であり「王」でした。圧倒的に。

そう感じさせる演技をみせてくださったちなつさん。その演技力と説得力のある佇まいに拍手をお送りしたいと思います。

B日程、今度は明日海りおさんは、弟資質を備えた柚香光さんを相手にまた異なる説得力のある兄を演じられることでしょう。

博多座公演、観劇やライビューをお楽しみください。

ヒッタイト王国滅亡について考えた 洗濯女miyakoguの回想録(注 妄想録)

皆さま、こんにちは。GW最終日、お元気ですか?お仕事の方は繁忙期、お疲れ様でした。

本日は月組「カンパニー/BADDY」千秋楽。随分進化したと噂の作品をライビューで拝見したいと思います。それにしても宇月颯さんと早乙女わかばさんの退団はまだ実感がないですね・・。BADDYのお二人の物語、映像でも切なく拝見いたしました・・。宇月さんのダンス、とてもお綺麗でした。

 

さて、その前に。

宙組による宝塚版「天は赤い河のほとり」をご覧になった皆さまは、最後、不思議に思われませんでしたか?なぜ、製鉄技術を手にして、賢く強いカイル皇子とユーリが平和を築いたヒッタイト王国がその治世の150年後に忽然と歴史から姿を消すのか?

私もそう思いました。古代オリエント史についてきちんと調べてみたいとも思うのですが、観劇中にmiyakogu脳に突然降臨した洗濯女が物語を始めてしまいましたので、お届けします。←miyakoguさん、それ、いつもの妄想では・・?

こちらはうちにたまたまあった鉄の馬の細工品です。

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(始めるmiyakogu)

クルヌギアから脱出したカイル皇子。夜の河に飛び込み、濁流に押し流されつつも、ユーリとともに生きる!必ず国を守る!と強い意志で泳ぐのです。しかし、力尽き・・。

水にのまれ、流されていくカイル皇子。いつしかぐったりと水の流れにのせられ、都から少し離れた下流のまちはずれの岸辺に打ち上げられます。

そこに朝、やってくるのが洗濯女のmiyakogu。アラフィフのちんまるこいおばちゃんです。朝日にきらめくカイル皇子の金色がかった栗色の髪・・。慌ててカイル皇子を助けるおばちゃん。息はしているようです。

「この方は・・?」

美しいカイル皇子にどきっとするmiyakogu(注 美形好き)。とても高価そうなトルコ石の大きなペンダントが朝日にきらめき、身にまとう水色の布地も金色の糸の刺繍が見事です。

「ふぅむ。訳ありのようだね・・」考え込むmiyaokgu。他の洗濯女たちに手伝ってもらい、大きめの洗濯板に乗せて家に運びます。イケメンですからね、みんな、興味津々なんですよ!

女達は協力して、お湯を沸かし、冷え切った手足をこすってあたため、お酒を口に含ませて何とか介抱するのでした。目を覚ましたカイル皇子は憔悴していて、何とか食事をするのですが、再び眠りにつきました。

そこに帰ってきたのが金細工職人の夫です。←うちの旦那はんも特別出演で。

「この方は・・?」

訳を話すmiyakogu。とにかく放っておくわけにはいかないと、しばらくうちに滞在してもらうことになりました。

せっせと美味しく体にいいごはんをつくるmiyakogu。美形ですからね・・。ただ、高価な薬は時々しか買うことができません。

カイル皇子が少し回復し、ベッドに身を起こして風にふかれていたある日のこと。

「そなたには世話になって、すまない。礼を言う」←真風さんボイスで再生中。

「これを市場で売って、そのお金をお礼に受け取ってもらいたい」

差し出された青い石のペンダント。とても高価そうなものです。

金細工職人の夫に見せると、見事な細工に驚きます。そして、ペンダントの裏には見覚えのある職人のサインがあり、どうやら、夫の友人の師匠、宮に出入りしている匠のサインのようです。

匠の家を訪問するmiyakogu夫婦。高齢の師匠は病に伏せっているのですが、ペンダントを一目みて驚き身を起こします。

「こ、これは・・?これはまぎれもないカイル皇子のもの。お前たちはこれをどこで・・。おほっ、おほっ」

「カイル皇子は生きておられるのか・・?ならば、その人に会わせてほしい」

涙がつつーと匠の頬を伝うのでした。急に頬に赤みがさす匠です。匠をお連れすると、まぎれもないカイル皇子とわかりました。

秘密を守り、ナキア皇太后からカイル皇子を守らないといけません。まちにも王宮のできごとは伝わっています。

匠を通じて王宮の兵に取次を願い、隊長のルサファとミッタンナワに会うmiyakogu夫婦。二人を家に連れていくのでした。涙の再会を果たすカイル皇子とルサファ達。作戦を立て、「赤い獅子」の隊をひそかにつくることにするのです。

秘密の拠点となるmiyakogu宅。兵と民はともに協力し王宮の兵との秘密の伝達もひそかに行われます。ちんまるこいおばちゃんですからね、王宮に出入りしても怪しまれないのです。

そして、ついにヒッタイト軍と「赤い獅子」が合流する日がきました。

馬上のカイル皇子。風にたなびく栗色の髪、ひるがえる水色のマント。それは、丹精込めてmiyakoguが洗濯したものでした。

「そなたたちには世話になった。いつかこの恩は返す」

強い目線できっぱりと言うカイル皇子です ←注 目線キター!!と喜ぶ洗濯おばちゃんず。今では立派な伝令部隊です。

そして、数か月後。カイル皇子が皇位につき平和が築かれたヒッタイト王国。王宮からカイル皇帝の印のついた粘土板が届きます。(注 ハートマークはない)

王宮に仕えることになるmiyaogu夫婦。手先の器用な夫は製鉄技術を身に着け、兵器以外にも鉄の加工品を様々に工夫して製造、周辺諸国に輸出することでヒッタイト王国は繁栄の時を迎えます。

しかし。製鉄技術の一番重要なところは男子のみへの一子相伝。miyaokgu夫婦には一人娘しかなく、その娘も遠くエジプトに嫁いでいるのでした。(注 多分、技能集団の部族とかに受け継がれて一子相伝とかではないでしょうけれど、とりあえずフィクションね!)

