代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。

宙組・神々の土地/クラシカルビジュー 熱を発し始めたお芝居、朝夏まなとさんの完成度と伶美うららさんの美

皆さま、こんばんは。昨日はヅカ仲間さんと一緒にうちの辛口旦那はんを連れて宙組を観劇、今日は私が単独で観劇でしたので、その感想をお届けします。

本日、私はエドワード・ラジンスキー著「真説ラスプーチン 上・下」(NHK出版、2004年)を読了、時代背景をざざっとですが頭に叩き込んでからの観劇となりました。

こちらは「クラシカル・ビジュー」の幕開け、宙組色になった時の舞台装飾です。

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1.熱を発し始めた「神々の土地」

初日開けてすぐに観劇した際は、この作品は「熱を秘めた静かな作品」だと私は思いました。

しかし、昨日と本日、観劇して大きな変化を感じました。一つ一つの変化は演技の細部の小さなものです。しかし、その細部の変化こそが舞台に新たな熱を加え、全体として大きなエネルギーを感じる舞台として仕上がってきているように思えました。

当初は、崩れ行くロマノフ王朝を舞台に、破れた信念と秘めた恋を描く絵画的な美しさをたたえた作品なのかと思っていました。

しかし、昨日今日と観劇して、300年にわたって蓄積されてきたロシア皇室への民衆の不満、革命へと向かうボリシェビキや民衆の熱、ラスプーチンに頼る皇后の怨念さえ感じるような思いが、舞台からゆらゆらと立ち上るようになったと感じました。うねりのような熱が、舞台から発せれるようになってきています。

 

「真説ラスプーチン」を読んでざっとですが把握したのは、ロマノフ王朝300年の歴史の中で積もり積もった怨念、不満、陰謀が一気に崩れ行く時代背景だということです。まさに「たそがれ」の時代。

その流れは、ドミトリー一人の信念でどうこうできるようなものではないのです。たとえ彼がそう強く願ったとしても。歴史のうねりの前では、たった一人の人物の願いなど、あっという間に流されてしまいます。

上記の本を読んでわかったのは、ロマノフ王朝300年分の民衆の不満、正教に追われる中でシベリアに拡散していった異端の宗教への民衆の思い、繰り返された皇族内での権力闘争でした。異端の宗教の一つ、鞭身派では回転しながら皆が踊り、恍惚としたエネルギーが性的な行為へと続く秘儀があったとのこと(ラスプーチンは後にこの派から離れますが、最初はその派に属しています)。

ラスプーチンとは、溜め込まれたロシアの民衆のエネルギーから出てきた歴史の偶然かつ必然の産物なのではないかとさえ思えます。誰か信じられる人を常に必要としていたアレクサンドラ皇后は、実は、ラスプーチンより前にも何人かの預言者のような呪術師のような存在に頼っています。

積年の不満が溢れ出る奔流の中、ドミトリーは必死で現在の皇室を維持する道をオリガとの婚約により見つけようとします。しかし、それを邪魔するかのようにドミトリーが愛している人は他にいると告発するラスプーチン。

心優しい愛情深い父親としてのニコライの問いかけに対して、ドミトリーはうつむき、微笑み、「私はオリガを愛して・・」とまで言いかけたのに。後もう少しで、違う道が開けたかもしれないのに。ロマノフ王朝は滅んでいきます。

この結婚が成立したとして、流れを遅らせることはできたかもしれません。しかし、歴史の流れを止めることはできなかっただろうと、思います。

※上記を本音ベースで訳しますと、

「空気読めや、ラスプーチン!」

「そんなこと、まっすぐに聞かんといて、ニコライ!」

「今、ここにイリナを連れてこんでええやん、近衛騎兵!」という場面です(^^)

 

2.「神々の土地」の熱を支える細部の変化

私が気づいた細部の変化はたとえば、以下のような場面でした。

上記のニコライからの問いかけに答える場面での、朝夏まなとさんのうつむいた一瞬の微笑み。それは「あの恋を諦める」という一瞬の諦念の後、「これで国を救える」との希望を見出すようでもありました。

また、ニコライ皇帝を廃してという相談をもちかけるマリア皇太后に、「あなたは己が息子を廃して」と詰め寄るまぁ様ドミトリーに対して、「それしか、この道を救う道がないのであれば」と答えるすっしーさんマリア。そのセリフと一瞬の間合いからも、息子への思いと苦悩がより強く感じられるようになっておられたと思います。

酒場で文化を愛する貴族らしいセリフを吐く真風さんフェリックス。初日開けてすぐの観劇時は決められたセリフをきちんと話しているように見えましたが、他場面を含めて、退廃的かつシニカルに時代の流れを見ている大貴族感が出ておられたと思います。

フェリックスの母である純矢さんジナイーダは、わざと混乱を起し、人間関係をあぶりだそうとする明確な意図を持って、イリナを舞踏会に呼び出し、オリガとの結婚を妨害しようとしているように見えました。

彼ら母子は、優れた資質を持つドミトリーをラスプーチンの暗殺しかない道に追い込み、ラスプーチンを倒した英雄として彼を新たな皇帝につけようとしているのです。

まあ、フェリックスの場合、おそらくは、皇女オリガと彼が結婚するのがいやで。嫉妬からですよね、真風さん?おばちゃん、知ってるで! ←格調が急に降下するので、落ち着いてください、miyakoguさん。

そして、ドミトリーとイリナの永遠の別れの場面で、伶美うららさんイリナが結婚する前の名前で呼んだドミトリーに向かって言う「イリナよ」。

初日開けてすぐは、きっぱりと強くだったように記憶しています。でも、今は優しく穏やかに、少年だったドミトリーに話しかけるように・・。

 

私はこの場面で、朝夏ドミトリーが言うセリフがとても好きです。彼が初めて会った時からイリナを愛し、自分の伯父の妻になる前の「イレーネ」に巡り会いたかったと、ずっと思いを抱えて生きてきたことがわかる場面。

少年から青年期の恋、永遠の憧れの人。私はその青い思いこそが、彼をペルシャに向かう列車から飛び降ろさせた原動力になったと思います。彼の恋は分別ある大人になってからしたものでは「ない」のです。

少年時代に始まり、青春の間、ずっと心にあった恋。その青い慕情は、軍人としての理性をも越える、どうしても譲れないほど強く甘い夢であっただろうと思います。

しかし、翌朝には彼は国を守れなかった軍人にすっと戻り、ペルシャへと旅立っていきます。イリナと初めて会った頃の少年の彼は去り、ドミトリーは分別ある大人に戻るかのようです。そして、遠い異国の地に流されていたことこそが、結果として彼の命を救う。歴史の皮肉です。

 

3.辛口旦那はんが感嘆した「神々の土地」のうららさん

昨日は16列目、音響が良いポジションにあたるのか、オケがのりのりでいらっしゃったのか、音楽が良く響いて聞こえました。

「神々の土地」が終わってすぐ、うちの辛口旦那はん(オペラファン、潜在的ヅカファン)に印象を尋ねたところ、「いい作品やん、そんなに難しくはなかったよ」とのこと。そして、自ら述べた感想はこちらです。

伶美うららちゃんって、びっくりするくらい綺麗 やな」と感嘆です。

本日、我が家では鍋をつつきながらの「神々の土地」会議。辛口旦那はん、中学生娘、大阪のおばちゃんの私と全員が観劇を終えていますから、わぁわぁとディスカッションも進みます(^^)。

美貌のお顔だけでなく、首元、腕、全体のフォルムを含めて、伶美うららさんに感嘆する旦那はん。

 

旦那はん「イリナは気高いやん?」

私「うん、イリナは意思が強い女の人として描かれているよね」

(わかってないなぁ、というため息をつく旦那はん)

旦那はん「気高いというのは、あのオーラのある美を含めて、存在そのものが気高いねん。出てきた瞬間に、他の娘役さんとは明らかに違うオーラがあった。」とのこと。

どうやら男性の目から見て手が届かないような完璧な美を備えてこそ、初めてオーラのある気高さが完成するといいたいようです。なるほど。

 

