代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・オーシャンズ11 感想続き2 ポケットに手を入れて佇む真風さん、最高だった!オーシャンズ物語の完成

皆さま、お元気でしたか?快晴の週末、昨日は宝塚に、今日は自宅で休養です。来週が多分、本当の意味でGW明けっぽい1週間になりそうですので、お茶会も気になりますがここは休養で。アラフィフですし!(^^)

さて、昨日5月11日11時公演は、今週末にお茶会を控えた方も多いためか、素晴らしい熱演だったと思います。真風さんの包容力と哀愁のある大人の男役の完成、宙組の皆さまによるオーシャンズ11の物語の完成を見たような、素晴らしい公演でした。振り返って感想を書き留めておきたいと思います。

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※こちらのお写真は、著作権法第46条に基づき屋外に設置された美術の著作物の原作品については許諾を得ずに利用が可能であることから掲載しています。

 

1.銀橋に立つ真風さん

走り去るまどかちゃんテスを見送り、ネックレスをポケットに入れ、手をポケットに入れたまま銀橋に出てきて真風さんが歌う「愛した日々に偽りはない」の場面。

真風ダニーはポケットに手を入れて、銀橋下手で佇まれます。

この時の真風さんのダニーには、「あぁ、目指しておられたであろう男役が、ダニー役が完成したのだな」と観ている側に思わせる力がありました。

力は入っていない。おらおらと押し付けてくるものはない。ゆったりと構えてポケットに手を入れて立っている。ただそれだけです。

けれど、何かを抱えて生きている、若者の青さはない、歩いてきた道にいろいろな色が見える、喜びも後悔もある。そういう大人の男が、少し寂しげな乾いたセクシーさと共に確かにそこにいる。そう見えたのです。

見事でした。そして、本音を言うと少しだけ心配もしました。

トップスターさんが必ず聞かれる質問に「いつ退団を決意されましたか」というものがあります。このダニーという役が、将来そうならないとも限らない・・その思いはちらっとかすめるようにあります。もちろん、男役として第二段階の階段を登っていかれることもあるでしょう。杞憂に過ぎない可能性も大です。

いずれにしても、真風さんが3作目でこのようなスタイルに到達されたことを喜びたいと思います。心からの拍手を、その立ち姿の説得力に。

私は実はオーシャンズ11は真風さんの3作目という感じがあまりないのですね。WSS梅田のトニーがあまりに素晴らしくて、私の中ではあの公演は大劇場作品と同等にカウントされているせいだと思います。

文句なしにかっこよく、声量たっぷりで、歌が格段にお上手になられて、セクシーさも包容力も寂しさも色気も兼ね備えた真風涼帆さんのダニー。どうぞ観劇をお楽しみください。

 

つーかね・・。ウィンクしまくりなんだってば、あの人は!!!(≧▽≦)

端っこのスロットマシーンに座って振り返りざまにウィンクしたり、銀橋で歌いながら歌詞の「ウインク」にあわせてウインク飛ばしたり。フィナーレでまどかちゃんの鼻ちょんってしたり・・。劇団は何を考えてるのぉーーーーっ?!(≧▽≦)

フィナーレの萌えポイントフルコンボ(※)で、こちらのライフも絶え絶えですよ!

ふわーーっと客席ごと身体が浮くかと思いましたがな。体重は減ってないけど!

⬆ 落ち着いて、miyakoguさん?SHUN先生の振付にお礼申し上げます(^^)。

※ひざまづいての手の甲へのキス、バックハグからの首筋キス、腕を組んで「あたしの男なんで」まどか嬢との大階段降り、おでこへのキス、鼻ちょんのこと。ええ加減にしてもらいたい!(≧▽≦)(意訳 ありがとうございますだ・・)

 

2.ライナスとソールの物語

見えました!ダニーとテス、ダニーとラスティーに加えて、この物語の大きな軸であるライナスとソールの物語が。これに加えて、後ほど書きますベネディクトチームの物語やリビングストンの生き生きとした演技も加わって、物語の小さな掛け算が様々に見えるようになっていて、この舞台に厚みが加わっています。やるなぁ、宙組!嬉しくなりますね。

和希そらさんのライナス。前回観た際に、後もう一息だけ、証券委員会摘発場面での野菜頭場面のぷんすかと、金庫破りの場面の情けなさと、それでもやるという気概、この当たりが出ると完璧だなとお待ちしていました。さすが、そらちゃん!役作りに悩まれたと聞きますが、迷いがなくなったような、これまで以上にはっきりとしたセリフと全身の表情で伝えてくる演技。そらさんのライナスとして完成されていたと思います。

そのライナスと関わる重要な役であるソール、このお芝居でおそらく最も重要と思われる「飛ぶんだ、ライナス!」というセリフ。私が見る限りですが、日によって言い方を変えながら、寿組長さんも探っておられたように思います。

たった一言なのですが、とても難しい場面。昨日の寿組長のそのセリフは、観劇後、不思議と亡き父のことを私に思い出させるお力がありました。

厳しくはない、けれで確信に満ちた口調。大丈夫だ、できるんだ、だから勇気を持って、後もう少しだけ勇気を出して飛ぶんだ、失敗したってみんながいる、やってみればいい。

そういう慈愛を含んだ父性的な後押し。寿組長はそこを見事に伝えておられたと思います。少し涙ぐんでしまいそうなほどに。私が亡き父のことを思い出したほどに。

和希そらさんのライナスは、ソールのセリフにはっとしつつ、急には素直になれない、でもやれるならやってみたいという変化を、短い時間の間に「全身」で伝えておられて、こちらも見事でした。

澄輝さやとさんのフランク、蒼羽りくさんのバシャーが優しいお兄さん風に励ますのを観て、また涙です・・。ご卒業のお二人の素敵な笑顔から、お二人の優しさが伝わるようでした・・。

 

3.明るいベネディクトチームの身体表現と”慌て芸”

今回の宙組・オーシャンズ11によりコミカルな風味を加えているのが、桜木みなとさん率いるベネディクトチームの皆さまのくねくねとした身体表現のおかしみだと思います。「慌て芸」とでも呼びたくなるような全身での慌てふためきの表現。

「王妃の館」で朝夏まなとさんが拓かれた宙組の新たな伝統かしら?鍛えられているだけのことはありますわーー。おっもしろいんだ!

ベネディクトの桜木みなとさんは、バウ「パーシャル・タイム・トラベル」パンフで正塚先生が評されていたとおり、あっけらかんとした現代の若者の明るさがある方。「陽性の小悪党感」が強い。

この人、絶対、翌日からまたいろいろ知恵をめぐらせて楽しそうにお金儲けしそうと思わせるような「明るい這い上がり力」。間違ってもバーでうだうだと後悔とかしてなさそう。見上げたNever give upの根性だわと感心すらしてしまいます(^^)。

でね、何となくなんですが、部下の結婚記念日とか部下のお母さんの誕生日に赤い薔薇の花束を届けさせたりするような、そういう感じがあるんですよ。なぜか。このベネディクトは将来、姉御肌の奥さんと楽しい家庭を築いて、子どもの授業参観に真面目な服装で行きそうな気がするんですね。憎めない悪党、素敵な魅力のずんちゃんです。

そのベネディクトを支えるメンバーの中で、一番冷静で切れ者そうなのがベスの愛白もあさん。クールでコミカルな演技が印象的です。残念ながら今公演でご卒業ですが、バウ「相続人の肖像」では素敵な演技を、真風さん「巴里祭」では素敵な存在感を示しておられました。

傑作なのがテーラー役の美月悠さん、弁護士・チャールズ役の星月梨央さん。「金があればー」と歌うベネディクトにちゃちゃちゃと手拍子を入れる場面など、本当に秀逸。秀逸すぎて本当におかしい。よくあれだけのコミカルな身体表現ができるなと感心しました。

星月さんはお髭の似合うイケオジ役もばっちりされる方なのに・・。芸達者さんですね!眼鏡をはずしてダンスをされている場面では見事にイケメンさんでした。

用心棒役のお二人、希峰かなたさんと真名瀬みらさん、ブルーザーの若翔りつさんもかわいらしい悪役。この三人はベネディクトのオフィスでもちょっとした小芝居をされているのでご注目を、かわいいブルーザーです。

希峰さんと真名瀬さんのお二人もくねくねとした身体表現がまぁ、おかしいこと、楽しいこと。やりますねぇ。かっこいいのに!希峰さんは天河でも冒頭、氷室君としてええ声でお芝居の始まりを告げる重要な役でしたね。楽しみな方です。

 

4.マイク&3ジュエルズ

事前に星組「オーシャンズ11」を映像で観ていたので、最初、ちょーーとパンチ不足かな?と思っていたのですね。でも、今はもう、ノッリノリ!で遠慮のない迫力です。

留依蒔世さんの美声とリズム。3ジュエルズは瀬戸花まりさんの迫力、天彩峰里さんのちょっと肉感的なむんむんさ、華妃まいあさんのかっこいいダンスとそれぞれに魅力的です。

私はサファイア役の華妃まいあさんの男前なダンスが大好きです。あれほどの美脚なのに女っぽいというより男前な印象、かっこいいわぁーー。

旦那はんを連れての観劇の時、美脚の子いたでしょう?かつらに青の入った?と尋ねましたところ、全員美脚やから誰かわからないとのことでした。うん、まぁそうやな(^^)。皆さん、素敵ってことです!

後、エルチョクロで、一番かつらの髪の短い細身の娘役さん、どなたかな?脚が長くてキュートでめっちゃかわいくて素敵でした。

 

5.リヴィングストンの瑠風輝さん、刑事の秋奈るいさん

今回、あちこちで繰り広げられる小芝居の中、リヴィングストンの瑠風さんの演技にも注目させられました。ライナスを励ましたり、テスに二度目のプロポーズをするダニーを応援したり。一人でハッカーをしていたのに、今は仲間がいるんですね。素直な子なんだろうなぁ、本当は。その嬉しさが伝わってくるような演技でした。

リヴィングストンの場面でお?と思ったのが、刑事役の秋奈るいさんのええ声です。秋奈さんは低いええ声で、セリフも明確。印象に残りました。

 

うん。これで、安心して「宙組のオーシャンズ11」として、東京に送り出せます!(感涙) ← miyakoguさん、宙組の何?!

昨日の観劇は、銀橋に立つスターさんと目線がちょうど合う高さの列でした。宝塚大劇場で観劇を何度かされた方はおわかりいただけると思うのですが、SS席ではなくS席にスィートスポットがあるのですね。ちょっと高くなる列。そしてご事情があったのか、2列前は空席がぽこっと。見事に銀橋からmiyakoguまでさえぎるものが何もない視界良好。まぁーー、幸せなうきうき観劇になりました。勘違いでもいいのだ!ウィンクと目線の方向にいたということで、浮かれております。楽しかったーーーー。

りくちゃんをずっと追いかけていたら、うん、あのウインクは私にだったと思う!(≧∇≦) ←勘違いなんで、落ち着いて、miyakoguさん・・。

以前よりも髪を短くされて目元きりっとされた愛海ひかるさんも印象的でした(^^)。

皆さまもご観劇をどうぞお楽しみください。東京はなかなかチケット入手が難しいようですが、さすがに東京千秋楽LVはあるでしょう。ぜひ映画館も含めて「宙組のオーシャンズ11」、ご観劇をどうぞお楽しみください(^^)。

宙組・オーシャンズ11 感想続き 真風さんの大人の純な切なさ、和希さんライナスの飛躍

皆さま、こんばんは。GW2日目、いかがお過ごしですか?寒いですね~。さて、GW中に観劇予定はありますが、平成が終わる前に宙組「オーシャンズ11」の二度目の観劇で感じた変化を書いておきたいと思います。

私が観劇したのは、初日開けてすぐの2回目の公演と5回目の公演でした。舞台にあがってからの変化はおそらくとても速く、わずか3回の間ですがぐぐぐっと変化が感じられました。今日はその点について振り返りながら感想を書いておきたいと思います。このために、花組「オーシャンズ11」も見直しました。

と、冷静に見せかけて・・。もちろん、まずはばんばんばんっと書いてからなっ!(≧∇≦)

こちらは宝塚大劇場内「レビューショップ I」(正面入り口に一番近いお店)のディスプレイです。

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また、こちらは宝塚大劇場内「フェリエ」の公演デザート、トランプ柄です(^^)。

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1.まずは公式サイトのGalleryからなっ!