鉄器の輸出が徐々に衰え、周辺国との争いの中で時代の移り変わりとともに国は衰え、ヒッタイト王国は150年後に滅亡、後は風が吹くばかりです・・(完)。

 

と、ここまで考えて、「え?うちのせい?!」と阪急のフレッズカフェではたと気づいたmiyakogu。←ゼロベースから間違ってます、miyakoguさん?

娘にこの物語を聞かせたところ、結末で同様に「え?私のせい・・?」となった娘。母娘そろってばかです(^^)。あっははは。

では、GW最終日、すこーーしばかり仕事をした後、ライビューを拝見したいと思います。 栄養吸収して明日から「誰も 俺を止めーられない」の心意気でがんばりますか!(^^) 

月組・カンパニー/BADDY ブルーレイ 初見の義母を惹きつけた珠城りょうさん

皆さま、こんにちは~。風薫る5月、GWも残すところ後1日。お元気ですか?お仕事の方、お疲れ様です。

昨日、義母を新大阪まで送った後、「ちょっと仕事で見ておきたいところがあるから」と旦那さんに車を飛ばしてもらった琵琶湖畔がこちら。爽やかでした。徐々に仕事モードに切り替え中。今回は割とゆっくりしていますが、なかなかすっと仕事から頭が切り替えられないなぁ。よろしくないですね(苦笑)。

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さて、お義母さん。「宝塚、観に行きましょうよ」と随分前からお誘いをしていたのですが、「私はいいわよー」とかたくなでいらっしゃいました。(かなーーり前に観られたことはあるのですが)

しかし、先日、朝夏まなとさん退団公演の「クラシカル・ビジュー」のNHK録画を一緒に見た際、「綺麗ねぇ」と感動されており、これは?!と変化を感じていたのです。ただ、クラシック音楽がお好きな方なので曲が好印象だったのかな?と思っていました。

先日、こちらに滞在されている時期に月組さん「カンパニー/BADDY」のブルーレを購入、ほくほくして帰宅し早速再生しましたところ・・。あれ?

座っておられたソファからTVの前に移動してきて(私は最初からTVの前に陣取ってましたが)、熱心にご覧になってます。そして、

「この人、トップでしょう?わかるわぁ。」

「私、この人好きだわ。声がいいわね、それから目がいいわ。お顔も♡

と珠城りょうさんを絶賛され始めたのですよ!奥様!

ばんばんばん!(机がないので代わりに畳をたたくmiyakogu)

銀橋をオールバックの黒燕尾でわたる珠ちゃんには「ひゃぁー!」。

途中で出かける時間になったのですが、「後で見せてね」と念押しされ、「カンパニー」も「これ、おもしろいわね」と全部ご覧になったのでした。暁千星さんのバレエのつま先の美しさにも注目です。

ちなみにうちの旦那さんも「カンパニー」がとても好きで原作小説も珍しく読みました。一番ぐっとくるのは、美弥るりかさん演じる高野が那由多を鼓舞するシーンとのこと。美弥さんの大人の演技がとても素敵な場面です。

 

お義母さんに珠城りょうさんをさらに売り込むべく(=沼に引きずりこむべく)、「ね、脚が長いでしょう?」「鼻が高いでしょう?」「背中がかっこいいでしょう?」とパーツの魅力を次々指摘してみたのですが、どうもずばりではないようで、何か言いたげなご様子。

そこで「どこが素敵でした?」と聞いてみたところ、「うーーん、うまく言えないのだけれどね、”身のこなし”が素敵だわ。品がある」と。

そうか!

珠城りょうさんは、高校生時代には陸上で確か県大会で上位に入賞されてましたよね。宝塚の運動会ではリレー選手だったし。私も颯爽と袖に走っていかれる姿はいつもオペグラで最後まで追いかけております。

熱心なファンほど、どんどん素敵なパーツに目がいきがちだけれど(太ももとか、高い鼻とか、長い脚とか、座高の低さとか、覚えがありますでしょう?!)、珠城りょうさんの魅力は体格や声を含めた”身のこなしの素敵さ”であり、そこに漂う品や颯爽さなのかもしれません。私は「青い疾走感」と思っています。

好き嫌いは人それぞれ異なると思いますが、初見の方が受け止めた印象というのは、的確に魅力の一点を付いてくるのかもしれないと思います。

だんだん大劇場で観てみたいわというお気持ちになっておられるため、次の月組公演はお義母さんをぜひ大劇場にお連れせねば!あー、でもチケ難か?!

「おれはヅカファンじゃねぇ!」と主張している旦那はんも「エリザのチケット、寄越しなさいよー」と詰め寄ってくるため、今後、家庭内チケット争奪戦が繰り広げられそうです。これはこれで困ったなぁ・・・。

でも、家族全員で劇場に出かける楽しみがつくれたら素敵ですね。なので、友の会様、次回こそどうぞよろしくお願いいたします!