4.朝夏まなとさんのご卒業を惜しむ

「クラシカル・ビジュー」のラスト、黒燕尾が素晴らしかったでしょう?!と詰め寄るmiyakoguですが、旦那はんは銀橋でまぁ様が歌われる「宙の太陽」のラストの歌い上げに感嘆

若い頃から相当、資金を投入してオペラの舞台を劇場で観てきたオペラファンですので、歌にはうるさいのですが、まぁ様のことは「王家に捧ぐ歌」からいつも褒めております。

私と旦那はんは、朝夏まなとさんの繊細な演技と高音がよく伸びる歌声が好きなのですね。

花組時代の映像はあまり存じ上げないのですが、トップになられてからの作品における演技・歌・ダンス・スタイル、すべてがバランスよく揃ったトップスターさんとして、観劇をとても楽しみにしてきた方でした。

今作品の黒燕尾で見せておられる華やかで優雅でいて、儚げで憂いを帯びた中性的な色気のある舞台姿。銀橋での黒燕尾での二度のジャンプは、そのまま空中に消えてしまいそうな軽やかさです。

今夜の我が家の鍋会議では、うちの中学生娘は「だーかーらー、まぁ様は妖精なんやって!」と主張しています(^^)

 

まぁ様・・・。妖精の時間は限られるのでしょうか?(涙)

黒燕尾で踊り歌うまぁ様を観て泣くmiyakoguについては続きにて・・。

なぜか回転寿司で回っていました、ロシア皇室御用達チョコレート(^^)

皆さま、こんばんは。

今日は土曜日ですが仕事で所用があり、夕方、習い事を終えた中学生娘と出先で合流、娘所望のお寿司屋さんへ。娘は水産会社が運営されているこちらの回っているお寿司屋さんが好きなのですね(^^)。お父さんは出張中ですので、浮かれて外出する母娘です。

都心部の店舗はメニューも店員さんも、英語、韓国語、中国語に対応されているため、外国人の方もよく利用されているお店です。

 

さぁて、何を注文するかなぁと張り切っていた私達の前を流れてきたのがこちら。上のレーンにご注目ください。

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しばらく呆然と眺めた後、もちろんすかさずとりました。

ちゃんとお値段を示すお皿の上に載ってます。ガラスの器に盛られていて芸が細かい(^^)。ロシア皇室御用達というチョコレートです。

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私がいただいたのは、ババエフスキーというブランドのベーロチカ(Белочка、小さいかわいいリス)のチョコレート。パッケージに1804という年号が入っていますが、1804年設立、1899年から皇室御用達となり、その後、国有企業を経て再び民営化されているようです。

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他にも種類があります。

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革命前にロシア皇室御用達であり、かつ、ロシア革命を生き抜いたチョコレート。苦労したんやね・・(涙)←感情移入するmiyakogu。

は?!ということは・・、朝夏ドミトリーちゃんも食べたかしら??!!まっぷーさんニコライも?りんきらさんアレクサンドラも、まどかちゃんオリガも?遊びに来た真風ユスポフさんも?!

テンション上がるmiyakogu&中学生娘。レーンを回ってくるのを待機して写真を撮りまくりです。

不思議そうなお店のお姉さんや寿司職人さんにも、「私達、宝塚歌劇団のファンなんですが、今、まさにロシア皇室ものが上演されているんですよ、ロマノフ王朝の!」と説明する我々です。カウンターもばんばんですよ(^^)。

お店のお姉さんも「そう、ロマノフです、私も調べました」と嬉しそうに教えてくださいました。テンション上がるわぁ。

 

海外のこういうものは案外なぁと思いつつ食べてみましたところ、ちゃんとおいしいチョコでした。

どうやら、ロシア総領事館とのご縁で水産会社・大起水産様が運営されているこちらのお寿司屋さんにて、レーンを今、回っているようで、販売もされているとのこと。すべての店舗ではないようですが、大阪にお住まいでお近くにお店がある宙組ファンの皆さまは、ぜひチェックしてみてくださいね。

思ったより反響がありますね(^^)。

店舗はこちらで確認できます。掲載はなかったのですが、ヅカ仲間のために確認したところ、天満橋店でも回っているみたいです(^^) ※ただ、行かれる場合はご自身でご確認下さいね。いつ時点の情報かが不明でしたので。

http://www.aryoshikaikpllc.jp/


これもまた、一つの出会いと言っていいでしょうか?

それにしても、回転寿司のレーンで回るロシア皇室御用達チョコレート。意外すぎる組み合わせでした(^^)。

200万アクセスお礼としばしの休息、若干の宝塚熱への懸念(^^)

皆さま、こんばんは。
ここのところ、あっちこっち丁稚過ぎて平日はさすがにブログの更新は難しかった日々、週末ブロガーのmiyakoguでした(^.^)
ただ今、会議終了後、娘お迎えまでの隙間時間、しばしの休息です。

こちらは梅田阪急三番街にあるBAHNHOFさん。コーヒーがおいしいお店で、ご存知の方もいらっしゃると思います(^^)。
カフェ、ケーキ、娘~、おばちゃんにあり~(^^) 。やれやれ。※All for Oneの音楽でお願いいたします。
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お仕事をしていると、普通に暮らしていると絶対に出会えない素晴らしい方にお会いできることがあります。そういう時は出会いに感謝なのですが、相当忙しいとさすがにもう、いやっ😂てこともあります。
ただ、時々、宝石💎のような出会いがあるのですね。

先日お目にかかった女性会長さんは、とっても素敵な方でした✨✨
旦那さんの社長様が急逝された後、それまで経理をパート感覚で手伝っておられたそうですが、受注生産の不安定さから脱却するために、自社製品を開発。それまで全くしたことがなかった新規営業に自ら乗り出され、現在は世界20数ヵ国で販売される定番ヒット商品を開発されるのです。
夢中で必死だったというのと、実は営業が楽しかったというのが、お話ぶりから伝わってきました。
こういうお話に接すると、眠れる才能を持った女性が全国津々浦々に本当はおられるのだろうなと思います。
当ブログをお読みいただいておられる方の中に、本当はそういう方がおられるのではないかな?と思ったり。人の才能ってわからないもの、まだ気づいていないきらっとした宝石をお持ちの方も多いかもしれませんね💎。

さて、このブログもお陰さまで、継続2年3ヶ月。昨年10月下旬の100万アクセスから、本日累計200万アクセスまでまいりました(^^) 加速していますね。
ネットの海の片隅のブログにお気づきいただき、お読みいただいて、ありがとうございます。お礼申し上げます!😆

私は、実は熱しやすく飽きっぽい性格。
知りたい、これは何だろうと思うと、時間もお金もかけてのめり込みます。少し前は知的財産の勉強に。それは仕事におおいに結び付き、会社の役に立ち、現在も継続中です。
知財に次いで、急激に興味を持った宝塚歌劇団については、ビジネスの仕組みやファン心理、FC、お茶会と謎が一杯あり、調べて体験して、おおむねつかみました(のつもり、浅いファンとしてとりあえずね!)。
そして、現在はその中で感嘆したジェンヌさんのお一人である朝夏まなとさんの退団公演の渦中です。
実は、私と娘は、朝夏まなとさんが退団されてしまうと、急激に宝塚に興味を失うかもしれないという、ただ今ちょっとしたピンチなのです。

私にとって、自分の参考になる働き女子像を感じさせてくれるジェンヌさんは、年下でも気持ちは先輩のように思うところがあります。100周年のトップさんはそういう方が多く、朝夏まなとさんはその流れの最後の方という印象があります。なぜか。

もちろん、自分は年齢が上がり、ジェンヌさんは若くなるのですから、当然といえば当然なのですが、私と娘は今、まぁ様退団後、宝塚への興味が減退か?と若干の懸念を持っているのです。