皆さま、ご覧になりましたっ?!宝塚歌劇団公式サイト「オーシャンズ11」のギャラリーのお写真をーーっ?!大階段で跪き、星風まどかさんの手を取る真風涼帆さんのあの優しい慈しみに満ちた眼差しを?!(≧∇≦)

大切な宝物を扱うようなあの見上げる視線を?!(≧∇≦)

王子や・・。平成から令和に駆け抜けようかというこの時代にあって、往年のディズニー映画か少女漫画の中にしかいないような王子様や・・。

絶句しました。

そして萌え過ぎたあまりか、謎にだんだん腹が立ってきました(^^)。「何なん?!あの人は?!何がしたいん、劇団は!」という感じです。お分かりいただけるかと・・・(^^)

TLで写真をお見かけしたのは金曜の夜、京都で仕事を終えたところでしたが、もう試合終了ですよ。甘いもんでも食べんと帰れんで、これは!とロールケーキを食べて一息ついたほどです。

皆さまもそうですよね?「あの人、もう、何なん?」という感じが湧き上がってきますよね。世の女子を血迷わせるビジュアル破壊力。光の中で微笑む王子様の眼差しです。

星風まどかちゃんはときめきつつも、よくぞ平静を保っておられますよね?尊敬いたします。

皆さま、だって、これで来られたらどうしますのん?!

鼻血か気絶か固まるか、びっくりしすぎて「あ、いえ、あっしはそんな、あなた様に手を取られるような人間じゃないですだ・・」と逃げ出すかでしょう?←miyakoguさん、落ち着いて。最後、謎の初出キャラが降臨してるから・・。

kageki.hankyu.co.jp

ドリーム!ドリームしかそこにはない!(≧∇≦)

このお写真を拝見したとき、星組「ロミオとジュリエット」の幕開けすぐに真風涼帆さんを見つけた自分を誇りました(≧∇≦) ありがとう、真風さん・・。

 

2.真風涼帆さんの大人の純な切なさ

これまでに、「オーシャンズ11」は星組・柚希礼音さん主演と、花組・蘭寿とむさん主演がありますよね。

星組ではライナスを演じた真風涼帆さん。映像で見た限りですがまだお上手ではなかったと思います。でも、大きな真風さんが背を丸めてぎゅっとリュックを抱きしめてうつむいていると、もうもう、あー、もうわかったから、大丈夫だから、ね?と言いたくなる切ない可愛さがおありだったと思います。

宙組観劇後、星組DVD,花組スカステ録画を見直しました。さすがトップスター、見事に独自の魅力を打ち出されています。私が感じたお三方の異なる魅力は以下のものでした。

柚希礼音さんのダニーは自信に満ちた大人の男の強さ。

蘭寿とむさんのダニーは軽やかな洒脱な大人の余裕。

これに対して、真風涼帆さんのダニーは「大人の純な切なさ」を感じさせるものでした。星風まどかさんのテスが、歴代のテスの中で一番初々しい魅力があるように思いますが、お二人の魅力が呼応しているかのように、瑞々しく切ない。

大切に持っていたテスからのプレゼントであるネックレスを取り出し、うつむき、ふっと切なく笑う真風ダニー。何があっても瞬時に計算し行動できるはずの天才詐欺師が見せる心の奥の寂しさ。「愛した日々に偽りはない」という真風さんの歌には独特の哀愁がありました。

自分たちの出会いは10万分の1の確率で出るジャックポットと同じだと、真剣に、本当に真剣に思っていることがストレートに伝わるダニーの純情。

背が高く大人の男の哀愁を感じさせる真風さんのダニー。一方、まどかちゃんのテスは、少し前まで「まだ二十歳の学生だった」ことが素直に感じられる初々しさがあります。大人っぽく見せようと髪を伸ばしカールさせていてとても素敵、けれど少女のような純粋なきらめきも感じさせるまどかさんのテス。

ダニーとテス、演じる真風さんと星風さん。二人はかけ離れています。

それがお似合いではないと思われる方もおられるかもしれません。けれど、私はだからこそ、全く違う世界に属するような二人だからこそ、「出会ってしまった」衝撃は大きく、運命でしかないと思うのです。

人は恋をしようとして恋をするものではなく、時に「なぜ、出会ってしまったのだろう?」という出会いがあります。そして、かけ離れたところから来た二人だからこそ、壊れてしまうこともある。

だからこそダニーは絶対に、虚偽に満ちたこの世界の中で、自分とは違う場所から来たこの手を絶対に離してはいけないと「本能」で悟ったのと私は思うのですね。

テスは彼にとって一番大切な宝物で、純で明るい綺麗な「光」なのだと思います。デュエダンでの真風さんの優しい慈愛に満ちたまなざしからは、ダニーとしての思いが伝わるようでした。

そのまなざしの向こうにいる星風まどかさんのテスは、まさにそういう魅力のある方。お二人の間にある美しい夢のような架け橋が、この写真からは伝わってくるようでした。

 

3.和希そらさんのライナス

最初の観劇で、一番、あれ?となったのは実は和希そらさんのライナスでした。もしかすると、ご自分の立ち位置を探っておられるような、やや遠慮気味な印象を受けたのです。もちろん、十分お上手だったんです。ただ、いや、あなた、そんなもんじゃないでしょう?と思ったのですね(^^) 

ウエストサイド・ストーリー〔東京)で、和希そらさんのアニータ役があまりに見事なミュージカル・スターだったため、話題が彼女に集中してしまったかもしれません。その後、梅田では見事に真風さんとまどかちゃんのWSSになったのですが、もしかすると、その経験もあって大劇場のお芝居の中で自分の立ち位置を探っておられるような印象を私は持ちました。和希そらさんは男役としては小柄な方ですが、立ち姿が見事に直線的で、歌い踊れば一気にぐっと大きく見えます。

桜木みなとさんのベネディクトは、紅さん、望海さんとそれぞれ2番手に躍り出た方がされていたお役ですし、つい味方したくなる可愛さすら感じられるベネディクトですので、これからにおおいに期待です。

さて、二度目の観劇、初日開けて5回目の公演で、多くの演者がそれぞれの役を深めていかれる中、ぐっと一番飛躍されたのは和希そらさんだったように思います。

一度目の観劇では、うーーん、あの真風さんの大型犬ヘタレ感は難しいかぁと思ったのですが、二度目の観劇では「あ、そらさんのライナスは人になかなか懐かない猫のようだわ!」と思いました。独自のライナスを打ち出されてきたということだと思います。

星組当時、実力は伴わないがビジュアルは男役として整い、抜擢続きで戸惑うようだった真風さんライナス。崖を登れずにいた真風さんを、ぐぃっと力強く手を引っ張って上に引き上げるようだった柚希礼音さんダニー。

和希そらさんは、当時の真風さんより年数は上ですし、歌もダンスも十分に実力がおありになります。ただ、新人公演主演は1度、バウ初主演を果たしたものの、まだ大劇場での大きな役には慣れておられないように最初はお見受けしました。

真風さんダニーは、引っ張りあげるというより、対岸の岸辺に立ってライナスがこの川を渡る決意を持つのを静かに待っているように見えました。どうする?と言いつつ、絶対に大丈夫だという確信を持って、です。

だって、そらさんのライナスはその川を十分に渡れる力を持っているから。ライナスとしても、私の勝手な憶測で恐縮ですが和希そらさんご自身としても、必要なのは決意と自覚だけだったのではないかと思います。

私もね、客席から「You もっとばーんと行きなよ!」と背を押したくなったのですね。いいじゃん、主役を食うくらいの演技で?(^^) 遠慮せずに、アニータ役で見せてくれたあの劇的な力を再び、よろしく!あなた、バウでも見事に「ボヘミアン・ ラプソディ」歌ってはりましたやん?おばちゃん、知ってるで!

これからご観劇の皆さま、和希そらさんのライナスのぐんぐん来るであろう飛躍、どうぞお楽しみに。

※既にぐっととその実力を発揮されているようですね。皆さまのtweet、嬉しく拝見しています(^^)

 

4.ここにも触れておきたい遥羽ららさんのポーラ

もうお一人、この方にも触れておきたいのが遥羽ららさんのポーラです。マリリン・モンロー「I Wanna Be Loved By You」を歌って、「ノーバディ エルス,  バット ユー」で客席を指さされたとき、その方向にいたため、ずっきゅーーんと来て、続く「ププッビドゥー」で崩れ落ちそうになりました。可愛すぎて・・。

貸切公演でいつもとやや違うお客様層だったこともあり、「ひゅぅっ!」という声が斜め後方から確実にしましたね。きゃぁきゃぁ。可愛いお色気満載です。

「エルチョクロ」の娘役さんのお衣装は色っぽくて可愛いのですが、まあ、遥羽ららさんはぴったりの魅力でした。皆さまも観てね。可愛いから!

 

私にとっての二度目の観劇は貸切公演でしたので、客席の皆さまの反応も新鮮でした!真風さんダニーとまどかちゃんテスが客席から登場するとどよめきと歓声と拍手が自然に(^^)。まどかちゃんに「かわいい・・」という声もあがっていましたよ。終演後、真風さんのご挨拶があるとわかったときも、「わぁーー」というどよめきが。

よく笑っていただき、自然と拍手が起き、とても気持ちの良い公演だったと思います。そういう客席の反応が、確実に公演をブラッシュアップさせているのだろうなと、嬉しく拝見しました。

 

さて、次はGW中盤と後半。初見の旦那さんと宝塚が久しぶりのお義母さんと一緒に拝見するため、どのような感想になるかも楽しみに観劇したいと思います。

ま、私はですね・・・。

デュエダンの大階段跪き真風王子をオペラでガン見するよ!(≧∇≦) もちろんですよ!!(≧∇≦)

宙組・オーシャンズ11 感想3 上質なエンタメとしての宝塚への思いと、ごく若干ですが感じたこと

最後に、宙組・オーシャンズ11感想3というか、miyakoguの個人的な思いを最後に少しだけ。

あ、フィナーレの記述ができていないのはですねぇ、うん・・・

真風さん素敵ファイルのメモリー容量がオーバーしたから!前作に続き、娘役さんを引き連れて真風さんが踊る場面で「真風さん、かっこいい」が押し寄せてきて、フィナーレの頃は記憶を脳が放棄したと思われます(^^)。

フィナーレで、りくちゃんとあっきーさんが真風さんの左右で対で踊っておられたのは覚えています。また書きますね、フィナーレについては。

※スーツ祭り!という感想1はこちらです。

mothercoenote.hatenablog.com

 

11.上質なエンタメとしての宝塚

さて、初日開けて2回目の宙組「オーシャンズ11」4月20日11時公演を観劇。

とっても楽しかったのです!素敵な真風さんにぽーーっとなり、アドリブでくすっとなり爆笑したり。twitterでも書きましたとおり、女性の多くが仕事、家事、育児、介護、学生さんは勉強や試験、就活とそれぞれの事情や悩みがある中で、大劇場に行けば笑って萌えてちょっぴり泣いて勇気ももらえるのです。

こんな素敵な勇気をもらえるエンタメ、あるかしら? ばんばんばんっ!