発表会無事終了の中学生娘 最近の発言をTop Hat、奥の細道、怒りのロケット3本立てでお届け(^^)

皆さま、こんにちは。GW後半、いかがお過ごしですか?うちは中学生娘のバレエ発表会も無事に終わり、ほっとしておりまーす。お義母さんも観に来られ感激されてました。コンクールへの参加よりも集中力や所作を学ぶための場として運営されているバレエ教室ですので、技術面は緩いのですが一応、2幕お芝居の主役。最後のフェッテ(短いバージョンです)も無事に回れて本当に良かったです(^^) 。

 

1.バレエ発表会の脳内相手役

少し前のリハで「表情がまだ硬いよ」「お芝居はもう少し愛らしく」と言われた娘。悩んでおりましたね。そこで、私が提案。厚かましいのはお許しくださいね(^^) 。

・2幕、愛らしくかつお芝居力を要求される場面は咲妃みゆさんの表情を思い浮かべてがんばれ~(^^) 

・1幕小品集で「ドン・キホーテ」より「キトリのバリエーション」を踊る場面は、相手役のバジルをまぁ様想定でがんばれ~(^^) 

ご存知の方も多いと思いますが、バジルはまちの小粋なもてもての床屋さん。キトリもまちの人気娘。いろいろあって最後に結婚式となるのですが、その喜びの踊り。バジルを手に入れたのは私よ!という喜びを爆発させてほしい場面です。

でも中学生娘にそんなこと、わかりませんわね(^^) 。そこで脳内まぁ様にご登場願ったわけですね!結果・・。

「うんうん、まぁ様(注 男役の)とそうか、うちの娘、結婚するのねーー!」とこちらまで喜び始める超満面の笑み!さすが、脳内まぁ様のお力です。←まぁ様、ファンの方々、すみません。

さらに2幕ではこの旅を終えると最後に柚香光さん少尉が待っているとの設定で、舞台でうきうきと夢見るような表現。ばっちりでした。ありがとう、柚香さん!

脳内妄想相手役の皆さまのおかげです。誠にありがとうございました。twitterにも掲載しましたが、こちらは発表会後にいただきましたバラ。優しいピンク色です。

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2.最近の娘名言、3本立てでお届けします!

・Top Hat

英国ミュージカル「Top Hat」が今秋、初の日本人キャストにより日本初演とのニュースが流れましたね。その後、どうやらニュース記事は訂正されたようですが、あれれ?朝夏まなとさん&実咲凜音さんが主演された宝塚版「Top Hat」は?と思われた宝塚ファンのお仲間も多かったと思うのです。あれー?と疑問を呈した母に放ったうちの娘の回答がこちら。お聞きください。

「そりゃそうやん」え?

宝塚版はフェアリー主演、夢の国初演なの。もうな、日本人とか日本とかそういうのは超越した存在やねん。フェアリー主演、夢の国初演やってん」

なーーるほどなぁーー!ものすごい説得力です。twitterでも多くの方の賛同をいただきました(^^) 。納得する親娘です。←miyakoguさん、そゆことではないのでは・・?

 

・おくの細道

学校で松尾芭蕉「おくの細道」について学んでいるところの娘。

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。」(松尾芭蕉 著作)

という冒頭の文章と松尾芭蕉の俳句について、いろいろ考えたそうです。では、お聞きください。

「あんなぁ、自分が旅人でなく、月日=時間こそが永遠の旅人(百代の過客)だということにまず感動した。自分が時間を旅していると思うやん、普通は」あ、そうか、なるほど。

動いているのは時間の方やねん。だから自分も動きたいと、旅に出たいと思うねん」確かになぁ。

「そいでな、旅に出た松尾芭蕉が各地で詠む俳句は動いていく時間を、俳句が短いが故に閉じ込めた静止画やと思うねん」あ?!写真のように?

「だからその俳句を読み返せば、その瞬間がぱぁーーと思い出せるねん」

ほぉっ!確かに!

もちろん、そういう説は既にいろいろな方が研究されているでしょう。ただ、中学生娘が自分の頭で導き出した考察としてはなかなか鋭いものがあると、夕食の席で感心する両親&祖母。完璧な親ばか&祖母ばかです。←いいの、それで!

夕食はミシュランで星を取っておられる日本料理のお店にて、美味しくいただきましたよ!娘の発表会お祝いです。

 

・怒りのロケット

お義母さんも熱中してご覧になったのが月組ブルーレイ「カンパニー/BADDY」です。かなーーり昔、大劇場で観劇された経験はあるのですが、先日、宙組・朝夏まなとさんの黒燕尾を映像で見て「綺麗ねぇ」と感動。今回は一味違うショーだしどうかな?と思ったのですが、珠城りょうさんについて「身のこなしに品があるわぁ」と大注目。「グッディの怒り」の場面を「すごいわ!」と。迫力は初見の方にも伝わりました。

ひとしきり観た後、恒例の中学生娘とのお風呂会議です。

娘「あれ、踊ってみたくなるよね。怒りのロケット」

私「わかるわぁ、お母さんも踊ってみたいわぁ。アラフィフおばちゃんが一杯練習してさ、”怒りのロケット”を踊ったらめっちくちゃ迫力あるやん?」

ここで哀れむような目線とともに、中学生娘から以下の発言が・・。では、お聞きください。

「あれはね、若い娘が言いたいこと言えずにいて、それが爆発してるからいいの」

「おばちゃんはな、普段から「これ、10円まけてぇや」とか言いたい放題やろ?何もためこんでへんやん?だから必要ないねん」

ほぅぅっ・・?