だったのですが・・。
「グランドホテル」ブルーレイの珠城りょうさんの長い脚とタキシードで踊るチャールストン、今月号「歌劇」の真風涼帆さんのグラビア、月組「絵と文」で判明した月城かなとさんのくすっとしたおかしみ、博多座のおらおらロケットで発見した風間柚乃さん、赤絨毯大階段を降りてくる宙組の軍服イケメン集団をみていると、ふぉーーー!😆となったのも事実です(^^)

宝塚は、次々と美しい方をほれほれと見せてくださるのですね。そこは嬉しい誤算でした。当分、この熱は続くでしょうか?(^^)

努めて冷静に、分析と考察をお送りしようと書いております当ブログ(嘘くさいですよ、miyakoguさん?)、よろしければまたお越し下さいませ(^^)
なぜ、しょっちゅう机ばんばんばんになっているかは、私自身にも謎ではあります(〃∇〃) 。

宙組・神々の土地/クラシカルビジュー感想 朝夏まなとさんの優雅なる美、黒軍服とただ一人で踊る黒燕尾の魅力

皆さま、こんばんは。本日は宝塚大劇場にて宙組さん「神々の土地/クラシカルビジュー」を観劇してまいりました。お芝居とショーの感想を、まぁ様中心に心の声だだ漏れでレポいたします!最後に、朝夏まなとさんがただ一人で踊られる黒燕尾の魅力について、書かせてもらいますわ(涙)。

お盆明けの初日からほぼ2週間。本日は、ほぼほぼ朝夏まなとさんについてです。それくらいまぁ様が輝いておられたから。

特に、お芝居の黒軍服とショーの黒燕尾が!!!(≧∇≦)

 

舞台設定等を含めたお芝居の感想1、2、3は、よろしければこちらの1からどうぞ。今日はね、もう、「まぁ様かっこいい!!!」しか書きませんので(≧∇≦)。

mothercoenote.hatenablog.com

 こちらは公演ドリンクの一つ、フランス語で「私の宝石」と言う意味を持つスパークリングワインとのことです。

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1.神々の土地 まぁ様の黒軍服

・黒軍服で間違いなし!

わかったわ!この作品はね、まぁ様の軍服と、真風さんの薔薇持ったスーツ姿と、伶美うららさんの白い背中と、星風まどかちゃんの賢いけれど限界を越えられない少女の切なさを見とけば間違いなしです。あ、真風ユスポフのママ呼び、純矢ジナイーダのうちの坊や呼びもツボですが(〃∇〃)。

もちろん、ニコライ二世一家を中心とする人間模様と葛藤、歴史のうねりの中での切ない運命、革命、宙組の皆様の軍服姿、愛月さんの怪演ラスプーチンと二人の従者、澄輝さんコンスタンチンと瀬戸さんラッダの立場・身分を越えた恋、ラスプーチンの暗殺場面等、見どころはたくさんあります。銀橋と大階段を大胆に使った構図も見事です。

が・・。ばん!!(注 立ち上がるmiyakogu)

まぁ様やねんて、まぁ様の軍服姿。ばんばんばん(≧∇≦)。これ、見といて、ほんまに。

特に、冬宮(エルミタージュ宮殿)で行われる近衛騎兵の任官式での、朝夏まなとさんの 黒軍服 ですよ。

もちろん、セルゲイ大公妃イリナと雪原で踊るまぁ様も素敵なのですが、この黒軍服がとんでもなくかっこいいですってば!

宙組の軍服集団を従えて、赤い絨毯が敷かれた大階段を降りてくるまぁ様。剣を抜き踊るまぁ様。すらりとした姿勢、身を前にかがめた時に前髪をはらりとさせた横顔。

あかんで、あの人!!! ←当ブログにおける最大級の褒め言葉(≧∇≦)

 

・酒場での着くずしたお姿もね!

ほぼ全編、軍服でご登場されるのですが、ジプシー酒場に皇太子アレクセイと皇女オリガを連れてくる場面、胸元を開け、サスペンダーのまぁ様です。

ごめん、それ、何かのサービス?!ファンへの?!あ、落ち着きたいと思います。

 

・皇太后マリアの舞踏会での赤軍服

お次は赤軍服ですから。オリガも恋するし、観客席のおばちゃん@アラフィフもうっかり恋するわ。←落ち着いて、miyakoguさん。

 

・スーツ&コートもあります

銀橋を最後に渡られる場面、革命後、どこかで生きているドミトリーの姿は軍服ではありません。コートを翻し、帽子を目深くかぶり、去っていくまぁ様です。ううう。

そして、最後にもう一度、軍服でご登場。冒頭の雪原での場面に戻るようなまぁ様でした。

 

2.まぁ様の優雅なる美

雪原でのイリナとのダンスの場面のこと。朝夏ドミトリーは踊ろうとはしないうららさんイリナの瞳をひたと見据えて、強引に手を何度か引き止めます。二人は踊り、キスをしようと手を伸ばすまぁ様。冒頭から彼の切なる恋心は既にイリナに向かってまっすぐに向かっており、イリナはわかっているのですね。

そして、マリア皇太后の舞踏会に突然現れたイリナと踊るダンス(イリナは真風母のジナイーダの嘘の電報で呼び出されたのですが)。ここのまぁ様の手の優雅な美しい動きに見とれました。手首が柔らかく優雅に美しく舞います。

何も言わずに手を引きとめ、ひたと瞳を見つめてくる美しくすらりとした軍服の似合う青年・・。おまけに、ぎりぎりの状況の中、別れの挨拶を告げに情熱を抑えきれずに、イリナの邸宅にやってくる・・。

そんなもん、恋するわ!!イリナだって、オリガだって、真風さんのフェリックス・ユスポフだって。うん。おばちゃん、わかるわ、ユスポフちゃん。しょうがないわ。永遠の片思いやったんやね・・。美しいものへの。ユスポフちゃん、あなたがあの美を守りたい、生きていてほしいと願ったのもわかる!

皆様、とりあえず、まぁ様の軍服を見て!

 

3.クラシカルビジュー 感想

ショーが始まり、「宙の太陽」の場面が終わると、まぁ様に起される愛ちゃん、ずんちゃん、和希そらさんの三人組です。愛ちゃんが宝石を捜す隊長らしいのですが、お寝坊さんのようです。ぷぷぷ。彼らは冒険の旅へ、珊瑚の海底神殿で星風まどかちゃんが率いる娘役ちゃんたちに翻弄され、男達にも切りかかられる感じ。

お次はまぁ様がマフィアの一員なのかな?出所してきてルビーうららちゃんと再会、でも若者に撃たれてしまいます。ルビーうららちゃんはファム・ファタールなんですね。

次に真風さんが腰をくねりんことしたダンスでご登場。「宝塚大劇場で何するつもり?!」と歓喜する客席です(注 主にmiyakoguが)。見詰め合うまぁまか。ほぅぅ。ダイナミックリフトはここですね。

いろいろネタバレしていますが、ここは劇場でご覧下さい。チャレンジングなのもわかる、見事なのもわかる。まぁまかのお二人の間の信頼も、真風さんの筋力も、心配しなくてもいいということもわかりました。

そして、愛ちゃんが黄金の衣装で登場、エルドラドへ。ここはラスプーチンが黄金で降臨したのかと一瞬思う衣装のフォルムでした。皆さんが宝石を手に歌い継ぐ場面です。その後、ロケットへ。最初にセンターで出てこられる優希しおんさんのばちこんウインクが印象的です。優希さんは、お芝居でのダンスシーンでの回転も見事でした。

キャッツアイでは怪盗紳士なのかな、かっこよく登場する真風さん。革のお衣装がお似合いです。そこから、まぁ様が登場され王冠について歌われる場面へ。

と、ここまでをとりあえず流れに沿ってご覧下さい。←というのが、ここまでの感想です。

ただ、ご自分なりの”ツボ”シーンが必ずあると思います。本日、銀橋上手でまぁ様に真風さんが近づいて肩を組むような場面に気づいて、まぁまかファンとしては「ふぉぉーーーー」となりました。

うーーん、「ひとつふたつみっつ」の歌詞と音楽が、まぁ様のもとで変わってきた”今の宙組さん”とは、あまり合ってなかったように私には思えました。でも、何となく最後にははまってそうな予感もするので、これくらいで(^^)

 

それに!!この後に、大変美しい黒燕尾が待っているのですよ!!