宝塚が提供してきた真髄とも言えるからっとした上質なエンターテインメント、華麗でかっこよくて楽しい。こういう作品を世に送り出し、時代に合わせて更新されていく小池先生のお力はさすがでした。

私は舞台を観てあれこれ考察するのが好きです。(というか、知りたいことがあるとずっと考えてしまうタイプ)

けれど、週末にわくわくどきどきと大劇場に行って、からっと笑って涙して、「楽しかったねー、かっこよかったねー、素敵だったねー、可愛かったねー、ゴージャスやったねー」とただただ言って、スキップしながらうっとりと帰りたい日もある。というか、宝塚で観たいのはそういうものだと改めて思いました。

この「オーシャンズ11」の小池先生のパンフご挨拶を拝読したのですが、この作品を創られた当時、少し前にお母様を亡くされたとのことです・・。

”ご覧になった方が落ち込んだ時に思わず「NEVER GIVE UP」や「JUMP」を口ずさんでいる、そんな作品創りを目指し”との一文、そう!そうなんです!とパンフレットに「いいね!」を100回押したい気分です。

「JUMP」は確かにそういう歌なのですね。思い通りに行かなくて当然、だから? そんなの何度だって立ち上がればいいよ、俺はそうしてきたよと、笑い飛ばすようです。

飛べる!と11全員で一緒に歌う。勇気付けられるとともに、ほら、肩の力を抜いて笑おうよ、飛んでみようよと言われているような素敵な応援歌。

これはあくまで私にとっての宝塚ですが、私はそういうものを宝塚で観たいのだと思います。うっとりできる美しい夢のような舞台、そして錯覚でもいい、ジェンヌさんとともに生きているような感覚、応援し、演者に応援してもらっている感覚をも得られる場所。

そういう舞台の創り手として、小池先生はやはり素敵な才能をお持ちの方だなと改めて思います。このような「乙女心」を感じさせる演出家が今後、お続きになられるかどうか。今、そういう方は少ないのかもしれませんね。新たな才能の登場を楽しみにお待ちしたいと思います。

 

12.ごく若干ですが

ごく若干ですが、本日の舞台に少しばかりの物足りなさを感じたことも事実です。

ただ、初日開けて2回目の公演ですから、若干の不足があって当たり前、今後の舞台の進化を楽しみにお待ちしています。

その物足りなさは何だろう?と帰宅してから、星組さんの「オーシャンズ11」を見返しました。

あくまで、もしかするとですが。柚希さん率いる星組「オーシャンズ11」は、強弱はもちろんあるのですが、11人の物語がそれぞれに明確に見えるように思いました。本日の公演は、まかまどとまかきき、ここを主軸に展開された物語で、他の仲間やベネディクトチームはこの3人に付随しているような感覚です。宙組版はそういう物語として創られたのかな?という気もします。

どこが違うのかな?と拝見すると、たとえば未沙のえるさんのような存在や、当時の紅さんや真風さんのポジションにより、ダニーとベネディクト、ライナスとソール、ベネディクトとテスというような「誰かと誰かの掛け算の小さな物語」が、星組さんの同作品においては、より多くあるように見えました。

比較的お若い方が多いように思う宙組の11メンバー(きちんと調べていないので、そう思い込んでいるだけかもしれませんが)。今はまだ物足りない面が少しあるかもしれない、そういう演出意図かもしれない。けれど、だからこそ、大きく飛躍するタイミングがあると期待もいたします。

そのJump!と舞台の進化を見守ることもまた、宝塚を拝見する醍醐味。楽しみに観劇したいと思います。

 

ふぅぅ。書けたわ!(^^)

miyakoguもね、真風さんの開襟とお尻のラインしか観てないのでは?とそろそろ思われかねないので、最後に少しだけ書きました。

まぁ、正直、オペラでがん見してるけどね!もちろん(^^)。ありがとう、真風さん、宙組の皆さま、歌劇団さま。

次は高校生娘と観劇です(^^)

※二度目の観劇で既にぐぐぐっと進化していました!という記事を書きました。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

宙組・オーシャンズ11 感想2 主要な役の皆さま(続き)-純矢ちとせさん、澄輝さやとさん、蒼羽りくさん他

感想その2を書きますねーー!ネタバレありですので、お嫌な方は読まないでくださいね。

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(感想1はこちらです)

mothercoenote.hatenablog.com

 

7.主要な役の皆さま その2

・純矢ちとせさんのクィーン・ダイアナ

迫力満点の髪型と存在感、メリハリの効いた演技、間合いの良さと楽しさ満載でした。自分の実力にプライドがあり、努力も怠らず、男の力を利用したこともあったかもしれないけれど、自分の腕一本でベガスの女王まで上り詰めたんじゃないかなと思わせる説得力がある役づくりです。

せーこさんといえば、まぁ様のコンサートで黄色いタイツを素敵に履きこなして、まぁ様にちょっとからかわれて恥ずかしがっておられた可愛らしい面を思い出します。天河のナキア皇太后はお美しく、素晴らしい髪型の再現度でした。博多座のエカテリーナ皇帝も美しかった。本当にご卒業が惜しい方です・・。

※twitterでお教えいただき少し直しました。はるさん、ありがとうございました(^^)

 

・澄輝さやとさんのフランク・カットン

長髪を後ろでくくったスチール写真がかっこいいこと、色気のあること!ロイヤルな優しい素顔の方ですので、黒塗りは少し意外でしたが、ディーラーをかっこよく、トランプさばきも鮮やかな手元でした。ジェンヌさんは本当にすごいなぁ。

熱心なファンが多いあっきーさん。フィナーレでせーこさん、りくちゃんと一緒に階段を三人で降りてこられると一際大きい拍手でした(涙)。

 

・蒼羽りくさんのバシャー

りくちゃん大活躍、場面が明らかに増えたいたと思います。トランプの帽子をかぶって出てきて歌ったり、杖をあやつったり(難しそう!)、バレエのジャンプでふわっと出てこられたり、春瀬央季さんのハロルドにうっとりされたり。

春瀬さんハロルドはオネエ様っぽい振付師、男性がお好きな感じの楽しい印象的なお役です。

りくちゃんはプロローグのスーツ姿、フィナーレであっきーさんと対で踊られる場面がありますが、そのお姿が衝撃的に素敵でした。さらさらっとした前髪が揺れるのも。

あーー、もうもうもう!(注 机につっぷすmiyakogu)

りくちゃんのお芝居が好きだったんですってば。これからを楽しみにしていたのに、あなた、なぜご卒業されるのですかぁーーー!(注 宝塚方面に向かって叫ぶmiyakogu)

(涙を拭いながら)お優しい微笑みのすみれさん、ご卒業後はきっと素敵な人生を送られると思います。ううう。

 

・和希そらさんのライナス

綺麗な立ち姿。ジージャン、スニーカーの立ち姿が綺麗なそらちゃんのライナスは思春期の少年で、すばしっこく軽やかな身のこなしに伝説のスリの忘れ形見の説得力がありました。今回のビジュアルが素敵で、ダンスもかっこいい!

何といってもMr.ピックポケットの歌よね(^^)。「ウォーーウォー」のコーラス部分も自分で歌えるそらちゃん。英真さんだったと思うのですが、他の方に支えていただいていた真風さん。いやぁ、ほんまに真風さんは成長されましたわ・・。

髪型を拝見して、あ、絶対これ、「○○ッコリー」で来るわと思ったら案の定でしたね(^^)。小柄さを上回る粋な身のこなし、低音ボイスの歌が素敵なそらちゃん、これからも楽しみな方です。

 

8.活躍する下級生の皆さま

・秋音光さんのイエン

秋音さんは劇団レッスンにずっと出て、奨励賞をずっと取られている努力家さん。素晴らしいです。何でも器用にこなせると見えるのは、ものすごい努力があるからでしょうね。今回もイエンのヨーヨーを軽々とされているように見えます。端正な中に色気のある表情も印象的な方です。

 

・瑠風輝さんのリヴィングストン

ふっきれてます。お見事でした!今回の11のメンバーの中で、フレッシュという意味では一番鮮やかな印象を残した方です。彼女がここまでぱーんと印象を変えてこられるとは思いませんでした。ひょうひょうと思い切った演技で、今時の若者像です。「群盗」でも確か素晴らしかったとうかがっており、次のバウも楽しみにお待ちしたいと思います。(チケットが当ればね)

 

・優希しおんさんと鷹翔千空さんのモロイ兄弟

モロイ兄弟のチップ&デール感、好きなんですよね。訪ねてきた真風ダニーの顔が加工されて、しばらく大映りで舞台に出ていますので、おかしくって。

いきいきとしたお二人、軽快なステップで優希さんがリード、鷹翔さんは弟感がありました。新人公演もがんばって!

 

・亜音有星さんの若きディーラー

亜音さんは可愛らしい微笑みなんですが、どきっとさせる目線を持った方。博多座で拝見したダンスもシャープでした。ディーラー役で出てこられると視線を持っていかれます。佐賀出身ジェンヌさんとしてまぁ様ファンからも注目される方。新人公演のベネディクトも期待されます。

 

9.3ジュエルズとマイク、上級生の方々

瀬戸花まりさんのルビーは迫力、華妃まいあさんのサファイアは美脚の色気、天彩峰里さんのエメラルドはキュートに奔放な表情。とっても素敵な3ジュエルズさん。これまでと比べるとややお若いメンバーでフレッシュでした。

マイクの留依蒔世さんは縮れた前髪を横に流して軽々と歌っておられましたね。

お芝居を締めるのはもちろん、宙組組長の寿つかささんのソール、凜城きらさんのルーベン、松風輝さんのリカルド、花音舞さんのテレサ、ダンサーの綾瀬あきなさんのドロシーなどの方々。

遥羽ららさんのポーラはとってもキュート、笑顔が素敵。ミニスカートがよく映える美脚でした。

 

10.見所の笑いの場面

とっても楽しかったのは、以下です。

・寿さん演じるソールの演技指導場面 過去の公演もそうでしたが、だいたい、無茶振りをソール役がして、皆が演技をするのがかわいい!

・ジョンソン先生のアドリブ これはキキちゃんが自由自在に楽しそうに。爆笑でした。こちらも変わっていくのね、楽しみですね。

・最高だったのがルーベンを訪問した真風さんダニーと虎。足をくわえられてなかなか抜けない真風ダニーです。そこはかとなくおかしい・・!

・ロマノフの秘宝のイースターエッグ、中から出てきたナイチンゲールはぱたぱたと羽根を動かします。可愛い。

他にもくすっと。ぜひお楽しみに!

(その3に続きます)

宙組・オーシャンズ11 感想1 真風涼帆さん率いる宙組スーツ祭り!華やかな元気を感じた初舞台生

皆さま、お元気でしたか?本日、初日開けて2回目の宙組「オーシャンズ11」宝塚大劇場4月20日(土)11時公演を観劇してまいりましたので、その感想をお届けします!ひゃっほぅぅーー!

以下、「冷静ではない感想」を「ネタバレあり」でお送りしますので、その点ご理解の上、お読みいただければと存じます。なお、ただ今、星組・柚希礼音さん主演の同演目をリビングで再生中(^^)。

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1.パンフレット時点で見応え十分の真風さん

パンフレットのお写真の真風さんがねぇ、ふっ・・。(視線を落とすmiyakogu)

ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

超絶イケメンなんですってばーー!ご覧になりました?奥様!

パンフレットの前の方もですが、後ろの方にキキちゃん、まどかちゃんとのそれぞれ2人映りのお写真、それから真風さんが低い椅子に座っておられるお写真があり、どこの映画俳優?外国人モデル?!という仕上がりですので、どうぞお買い求めください。

miyakoguのツボは、椅子に座った後姿の左側横顔のフェイスライン、目にかかる前髪ですっ。うん。だんだん真風さんに関してはパーツまでがん見していて変態ちっくになっているのは自覚している!でも、いい!(開き直るアラフィフ)

私が注目したのは、以下のシーン(というかパーツ?)

・開襟 ←のっけから正直に

・ベスト姿での肩からウエスト、お尻への美しいライン ←もう少し言うとまぁ、ヒップラインですかね・・。あ、お美しいからですよ!

あのさぁ・・。(ひとさし指でとんとんと机を叩くmiyakogu。片方は頬杖)

歌劇団さんはさぁ、トップスター・真風涼帆には開襟させて、前髪たらしてウィンクさせとけばいいと思ってる風情があるよね?

真風担がそんな甘いって思ってるんですかねぇ・・・。

 ↓

いや、その通りだけど?!オペグラでがん見したけど?!

ありがとうございました・・(^^)。お礼申し上げます。

 

2.宙組スーツ祭りやーーん!

皆さま、よくご存知ですよね?宙組にはスタイリッシュ長身男役の皆さまが揃っておられることを?!

0718の囚人番号をつけた真風さんがぱーーんとスーツに変身、皆さまで冒頭、FATE CTYを歌い踊るわけ。かっこいいに決まってるやーーーん!