確かになぁ・・。ここで言うところのおばちゃんとは大阪でアラフィフ以上とご理解ください。娘の身近なロールモデルがいけなかったかしら?

世の女子の皆さま、50歳を越えてきてみ?確かに言いたいこと遠慮なく言うてますわ!こうなると、確かに怒りのロケットの迫力は出ないわけですわね。おほほ。

というわけで、うちの中学生娘は元気です。おばちゃん、負けるわ・・。

宙組・天河/シトラスの風 感想 サンライズの意味と真風さんの癒しの風について考えた(^^)

皆さま、こんにちは。爽やかな新緑の週末、お元気ですか?この時期の日中は少し暑いけれど爽やかな気候が一番好きです。こちらは大阪都心の公園。新緑が綺麗でした。

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さて、昨日土曜日、宙組公演を観劇してまいりました。実は今日も行くけどね。へっへっへ。←3月に3枚、チケットを手放した分、浮かれているとご理解ください。

月曜日が千秋楽ですので、真風さんロックオンで観劇しました。やや後方ですがセンター席でしたので、オペラ越しの勘違い目線でし・あ・わ・せでしたーーーっ!ええねん、勘違いでも。スターさんはそう思わせてなんぼ!

 

1.天は赤い河のほとりへの率直感想

さて。率直に申し上げますと「天は赤い河のほとり」は、原作を読まずに観劇した方がいいかもしれません。はい。

あくまで個人の感想ですが、篠原先生に敬意を表するためにほぼ1万円を投じて原作を購入、数回読んだ上でそう思いました。原作漫画は後半になるにつれ壮大かつ見事な歴史ロマンとなり、闘う少女の成長と二人の愛が伝わってきました。ぜひお芝居を観てから、原作漫画もお読みください。

原作ファンの皆さまは、「名場面と名セリフをいくつか散りばめた外伝的な何か」として宝塚ならではのビジュアルや豪華な衣装、迫力ある音楽と舞台装置を中心に、お楽しみいただければ嬉しく思います。

宝塚版舞台は一つの物語としてちゃんとまとまっていて、カイルとユーリの対極にあるナキアとウルヒの物語が少年少女時代を含めて見事ではあるのです。ユーリを取り合うカイルとラムセスの展開に?、カイルに「会いたかった!」と走り寄るユーリに??が浮かぶくらいのことは宝塚お約束とご理解ください。

※まどかちゃんは好きです。早口になりがちなセリフも落ち着いてきましたよ。

 

また、出ておられる時間は短いのですが、澄輝さやとさんが演じておられるネフェルティティはお見事です。こちらは原作以上の威厳と迫力。セリフの声の明晰さと迫力がお見事です。

原作を読んでからご覧になると、ザナンザの桜木みなとさん、カッシュの和希そらさん、目が見えない設定のネビスの結乃かなりさん(カイルの姉で高位の神官)をはじめ、演者の工夫がわかるという楽しみがありますが、今度は舞台が物足りなくなる側面があります。

原作28巻ですからね、無理があるのは当然、皆さま、よくがんばっておられますよ、本当に。小柳先生もご苦労があっただろうとしのばれます・・。

 

2.サンライズの意味

さて、本日の主題は天河ではなく、「シトラスの風」のサンライズの場面についてです。あの新しい歌を歌いこなされた時、この「シトラスの風 ~Sunrise~」は完成すると私は思っておりました。

真風さんは、大劇場公演終盤の土曜日、ゆったりと大きな自信をもって真ん中に立っておられ、すくっと立つ姿からは強いオーラを感じました。

この歌いにくそうな歌も迫力を持って歌っておられます。途中から歌を引き継がれる芹香斗亜さんが当初から歌いこなしていてくださったこともあり、新生・宙組の「サンライズ」、一定の完成をみたと思います。迫力は今後さらに増すでしょう。期待しています。※2番手さんの歌がいい、というのも幕間聞こえてきましたよ~。

 

今日、歌詞を聞いていて思ったことは「日はまた昇る」についてです。

太陽は沈み、また昇ります。ただ、この歌詞にある「日」というのは、ひょっとしてまぁ様のことだったのかなと。←既に同様に思われた方も当然、一杯おられるでしょうね(^^)。

朝夏まなとさんは「宙の太陽」と称された見事なトップスターさんでした。まぁ様の退団、それは宙組にとってファンにとって、太陽が沈んでしまったようなことだったのですね。

しかし、大丈夫だよ、タイプは違うけれど宙組には真風という新しい日が昇るんだよ、そういう岡田先生からのメッセージを頂戴したような気持ちになったのです(涙)。

私はこの「シトラスの風」の華やかで多彩な色彩が好きです。新しく追加されたSoul Spiritsに漂う哀感も見事でした。この場面のラスト、ポーズを決めた宙組のダンス上手さんたちの計算された見事な構図。美しい音楽とともに、ぜひご覧ください。

また、古くさいと言われるかもしれませんが、「ステート・フェア」の場面の星風まどかさんは激かわ!!!超絶かわ!!!ここの真風さんは長身の育ちのいいアメリカ青年という感じで、優しいまなざしでまどかちゃんを包み込みマックス!!!