「Bijou」の美宙と永遠の場面です。 

 

4.まぁ様がただ一人で踊られる黒燕尾

ご自身がお好きだというチェロの響きの中、シンプルな黒燕尾で、ただ一人で静かに優雅に踊るまぁ様。何かを伝えるように手を動かされます。言葉を発するかのように。

「Hot Eyes!!」でも、一人で踊られた時のことを思い出しました。

たった一人で宝塚大劇場2550人の視線を受け止め、舞台でただ一人で踊るまぁ様の優雅さと強さ。まぁ様には、客席の期待と夢とうっとりを、お一人で受け止められるだけのしなやかな強さがあるのだと私は思います。

トップコンビは二人でデュエットダンスを踊り、二人だからこそ、相乗効果によってきらめきやときめきを放つことができます。誰かの手を取って共に踊る喜びと心強さ。

宝塚歌劇団で幸せなデュエットダンスを観るとき、私達観客はその喜びと心強さを共にしているのかもしれません。実際にまぁみりコンビは、前公演で至福のデュエダンを見せてくださいました。

今公演、まぁ様は一人で踊られます。しかし、まぁ様は一人ぼっちではないのです。歌詞にあるとおり。

「私の光など一人だけでは強くなくて

 愛してくれる人がいたから

 大きな輝き 放つことができた」

 (歌詞 稲葉太地氏)

 出典:宝塚歌劇団「神々の土地/クラシカルビジュー公演プログラム」

私はこの一人で踊られるパートは、朝夏まなとさんというトップスターさんから、ファンへの”返礼の贈り物”のように思えました。

 

そして、もう一つ思ったことがあります。

みりおんさんの退団公演で見せてくださったまぁみりの至福のデュエダン。後ろからみりおんさんを見守る朝夏まなとさんの涼やかな目元には、男役さんとしてのきりりとした強さがありました。

しかし、まぁ様がお一人で踊られるとき、まぁ様からはもっとしなやかな強さ、柔らかな優雅さが匂い立つように感じられたのです。一緒に踊る相手がいないからの寂しさではなく、お一人で踊られるからこそ感じられる、まぁ様自身の魅力の真髄。

どこか女性的な柔らかな優雅さ

美しい青年が持つ憂い

いつか光の中に姿を消してしまうように思わせる儚さ

 

その優雅で憂いを含んだ儚い美しさは、男性であれ女性であれ、観る側の心をときめかせ、きゅぅんと切なくさせるまぁ様の魅力だと思います。太陽のようなおおらか明るい魅力を持ちつつ、宝塚歌劇団のクラシカルな男役さんとして、まぁ様が到達された一つの姿ではないかと、私は本日、そう思いました。性別を越えて恋をしてしまうような・・。

 

一人で踊られる場面が終わり白いドレスに身を包んだ娘役さんに囲まれると、白い花びらに囲まれた王子のようなまぁ様になります。男役さんが大階段を降りてきて端整なダンスへ。この時のまぁ様は再びきりりとした目元です。そして、純矢ちとせさんが澄んだ声で歌われ、燕尾服と白いドレスの宙組の皆様とハイタッチや握手をされるまぁ様。

その柔らかな笑顔を拝見していて、ああ、退団なんだ、本当にまぁ様は退団されてしまうんだと、初めて実感いたしました。このあたりはもう涙、涙、涙です。

銀橋に出るまぁ様を、切なさを含んだ穏やかな笑顔で見送る真風さんが袖にはけ、まぁ様は銀橋で最後、劇場一杯に届けと見事な声量で歌い上げられました。上手に座っていましたので、ライトの中でまぁ様の横顔から落ちた一粒の汗が見えました。

歌い継がれた宝石の数々。でも、ジェンヌさんが舞台で流される汗と涙の粒こそ、宝塚の宝石なのかもしれません。

ふぅ。泣けたわ、書けたわ。まぁ様って、本当に退団されてしまうんですね・・.。初めて実感いたしました(T_T)

朝夏まなとさん 神々の土地お茶会感想 爆笑の連続、明るく楽しいひとときでした(^^)

皆さま、こんばんは。朝夏まなとさんの宝塚大劇場最後のお茶会に行ってまいりました。その感想をお届けします!(^^)

お芝居感想はこちらからです。よろしければ、どうぞ(^^)
http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2017/08/19/222739
※レポ禁ではないようですが、詳しいご発言内容は避けて書きますね。
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いやー、ひたすら明るく楽しいお茶会、ひたすらチャーミングでキュートでちゃらっとしてサービス精神旺盛なまぁ様でした。
宝塚大劇場最後のお茶会ですが、しんみりムードゼロ!爆笑の連続でした。

miyakogu、ただ今、パソコンを夏休みの最後の宿題をしている娘に取られてまして、スマホで頑張るわね!
まぁ様到着前には、恒例のウエーブの練習です。皆さまもノリノリ、盛り上げること!
まぁ様到着後に、一気にウエーブをお見せするとまぁ様も大喜びでビッグスマイルです(^^)。

スタッフさん力作のまぁ様ヒストリーの紹介では、初舞台口上からロケットと振り返ったですが、映像を見ながら、どこにまぁ様がおられるかを示す丸い白い輪が、なんと言うかツボに入り過ぎて(^^)。

皆さまもTV画面を指差して、ご贔屓さんがどこにいるか、わぁわぁ騒いだりしたことがあると思うのですが、それを御本人と一緒に見ていると想像下さいね。まぁ様もご一緒に大喜びの爆笑でした。

その後は写真で花組時代のまぁ様を振り返るのですが、宙組時代のお写真の続きはなんと、東京のお茶会にて。まぁ様のお人柄を反映してなのか、茶目っ気たっぷりのスタッフの皆さまです(^^)
そして、宙組の皆さまがいくつかのグループに別れてまぁ様へのメッセージを送られたビデオレターがあり、これまた明るくって楽しくって大笑い。風馬翔さんは話しているだけなのに、なぜかおかしくって。
まぁ様も大喜びされてましたよー(^^)

同期の紅さんからもビデオレターにプレゼントがあり、驚き感動されるまぁ様です。紅さんって、ええ人やね・・(涙)

ファンクラブの皆さまへの事前アンケートで把握されたいくつかの問題の回答を考えるまぁ様。真面目にやって下さいねと念押しされるも、手を振って聞いてなかったり、皆さまの反応で正解を探るまぁ様。おっもしろかった(^^)

その中に、まぁ様に言われたい台詞があり、No.1はメラコリからダニエルが叫ぶ「お前が好きだ!」。
抽選で当たられた方をお相手にこのセリフをまぁ様がなんと言われることになり(〃∇〃)、スタッフさん手づくりらしきカバンが出てきて、また爆笑でした。
お相手の方も頑張って演技されてましたが、あの間近で二度、まぁ様に見つめられて言われたあのお方は、大丈夫でしょうか?寿命が5年延びられたこと間違いなしですよね!(^^)

詳しくは避けますが、お話ではお芝居のお話も、もちろん。真風さんが手を握ってこられる場面についてや、まぁまか話題のリフトのことも。そっかあ・・。心配せずに真風さんの筋肉を信じましょう。
フェリックスが朝夏ドミトリーのことを思ってくれていることは、わかっておられる設定ぽいですね。ぐふふふ。

最後に、会場を去るとき、紅さんからのプレゼントの一つである赤い薔薇の大きな花束を肩にかつぎ、きゃあきゃあ言われるまぁ様。あの方、持ちにくいのもあると思うけど、絶対わざとかっこよく持ちはったと思う!