真風さん筆頭に、キキちゃんの前髪&ピアスが色っぽく、黒塗りの澄輝さやとさんの目はきらきら、蒼羽りくさんの三つ揃いスーツ姿が新鮮で揺れるさらっとした前髪が素敵でした。この場面で妙に目を惹いたのが水香依千さん、実羚淳さんでした。お二人とも長身でスーツがよくお似合いだからかな?(^^)

1幕ラストの横一列も反則なかっこよさです!ちらっと後ろを振り返る真風さんダニーがまぁ、かっこいいから!ばんばんばんっ。

つーか、全員かっこいいから、もう誰なと見てや!!

(誤字でなく、関西弁でお送りしています)

 

3.まかまど演じるダニーとテスのアダルティ純愛

少し前まで女子大生だったんだろうなぁという星風まどかさんのテス。自分でも戸惑うほど、純粋に恋に落ちてしまったんだろうなぁという真風さんのダニー。真風さんが垣間見せる切ない目線に説得力があります。

就任後、ずっとラブなお二人の関係性が続いたからかもしれませんが、宙組のこの「オーシャンズ11」はお二人の恋がよりクローズアップされた感がありました。

11人の仲間感以上に、「二人の恋物語と親友のラスティの話」という印象があり、同じ演目でも面白いなと思います。

デュエダンは、あ、もうね、はいはい、わかりましたよ、ラブラブなんっすね?!というアダルティ結婚式の感じがありますので、ぜひ見てね!(^^)

・大階段にひざまづいて手を取り手にキスして

バックハグで首筋にキスして ←ここで声にならない悲鳴を上げるmiyakogu

・腕を組んで大階段を降りる

(離婚していないから、再婚式でもないんですが、とりあえずそれで!)

あの人たちはさぁ、神聖な大階段を何だと思ってるわけ?!わなわなわな。

 ↓

ありがとうございました・・(^^)。お礼申し上げます。

 

4.銀橋で新曲を歌うバディ感のまかきき

真風さんダニーとまどかちゃんテスの間の恋と、もう一つ、ダニーとラスティの間の関係性も、これまでに比べて、よりクローズアップされている感があります。

銀橋で二人が歌う「オーシャンズ10」、バディ感が満載です。

お二人とも背が高くすらっとしていて、落ち着いた大人の男の真風さんダニーと、長い前髪を左側に垂らしピアスをつけた色気たっぷりのキキちゃん。とっても素敵な並びです。芹香斗亜さんは、医師のジョンソン役のアドリブもノリノリでした。

”まぁまか”がち勢のmiyakoguですが、うん、対照的なお二人の並びにはぐっと来ましたよーーー。素敵なバディです(^^)。

 

5.主要な役の皆さま その1

以下、上記で書きました真風さんとききちゃん以外の皆さまについて少しばかり。

・星風まどかちゃんのテス

かわいい要素を残した星風まどかさんのテス。可愛らしいお顔に長く垂らした髪が色気を添えています。NYから来た歌姫にふさわしい透明感のある声。

初代の夢咲ねねさんは、ゴージャスで強く、でも、どこかもろい感のあるテスだったと思いますが、まどかちゃんのテスは純なところがより強く出ていたと思います。

 

・桜木みなとさんのベネディクト

私はどうしても映像を繰り返し見た星組さんとの比較になってしまって恐縮です。だいもんさんのベネディクトも迫力満点でした。

紅さんのベネディクトは、成功をおさめた成り上がりの青年実業家が、最後に手に入れたい高級で美しいトロフィーとしてテスを彼なりに真剣に愛した印象があります。余裕や落ち着きがあるように”見せる”ことに十分長けている。

一方、ずんちゃんのベネディクトは、まだ成功途上のがむしゃらさや若さを感じました。大学も出て自分の実力一本でここまで来たけれど、余裕はまだそこまでなく、テスのこともホテルのプロモーションにもちょうどいいと思っていそうな”こすっからさ”が出ているような。天河のザナンザがぴったりだったずんちゃん、これからの変化が楽しみですね(^^)。

愛月ひかるさんだったら、どんなベネディクトだったかな?というのは宙組ファンだと思ってしまって当然だと思います。がんばれー、ずんちゃん!

目の迫力、随分出ておられたと私は思いました。楽しみです。

それぞれのお役の感想は、ここでいったん切って、次の記事で続きを書きますねーー!

 ※書きました(^^) よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

6.華やかさ、元気、勇気を感じた105期生さん

ラインダンスのお衣装の色のためなのか、美人さんが多いという評判どおりなのか、とても華やかな元気を感じた105期生さんです。

「Never Give Up」と繰り返し歌うシーンでの印象が強いのかもしれません。何となく、諦めないよ!という強い意思や個性を感じるような、自分なりの光線を一人々が出そうとしているような、そういう印象を不思議と受けました。

(その2に続きます)

月組・夢現無双 考察 珠城りょうさん武蔵の無骨な哀しみ、前へ進む宿命の人

皆さま、こんにちは。春うららかな今日、宝塚の桜も満開でした。新人公演を経てぐぐっとお芝居の明晰さが増したように思う月組・夢現無双を観劇してまいりました。珠城りょうさんの武蔵に感じた「無骨な哀しみ」と呼びたくなる何か。その点について本日は書きたいと思います。

以下はあくまで、私が舞台からどう受け止めたかを書いたものです。これが正解というような答え合わせではありません。また、以下には多くのネタバレがありますので、お嫌な方は読まないでくださいね。

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1.新人公演の風間柚乃さんの武蔵との比較において

一つ前の新人公演感想で書きましたとおり、風間柚乃さんが演じる宮本武蔵は、一見、普通の青年ですが瞬時に殺気が立ち上り俊敏に動く武蔵。どこか清澄な明るさが根底にあり、剣豪・宮本武蔵の成長物語として一本筋が通った清々しさがありました。また風間さんがご挨拶で話されたとおり、「芸の道」にも通じるものがあるとひきつけて演じられたためか、理解しやすい物語だったと思います。

一方、珠城りょうさんが演じる宮本武蔵は、無骨な武芸者の哀しみがより強く出た物語だと拝見しました。哀しいとき、武蔵が土をぐわっとつかみ大粒の涙を流し、風が吹きすさぶ中を武蔵が独りで歩いて行く風景が見えるような・・。

若き武蔵は同じく武芸者であった父と沢庵和尚への反抗心が強く、正論だとわかっていても意見を聴こうとしない頑な硬い殻があります。

そういう人間が、強くなりたい一心で、出会った人を師と仰ぐようになり、正反対のものを持った人と出会う中で成長していく。

珠城りょうさんの武蔵には、あくまで「剣の道」としての追求を感じました。「宝塚の舞台」という皮を一枚かぶせずに、齋藤先生は多くの男性俳優が表現しようとした「剣の道」の奥深く、独りで歩む武蔵像に真っ向勝負を挑もうとしている、珠城りょうさんにその道を敢えて歩かせようとしたのではないかと、そう感じたのです。その思いはパンフレットのご挨拶を改めて拝見し、一層強くなりました。齋藤先生の宮本武蔵への思い入れがこれほど強く長いものだとは、存じ上げませんでした。

 

2.武蔵の「体」の才能

皆さまは、思春期から20代にかけて、「自分は何になれるのだろう」とわくわくする一方で、「自分はどこまでやれるだろう?」とどうしようもない不安に駆られたことはないでしょうか?今、その真っ只中の方もおられることでしょう。

17歳で関が原の戦いに飛び出していった武蔵と又八は、能天気な根拠のない自信に満ち、「男たるもの、日の本一の天下無双を目指せ」と高らかに歌います。

しかし。才というのは残酷であからさまなものです。

宮本武蔵という人物は歴史に残る剣豪です。動体視力や筋力、跳躍力等を含めて大変優れた身体能力の持ち主だったはず。幼い頃より、師を持たずとも血筋からか剣が強く、関が原でも多くの敵陣を倒せた武蔵は、自分の持つ「才能の器」の大きさにはうすうす気づいていたはずです。

では、その才能の活かし方を適切に導いてくれる人が、回りにいたかというと「否」。父は優れた武芸者でしたが、父子の対立の中で父から得たものは少なく、残るのは厳しい言葉。沢庵和尚は、常に叱咤の言葉を謎解きのように投げかけては武蔵を放り出します。武蔵の心に灯る母からは「強くなくていい、優しい子になりなさい」と相矛盾する言葉を残されます。

若き時に、自分の才能の器の大きさがどれくらいかを見定めるのはとても難しいことです。実は、晩年にしかわからないものでしょう。ただ、自分の才能がどれくらいの大きさかという「可能性」は、ぼんやりとわかるものです。本人にも周囲にも。それは期待とともに、どう扱えばいいのかわからない怖さももたらすものだと、私は思います。

才能の器が大きそうだということは、一見素晴らしいことに見えます。けれど、たとえば同世代のアスリートの優れた人物のすべてがプロ選手や金メダリストにならないのと同様に、自分の器一杯に成果を満たすことができる人はごくごく一握りです。

武蔵は、自分が強いことはわかっていた。もっともっと強いはずだという自負もあった。でもその活かし方は、わからない。教えてくれる師もいない。

推定20代初めの彼はどうしていいか全くわからない。そういう闇の中にいたと思うのです。

武蔵の焦燥感、道を独りで行かざるを得ない寂しさには、暗闇で母を求めて泣く幼子のような心細さがあっただろうと私は思います。

その想いを共感できるのは、同じくらい大きな才能の器を持った人物です。武蔵が吉岡道場に行ったとき、清十郎ならわかりあえると思ったのではないかと思うのですね。同じだけの器を持った人物と見込み、会いに行く。けれど一撃で退けられ、吉野太夫に指摘されたとおり、その時点では同格の才能の持ち主だとはみなされていません。それはどれほど哀しく寂しいことであったでしょうか・・。

武蔵は恐らく、同世代の剣士の中で身体能力について誰よりも高いものがあったはず。ただ、「心技体」のうち、「心」も「技」も鍛え上げる機会を持たなかった。それが当初の彼の弱さであり、「体」のずば抜けた才を持ちつつ、どうやればこの虚ろな器を満たせるのか?!という絶望の中にいたと思います。

戦いの中で来る相手をやみくもに斬る。おそらく、それしか自分の才能への確かな手ごたえを実感できる場面はなかったと思うのです。

 

3.武蔵の「技」の成長

彼は作州を出奔した後、様々な剣豪に手合わせを申し込む中で、ゲームの駒を進めるように、「心技体」の「技」を磨いていきます。

そのプロセスにおいて、武蔵に大きなインパクトを与えたのは日観坊主と柳生石舟斎でした。彼らは武蔵とは違う強さを持ち、圧倒的です。

日観坊主「その強さ、もう少し緩めてもよかろうに」

柳生「我、流れる水のごとし」

きらめく火のように光のように剣を追求してきた武蔵は、その言葉を「えっ?」と受け止めます。油断を常に戒め、流されることを許さず、常にぴりぴりとした殺気を発することで自分の「心」の弱さを守ってきた武蔵にとって、彼らの言葉は真反対の教えだったでしょう。

この二人から、武蔵は「自在」ということを学んだと想像します。手放す、流される、そのことが逆に力になる。この教えを自分のものにできたとき、武蔵は一段、強くなったはずです。

私は、月組全国ツアー「激情」初日のホセを観て、珠城りょうさんの演技とポテンシャルに驚き、それ以来、注目してきました。(注 ま、ありていに言うと沼に落っこちたとも言いますね、ええ・・)

若きトップとして抜擢されて以降、珠城さんには、時にごく薄いのですが頑な殻を感じることがあります。もしも珠城りょうさんが武蔵と同じく手放すこと、流されること、これらを自在に出し入れできるようになられれば、これまでとは異なる種の力を手に入れられるのではないか?と期待を込めて思います。

武蔵とトップスターとしての珠城りょうさん。この武蔵の成長の物語は、齋藤先生による珠城りょうさんへのエールのようにも思えました。

 

 4.武蔵の「心」の成長

「心技体」のうち、体はもともと持っていた、技も身につけた。しかし、「心」が整わなければ一段強い、大きな相手には決して勝てない。そこに武蔵はたどりつけるのか?