もう、見るだけで「きゃーー!」となる宝塚にしかない”夢”でしょう。

今時、ドラマにも映画にも登場しない、クラシカルにまっすぐなロマンチック王道。こんなもん、宝塚以外、他で観られますかっての?! ←落ち着いて、miyaoguさん。

 

昨日の貸し切り公演、お芝居への客席の反応は若干微妙ではなかったかと思います。幕間では、名前が多すぎて話がわからなかったわ、という声が聞こえてきました。まぁなぁぁーー、シュッピルリウマ1世やもんなぁ・・。

しかし、お隣にお座りだった男性客も思わず拍手されたように、さすがに明日へのエナジーの熱量は客席を揺さぶったようで、ショーの後は皆さま、満足そうでした。良かった、良かった。

実はその微妙だったお芝居の途中、空気をぐっと変えたように思ったのが風馬翔さんのタロスの演技です。「力だぁーー!」とものすごい形相と豊かな声量で歌われた時、客席の集中度があがったように思いました。純矢さん、澄輝さん、松風さん、凛城さん、美月さんをはじめ、こういう上級生さんが複数名おられることも今の宙組の力だろうと、私は思います。今回、下級生さんのご活躍も光りますね!

多様な多彩なメンバーの力に支えられて、日はまた昇り、輝いています。東京でお待ちの皆さま、どうぞお楽しみに。

 

3.浄化する癒しの風

うちの中学生娘が先日、観劇後につぶやいたのは「シトラスの風を観ていると浄化されるように思う」ということ。←あんた、中学生にして既に浄化が必要とは・・。

中学生娘ですら浄化されるなら、miyakogu@アラフィフ大阪のおばちゃんへの浄化作用は絶大なるものがあります!

月組「BADDY」は、私たちの心の底にしまいこんだ叫びを解放するようなショーでした。

宙組「シトラスの風」は、私たちの心の中にある純粋で美しいものに優しく触れるようなショーだと私は思います。絵本や古い映画でみた夢のようなワンシーンがリアルに立ち上がり、その登場人物と優しく交流しているような。

真風さんは、「歌劇」で言葉を寄せられた小池先生には「静謐なカリスマ」と、上田久美子先生には「トトロのよう」と評されておられました。

朝夏まなとさんから吹く「シトラスの風」は、ノーブルで清新な爽やかな風だったように思います。明るく私たちを励ましてくれるような。

真風涼帆さんから吹く「シトラスの風」は、優しくそよぐ暖かな春風のように思えました。おおらかに私たちを包み込んでくれるような。

真風さんは色気のある目線とシャープな外見を持ちながら、どこかおおらかでゆったりとした癒しを感じさせる面も本質的にお持ちなのだと思います。「ステート・フェア」でまどかちゃんの目を優しく覗き込む微笑み。いつまでも見ていたいような優しさでした。

というわけで、いい!!!ってことです。

ま、一行で言えますわね。おほほ。でも、それがどういうことなのか、言葉で表現したい妙な欲があるおばちゃんなの、miyakoguは!(^^)

では、午後観劇、行ってまいりまーーす。

朝夏まなとさんMANA-ism 大阪初日感想 まぁ様はファンを照らす灯台のようでした

皆さま、こんばんは。お元気ですか?朝夏まなとさんのコンサート「MANA-ism」大阪初日から何とか生還いたしました。←息も絶え絶え。

本日は雪組トップスターの望海風斗さん、花組の瀬戸かずやさんもご観劇です。

こちらはロビーに飾られていた「宙組生一同」からのお花です!(≧∇≦) f:id:miyakogu:20180419235131j:plain

1.美しく、かっこよく、かわいいパンフレット

帰宅後、塾のため同行できなかった中学生娘とパンフレットを一緒に詳しく見て、「かっこいい」と「かわいい」の嵐に飲み込まれるmiyakogu母娘、あーーー!!(注 奇声)

そして袋綴じを慎重にぴりぴりと破ると、そこには・・!(≧∇≦)

まぁ様が片目ウィンクで唇に人差し指で「秘密だよ」という感じの写真がまずあり、そこから袋綴じになっているのですね。そして、袋綴じのまぁ様のお美しくもかっこよくも色っぽくもかわいい写真に「あーーー!!」となって、ぱたっと閉じると、「きゃはっ」という表情のまぁ様のお写真が再び。

翻弄しおってからに!!!(注 喜んでいる)

というパンフレットなので、皆様、ぜひご購入を。カバーをはずしてひっくり返すと美青年まぁ様のながーーーーい脚のお写真が。

私はカバーをはずした表紙のモノトーンの写真が実は一番好きです。ヨーロッパ映画に登場する美青年のよう。あの人、「ベニスに死す」に出れるわ!

私、客席でお隣になったお二人連れに「ほれほれ」とパンフをお見せしたところ(もちろん丁寧な口調でね!)、お帰り時には「私、パンフ買うわ。写真集みたいなもんやもんね」となっておられました。

まぁ様、miyakogu、1冊パンフを売ってきました!! ←何の報告?