出口で投げキッスを会場に飛ばし、明るく颯爽とかっこよく去って行かれた、風のような太陽のような朝夏まなとさんでした。素敵過ぎる。

まぁ様の大きな魅力の一つが、大きな喜びをストレートに見せて下さることではないかと、本日、改めて思いました。
スタッフさんにも、宙組の皆さまにも、今日会場でウエーブの練習をした私達にも、まぁ様を喜ばせたいと思わせるお力があるのですね。素敵な、とびっきりキュートでチャーミングなお人柄です(^^)。

ひたすら明るく、楽しいお茶会でした。
ただ、そのようなビッグスマイルを残して本当に宝塚から卒業されてしまった時、私達はこのひたすら明るいお茶会をしんみりと切なく思い出し、くすっと笑った後に泣いてしまうだろう。そんな予感がするのです・・(T_T)。明るさゆえに。
楽しゅうて、やがて悲しきというような・・。

明るく爽やかなはずなのに、どこか切ない余韻を心に残していかれるまぁ様。男役トップスターって、本当に罪な素敵過ぎる存在ですね(T_T) 。
楽しいお茶会をありがとうございました。

宙組・神々の土地 中学生娘がさらに分析 「美しい他人のアルバム」を見る感覚では?

皆さま、深夜に再びこんばんは。

私と中学生娘の恒例のお風呂会議にて、さらに検討が進みました。

宙組「神々の土地」観劇時に、なぜいつも涙腺ゆるゆるの私が泣かずに、中学生娘がいつになく泣いたのか。中学生娘がさらに突っ込んで分析してくれました。

では、聞いてみましょう!

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「お母さんたちはさぁ、いろいろ既に人生を生きてきたやん?」

ええ、まぁ、そうなんですが。

「神々の土地の舞台はさぁ、お母さんのようなおばちゃん世代には、「他人の昔のアルバム」を見ているような感覚なんと違うかな?と思って」

「美しい人たちの昔のアルバムを、めくって見ているような。」

あ、確かに。ネット上でドミトリーさんやユスポフさんのお写真を確認することができます。100年前のロシア革命。

「でも、私らはね、同じくらい美しいことや衝撃的なことが、将来、自分の人生に起こりうるかもしれないという可能性、まだ経験したことがない未知の可能性が残っているやん、お母さんに比べて。

ええと、それはつまり、私達おばちゃん世代の人生はまぁ、たいがい終わっているけれど、あなた方思春期まっただ中世代には、未知の可能性がふんだんにあると、これからアルバムが増えていくのだと、こういうことですな?!(^^)

振り返ってみると確かに。私はソビエト連邦崩壊の第一報を、たまたま当時住んでいたロンドンで、BBCの朝のニュースで知りました。その少し前にピーター・ドラッカー氏の著作「新しい現実」で、ソビエト連邦は持たないだろうという予測を読んでいたのですが、それほど早くとは全く思っていなかったため、第一報の衝撃は今でもよく覚えています。

考えてみれば、わずか100年前のロシア革命。娘が生きている間に世界はどう変わっていくか、確かに予測はつきません。

未知なる運命への予感は時に甘美であり、時に厳しくもある。その予感への震えるような思いがあるからこそ、この作品は彼女達世代からの瑞々しい共感を呼ぶのかもしれません。

よくよく考えてみると、私が宝塚歌劇団のファンになったのはわずか4年半ほど前のこと。突然の出会いにより運命のうねりに巻き込まれることも、おばちゃん世代もまだまだあるのです!

決していいことばかりでもないけれど、悪いことばかりでもない。これからの人生が娘にとってトータルでは良きものでありますように。

おばちゃん世代にも、まだまだ甘美な出会いがあるかしら?ひょっとして宝塚の舞台上からのウインクとか目線とかかしら?!それはとってもウエルカム!!です(^^)

宙組・神々の土地 郡上八幡にて中学生娘が分析 涙の理由とおばちゃん世代が泣かない理由(^^)

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?

私、働き女子として先週は大忙し。岐阜にお泊り出張、そのまま帰ってきて夜は大阪で打合、翌日は真夏の京都訪問。代表ではなく、あっちこっち”丁稚”ですよ!!

岐阜では、「郡上おどり」で有名な郡上八幡のゲストハウスに宿泊いたしました。朝は21度で涼しく、水が冷たく気持ちよく。翌日訪れた京都は大阪より暑い37度でしたので、わずか1日で16度の気温差です。

※最初、「おわら風の盆」と書いておりましたが、それは越中八尾の踊りとコメントで教えていただきました。訂正いたします。mao_maoさん、ありがとうございました(^^)。


今回の出張は、中学生娘が「夏の小旅行」とばかりに合流。一人で大阪から名古屋経由で、美濃太田からことことと25駅、長良川鉄道に乗ってやってきました。翌日は再び別行動で、名古屋で合流です。大阪から一人でやって来た割に、追いかけてきた理由は「夜、お母さんがいないと寂しいから」。自立しているんだか甘えんぼなのか、謎の思春期のお年頃です(^^)。

こちらが長良川鉄道、1両編成の電車です。

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こちらは日本家屋を改装したゲストハウス。外国の方にも人気のようです。

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夜の郡上八幡。週末はまだ盆踊りがあるそうで、提灯が綺麗でした。

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水が豊かでとても綺麗なまちです。

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さて、その郡上八幡にて。中学生娘と語り合うのは、もちろん宝塚歌劇団のこと。

先日、娘と一緒に朝夏まなとさんの退団公演である宙組「神々の土地」を観劇しました。当ブログをお読みいただいている方はご存知のとおり、私は観劇時、すぐ泣きます。(あ、読者登録100人になりましたね。どうもありがとうございます!)

上田久美子先生の雪組「星逢一夜」は初見の時点で、冒頭から泣いてました。哀しい予感で。もちろん花組「邪馬台国の風」だって、涙してましたよ(^^)。

ところが、とても意外なことに、この「神々の土地」はぐっと来る場面がいろいろあったにも関わらず、ほぼ泣かずでした。

対照的に、普段、隣で「ずび、ずび」とうるさい母のことを「うるさいねん!」と指摘している中学生娘が、私が膝に用意していたタオルハンカチ(注 意気込みをおわかりください)をさっと取り、私よりも早く泣き始めたのです。彼女は余程の感動シーンでないと普段、ほぼほぼ泣きません。

 

あれれれ??おかしいなぁ。不思議でした。他に観劇された方のtwitterやブログをちらほら拝見すると、どうも私と同世代と思われる方もやっぱり泣いておられないようです。

なぜだろう??

とても不思議に思いました。では、感動していないかというとそうではなく、とても美しい絵画を見ているようで、ただただ美しいと感動していたのですね。

そして、なぜか後でぐっと来るタイプの作品でもあるのです。

たとえば。観劇からなぜか「3日後の朝」に、死を覚悟している朝夏ドミトリーがイリナに永遠の別れを告げる場面の明るく澄んだ声がよみがえり、「ああ、やはり退団公演だな」と改めて思いました。おばちゃんやってな、まぁ様が宝塚歌劇団に入団される前のお名前で呼んでみたいわさぁーーーー!(涙)←少しだけネタバレ。観劇でご確認くださいね。

 

朝夏ドミトリーはもう会えないだろうイリナに、永遠の別れを告げます。それは同時に、朝夏まなとさんから宝塚への別れの挨拶のようにも思えました。

そして、最後にすっしーさん演じる(元)皇太后マリアが言う「ロシアの大地」の意味が、あたかも宝塚歌劇団のことのように思えました。

多くのスターが活躍し去っていく宝塚。王朝や体制が変わっても変わらずそこにあるロシアの大地は、まさに「宝塚歌劇団」の舞台そのものに思えたのです。

そうか、宝塚こそ神々の土地!と盛り上がるmiyakoguです。同じことをお考えになった方も多数、おられるかと思います。

 

しかし、泣かなかったのは事実。オリガの初々しい恋の切ない行方にはぐっと来たのですが。そこで郡上八幡の夜、娘に話してみました。

なぜか泣けなかったのよね。なぜかなぁ。」

すると、間髪入れずにこう回答されましたよ!(^^)

 ↓

 ↓

「そんなん、決まってるやん。年齢が近いねん。私ら思春期まっただ中の方が。

え、そこ?!