そこで登場するのが、千海華蘭さんが天才的に演じておられる本阿弥光悦であり、こちらも海乃美月さんが妖艶に謎めいた雰囲気で見事に演じておられる吉野太夫です。彼らは分野は違いますが同じ高みで戦っている人たち。武蔵の才能に気づき見守り先導するかのような存在です。

吉野太夫「未練、初めての」

そう言われて初めて、吉岡一門70名数名を相手するにあたり、武蔵は自分が命を惜しんでいることに気づくのです。

それは「弱さ」です。しかし、武蔵が自分の器の中に本来持っていなかった「技」を取り込むことでしか強くなれなかったように、「情け」も「弱さ」も「恋」も、子どもの頃にお通をかばい伊吹山で朱美を守った「優しさ」も、戦いに不要な「弱さ」を取り込んだ上で尚、強くあることができない限り、心に弱い「点」ができてしまうのではないかと、私は思います。

弱い「点」があれば、敵はそこを衝くでしょう。武蔵が吉岡一門の企みの中で一番弱い「点」=吉岡側が子どもである壬生を大将にしたことを最初から衝き、真っ先に斬ったように。

それでは、ぎりぎりの闘いに勝てない。私は吉野太夫との謎かけのようなやり取りの中で、武蔵がつかんだ「心技体」の最後の「心」とは、自分の中にある弱さを認め、取り込み、誰かを大切に想う心を力にすること。その点ではなかったと考えています。

 

5.人を斬るということ

吉岡一門との死闘は伝説的な闘い。彼は一躍、名を上げます。

しかし、大将であるとは言え、子どもを斬り、斬らなくても良かった70もの命を奪ってしまったこと。それは「己の剣に酔いしれた愚挙」だと沢庵和尚に喝破され、一言も反論できないのです。

幻想の父の言葉に突き放されるように、再び独りで旅立つ武蔵は下総で剣を鍬に持ち替え、仏を彫る日々を送ります。斬ることで人生を途絶えさせたこれまでの相手を供養するかのように。

私は最初、多くの逸話を盛り込んだこの脚本で、宍戸梅軒との場面は本当にいるのだろうか?と思っていました。しかし、はたと気づいたのです。ずっと考えていた朝に。

真剣で闘うということは、相手を斬り、時に殺めるということです。無敵の宮本武蔵は闘いに勝ちます。天下無双、素晴らしい。

けれど、闘いに勝つことで、武蔵は相手の人生をその時点で止めてしまっています。この世への未練も、想う相手との幸せも、家族との時間も。

武蔵は斬った相手が生きるはずだった人生を、斬った時点で引き受ける宿命にあるのか、と気づいたのです。そのように考えると、宮本武蔵の物語は、胸がすくような天晴れな剣豪活劇の側面だけではない。そう思うのです。

宍戸梅軒は武蔵に斬られた兄の敵を討つ存在として登場します。それまで、原作はともかく、宝塚のこの脚本で武蔵に命を奪われた関係者が登場するのは初めてです。彼を斬ることで、武蔵は兄弟の人生を二重に引き受けることになります。

仏を彫るようになった武蔵は、佐々木小次郎との闘いの後、倒れている小次郎に向かって初めて手を合わせます。

武蔵はついに天下無双の称号を得た。けれど、この虚しい思いは何なのか?武蔵はそれは修行が足りないからだと思い、再び、独りで歩いていきます。

旅に出る、強い誰かを斬る、無双になる、そして再び虚しくなる・・。私には武蔵の己との闘いは「体」が衰えない限り、終わりのない旅に見えました。

自分よりも強い誰かが現れるのを待ち、その誰かによって斬られるか、病か、結局のところ、己の死によってしか終わりがない宿命の旅路。斬った相手の人生を引き受けた以上、とどまることを許されないような・・。それが、強き者の宿命なのかもしれないと思います。

考えてみると、誰かに勝つ、何かに抜擢されるということは、常にそういう側面があります。

抜擢される人がいる一方で、夢を断たれる人もいる。宝塚で言えば、朝夏まなとさんが新人公演主演に選ばれた下級生にかけられたという「私なんかでいいのだろか」という思いは、選ばれなかった他の人に対して失礼だという趣旨の言葉。選ばれた人は、その人たちの想いを引き受け、その上ですくっと立ち、前に進むしかないのだと思います。

その道を今、武蔵は歩き続けるしかない。最後の場面は、明るくさっぱりとした旅立ちのように見えて、再び厳しい道の始まりでもあります。

ただ、今日拝見した珠城りょうさんの武蔵は以前と違って、無骨な哀しみが和らいだようでした。お通への想いが胸にあるということは、どれほど彼を暖かくし強くしているか、そこがストレートに伝わってきました。武蔵は宿命の道を歩き続ける、けれど離れていても想う人がいることで救われた面もあるのだと。

 

新人公演を観た後、私の思考の旅路も思いがけず、随分遠くまで来てしまいました。その思考をもたらしてくれたのは、素晴らしい新人公演を見せてくださった月組下級生の皆さまです。若いってすごいね。おばちゃんな、感動してんよ。ありがとうね!

この記事には不完全燃焼感がまだあります。齋藤先生の長く深い思い入れが散りばめられた本作品。東宝千秋楽では名作になっているかもしれないという期待を込めて、本日はここまで終わるものなり。まぁ、なぜここまで真剣に考えているのか、謎ではあります。とりあえず、本日は解散なり!(^^)

月組・夢現無双 新人公演感想 風間柚乃さんが魅せる若き剣豪活劇の鮮やかな見事さ

皆さま、こんばんは。4月第1週の金曜夜、お元気ですか?社会人、学校、幼稚園、そして保育園にワーキングマザーと、新たな一歩を踏み出した皆さま、お疲れ様の一週間でしたね。桜も、こちらではほぼ満開になりました。

本日は今週火曜日に観劇した月組・夢現無双の新人公演について感想を書いておきたいと思います。今週末の本公演戦いに備えるものなり。(最後に出てきます!)

春の空のように、清澄な光を感じさせる見事な新人公演でした。

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 1.総論 鮮やかで見事な剣豪活劇

風間柚乃さんは、剣だけは強い悪童が切れ者の剣士へと成長していく様を鮮やかに描き出されていました。観ていて、とても気持ちのいい剣豪活劇の趣がありました。

私自身は原作も漫画となった作品も、読んでいるわけではありません。けれど、無敵であったという宮本武蔵の青年期までの物語として、逸話は何となく知っている。その中で無意識に期待する剣豪の物語が、鮮やかな光のように見えたと思います。風間柚乃さんがご挨拶で語られたとおり、剣の道は芸の道にも通じるとして、自分の物語として演じられたのだということが、確かに伝わってくるようでした。

鮮やかで見事。その一言に尽きるかと存じます。

風間さんを筆頭に月組の若手の皆さまも、それぞれに自分なりの「色」を出されたなと。見事で工夫のある公演でした。舞台に観客を引き込んでいる感覚を、確信を持って演じておられたのではないかと思います。

忠実なコピーというより、自分たちで舞台上に創り上げた一つの小宇宙。

なるほど。風間柚乃さんには主演として、そして月組の若手の皆さまには、そういった小宇宙を構築するお力があるのだと感嘆いたしました。少し前から背の高いスラリとした男役さんが多くなったなと感じておりましたが、お芝居の工夫や演じる楽しさが伝わってくる若手の皆さま。これからの月組さんに期待大です。あ、宙組も今、お芝居乗ってるので、皆さん、よろしくね!

印象に残った方々について書き留めておきたいと思います。

 

2.風間柚乃さんの武蔵

本役の珠城りょうさんとは異なるアプローチを自分なりに貫き、そして成功させた見事な新人公演主演だったと思います。

風間柚乃さんの武蔵は、普段は普通の青年なのだろうと感じさせるものがありました。けれど何かあると、殺気が瞬時に立ち上がり、素早い身のこなしで一気に斬る。そういう鮮やかな剣。

光悦のセリフにありますとおり、一気に燃え上がる炎のような激しさ、光がきらめくような鮮やかな剣。若き剣豪が頂点まで駆け抜けていったような鮮やかさ。

風間柚乃さんの武蔵からは、からからと清流が流れる時の小気味のいい水の音がするような、根底にそういった清澄な明るさがあるように感じました。

ふっと楽しかったのは廓の場面。風間柚乃さんは、どうしても廓で寝ているのがしっくりくるんですね。存在自体に色気がおありになるからかな?と思います。

 

3.天紫珠李さんのお通

澄んだ綺麗な声、よく通る歌声。この声は、ヒロインとして大きな強みだと思います。男役さんから娘役さんになられただけあって、背の高い方であり、同時に健気さや可憐さもその声からもたらすことができる。

中盤から、自分の声と演技が劇場を引き込んでいることに自信を持って演じておられたように拝見しました。きりっとした芯の強さも感じさせる娘役さん、今後が楽しみですね。

 

4.蘭尚樹さんの小次郎

私は蘭さんの初舞台口上の日に観劇した記憶があります。研一で春海ゆうさんとともに獅子に抜擢されていた日本舞踊のお上手な方。ありちゃん主演のバウ「アルカディア」ではクラブの明るい飄々とした青年を演じておられて、好印象でした。

小次郎は、本役さんが男役の集大成を見事な存在感と色気で見せておられる美弥るりかさんですから、とても演じられるのが難しいお役。そういった中で、蘭尚樹さんの落ち着いた明晰なセリフは冒頭から「お!」と思わせる力がありました。緊張を感じさせない落ち着いたオープニング、これから素晴らしい新人公演が始まるという予感を感じさせるものであったと思います。

若干残念だったのが、銀橋を渡られるときの歩き方。長い刀を背負っておられて難しいのだろうなぁと予想しますが、少年ぽい飄々とした雰囲気が強かったかなぁ。本役さんの、登場するだけであたりを払うような存在感は難しいかもしれませんが、東京での新公に期待していますね!

 

5.空城ゆうさんの武蔵父

その迫力にびっくりしました。迫力、存在感、よく通る声。オープニングに、小次郎と対峙する役であり、緊張を一気に高めないといけないお役ですが、空城ゆうさんは声もビジュアルも強い迫力があり、一気に舞台に引き込まれました。何というか強い印象を残す方。今後に大いに期待です!

 

6.朝陽つばささんの沢庵和尚

 思い切りの良い声、お上手でした!武蔵父と並び、この舞台を締める非常に重要な役どころ。度胸良く演じておられて、さすが「雨に唄えば」で、代役で主要な役を演じられた方だと感心いたしました。

吉岡一門を斬った武蔵を一喝する場面、劇場がしぃぃんとした緊張した空気になる中、びりびりと伝わるものがありました。素晴らしかったと思います。

 

7.英かおとさんの又八

又八はこの物語の生き生きとした軽やかな面を担う、とても難しい役だと思います。英かおとさんは本役の月城かなとさんの軽やかさにはなかなか及ばないのですが、その分、より男子っぽい可愛らしさがありました。この役は可愛くないとただのおばかさんになると思うので、そのバランスをうまく持って演じておられたと思います。

英かおとさんは、「ラストパーティ」の美しい白軍服姿が印象的な立ち姿の綺麗な方ですね。

 

8.結愛かれんさんの吉野太夫

結愛かれんさんの気風の良さそうな強気で妖艶な吉野太夫は、とても魅力でした。本役の海乃美月さんが美貌と謎めいた雰囲気で見事に演じておられるだけに難しいだろうと思ったのですが、なかなかどうして。

ところどころ早口になられるのが少しだけ気になりましたが、本役さんとは異なるご自分なりの吉野太夫をものにされていたと思います。声もお綺麗でよく通っておられました。

本公演では武蔵の弟子・城太郎を、やんちゃな少年として生き生きと演じておられるため、その差に驚かされました。羽龍きよらさんの城太郎もかわいいやんちゃ坊主!本公演ではお人形さんのように可愛らしく禿を演じておられるため、ジェンヌさんってすごいなぁとなりますね。

 

9.彩音星凪さんと礼華はるさんの吉岡兄弟

長身美貌兄弟!吉岡一門に入門希望の女子が殺到するわ、これ!