 

2.まぁ様の歌の多彩な表情に驚き

まぁ様の曲ごとにくるくると変わる表情が見事でした。お顔の表情だけではないのです。全身の佇まい、声も含めた表情、表現のすべてがどんどん切り替わるのですね。

暗転し、まぁ様が舞台に登場、薄暗い中でうつむくシルエットから既に物語が伝わってくるかのような場面がありました。あ、と思うと物語に引き込まれていくのです。

お隣の方々もおっしゃってたのですが、「綺麗で、長身で、歌えて、ダンスが上手い。三拍子そろったこんなスター、なかなかいないわ!」と、私もそう思います。

なんというか、全身が説得力を持つのです。まぁ様は。大きな目も、長身も、長い手足も、美しいスタイルも伸びやかな声も、表情も。男役であらねばならぬという気迫から、解き放たれたような軽やかさと柔らかさが素敵でした。

まぁ様のミュージカルでのご活躍を期待できると確信した場面がいくつかありました。

私が記憶している限りでは、1幕のラテンの音楽の場面。インタビューでまぁ様も語っておられますが、「女性の気怠さや情念」を感じさせるような楽曲での、官能的な表情にはどきどきさせらました。少し目を細めた気怠そうな表情がまさに「女性の色気」。

そう思っていたら、堂々と「誰も寝てはならぬ」を朗々と。そして、「王家に捧ぐ歌」の主題歌へ。博多座のまぁ様の歌唱もすばらしいものがありましたが、さらに。何というか、青年将軍ではなく、平和を願う強い女性の軍神が歌うかのような力強さがあったのです。

圧巻だったなと思ったのが、「ジキルとハイド」からの2曲。2曲目は日本公演では通常歌われないとのことでした。

ミュージカルの名曲を集めたタイプのガラコンサートにおいて、その曲だけで心が大きく動かされるレベルまでいくことは、私の経験からはあまりありません。ただ、稀にそういう歌唱に出会うことがあります。たとえば、シンシア・エリヴォさんが歌われた「カラー・パープル」のような。

今回のまぁ様の歌にはその力を感じました。私は「ジキルとハイド」を見たことがないのですが、まぁ様からは物語が伝わり瞬時に引き込まれ、勝手に涙が出たのです。

自分でも意外でしたが、宝塚の楽曲を歌ってくださったことに対して感動で涙するのではなく、まぁ様が新しく切り拓こうとされているミュージカルの歌に自然と涙したのです。

ああ、まぁ様はもう既に「ネクスト・ステージ」に入っていかれたのだと、進み続けるまぁ様の強さを感じた瞬間でもありました。

 

3.灯台のようなまぁ様

輝くばかりに美しいなと思ったのは、2幕で白いお衣装で出てこられた時です。丈の長い白いジャケットを翻し、長い手足で自在に、軽やかに、時に風のように滑らかに、時に茶目っ気たっぷりに楽しそうに踊るまぁ様。ダンスの力も健在でした。

宝塚時代からの楽曲と、これからまぁ様が歌われるであろうミュージカルの楽曲。これらをくるくると、そのたびに見事に全身の表情を変えて歌うまぁ様。

加えて写真集のようなパンフレットで見られる様々なまぁ様の表情とスタイルを見て思ったこと。

それは・・、まぁ様の中には、

美しい青年の凛々しさも憂いも、

強い女性の色気もかっこよさも

お茶目な人としてのかわいさも軽やかさも

元トップスターとしての変わらないまっすぐな爽やかさも素敵さも

楽曲を歌う中でみられた寄る辺ない少女の繊細も純粋さも

そのすべてがあるのです。ぶつからずに共存しているのです。そして、場面が変わればすっと、全身の立ち姿すらそのように見えるという不思議さ。

この方は素晴らしいミュージカル女優になられる大きな可能性を存分に持った方だと確信しました。元トップスターという肩書を既に超えて、その世界に旅立っておられると思います。

真っ白で輝くばかりの背の高いまぁ様。まぁ様については宝塚時代、(物理的に)大きい女性だなぁと思ったことはあまりなく、きゃしゃな方だと思っていました。多分、隣に真風さんがいたからかもしれません・・。

けれど、本日、舞台の上で宝塚以外の演者の皆さまと一緒に立たれる姿を見ていると、そのスタイルがとんでもなく美しいのだと改めて思いました。

白く輝くようなまぁ様は、遠くからもその強い光が見える灯台のようでした。

ファンの心のよりどころであり、自分がくじけそうになった時に叱咤してくれるような光を常に灯したまぁ様。そして、もしも仮に灯台が嵐に襲われたなら、私たちは必死でその灯火を守るでしょう。

私たちファンの心をずっと照らし続けてくれるだろう、灯台のようなヒーロー。まぁ様の存在とはそういうものではないかと、本日思いました。

まぁ様、ネクスト・ステージへの船出。おめでとうございます!

不肖miyakogu、小さな船に自分の花を数輪抱えて、灯台を目印に私も航海を続けますね。

宙組 まぁ様とみりおんちゃんがご観劇と聞いて・・、ジェンヌさんの存在の謎

皆さま、こんばんは。お元気ですか?

私は案外、多忙です。本日はある地域の地元有力者の皆さまとフルコースのランチをいただき地方政治について議論し、夕方はある方からお呼び出しがかかり、大阪経済について熱く語りあいました。割と多忙で真面目でお堅い日々を送っています。

しかし、帰りの電車にて・・。

ま、ま、まぁ様がみりおんちゃんと宙組を観劇ーーーーっ?!

ま、ま、真風さんがアマポーラでまぁ様にウィンク?!おまけに、フィナーレ、ハの字眉で降りてきたとなぁーーーー?!←多分、泣いておられるまぁ様を見て泣きそうになっておられたのでしょうか・・(涙)

 

狼狽しました。皆さまのtweetを見ただけで既に涙目です。

そこから起動するmiyakogu妄想脳・・。見えます、見えてきました!←落ち着いて、miyakoguさん・・?