「そう!だってさ、お母さん達は、もう人生でいろいろ乗り越えてきたでしょ?」

ええ、まぁね・・。

「でも、私達、思春期の中にいる若者はね、今、その 嵐を乗り越えようとしている最中 やから。だから、ドミトリーとそこがリンクしているねん!」

わわわ、それ?!だから? まさに中二ってこと?!恋と革命と歴史のうねりのまっただ中にいるドミトリー達登場人物への共感は、思春期の人間の方が痛烈にあるというのです。

うーん・・・。確かに。娘が郡上八幡までやって来たのも理屈ではありませんものね(^^)。

 

「星逢一夜」で我々世代が涙したのは、事情が許せばそうしたかったのに、思い通りには歩めなかった若き日の恋へのノスタルジーや、選べなかったもう一つの人生へのほろ苦い思いがあったからかもしれません。今作品で私が一番、オリガに思い入れがあったのは、立場と母との関係ゆえに最後は家族の側に立った辛さがわかったからかもしれないのです。そうせざるを得なかった彼女の選択への共感。

いやぁ、miyakogu、てっきりオリガと年齢が近いからかと思ってたわ! ←明らかな嘘はやめてくださいね、miyakoguさん?

 

次の観劇時は、そのあたりをショーとともに再確認しながら、素直に歴史の嵐に身を委ねて”感じたい”と思います。ショーの稽古場映像でしたが、娘が言うところの「考えたら負け」だったのかもしれませんね、ひょっとするとね(^^)。

では明日は、まぁ様のお茶会にこっそりおうかがいしたいと思います。大劇場ラストのお茶会かぁ・・。ある出会いにより、お茶会にまで参加するようになったまぁ様との出会い。つないでいただいたご縁に感謝です。

娘がさらに分析してくれました。続編はこちらです(^^) 美しい人の昔のアルバムを見ている感覚では?との指摘です。

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2017/08/27/011217


宙組・神々の土地 感想3 凛城きらさんの見事な演技、澄輝さやとさんの儚い恋

深夜になりましたが、miyakogu、後もう一記事、がんばる!宝塚大劇場「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー」のお芝居感想その3です。少しずつネタバレしていますので、お嫌な方はお読みにならないでください。

 

9.見事だった凛城きらさんの皇后アレクサンドラ

凛城きらさんが女役をされているのですが、実にお見事でした。美人で、女性の声です。

ドイツから嫁いできて、ロシアの民に嫌われ、寿つかささんが威厳を持って演じておられる皇太后マリアとは不仲。皇太子アレクセイ(花菱りずさん)は血友病を患っていますが、その原因が母親であるアレクサンドラにあるかのように扱われたのですね。皇后でありながら、宮殿での彼女の孤独。それ故、妹として設定されているセルゲイ大公妃イリナは、姉のことを守ってほしいとドミトリーに望みます。

神経質そうで不安定な表情。温かで優しい人柄を出して松風輝さんが演じておられる皇帝・ニコライ2世に愛されているのに。ロシアに追い詰められたアレクサンドラが、なぜ、そこまでラスプーチンに頼りきりになったかを、終盤、彼女は娘である皇女オリガに対して吐露します。

ロシアに追い詰められ、ロシアを憎んだアレクサンドラ。

ロシアに来て、ドミトリーと出会い、ロシアを好きになれたイリナ。

姉妹の違いに心が痛みました。

それにしても、なぜ、男役上級生のりんきらさんはこの複雑なお役をこれほど女性らしく、不安そうに神経質そうに演じることができるのでしょうか?驚きました。

家族を守るために、崩れ落ちそうな王朝を必死でとどめようとする孤独な皇后を演じることができる、その経験はりんきらさんの、どの引き出しに入っていたのでしょうか?将来的にも長く舞台で活躍される方になられるのではないかと思います。素晴らしかった。

 

10.ロイヤル澄輝さやとさんの儚い恋

澄輝さやとさんの短髪がね、もう、なんというか軍服に似合いすぎて。どこの国の近衛隊からいらっしゃってるんでしょうか? 美しい!! そのうち、どこかの王国からスカウト来るんじゃないですかね、広報用モデルで。

そのあっきーさん演じるコンスタンチン・スモレンスキーが恋をするのが、ジプシー酒場の歌手・ラッダ(瀬音リサさん)です。一生懸命花を届けるあっきーさん。

しかし、「必要なのは花ではなく、日々の生活のお金なんだ!」と弟のゾバール(桜木みなとさん)に唾棄され、ぺちんと殴られます。

が、あっきーさんは決して殴り返すことはなく、自分がいかに相手にとって失礼だったかもしれないと初めて知って、愕然とし謝るのです。なんという育ちの良さ!!

彼はラッダと真剣に結婚するつもりなのですね。なんという純情!!また、それが似合うのよ、あっきーさんには。

ラッダにはさらに年少の弟がいるのですが、そのミーチャを優希しおんさんが演じておられ、「あの人、誰だろう?」と注目させるいい味を出されています。

桜木ゾバールは革命活動家でもあり、仲間とともにあるテロ事件を起こします。その情報はラッダを尾行していたことからもたらされ、あっきーさんの恋は儚くも散ります。ここは中学生娘が泣いた場面!

実は、いつも号泣している私ですのに、今作品は少し涙ぐんだものの、「ただただ美しい!」とひたすら見つめていました。一方、普段は泣かない娘が私よりも泣いていました。何だろう、若い方の方がぐっとくるのかしら?

おばちゃんら、革命も恋も歴史の大きなうねりの中の点に過ぎないとある種、達観しかかってるところがあるせいかしら?(少しばかり長く生きるとね)

娘世代にとってはその一つ一つが、ドラマなのかもしれません。

 

11.注目した宙組の皆さま

・パンフレットのまぁ様と真風さん

パンフレットの雪に横たわるまぁ様のショット、ぜひ見てね!美しすぎて笑うから。それと、縦じまスーツを着た真風さんが、娘役トップ・ポジションで写ってはりますので、ぜひご注目を。

 

・農夫イワンの風馬翔さん

セリフがうまい!彼は皇帝や貴族の施政に不満を持っていますが、最後、ドミトリーを助けようとある申し出をします。ドミトリーは受けないものの、ドミトリーとの間に暖かな交流があったことがわかる演技でした。声がいいですね。

 

・セルゲイ大公邸家令ポポーヴィッチの星吹彩翔さん

セルゲイ大公妃と大公邸をずっと守ってきたのだなと思わせる演技です。最後までイリナと運命を共にしたのではないかと想像させるような雰囲気がありました。

 

「神々の土地」は主要役の皆さまの演技が素晴らしく、宙組・静かなる熱演劇場でした。

ただ、一つ残念な点がありました。まぁ様コンサート、真風さん巴里祭、ずんちゃんバウ公演で活躍をされていて新たに注目をしていたメンバーのセリフまでは、なかなか行き渡らなかったことです。大劇場のまぁ様退団公演ですから、どうしてもそうなるのもわかります。

その中で、留依蒔世さんの秘密工作員、酒場で大勢で踊っていても目立つ和希そらさん、秋音光さんには目をひきつけられました。今後、さらに多くの方々の活躍を期待します。

いやはや、とりあえず今日はここまで!!!ショーはね、やや平板かな?と思ったのですが黒燕尾からは素晴らしい展開。まぁまか場面のリフトはアクロバティクで、大丈夫かなと心配する方が先に立ちます。

ふぅぅぅ。おばちゃん、書ききったから、寝るわね!

宙組・神々の土地 感想2 大階段を降りる美しき近衛騎兵、熱演と怪演の宙組メンバー!