落ち着き払って新人公演を拝見していたアラフィフの私と晴れてJKになった娘が浮き足立ったのはこのお二人。いや、miyakogu、いつも割と落ち着いて観劇しているじゃないですか?(注 嘘)

立ち上がりそうになったよね、ばんっ!って。←落ち着いて、miyakoguさん(^^)

本公演でも阿国一座の太郎と次郎の美形お二人。彩音さんはAll for Oneでの子ダルタニアンで一気に注目を集めた方、エリザベートの黒天使でも一際目を惹く美しさがありました。礼華はるさんは、本公演で阿国一座でひらひらと踊る手がお綺麗で品が良く、ショーでは迫力の黒レオタード網タイツ美脚集団の中で、一際、品をとどめつつも挑発的な色気のある表情で魅せてくる方です。

注目のお二人の美形さん。このお二人が涼やかなきりっとした目元で、声も綺麗でセリフも迫力があり、おばちゃんな、吉岡一門に肩入れしたね!ごめん、武蔵、おばちゃん、美形に弱いねん!(^^)

 

10.桃歌雪さんのお杉、瑠皇りあさんの権六

これは難しいぞと思っていたお杉さんとひょうひょうとお杉についてくる権六(武蔵の叔父、お杉さんの弟なのですね)。こちらも月組の下級生さんはなかなか見事に、茶目っ気も出して演じておられました。二人が歩き出してぶつかったりして、アドリブも息の合ったお二人でした。

桃歌雪さんは私が耳にしばらくついて離れなかったBADDYの「海の~、プリンセ~ス、ほたて~。うぅんん、はぁぁん」と歌っておられたのですが、もうそのはまりっぷりがすごくて。この人は面白そうな方だなと思って拝見しておりましたが、お杉さんもお上手。美形の瑠皇りあさんが飄々と権六を演じておられたのも印象的です。コミカルな持ち味もおありになるのかな?(^^)

 

11.本公演の謎を解きたい

確信に満ちた見事な鮮やかな新人公演でした。おそらく、中盤あたりから自分たちのこのアプローチは間違っていない、観客を引き込んでいるという自信をお持ちになったのではないでしょうか?思い切りが感じられる大変清々しい公演でした。素晴らしかったと思います。

さて、新人公演を観劇しつつ、途中からものすごく考え始めたのです、本公演について。隣に座っていた新米高校生娘は「あ、今、ものすごく考え始めたな」と思ったそう。仕事かな?とも思ったようですが・・(^^)

剣豪活劇としてはおそらく、新人公演のアプローチの方が清々しく観ていてすっきりと明るい。

ただ、本公演を数回拝見して新人公演と比較してみると、逸話を盛り込みすぎたように見える脚本の中に、ちらちらと見え隠れする宮本武蔵の無骨な哀しみ。珠城りょうさんからは、宿命の道を歩く者の”何か”が伝わってくるように思えたのです。

宝塚の舞台としては、剣豪活劇の方がよろしいだろうと思います。すっきりと。なのですが、本公演で感じる剣の道の奥深く独りで歩いて行く宿命の武蔵。剣の道により深く迫ろうとする迫力が、そこにあるように私には思えます。

鮮やかに、光と炎の剣の風間武蔵

対して、土の匂いと燃え立つ炎の中、ただ独りで道を歩いていく宿命の珠城武蔵。

その宿命には、剣豪としての鮮やかな美しさよりも、無骨な哀しみが感じられる・・。忘れられない、どうしても気になる魅力があるのです。

それはいったい、何なんだろう・・?

ずっと考えているのですが、昨日、朝の道を歩いている中ではっと気づいたことがあり、恒例のお風呂会議で娘に語ったところ、なるほど!と大きくうなずいてくれました。先日の真風さんハネウマライダー妄想物語への冷たい反応とは違いましたよ・・(^^)

ですので、今週末の観劇、miyakogu、決戦の意気込みで臨む所存なり

劇場で(目に見えぬ)ハチマキを締め、まなじりを決して舞台を見つめ、(目に見えぬ刀で)武蔵と戦っているアラフィフのちんまるこいおばちゃんがいたら、そっとしておいてやってください。それ、戦っているmiyakoguなり。

↑ miyakoguさん、落ち着いて。それ全部エアだし、その属性、宝塚大劇場でもっともありふれていて、絶対誰にもわからないんで。

うっしゃぁ!戦いを挑むものなり!! ←観劇なんで、落ち着いて・・。

真風さんと行く、海辺のハネウマライダー妄想物語 -Special Blu-ray BOXボックス発売発表とともに 

皆さま、桜が急に花開いた今週末、お元気でしたか?あ、miyakoguに言われたくない?ほんまにそうよね・・。お久しぶりですわ・・(^^)。

娘ファースト、仕事セカンド、宝塚サード。いくら私が真風さんやまぁ様や珠ちゃんにぷぎゃーーっ!(≧∇≦)となっても、これだけは揺るがなかった優先順位。

しかしながら、1月以降、特に3月をピークに”仕事ファースト”になってしまい、まぁ、家庭内の評判の悪いこと、悪いこと・・。仕事にかまけて家庭を顧みないお父さんポジでした。反省しております・・(-_-)。

いくつかの予測不能な条件が重なり致し方ない状況の中で、乗り切った自分を褒めたい!いや、完全には乗り切ってない、でもいい!完璧主義は捨てるの、そうでないと早死にするのっ!

神様が昨日、宝塚大劇場最前列観劇をお恵みくださったのも、このご褒美かと思います。ありがとうーーー、チケットの神様。月組さんについては、twitterでもつぶやいてましたし、改めてゆっくり書きますわね。美形が近付いてくる恐怖とか、銀橋で繰り広げられる死闘の迫力とか、珠ちゃんの素足とか、ほっそりとした指が綺麗だったこととか、ありちゃんの目線とか、れいこちゃんは遠くで見ても美近くでみても美で、まぶしすぎた件とかね(^^)

 

でも、本日はそ・の・ま・え・に!!!

先日発表されました、宙組トップスター・真風涼帆さんのSpecial Blu-ray Box。ご覧になりました?あのパッケージ写真。スマホのロック画面はもちろん、今、これな。

Special Blu-ray BOX SUZUHO MAKAZE | 宝塚クリエイティブアーツ公式ショッピングサイト|TCAオンラインショップ

ばんっ!(立ち上がるmiyakogu)あの人、おかしいわ。金髪の頭からのそぎ落とされたフェイスラインからの、鋭く優雅で退廃的でありながらの清新で柔らなこの画像。

真風さんが目を上げたなら、ほわっと微笑む姿も、うつろな目も、鋭い目も、様々に想像できる。あなたの好きな真風をすべて詰め込みましょうとも、ばんばんばんっ、うちらもやるで!という創り手側の意気込みを感じました。←いや、TCA様はもっと冷静だと思うので、落ち着いて、miyakoguさん・・。

 

そう、何でも想像可・・。うん、いよいよ、俺のハネウマライダー妄想物語を書く日が来たぜ!(≧∇≦)

スペシャルボックスには、博多座・ハネウマライダーも入っているし、博多座以降暖めてきたハネウマライダー妄想物語、行ってみたいと思うものであります。

ばんばんばんっ!ソーラン続編っぽいのは許してね(^^) 

※アラフィフとして大丈夫か、やや心配ながら、お送りします!こういうのって本当は鍵かけるんだっけ?幼馴染の友情もんということでお許しを。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真風は隣家に住む幼馴染。海辺のまちで漁師の子沢山の家の長男、背が高く水産高校卒業後、腕のいい漁師となり、まちの人々に頼られる漁協青年部のリーダーです。

幼馴染でずっと一緒に育ってきたのに、中学校を卒業し高校が別れてからは、涼やかな目元のイケメンに育った真風と言葉を交わすことはなくなりました。彼は何代か前にロシア人の血が混じっているらしく、背が高く茶色の髪、切れ長の目をしたモデルもいけるのではないかという美形に育っています。

幼馴染なのに、大学に進学し都会で就職した後、時々帰省しても会釈するだけ・・。気恥ずかしくて、まぶしくて、言葉がかけられない・・。そんな間柄です。

GWのある日のこと。卒業以来初めて中学校の同窓会が開かれました。ほとんどの人が地元で働き、早い人は家庭を持ち居ついているこのまちで、都会で働いている同級生はごく少数。何となく浮いているような感じがして出席をためらっていたのですが、お正月に玄関先で「おまえ、同窓会、来るだろ?」と真風と10数年ぶりに言葉を交わして以来、何とか参加しようと決めていたのでした。

地元に残った同級生も、実際には頻繁に交流があるわけでもなさそうで、久しぶりだと喜んでくれる同級生の居心地の良さに気がゆるんだのか、気づいた時には結構、お酒も進み、うつらうつらしてしまいます。

「おまえ、お酒、弱いのな?」

気がつくと、隣に座った真風がにやっと笑って水を差し出してくれるのでした。近付いた顔に、ぎゅぅんと胸が痛くなるのが自分でもわかります。

幼馴染だから、この人は。もう私達の時間は一緒じゃないから。

自分に言い聞かせるように、話をそらしたくて、酔っているせいか、今の仕事の話をぽろぽろと打ち明けてしまうのでした。

初めて大きなプロジェクトのリーダーを任せられたこと、プロジェクトが予想以上に難しい仕事であること、メンバーに病気や家庭の事情で欠員が出てしまったこと、休みの日も仕事をしているけれどこの同窓会のために何とか帰省したこと・・・。

酔っ払ったふりで、ついでに言ってしまってもいいだろうか?あの頃、ほのかに君が好きだったと。そんな気持ちを隠すかのように、穏やかに話を聴いてくれる真風につい出てしまった言葉。

「海が見たいねん。明日、帰る前に。」

「あのぴかぴかのバイクに乗せてよ。おっきなバイク、磨いてたでしょ?」

そう、お正月、玄関先で真風が磨いていた大きなバイク。中学生時代、時々、自転車の後ろに乗せてもらってスピードを切って坂道を駆け下りたように、もう一度だけ、あの縦長の綺麗で広い背中にしがみつきたい。そうすれば、もう一度がんばれる。私にチカラを与えてほしい・・・。

弱音は見せたくない。頼りたくない。でも、望みを叶えてほしい。

真風はにやっと笑って「いいよ、乗せてやるよ、明日な」、そうさらっと言って、席を立つのでした。

そんな簡単なことだったんだ・・、誰かにお願いごとをするのは・・。

お酒に酔った頭で覚えていたのは、そんなあっけなさでした。

 

翌朝。

「あったま、いたーーー」

大失敗です。二日酔いでずきずきする頭を抱えながら、しじみのお味噌汁を飲み、ポカリスウェットを飲んで2階で遠くの海を見ながらぼーっとしていると。

ばばばばばーー。きぃっ。大きなエンジン音がします。

あ!慌てて降りて玄関に出ると、そこには黒のライダースーツを颯爽と着て、ヘルメットを抱えた真風が立っていて、にやっとしながら

「ほら、海、連れてってやる」とヘルメットを渡してくるのでした。

「ちょ、ちょっと待って、準備するから」

「お前、酔って忘れてたの?」

呆れるように笑う真風の表情に、かぁーーっと頬が上気するのがわかりました。慌てて準備をして、ヘルメットをつけて、縦長の広くてすっとした背中にしがみついて。

海を見下ろせる海岸線をバイクはぐーんと駆け上ります。ぐんぐんと迫る青い空、遠ざかるまちと海。

空を飛んでいるみたい・・。

エンジンの音が大きくて良かった・・。胸の音も、何もかも吹き飛ばしてくれる・・。

 

上った坂を今度はくだり岸辺にバイクを停めると、「ほら」と真風がポカリを差し出してくれました。

「二日酔いなんだろ?」

「ありがと」

冷たいポカリが涼やかに喉をとおります。二日酔いだけじゃないんだ、本当は君の背中に酔ってる。そんな風に言えたら・・。

でも、知っているのです。水産学校の後輩で、漁協に勤務しているとびっきりかわいくて気立てのいい女の子が彼を慕っていること。その子と真風はお似合いと評判で、昨年の夏祭りでソーラン節を二人で一緒に踊ったこと。それをただ見ていたこと。男性から一人、女性から一人選ばれる夏祭りの踊り手には、将来結婚するというジンクスがあるのでした。

二人はこの海辺のまちで、この先、ずっと同じ時間を刻んでいく・・。そしていつか、彼は子沢山のいいお父さんになって、町のリーダーになるんだ・・。小さい頃、あれだけ一緒にいたのに、私との歯車はもう合わない。

でも今、この瞬間だけは、波の音と一緒に真風と同じ時間を刻んでいるのは私だ・・。

歯車は、今だけは一緒に回っている。

言ってしまおうか。でも何を?何を言いたいのだろう、自分は?

