代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

去っていった片胸への思い、娘の提案(^^) 乳がんによる外見変化

皆さま、お元気ですか?(^^) 新型コロナウィルスの感染症拡大防止のため、自粛生活の中、宝塚ファンの皆さんが、同時上映で盛り上がっているのをtwitterで拝見しております(私は早寝)。TCAでぽちぽちお買い物したり、頼もしいヅカファンです。

私は手術日が決まった11月下旬から「インフルエンザにならないでね」との主治医の言葉より、以降4か月半、手洗い・うがい・マスク・人込み避けの自粛生活。最後の観劇は宙組「エルハポン/アクアヴィーテ!!」千秋楽となりました。

今は3週間ごとの点薬治療を受けつつ、出社は週1、リモートワークも合わせて週3-4日で仕事もしています。人込みを避けて近所でウォーキングも。

昨今は、吐き気止めを筆頭に治療を支援する医学・薬の進歩が著しく、主治医もおっしゃってたとおり、抗がん剤治療でやせ細るということはなさそうです・・(^^)。幸い、私の場合、まだ味覚障害が起こっていないこともありがたいところです。

さて、こちらは、日々のウォーキングで昨日見つけた少し早めの牡丹。艶やかですね。

女性に例えられる牡丹。乳がんによる外見変化は、この艶やかさとは程遠いものがあるのです・・。よよよ。ただ、高校生娘が素敵な提案をしてくれました。そのことを今日は書きたいと思います(^^)。

※前回の記事はためらってアップをいったん降ろしたため、今回、初めて更新通知が行ってしまう読者の方もおられると思います。びっくりさせてすみません(^^)。

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1.乳がん治療時に発生する外見の変化

乳がんは女性の11人に1人が罹患するとされる比較的多めの疾病で、世界的に症例が共有されており、医学も薬も進化が著しく、その恩恵に預かることができます。

twitterで実は・・、と切り出す前から周辺に複数の先輩がおられ、またリプライやDMで教えて下さった方もおられました。考えてみると、宝塚大劇場で複数の経験者の先輩とご一緒に観劇していたのだと思います。改めてその多さに驚きます。

医学・薬学の進歩に加えて、外見の変化をカバーするため素敵な自然な感じのウィッグ、ケア帽子、胸のパッド、専門の下着、温泉等入浴時のカバー等、様々に工夫された商品があります。ありがたいね!

ただ、大きな問題が一個ありまして・・・。

おばちゃん、ほれ、もう50代半ば近いやん?30年社会人もやってきさぁ、大概のことは笑い飛ばせる図太さも鍛えてきてるわけ。

でね、

・全摘の片方のお胸 →下着とパッドで調節、リブのセーターも着れるやーーん?

・ウィッグ →つやつやで自然、めっちゃ綺麗でいいやん?もういっそ、ずっとウィッグ使えばいいやん?家族から好評

と大きな点はクリアしてきたわけです。

 

問題はね!なんと、お風呂なんですよ。お風呂時!!

髪と胸、女性の象徴のような箇所がダメージを受けている姿と、まともに向き合わざるを得ない時間となってしまったんですよ。洗面とお風呂の鏡に映るのを直視できないのです。きぃぃぃーー!

お地蔵さんの頭と、片方の胸にもう片方は横一文字の傷のアンバランス。これはねぇ、さすがのおばちゃんでもぐっと来るものがありました。髪と胸ですもの。闘病仲間には30代くらいのお若い方も多く、より一層、大きなショックだと心中お察し申し上げています。

 

ただ、おばちゃんはな、結構生きてきたし、めげるより工夫!の立ち直りも早いんで(^^)。私が取りました対策がこれです。

・頭には薄いタオル巻き

・胸は温泉入浴用カバーで隠す

・入浴時に鏡はできるだけ湯気で曇らせる! ←見えなくする大作戦

これで何となく、温泉に来た人の雰囲気を醸し出しです。

新型コロナウィルスが収束する日が来たら、絶対に温泉に行くから!博多座から熊本な!と決意を固めておりますよ。うん(^^)。

 

3.去っていった胸への思い 娘の提案

高校生娘は小さいころから、何かあると私の胸にひっついて安心するところがありました。今も時にはね!(^^)

「おっぱいちゃん」は、幼子にとって最初の大事なお友達であり、お母さんとともにいる柔らかな安心感の象徴なのだろうと思います。近所の小さなお子さんが、「おっぱい~、おっぱい~」という極めて原始的な歌を作って歌っておられるのが聞こえてきたことがありますが、連呼しちゃうくらい大事なもの(^^)。

実は、最初、私が自分で見つけた小さなしこりは良性のものでした。その近くでたまたま見つかったごく小さなしこりを感じない腫瘍が悪性。

発見は本当にラッキーだったんです。おっぱいちゃんが何かを伝えてくれたんですね。

その良性のしこりは、私には免疫細胞ががん細胞を抑え込んでくれた跡のように思えました。闘って闘ってくれて、でも力尽きてしまったように思えたのです。

 

「あんな、「ここは俺に任せろ、いいからお前は生きろ!」とトップスターを守って、敵の前に自分は滅びる二番手みたいな感じやんな?」と娘と語り合うmiyakogu。なんでも宝塚にたとえがちです(^^)

「あの子はな、すべて一人で負を背負って去っていったヒーローなんやで」

娘「ほんまやで」

続けて、「片方のおっぱいちゃん、いなくなっちゃったね・・」と言うと、娘がきっぱりとこう言ってくれました。

 ↓

娘「いや、おっぱいちゃんはいる。”概念としてのおっぱいちゃん”は、私の中にちゃんといる。だからおっぱいちゃんは今もいるねん。

小さな頃からずっと娘を守ってきた片方のおっぱいちゃんは、娘の中に今もちゃんといるのかと思うと、私も安堵しました。

大小さまざまな疑問やピンチ、娘に何かあれば新しい考え方を提案するのはこれまで常に私の役目でした。どうやら、娘の成長が追い付いてきたようです。

抗がん剤点滴後は便秘になりやすいのですが、先日も「ちょっとあんたー、ヤクルト忘れずに飲んどきや!」との助言も。若干おばちゃんチックなノリが気になりますが、ありがたいことです(^^)

 

ただーし! 髪、胸と来て、ただいまは爪問題も発生。ほんまに女性の大事にしているところばっかりやーーーん!状況です。

どないなっとんねーーん!責任者出てこーーい!(with エコー)

あ、私でしたね・・。

こんな感じになりますねん。爪の根本が黒くなります。これからさらに!なんですのよ、奥様。

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身近に闘病中の方がおられたら、こちらからは触れずに、何かおっしゃったら愚痴を聞いて慰めてあげくださいね。

爪は、目に入りやすいため、見るたびにちょっとがっかりなんです。治療時に指先で酸素量を測りますので治療日前にはオフにすることにして、できるだけダメージを与えにくいネイルを探したいと思います。

いろいろ次から次へと来るけど、胸一文字を除けばいずれも一時的なもの。どうしても気になるなら、事後の乳房再建手術も可能です。

おばちゃん、乗り切るわね!

そして、またいつか、宝塚大劇場で皆さまと観劇できますように。ただただ待っています。その時は、宝塚で温泉にも入っちゃうからね!(^^)