皆さま、こんばんは。宝塚大劇場「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー」のお芝居感想その2を引き続きレポしますね!引き続き、一番肝心なことはぼやかしますが、少しずつネタバレしています。

 

(感想1からの続きです)

5.赤い絨毯を敷いた大階段の見事な演出

めっちゃたぎった!!!朝夏ドミトリーが就任した近衛騎兵隊の階段降りがあまりに美しくて。

感想1に書きましたとおり、うららちゃんイリナと共に住んでいたセルゲイ大公邸を離れ、朝夏ドミトリーは身内である皇帝・ニコライ二世の宮殿に身を寄せています。ドミトリーは近衛騎兵隊の隊長(で合ってますか?)になり、若き将校達を率いています。

そのお披露目らしき任官式かな?の場面。大階段に赤い絨毯が敷かれ、上からイケメンの長身宙組メンバーが降りてくるのですよ、奥様!!

その上、そのまま、銀橋に進み、ずらりと並ぶのですよ、奥様!!ファンファーレのような行進曲が使われていたと思います。

見事見事、美しい!ぜひこの場面をご覧下さいね!!すっとした軍服の朝夏まなとさんの美しい立ち姿。ロイヤル・澄輝さやとさんの短髪軍服姿があまりに美しい!!

宝塚にしかない「美しいものを見ることには価値がある」場面です。

 

6.朝夏まなとさんと伶美うららさんの静かな熱演

朝夏まなとさんと伶美うららさんは、静かな情熱を込めた熱演をされています。

二人は雪原で踊り、離れ、舞踏会で再会し、再び離れ、再会します。二人の場面で流れるピアノの美しい音色。静かでありながら、激しい情熱が二人の間にはあるのです。

再会の場面、朝夏ドミトリーが静かに登場された時、ぞくぞくっとたぎりました!!

朝夏ドミトリーの静かながらも激しい情熱が、一直線に、ひたむきにうららさんイリナに届くのが見えるかのよう。その情熱が溢れ出て頂点に達した場面でのキスシーン。ぎりぎりの中で二人が再会する美しくも息を呑む場面です。

 

このお芝居は、静かなのです。背景に流れるピアノの美しい静かな音色。

しかし、二人の間の情熱はひたむきに激しいのです。泣けるほどに。運命の一夜が明けた翌朝、雪原を背景にしたお二人の場面の美しさ。皆さまもどうぞご観劇ください。

 ※9/16,17の観劇で「お芝居の熱」を感じました。静かなお芝居から、熱が発し始められています。

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7.星風まどかさんの皇女オリガ

驚くほど良かった!星風まどかさんのオリガが。

ニコライ二世一家はロシアの民から離れたところに隠遁しているような印象さえあります。そういうものから遠ざけられて育ったのか、まどかちゃんオリガはダンスも踊れません。彼女は皇女として国を守りたい、ロマノフ王朝を守りたい、家族を守りたいという気持ちが誰よりも強いのではないかと思います。

宮殿にやってきた年上で賢いお兄さんの朝夏ドミトリーに恋をするまどかちゃんオリガ。ドミトリーに連れられて、弟と一緒に外の世界に出てみます。

ジプシー酒場(実は革命運動家のたまり場でもあります)での近衛騎兵メンバーとのやりとり、このお芝居でのほっこりとした笑える場面です。オリガと応答する蒼羽りくさん、瑠風輝さんがくすっとさせてくださいますよ。イケメンだけど。あ、澄輝さんはね、オリガに怒られないから(くすくす)。

彼女はドミトリーに会いたい一心でおばあ様である皇太后マリアの華やかな舞踏会に思い切って来ます。普段の軍服スカート的な質素な服ではなく、可愛らしい年齢にふさわしいドレスを着て。なんというか、泣けました。彼女の切ない一生懸命な可愛らしい思いに。

でも、はからずもその宮殿でおばあ様達の謀を聞いてしまうオリガ。そのことは最後、物語の鍵を握ってしまいます。

ラスプーチンを暗殺したドミトリーを「彼を許して」と皇妃に頼む必死のオリガ。でも、彼女は皇女としての道、ニコライ二世一家の娘としての立場を離れることはできないのです。泣けました。

 

8.愛月ひかるさんの怪演ラスプーチン

愛月ひかるさんのラスプーチン。夢でうなされそう!怖いわ、不気味やわで。加えて、ラスプーチンについているロフチナ夫人の花音舞さん、ゴロヴィナ嬢の瀬戸花まりさんの二人が怖いねんて。あのね、ラスプーチンが出てくると、もれなくヴィンディッシュ嬢が二人ついてくると想像してください。怖いでしょうが?!

愛月さんラスプーチンの演技には、権力や金目当てではなく、セリフにもありますがシベリアの農民達、虐げられた民の恨みが彼を通して爆発しているかのような複雑さ、凄みがありました。

暗殺直前、ラスプーチンは腰をかがめて皇妃アレクサンドラの裾を捧げ持ち、後ろに付き従って銀橋を渡ります。その異様さ、異形の不気味さ。

実際にもラスプーチンはなかなか暗殺できなかったようですが、この舞台でも、朝夏ドミトリーと赤い絨毯を敷いた大階段で死闘を繰り広げます。まぁ様ピンチ!!とはらはらしますので、ぜひご覧ください。いや、ほんと、ピンチでしたわ。ものすごいわ、ラスプーチン。そして、二人の従者。

ただ、考えてみると、彼らが異様で異形であればあるほど、「美しいものを見ることには価値がある」場面が際立つのです。

暗殺があっても、革命があっても、何があっても、ロシアの大地は美しく春を迎え、白樺が芽吹く。そして、美しい人は美しく信念のとおりに生きます。しかし、その思いはロシアに散ります・・。

皆さまもぜひ愛月さんの迫真の怪演をご覧下さい。夢に出そうだけど・・。

 

さぁて、お次の感想3はね、皇后アレクサンドラを驚くほど見事に熱演されている凛城きらさんと、美しくも儚い恋を夢見た澄輝さやとさんについて書くわね!!(続く)

※クラシカルビジューの黒燕尾についての感想はこちらです。美しかった・・。

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宙組・神々の土地 感想1 静かなる熱演、美しき人への恋 ※まぁまか萌えを含む

皆さま、こんばんは。本日は宝塚大劇場にて初日開けて2回の「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~/クラシカル・ビジュー」を観劇してきましたので、まずはお芝居感想をレポしますね!

ネタバレの肝心なところはぼかします。しかし、この物語の世界に初見ですっと入り込むには、舞台設定をおおまかにつかんでいただくことが必要だろうと思いますので、そのあたりをまず書いてから、感想を書きますね。少しネタバレしていますので、お嫌な方はお読みにならないでください。

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9/16,17を観劇して、「静かな熱を秘めたお芝居」→「熱を発し始めたお芝居」へと感想が変わりました。完成されていっています。熱演、宙組!

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1.舞台設定と人物相関

※よくお分かりの方はとばしてください。

本日は中学生娘、ヅカ仲間と一緒に観劇いたしました。昨夜と大劇場に向かうまでの間、人物相関図をよくよく読み込んで名前を覚えるmiyakogu&娘。

皆さまはロシア文学をはじめ、米英以外の海外文学を読んだ時、何度も最初の登場人物の名前を確認したことがありませんか?名前が覚えられないのですね、海外もので特に耳慣れない名前は。

公式サイトの人物相関図はこちらのサイトの「人物相関図」をクリックしてください。

公演解説 | 宙組公演 『神々の土地』『クラシカル ビジュー』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

・ニコライ二世と皇后アレクサンドラ、オリガ、皇太后マリア

ロシアの皇帝(ツァーリ)であるニコライ二世(松風輝さん)は、ドイツ出身のアレクサンドラ(凜城きらさん)に一目ぼれし、母親である皇太后マリア(寿つかささん)の反対を押し切って結婚。皇女オリガ(星風まどかさん)を筆頭に3人の子どもがいます。ニコライ二世は穏やかな口調、宮廷を「我が家」と呼び、幸せそうなのですが、アレクサンドラは神経質そうで不安定な表情。彼女はロシア国民から不人気です。

皇太后マリアとニコライ一家は不仲であり、皇太后マリアが住むガッチナ宮殿(エルミタージュ宮殿とも言っていたような気がするのですが)とは違う宮殿に住んでいます。それが、「ツァールスコエ・セロー」(夏の住まいとして人気があった場所)。ニコライ一家は皇太后マリアの宮殿には寄り付きません。