その前に、真風がぽつんと話し出します。

「おまえさ、昨日言ってたけど、仕事、大変なんだろ?」

「うん」

「でも、仕事、好きなんだろ?」

「うん」

「あのさぁ、おまえ・・、高校のとき、県大会でテニスの団体、優勝しただろ?」

「え?」

突然の話に驚きます。知っていたの?高校は別だったのに・・。

「進学校の弱小クラブが準決勝まで行ってるって、おまえががんばってるって連絡が来てさ、中学のやつらと一緒に見に行ったんだ、中央コートに」

「うっそ・・?」

その年、県大会は地元の町で開催され、地の利もあったのか私達の高校はトーナメントを勝ちあがっていったのでした。

「団体戦で2組めのペアが負けて、三番目におまえのペアが出ていっただろ?あの時、応援のみんなが安心したのがわかったんだ。これで大丈夫だって。」

「それなのに接戦になって、おまえ、負けそうになるしさ、観ている方もあせったんだからな」

「でも、ちゃんと勝って、やっぱり決勝も接戦で、それで最後勝つしさ。」

おまえ、絶対に負けないんだなと思って。あいつ、すげぇって俺達、帰ったわけ」

まさか、見ていてくれた・・。

「だからさ、その仕事、おまえ、負けるなよ。しっぼ巻いて逃げだすようなたまじゃないだろ?」

途中から、気恥ずかしくて嬉しくていたたまれなくてうつむいてしまった頭を、ぽんぽんっと優しく叩かれたような気がします。

涙が一粒、つつーーーと溢れて頬の上を滑り落ちるのがわかりました。一粒、二粒、いえ、もっと。次から次へと落ちる涙。張り詰めていた心が涙でほころぶように。

「ほら」

渡されたポケットティッシュで涙をふき、派手に鼻水をかみ、泣き笑い。

かっこ悪い・・。でも、かっこ悪くてもいいのか・・。かっこ悪くても本当はいいんだ。

 

「真風」

思い切って頼んでみよう。

「もう一回、バイク乗せてよ。海岸線を上がっていくとこ、空を飛んでいるみたいで、もう一回行ってみたい。」

にやっと笑ってヘルメットを渡す真風。風を切ってスピードがぐんぐんと上がります。何もかも笑い飛ばしたくなる爽快さ。

「もっと飛ばしてよ!」

「おまえー、怖がっても途中で降ろしてやんないからな!」

ぐーーーん。スピードを上げて海岸線を駆け上がる大型のバイク、真風、私、そして風。

今、この瞬間だけは私達の時間は一緒に確かに刻んでいる。それでいい。

日が翳り、抜けるような真っ青な空に少しだけ群青色が混じる。その空に向かって飛んでいくようなバイク。

ありがとう、真風。私、やっぱり負けないよ。

(完)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うっわー、真風さんとの関わりはmiyakogu心の妄想劇場として、後はほぼ実話やーーーーん?!(恥)

中学生娘(卒)に、このプロットを語って見せたところ、いつもの「おおーー!」と嬉しそうな顔とは違い、「あーー」と悟りを開いたような表情です。

あれ、反応薄い?あかんか、これ?と思うmiyakoguに、「今のお母さんが、真風さんに言ってほしいことやんね」とずばりと指摘されましたね、ええ。

いいの!これで3月を乗り切ったから!皆さまも真風さんのハネウマライダー乗りたいよね?!

あとね、私は「勝ちたい」んじゃなくて、「ここで負けたくない」「引き下がりたくない」って気持ちが強いと自覚しました。負けず嫌いなんですね、アラフィフになっても・・、ばか・・(-_-)。

んじゃーー、家族でお花見行ってまいりまーーす(^^)。←休日に家族とともに過ごす時間を再開中。

宙組・博多座 黒い瞳/ビバフェスタ 真風涼帆さんの夢を見せる「実力」への考察

皆さま、お元気ですか?昨日、日帰りで佐賀での温泉&博多座観劇の旅を満喫しましたmiyakoguです。

今日は真風さんのお茶会のようですね。昨日2/16 15時は会総見だったのかな?大盛り上がりの博多座公演でした!「ハネウマライダー」で「たとえば君と」と2階席を指差しで煽った真風さんご自身が、あまりの「きゃーー!」という歓声につい笑ってしまわれたほどの盛り上がりでした(^^) 。

昨日は、私は前方端の方のお席。ちょうど宝塚グラフのスーテジサイドショットの感覚で舞台を拝見しとても新鮮でした。いつもと違う角度で観たためか、真風さんが男役さんとして成熟の時期に入られたからなのか、白軍服と黒燕尾のお姿を拝見して思ったことがあり、本日はそこを書きたいと思うのです。

ばんっ!(≧▽≦)(注 決意表明の音)

(こちらは博多座お土産です。お酒のおつまみ系ですね。いわしのあぶり焼き、おいしかったです!)

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1.「黒い瞳」がさらに良くなっています

その前に。お芝居「黒い瞳」はさらに良くなってました。特に、和希そらさん、秋音光さん、優希しおんさんのトリオの抜群のダンスと役柄が変わると途端にがらっと変えてこられるセリフの声、素晴らしかったと思います。

真風さんのおぼっちゃん度はさらに鮮明に、愛ちゃんの男くささはさらに大きく、まどかちゃんの可愛さはさらに引き立ち。加えて、寿つかさんのコミカルな演技、純矢ちとせさんの女王の威厳と愛への想い、桜木みなとさんのマーシャへの恋、蒼羽りくさんの引き裂かれる想いと、皆さまの演技がそれぞれにアップしていたと思います。りくさんの演技、好きです!(大事なことなので毎回書く)

 

2.真風さんの白軍服と黒燕尾

ステージサイドショット席(?)だからこそ、見えたものがありました。

「黒い瞳」で女王に許され、マーシャを迎えにかつての駐屯地に駆けつける真風さんニコライ。白軍服です。脚が長い!

マーシャに向かってすべてを受け止めるよ、というように手を横に広げる白軍服真風さん。前回観劇時はその後姿を観て、「あわわーーーー!!(≧▽≦)」となっていたわけです。抱きつきたいですよね?ねっ?!ばんばんばんっ。

今回、ステージサイドショット的な場所から、両手を広げる真風さんの横顔の表情と立ち姿がより良く見えたのですが、完璧に素敵な一人の男性でした。その所作が、です。

すらっとした男性アスリートのような立ち姿。ただただ生き物として美しい。

そして黒燕尾。階段でMの字を描くように立つ男役さんとセリ上がる真風さん。微塵の迷いもないすっきりとした立ち姿、指先とつま先まで計算された美しいダンスの軌跡、美しい姿形と所作。

デュエダンで柔らかな優しい色のドレスをまとったまどかちゃんが出てこられると、何度も斜め下のまどかちゃんを見下ろして、「にこっ」と笑いかけられるのですね。そこに流れる暖かな信頼。清らかな愛への憧れと夢がお二人からは流れ出るようでした。

 

3.男役トップスター真風涼帆さんのプロフェッショナルな実力

黒燕尾の真風さんを観ていて思ったのです。

この人は長身、男役さんとして整えた姿形に加えて、所作が美しい男性を極めてこられたのだと。

プロフェッショナルに、ストイックに、追求されてきた男役像。

持って生まれた長身に、髪型やお化粧を整えるお力、男性としての美しい所作の追求、これらすべてをひっくるめて「宝塚の舞台にしかいない美しい男性」を完成されつつあると思います。

宝塚ファンの方々の感想を拝見していると、音楽がメインのミュージカル作品を好まれる方にとっては「歌唱力」が「実力」の一番重要な判断基準になっているのだろうなと思うことがあります。

退団後のことを含めて考えると、劇団側がそこを重視されるのも確かに、と思います。日本のミュージカル業界で宝塚OGさんの活躍が増えれば増えるほど、ジェンヌさんの舞台女優としての将来も開かれますから。

ただ、宝塚歌劇団に求めるものは人それぞれです。私自身は、それぞれに観劇を楽しめばいいというスタンスですが、ジェンヌさんの「実力」が歌唱力に特化して語られることにはやや抵抗感があります。

なぜ、そう思うのでしょうか?

 

4.宝塚歌劇団特有の「夢を見せる力」

皆さまは、たとえば誰かの結婚式に出た際、宝塚の男役さんほどに黒燕尾を美しく着こなし、背筋を伸ばし、所作が隅々まで美しく、優しい微笑みや色気のある目線を繰り出すリアルな男性に出会ったことがありますか?

しかも、一人でなく集団で、いずれもタイプの異なるイケメンがいる黒燕尾の集団。

おそらく、ほぼ皆無と思われます。

やや古くなりますが映画「モーリス」のような世界であれば、辛うじて。あるいは海外の雑誌に掲載されているような欧州王室関係者の結婚式や、ウィーンやパリで開催されるデビュタント等の社交の場。もう少し身近なら、社交ダンスの競技大会、スポーツ選手がスーツ姿で集まるレセプションのような場ならおそらくは。

宝塚ファンの方であれば、本当に社交やお仕事で行ったことあるよ!という方がおられるかもしれませんね。

けれど、電車か国内便で行ける距離でとなればどうでしょうか?参加費は一番多いパターンで8300円、または8800円というお値段水準で、です。

一流ホテルや素晴らしいバーであれば、髪をオールバックに整え、ぴしっとシャツを着こなし、にこやかな笑顔を見せてくれる美しい所作の男性がおられるかもしれません。

けれど、そういう男性はね、黒燕尾で集団で踊ったり、目線をとばしたり、ウィンクしたり、にやっとオペラ越しに笑ったり、相手役さんに優しく微笑みかけたり、キスシーンを見せたり、カフスをおもむろに整えたり、ふぉって言ったり、お手紙を受け取ったり、お茶会で握手したり、ファンからの愛を受け止めてくれたり、ソーランを踊ったり。

そういうことはしないんですよ!!!ばんばんばんっ!

 

身近な場所に集団でおられて、一番お安くであれば3500円から入場できて

・姿形と所作が美しい夢のような男性(男役さん)と

・美しく可愛らしく、時に色っぽい女性が

・集団で美しい衣装を着て踊り歌われる、夢みるような桃源郷

それこそが、私にとっての宝塚歌劇団です。(あくまで私にとって、です)

私は、美しい姿形をした人の美しい所作と優しい微笑みを観に行ってるのですね。ただただうっとりと。

もちろん、その夢心地の世界が、あらぁ・・となるレベルの歌や演技力、ダンスによって現実に引き戻されてしまうのは困ります(^^) 。

けれど、美しい男役・娘役であることをプロフェッショナルに真摯に追求されてきた方であれば、その水準をきちんとクリアしていかれる。私たちには見えない場所での努力の積み重ねによって。

 

真風涼帆さんはもともと、お芝居の勘のいい方だなと拝見していますが、お歌はWSS以降、格段にお上手になられたと思います。

かつて星組さん時代に演じられた「オーシャズ11」のライナスは頼りなくて、その頼りなさはライナスの役と妙にはまっていた魅力がありました。

けれど、真風さんの「黒い瞳」の歌は、もうその頃の頼りなさはないのですね。真風さんは男役さんとしての抜群の姿形と所作を美しく完成させるとともに、星風まどかさんという素敵な相手役さんに優しく微笑み、歌唱と演技を高めてこられました。

そのトータルな意味での完成度の高さ。

観ている側に日常をひととき忘れさせ、飛びっきりの夢を見せるという実力。

真風涼帆さんの男役さんとしての実力は今、とても高いところにたどり着かれたと思います。

ただ、その”夢”は期間が限られたものという切なさも含んでいるのは事実です。この時間を一緒に生きたいという焦燥感はどこかにあります・・。

 

博多座には、ジェンヌさんを飛躍させる特有の魔法があるような気がしています。前回、宙組さんで観た「王家に捧ぐ」も今回の「黒い瞳」も、演じる側の実力を一段飛躍させる劇場。おそらくは福岡・九州のお客様のお力かもしれません。ありがとうございます!