真風さんがおっきな体でぽろぽろ泣きながら、「まぁーー様ーーーっ」って抱きつくんですよ。(きっと)

それでまぁ様も泣いておられるのだけれど、あまりに真風さんが泣くので、笑い泣きになって、顔を覗き込んで頭ぽんぽんとかするんですよ。(きっと)

で、真風さんはそれでまた泣いちゃうんですよ、おっきいのに!

横でもらい泣きするみりおんちゃんと、直立不動のまどかちゃんまで見えます、見えます!

あーーーー(泣)。

真風さん、強い目で公演をされていますよね。今でこそ。

でもあの方、これまで新人公演、バウ、シアタードラマシティと数々のご挨拶で下向いて泣いてこられた方ですよね。もうぅーーーー!こっちまで泣くわ!

 

なぜ私たちファンは、見てもいない光景が見え ←皆さんとは限りませんよ、miyakoguさん?モモさんとか、パプリカさんとかくらいかもですよ?

そして、なぜ自分のことのように好きなスターさんの心境を想像しただけで涙目になるのでしょうか?

まったくの謎です。

結婚していても家庭でまったく問題にならない、少女時代のような純粋でいて安全な片思いの”恋”なのでしょうか?

宝塚歌劇のファンになってほぼ5年。謎は解けたようで解けません。

うちの旦那はんは、毎週末、真風さんのお披露目公演を観に行く私に少しあきれております。が、うちの中学生娘が説明してくれました。

「あんなぁ、お父さん、贔屓のお披露目公演の意味がわかってなかったみたい。だから、説明しといた」

ありがとうね。で、なんて?

「何人か孫がいて、初めて一人めの孫が結婚するみたいなもんってね」

ほぅ!ありがとうよ、娘。そうかぁ、どっちかというと、”孫愛”やったんか・・。

皆さまのジェンヌさんへの想いとは何でしょうか?また機会があればお教えくださいね!

宙組・天は赤い河のほとり/シトラスの風 感想は続くよ! 真風さんの強さと宙組の強さ

皆さま、お元気でしたか?桜の季節から今は新緑の季節へ移りゆく時期です。

こちらは本日打ち合わせ前に通りかかった公園のメタセコイアの緑。ゆるぎないまっすぐな大きさ、爽やかな風。今、新トップスターとしてお披露目公演を成功させつつある真風涼帆さんの大きさと爽やかな勢いを感じさせるものがありました。

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1.真風さんの強さ

初日開けてすぐ、2日目の午前公演を観劇したときのこと。意外に思われるかもしれないことを少し書きます。

お披露目を祝う気持ちとともに、今だから言えますが、お芝居とショーの所々に、朝夏まなとさんがおられない寂しさと”穴”を感じました。

勢いを増してこられた今の宙組さんですが、朝夏まなとさんが太陽のように率いてこられた勢いと爽やかな熱さをこのまま維持できるだろうか?真風さんの時代に違う魅力を創り上げることができるだろうか?

失礼を承知で正直申し上げますと、「少し危ういな」と思ったのです。壮大な長編原作を圧縮したゆえの展開の速さやダイジェスト版的な浅さを時に感じるとはいえ、宙組の皆さまは”きちんと”物語を成立させ、ショーでは迫力のコーラスを響かせておられました。

けれど、まぁ様の輝くような求心力がない中、今日、一杯一杯に見えるこの組の力をどのように維持できるか、真風さんの時代にどのような新たな魅力を打ち出すことができるだろうかと少しばかり危惧したのです。

 

しかしながら。ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

皆さまーーー!!!(≧∇≦) 3月16日の開幕から3週間が経過、真風さんと星風まどかさん、そして宙組の皆さまは、素晴らしく輝きと熱さを増す方に行ってくださいました。そのことを確認できて本当に嬉しかったのです!

中でも、真風さんの輝きはひいき目以上に、とても大きく強いものになっていました。圧倒されたほどです。お茶会での真風さんの静かな自信を拝見して、あ、もう大丈夫だと確信はしておりましたが、正直、ここまでの迫力を出してこられるとは思っていませんでした。

4月15日15時公演、真風さんからは何かが炸裂していたと思います。

強い歌声、強い目線、自分と組の力への強い信頼。舞台の真風さんからは大いなる「強さ」を感じました。

歌声とセリフがより安定され、その分、より繊細なお芝居、ショーの表情を出されていると思います。

カイルの強さがそのまま真風さんの強さに、Soul Spiritsで踊る青年の哀愁はそのまま真風さんの哀愁に。役の魅力がそのまま真風さんの魅力となって、力となって、強さとなっていると感じました。

私は星組さんを宝塚大劇場のロミジュリから観始めた浅いファンです。もしかしたら的外れかもしれませんが、真風さんの強い目に、柚希礼音さんの堂々たる男役像に共通する強さを感じました。

ロング・インタビューでも繰り返し真風さんが語られていた柚希さん。柚希さんとともに出られた武道館の映像を拝見したとき、そうか、この人が星組時代に経験されてきた蓄積、経験の地層は相当な厚みがあるのだと改めて気づかされました。

その真風さんがロング・インタビューの中ではっきりと言われた「宙組を思う気持ちは誰にも負けない」という言葉の強さと熱さ。ああ、真風さんはこういう強い思いをストレートに出される方になられたと喜ぶとともに、その気持ちを昨日の舞台からまっすぐに受け止めることができました。真風さんは今、トップスターとしてとても強い目をされていると思います。