※パンフレットの流れをみると、本来の王宮が冬宮(エルミタージュ宮殿)、ニコライ一家が住む離宮がツァールスコエ・セロー、マリア皇太后の住む宮殿がガッチナ宮殿のようですね。

皇太后マリアのもとには、ニコライ二世の妹(美風舞良)、軍の将軍、警察部長官、ロマノフ家を上回る程の資産を有する大貴族・ユスポフ家のジナイーダ・ユスポフ(純矢ちとせさん、真風さん演じるフェリックスの母)が集まっていて、彼らはラスプーチン(愛月ひかるさん)と、ラスプーチンに操られているように見えるニコライ二世一家、中でもアレクサンドラのことをよく思っていないのです。

 

・ドミトリーとイリナ

イリナ(伶美うららさん、ドイツ語名ではイレーネ)は年の離れたセルゲイ大公のもとにドイツから嫁いできましたが、直後にセルゲイ大公は皇帝をテロから身を挺して守って死亡しています。

イリナはアレクサンドラの妹という設定(オリガには叔母)。美貌の未亡人であり社交界の名花。しかし、彼女は凜とした皇族の一員らしい誇りや国を思う気持ちが姉以上にあるようで、男達をあしらい、再婚はしていません。

朝夏まなとさんが演じるドミトリー(朝夏まなとさん)は、ニコライ二世の従兄弟であり、セルゲイ大公の甥。彼の姓は「ロマノフ」であり皇族の一員という立場です。両親が亡き後(という設定)、モスクワ郊外にあるセルゲイ大公邸で育ちます。美しい年齢が近いであろう未亡人のイリナとの暮らし。そこには相当若き頃から恋があったであろうと、推測できます。※セルゲイ大公妃の設定は、名前、年齢ともに史実とは異なります。

朝夏ドミトリーの恐ろしく長い脚に美しい軍服姿。あ、これも舞台設定ですか?! ←落ち着いて、miyakoguさん。

ドミトリーはしかし、近衛騎兵として首都・ペトログラードにあるニコライ二世の宮殿に移ります。彼は皇族のメンバーですので、宮殿内に住むことになり、イリナとドミトリーは離れてしまいます。

 

・フェリックス・ユスポフ

真風涼帆さんが演じるフェリックスは、反ニコライ二世側の一員であり、ニコライ二世の妹(皇太后マリアの娘)の子どもである公女アリーナ(彩花まりさん)と婚約しています。彼は大貴族の一員であり、資産を持った人間として文化を担うことが自分達の役割だと考えています。軍服ではなく常にスーツ。

恐ろしく長い脚に美しいスーツ姿。あ、これも舞台設定ですか?! ←再び、落ち着いて、miyakoguさん。

おおむね、これくらいご理解いただければ、後は物語に入っていけるかと思います。特にオリガにとっておばあ様にあたる皇太后マリアとニコライ二世の妃、アレクサンドラとの不仲、彼らが別々の宮殿に住んでいることは押さえておいていただきたいところです。初見で迷子になると、危うく眠くなる方もおられると思います。静かな舞台に情熱が流れている。そういうタイプのお芝居です。

 

2.美しき未亡人・イリナへのドミトリーの恋

あのね・・。これはもうしょうがないわ!!

イリナの伶美うららさんが、もうとんでもなく美しいのです。特にあの白い背中・・!少し緑の入った水色のドレスからのぞく白い背中、そこにはきらきらとアクセサリーが輝きます。オペラでがん見です。

水色で縁に白色の毛皮のついたケープをまとい、雪の中を送別のパーティを抜け出したドミトリーを探しに来るうららさん。雪原を背景に佇む美貌の人。

あかんわ、こりゃ!!そんなもん、ハンサムで有能な朝夏さんドミトリーが生涯の恋をしてしまうのも、しょうがないわ!

一方、軍服を身にまとい、髪を少したらしてすっと立つ朝夏ドミトリー。彼は両親を亡くした後、身を寄せたセルゲイ大公邸でイリナに吸い寄せられるように愛したであろうことが容易に想像できます。二人はおそらく、ほんの少しイリナが年上くらいであろうと想われる年齢のよう。何にでも優れたドミトリーと美貌の未亡人。

そんなもん、恋が生まれるに決まってやるんか!!

二人は雪原を背景に、踊るのです。

ケープ、コートを脱ぎ捨て、踊るお二人。なんて美しい・・。雪をいたずらっ子のようにかけあう二人。なんて素敵。二人の間に流れるお互いへの信頼、想いが見えるような美しい場面でした。

真風さんフェリックスのママ(ママ呼びですよ!)であるジナイーダ(純矢ちとせさん)は何くれとなくイリナに注目し、気にかけています。ジナイーダは繰り返し、「美しいものを見ることには価値がある」と言います。それは、イリナのことなのですね。

うん。わかる!!というか、それこそ、宝塚ファンの真の思いではないのかと私などは思うわけです。

 

3.舞踏会で踊る二人を見るオリガ

イリナは、ロマノフ王朝の一員として国のためになすべきことをという彼女の信念に従い、前線で従軍看護婦として働くことになります。しかし、ジナイーダの小粋な嘘により、皇太后マリアの宮殿で開かれる華やかな舞踏会に、彼女は呼び戻され、華やかに美しく着飾らされ、舞踏会に現れます。

その舞踏会には、ドミトリーに初々しい恋をした皇女オリガ(星風まどかさん)が、今まで寄り付かなかったおばあ様の宮殿に、思い切ってやってきています。驚く皇太后マリアですが、オリガは踊ったことのないダンスをドミトリーとともに踊ります。

ここはねぇ、オリガの初々しい恋に泣けるんですってば。オリガのまどかさんはとても良かった!

稽古場映像でも出ていましたが、オリガがよろめき、イリナにぶつかることで、ドミトリーとイリナは再会・・。驚きつつ、お互いの思いを隠しきれない二人は踊ります。華やさ抜群のエレガントな美男美女。オリガはその二人を見ているのですね・・。

 

4.真風フェリックス→ドミトリーの静かな萌え

フェリックス→ドミトリーのあからさまな同性への思いは描かれていません。

しかーーーし!!妄想の余地はあちこちにある!!! ←すぐに見つける

舞踏会で踊る二人を見た真風フェリックスはいらだちを隠せない・・。フェリックスは劇冒頭で、かつてイリナに思いを寄せていたことがわかるセリフがあるのですが、舞踏会で踊る二人を見たとき、ママのジナイーダに「嫉妬した?」と聞かれて、「どっちに?」と返します。

きゃーーーー!!!(≧∇≦)

隣に座る中学生娘が肘でぐいぐい押してきます(=無言の萌え)。

 

その前にも、「舞踏会で会おう」とドミトリーに耳打ちする場面、フェリックスはドミトリーの手をさりげなく握るのです・・・。

きゃーーーー!!!(≧∇≦)

隣に座る中学生娘を肘でぐいぐい押すmiyakoguです。

 

また、皇女オリガと朝夏ドミトリーが婚約しそうになるとき、真風フェリックスはイリナに「(ドミトリーが)オリガと結婚してもいいのか?」と詰め寄ります。いや、その勢い、あんたもでしょうが?!おばちゃんに、はっきり聞かせて!!

物語の終盤、真風フェリックスが車で朝夏ドミトリーを迎えに来た際には、ドミトリーを連れて一緒に亡命しようとします。「ママが手はずを整えている」と。

プロポーズですかっての!!!

亡命を断られた真風フェリックスは、イリナとともにいるドミトリーの満ち足りた様子をみて、「車で待つ!!」と言い捨てて去っていきます。←真風さん、単なるお邪魔虫ですよ・・・。

 

あれ?ちょっと待って。あくまで、美しい感想を書こうとしていたのに、途中から何だか違う方向にいってますよ??でも、いい!!このまま書きますわ!(感想2に続く)

※クラシカルビジュー黒燕尾の感想は、よろしければ、こちらをどうぞ。

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