宙組の博多座公演も残りほぼ一週間になってきました。

博多座「黒い瞳/VIVA FESTA! in HAKATA」、ぜひ、夢の世界のお芝居と熱いショーをお楽しみください。

梅芸・オンユアフィート 感想 朝夏まなとさんの輝きと繊細さ、一路真輝さんには心底驚き!

皆さま、お元気でしたか?miyakogu、博多からただ今、佐賀方面に向かう特急車内です。ようやく訪れた週末の完璧オフ!

今日こそ、その日、遅ればせながらオンユアフィートの感想を書く!パンフとノートPC持参しているのだ。わははーー。

※実は博多座公演時間を間違えていることに新幹線内で気づきました。中学生娘&旦那はんよ、晩御飯には大阪に戻るつもりでしたが夜遅くなるので、そこんとこよろしく・・。お母さんは午後公演まで温泉に行ってくるよ・・。佐賀までな・・。わははーー!(注 浮かれている)

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1.グロリア・エステファン役女優を探す困難さ

 今更ながらパンフレットを熟読。2015年にシカゴで初演、その後、ブロードウエイに進出した今作品、米国においても稀代の歌姫グロリア・エステファン役の女優を探すのは困難を極めたと・・。そりゃぁそうだ!

翻訳・訳詞・演出を担当された上田一豪氏のご挨拶文にも、「この楽曲を歌いこなし、きれのあるラテンのノリを再現できる女優さんが日本にいるのだろうか?」という心配した旨が示されています。

ほんまやね!ちゃらいまぁ様の真骨頂やーーん?!

踊って歌えて、しかもラテンの切れとノリ。これは花組時代にまぁ様が蓄積されたであろうもの。ただ、もう一つ大切なことがあるのです。

グロリア・エステファンさんご本人の生涯を綴るこのミュージカルは伝記的要素もあるのですが、脚本によると、グロリアは少女時代、とても内向的でシャイで、まちの人々にせがまれたら歌うけれど、人前で歌うのが苦手な女の子。その繊細さ。

加えて、三代にわたる家族愛と母親との葛藤もある物語。そこを表現しうる演技力。
そういうものがすべて求められるお役なのですね、グロリア役は。

ブロードウエイでの評は「楽しく明るい」と好評だったそう。ただ、私は決してその面ばかりではないと今作品を受け止めました。その繊細な面をもたらしたのはまぁ様、一路さん、久野さんの三代にわたる家族のあり方だったと思います。

 

2.太陽のようなまぁ様の輝きと繊細さ

「CONGA」等の楽曲をノリノリで歌って踊るまぁ様は、まぶしい太陽のような輝きを放っておられました。センターでお立ち台的なセットの上に立って、踊り歌う。

周りに達者なダンサーがいても、男性を含めて従えてすくっと立てる強さ。

けれど、明らかに「女性」。男役さんからの脱皮途上ではなく、強さを持った舞台女優さんでした。

私が好きだったのは、ノリノリのまぁ様以上に、少女時代のグロリアのはにかむような演技です。賢く内向的で繊細な少女だからこそ創れる音楽。まぁ様は背が高い方ですが、その背を少しかがめて話すとき、背の高い方がお持ちになりがちと聞く恥ずかしさのようなものが伝わってくるようでした。(私はちんまるこいのですが、私の姉は背がとても高く身近で聞いていまして・・)

そして、まぁ様ご自身も語っておられたと思いますが、「これは男役としてどうか?」と考えずに、感情をストレートに出し切ることでできるのですね。宝塚時代の「シェイクスピア」の若き父としての哀しみを爆発させた表現も驚きましたが、それ以上に、舞台からストレートに伝わる怪我をしてリハビリが思うようにいかないグロリアの悲しみ。父親の介護がずっと続くことを恐れていたと、その葛藤を打ち明ける辛さ。

舞台から客席に、ストレートに伝わるものがありました。

歌って踊れて、きれとノリが表現できて、繊細な演技もできる。確かにこの全てを兼ね備え、表現できる女優さんはそうそういないはず。

ぜひ、まぁ様主演での再演を希望いたします!

 

3.一路真輝さんはものすごいし、久野さんはチャーミング!

宝塚ファン歴がまだ6年に過ぎないmiyakogu母娘。今作品で一番驚いたのは、グロリア母を演じる一路真輝さんの演技と迫力とかっこ良さ、ついでに美脚。

あの方、ワンピースからのぞく脚、めちゃくちゃ綺麗ですよね?! ←落ち着いて、miyakoguさん。

さすが初代トートです。突き放すようにまぁ様グロリアにセリフを放った場面のセリフと目には、トートの「死ねばいい!」の迫力があってぞくぞくしました。お歌も演技も素晴らしいのですが、あの目なんだろうなぁ、一路さんのすごさは。本当に参りました。

久野綾希子さんのチャーミングなおばあ様も絶品でした。小首をかしげてにこにこして、まぁ様グロリアをいつも励ましてくれる祖母・コンスエロ。

一路ママは、ベトナム戦争で傷ついた(何よりも心が)夫を抱え、決して見放さず、女手一つで家族を守ってきた女性です。彼女は才能があり、今、グロリアが叶えつつある夢に十分手が届く場所にいた。けれど、キューバの歴史の中で、そうはできなかった・・。

私は今作品がただ「明るくて楽しい」ミュージカルに終わらなかったのは、一路さんの存在が相当大きいと考えています。

かつて自分が後もう少しで手が届いた夢を、娘に本来大切にしてほしかった学歴を捨て家族を蔑ろにし(と見える)、時間に追われる生活をしながらも、でも夢を実現していく娘・・。

私はそこには、ただ母親として心配し応援するだけの感情があったとは思いません。

おそらくは、同性として自分がそんなふうに思っていることを認めたくない嫉妬があったと思うのです。そこが祖母・コンスエロとの大きな違いであり複雑さです。

一路さんは意図されていなかったかもしれませんが、少なくとも、アラフィフで娘を持つ母親である私がそう感じる演技をされたと思います。

時代が違っていたら、政変が起こらなければ、ベトナム戦争に夫が行かなければ。今、その輝かしい場所にいたのは私だったのかもしれないのに。その思いはどこかにあったのではないかと。

その葛藤を乗り越えて、でもやっぱり娘を心配し応援する。祖母はひたすら見守ってくれる。

一路ママの中には、久野おばあ様のチャーミングな優しさがきらめくように見え隠れし、これは女三代の物語なのでは?少なくともこの日本の舞台では?と思わせる見事さがありました。

 

4.ありがとう、渡辺大輔さん

宝塚トップ男役だったまぁ様が、舞台上でキスをされるお相手役さんとして、絶妙な素敵さと清潔感を持った渡辺さん。中学生娘は「ひょぇーー」と思ったようですが、それでも終始、エミリオがグロリアを大切にする役で納得感があったそう。ふぅぅ、良かった。

登場はちゃらくて少しうさんくさいのですが、後半になればなるほど、複雑な感情を甘い声で表現される渡辺さんはとても素敵でした。高い背、すっきりと締まった筋肉質の立ち姿、甘いマスク、いい声。いや、宝塚ファンの理想の男性像にかなり近いです。こういう方がおられるのか?!と驚きました。

本当にありがとうございます!今後、渡辺さんの舞台もぜひ拝見させていただきたいです。

 

5.お手紙場面で号泣

(大事な部分のネタバレがあります)

事故で大怪我を負い、再起が危ぶまれたグロリア。エミリオからも心を閉ざしたグロリアの心を再び照らすのは、世界中のファンから届いた手紙でした。

ここでヅカファン、号泣でしょう?!

車椅子に座ったグロリアが手紙を、はっとして読み始める場面。彼女は世界中から自分に向かって届く「想い」の矢印に気づくのですね。手紙は媒介しています、その「想い」を。

私も真風涼帆さんと珠城りょうさんにお手紙を出したことがあります。ヅカファだもの。

今回出た写真集では、赤裸々に宝塚の若手時代の迷いや弱気を語っておられるまぁ様。

朝夏まなとさんが抜擢に関わらず、いや抜擢ゆえの苦しさもあったでしょう、宝塚を去ろうと思われた時期もあった中、その雰囲気を察知して劇団の中にまぁ様を引き止めた方がおられたようです。

私達ファンは、外からはそこまではわかりませんし、もしかすると一方的な期待や憧れは苦しんでいる時期には重荷な面もあるかもしれないとも思います。

ただ、手紙は全部読んでいますよと言われるまぁ様。内部の方に加えてファンからの「想い」の矢印が彼女をとどめ、再び立ち上がる力になった面はあったはずだと想像します。

まぁ様も「On your feet」で立ち上がってこられた方だったのです。

だからこそ、この場面の演技、さらに青いドレスで表舞台に復帰した場面の演技が、私達の心を動かしたのだと思います。

ダンス、歌、切れ、ノリ、繊細さ。それだけでないのです。

自分の足で再び立ち上がった強さ。

この作品の主演に、まぁ様ほどふさわしい方はやはりおられなかっただろうと思います。ブラーボー!

 

6.印象に残った方

・栗原英雄さん

ベトナム戦争で傷ついたパパ役。若い頃のパパで登場される姿は生き生きとかっこよく、でも車椅子に座った姿では弱弱しく。めちゃくちゃ難しいお役を見事に表現されていました。まぁ様グロリアの憧れのパパだったんだろうなぁ。それ故に、パパがこのままずっとこの状態だったら・・いっそ早く・・と思ってしまう自分を許せなかったんだろうなぁ、グロリアは。そう思わせる説得力のある素敵なパパ。さすが舞台にTVにとご活躍の方。とても綺麗な声でした。

 

・岡本悠紀さん

咲妃みゆさん主演「ゴースト」に出演されていて、その時からひのあらたさんと共に注目。今作品ではちょっと頼りなげな仲間やグロリアの医師を演じておられます。その変貌振りに驚きました。医師役のときの明確なセリフ、きっぱりとした表情。今後の舞台でも拝見する楽しみができました。

 

・ひのあらたさん

うまいなぁ。「ゴースト」でも思いましたが、とにかくええ声にスマートないけオジ。なのに、気のいい祖父役も腰をかがめてできてしまう芸達者ぶり。演出家の方の信頼の厚い方なんだろうと思います。

 

・須藤大迪さんと高橋莉瑚さんのダンスペア

学生ダンスのチャンピオンや賞をお獲りになっている方なんですね。すんごかった!!切れが!!

ダンスを観るのが好きな私としては、このお二人を筆頭にすらっとした容姿でダンスがお上手な方が多い今作品は、宝塚ファンとして違和感がなく、本当に楽しめました。皆さま、素敵です。

 

・木村咲哉さん

なるほど。この方が世界最年少ビリー役の方か・・!「ビリー・エリオット」を残念ながら見のがし、DVDで繰り返し観たのですが、感性豊かで爆発力がないとできないビリー役を最年少でされた方と注目していましたが、なるほど!と思わせる方でした。
心にふわっと触れて、心がぐっと動かされるところがあるのです、彼の演技は。今後、どの舞台で再会できるか、楽しみにしておきたいと思う方でした。

 

ちょうど私がとても忙しくなってしまった時期で、オフィスからタクシーで行って、ご一緒できた方とだだだとしゃべって、またタクシーで戻ってというあわただしい観劇でした。でも、その合間を縫って梅芸の大千秋楽を観られて本当に良かった!

パワーとエネルギーをもらい、泣きまくった舞台。再演を望みます!本当にありがとうございました。

で、まぁ様出身である佐賀方面の温泉→博多座ぶらっと一人旅。急遽変更し、特急車内でさらに行き先を変更という思いつきのみの旅ですが、行ってきまーーす。ひゃっほぅ!(注 浮かれている)