ただでさえ大きな真風さんの美しい舞台姿。そこに劇場の端までストレートに届く強さが加わり、かつ、岡田先生が語られたとおりの哀愁があるのです。

太陽のようだった朝夏まなとさんとはまた違う大きさ。小池先生が「歌劇」で形容されたとおり、「静謐なカリスマ」を感じさせる強さが舞台にありました。本当に嬉しく思います。

 

2.舞台を支える宙組の強さ

昨日の舞台からは、下級生さんも上級生さんも演じることを、ショーで激しく踊ることを精一杯にとても楽しんで、発散されていることがよく伝わってきました。

たとえば。愛海ひかるさんが演じたティト。目を惹く方だなと、全国ツアー「バレンジアの熱い花」で泥棒(正義の味方的)の一味をされていた時から思っていました。

泉から出てきたユーリに驚くティトが、舞台の床をばんばん叩いて驚く表現。私たちはここで物語に一気に引き込まれます。彼女は小柄を強みに、少年のティトをめりはりのきいた体の動きとともに見せてくださいます。セリフもとても上手い!「神々の土地」では優希しおんさんの活躍をおおーと拝見しましたが、愛海さんもとても楽しみな方。センターブロックに座っていた中学生娘は、ロケットでウィンクをもらった!と主張しておりまーーす。(そのあたり一帯ね!勘違いでもいいねん、この際。)

ぐっとお芝居を締めるナキア皇太后の純矢ちとせさんと、専科からご出演の星条海斗さんが演じるウルヒ。「なぜ、幸せはこの手からこぼれる・・」とナキアがウルヒにすがるように近づこうとするとき、ウルヒが身を避けうつむいてしまうシーン、泣きました。ショーでは、おばちゃんな、星条海斗さんとばりばり目が合って、あわわーーです。(勘違いでもいい!、この際。)

ザナンザの桜木みなとさんも。原作ではカイル皇子の異母弟・ザナンザ皇子はユーリに恋をしますが、舞台でははっきりは描かれてはいません。けれど、王宮での祝宴で踊るカイルとユーリのうち、ずんちゃんのザナンザ皇子はずっとユーリを切ない目で見つめています。こういうところが、お芝居の質を少しずつあげて、その集大成が舞台の力になるのかと思わされます。

クルヌギアでの皆さまも。ぽりぽりと体を掻いて、不衛生な風も吹かない場所だと感じさせる囚人達の演技。そして、一人背を向けて座る風馬翔さんのタロスの迫力。こういう方がおられると、舞台がぐっと締まるのですね。

※あ、ここで一つ情報お願いします!クルヌギアで上手端におられる短髪無精ひげのイケメンさん。あの方、どなた?!おばちゃんに教えて!(〃∇〃)←わかりましたので、落ち着いて。

あとね、クルヌギアの皆さま、なーーんか楽しそうよね?あれ、一緒に踊ってみたくなりますわ。エジプトのラムセス邸の母上と姉上たちもです。

ネフェルティティの澄輝さやとさんとトトメスの松風輝さんも、絶妙なコンビです。あっきーさんは迫力が増しておられ、一人生きてきた強さを感じさせました。また、まっぷーさんは「陛下、王太后陛下」と呼びかけるだけで、なぜ二人の間にある信頼感を瞬時に伝えることができるのでしょうか?あの方、素晴らしいですわ!

ユーリは、二人の「后の先輩たち」との対峙することによって、大きく成長したと言えます。「こうはならない!」というモデルと敵対したことにより、彼女は「自分がどうありたいか」を見出します。

「綺麗ごとでは済まない」というネフェルティティに対しては、「綺麗ごとでやってみたい」と。そして、原作ではナキアに対して「わたしはあなた以上の、いいえ、あなたとまったく違うタワナアンナを目指します!!」と宣言して。(出典:篠原千絵氏「天は赤い河のほとり」)

後の方のセリフこそありませんが、舞台の限られた時間の中で小柳先生が戴冠式の直前に「二人の皇女」という場面をつくられたのは、二人と出会ったからこそのユーリの成長があったと原作から感じられたからではないかと、私は考えます。おそらく、よりくっきりとユーリの成長を描けると。

星風まどかさんのユーリはセリフの緩急が以前より出てきておられます。私は全国ツアーの「Hot Eyes!!」でぷりっとしたキュートなまどかちゃんが朝夏まなとさんと組んではつらつと踊っておられる場面が好きで、ショーのまどかさんがとても好きなのです。「ノスタルジア」での強い目の彼女を観ると、いける!ユーリの原作のあの強い目、戦いと悲しみを乗り越えてきた透徹した強い目をお出しになれるはずだと、今後に期待しています。

 

真風さんの強さを感じた公演、宙組さんの伸びようとする強さを感じた日曜日の舞台でした。

静謐なカリスマ。宙の太陽だった朝夏まなとさんとは異なる個性を持つ真風さんが、トップスターとして星風まどかさん&宙組の皆さまと歩み始めた”未来への旅路”。

その軌跡をこれからも楽しみに応援したいと思います。

 

そうそう、原作のセルト姫のビジュアルの方は愛白もあさんかな?と把握しました。←違っていたら教えてくださいね。

あ、皆様、クルヌギアのあの短髪の方の情報よろしくね!それからさぁ、ミタンニに美形がいるでしょ、美形が?!エジプトとの闘いで旗持って上手で降ってる子、あのイケメンさんの情報もどうぞよろしく!(〃∇〃) 

↑ miyaokguさん、あなた熱く語っておいて、結局、美形が多いから楽しいと、そういうことじゃないの?! 自問自答中ではあります(^^)