代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

月組・博多座「長崎しぐれ坂/カルーセル輪舞曲」感想 郷愁と異国情緒 不思議な切なさのお芝居

皆さま、本日、博多座にて月組さんの「長崎しぐれ坂/カルーセル輪舞曲」を観劇してまいりましたので、その感想をお届けします!

まずはお芝居の感想から。再演とはいえ、ネタバレしていますので、お嫌な方はお読みにならないでくださいね。

 

1.郷愁と異国情緒が入り混じった物語

幼馴染の友情と恋がテーマの和ものです。しかし、お芝居の舞台は異国であるかのような長崎のまち。そこに遠い異国の話であるかのような、不思議な切なさがあります。

江戸、長崎と随所に日本のお祭りが盛り込まれ、粋で華やかであるとともに、漂う哀愁。精霊流しの場面では、夏の終わりの切ないような哀愁が舞台に広がります。

幕開けの江戸・神田明神のお祭りで踊る轟さんと珠城りょうさんのいなせな江戸っ子ぶり。ばっちり決まっています。ゴージャスな並びですね。

一方、舞台は長崎の唐人屋敷。一種の治外法権のような囲いの中に閉じ込められたまちが舞台です。

犯罪者であってもはぐれ者に優しいまちなのでしょうか?逃げ込んだ伊佐次をかくまい守ってくれる唐人屋敷の人々。日本でありながら異国である長崎のまち。

この和もののお芝居を不思議な物語にしているのは、その舞台設定にあると思います。

日本人の情緒に訴えつつ、遠い異国の遠い人々の物語を観ているような不思議さ。登場人物も時代背景も自分のこととしては、共感するわけではないのに、なぜか郷愁と切なさを感じる。そういうお芝居だと私は思いました。

帰りたい場所に帰れない。一緒に生きたかった人と一緒には生きられない・・。

その切なさと寂しさがあります。

 

2.幼馴染3人の友情と恋

轟悠さん演じる伊佐次は、江戸の大名屋敷を片っ端から襲い金品を奪い、人を殺めたという極悪人。逃げて、長崎の唐人屋敷にかくまってもらっています。いい男だけれど、やさぐれていて、子分達の信頼が厚いはずなのに、らしゃ(暁千星さん)をはじめ、仲間割れもしかかっている・・。

伊佐次自身も本当はこの囲いをでて「江戸に帰りたい」という切なさが募っています。

珠城りょうさん演じる卯之助は、江戸から長崎まで伊佐次を追ってやってきた長崎奉行の下っ端です。「うどの大木」と言われるたびに、「うどじゃねぇ、卯之助だい!」と返す珠ちゃんがねぇ、いちいちかわいい!!

そのたびに、「うんうん、おばちゃん、知ってるで(^^)」と言いたくなるmiyakoguです。

そして、愛希れいかさんの演じるおしまさん。もとは芸妓さんだったのかな?今では裕福な堺商人の囲い者。粋な姐さんです。商売で長崎に船で来た旦那についてきて、3人は再会します。

 

江戸・神田明神の元で共に育った幼馴染の3人。

彼らの間にはかつてほんのりと恋があり、友情があった。再会により、「一緒に江戸に帰りたい、やり直したい」という気持ちが募る伊佐次とおしまさん。

しかし、伊佐次が逃げるために唐人屋敷の囲いから一歩出て、長崎しぐれ坂を下りようとすること、それは伊佐次の最期を意味しています。長崎奉行と江戸から来た館岡(朝美絢さん)は一種の治外法権であるその場所から、伊佐次が出てくるその日に捕まえようと、その時を待っているのです。

伊佐次を捕まえようと江戸から来たはずなのに、そこを何とか防ごうと、おしまを説得し堺に返し、伊佐次を守ろうとする卯之助です。なぜ・・?

 

3.卯之助のヒーロー・伊佐次

幼き頃から足が悪く、いじめっ子の標的になっていた卯之助を、守ってくれたのが伊佐次。お芝居始まってすぐ、その場面があります。

この子役三人さんが、皆さま、歌うまさん。パンフレットを確認しましたところ、蘭世恵翔さん、柊木絢斗さん、結愛かれんさんでした。結愛かれんさんは、唐人屋敷内でわかばちゃんの友人役でもあるのですね。可愛らしい笑顔の方です。

 

幼い頃から、卯之助にとってずっと伊佐次はヒーローだったのです。

ピンチになれば、どこからかさっと現れて守ってくれて、励ましてくれる心優しいヒーロー。

そのヒーローが逆に危機にある今、ある意味、立場を利用して、卯之助は伊佐次を見張ることで守り、本当は何とかして生き延びさせようとします。

 

皆さまには、自分のものにしたいわけではない。けれど、その人が生きて、幸せでありさえすればいい。そう願った相手を持った経験はありませんでしょうか?

卯之助にとって、伊佐次はそういう対象であり、それは友情を超えた、ある種、恋と言っていいような憧れに満ちた感覚ではなかったかと私は思います。

 

こうなったら、正直に言うけどな、おばちゃん、気ぃついてたで!!

ばん!(立ち上がるmiyakogu)

この話な、伊佐次を巡るおしまさんと卯之助のライバル関係で、卯之助がうまいこと言うて、おしまさんを堺に返したんとちゃうん?そいで、唐人屋敷内での伊佐次の女だった李花(憧花ゆりのさん)からも奪ってさぁ?!(注 miyakoguさん、錯乱中)

・・・・・・・・

 

あ、失礼しました。こほん。

卯之助が必死で伊佐次を守り、江戸に逃がそうとするところで、無常にも伊佐次はかねてより狙っていた奉行によって撃たれます。

スモークに浮くような小船の中、息絶える伊佐次。後ろから抱きかかえる卯之助・・。轟さんの手を取り、後ろから抱く珠ちゃん・・。

ばん!!(再び立ち上がるmiyakogu)
おばちゃん、やっぱり、これ人情ものに見せたBLもんにしか見えんわ!!(注 miyakoguさん、再び錯乱中)

・・・・・・・・
あ、失礼しました。

 

4.寂しい切ない植田先生の物語

何というか、寂しい風が吹くような物語なのです。

伊佐次の轟さんの表情とやさぐれっぷりがお見事で、本心を隠して少し快活に威勢よく見せている珠ちゃんの演技が最後のシーンを知ってから思い返すと切なくて、おしまさんが思いを断ち切り、伊佐次のために去っていく時の歌声が寂しくて・・。

これが植田歌舞伎というものか・・、とそう思いました。ミュージカルではなく、音楽付のお芝居。音楽が古く感じてしまう場面も正直、ありました。ただ・・。

植田先生のインタビュー本「宝塚百年を越えて: 植田紳爾に聞く」(植田紳爾、川崎賢子 著、国書刊行会)が我が家にはあります。

他のインタビューでも語っておられますが、植田先生は小さい頃にご両親を相次いで亡くされ、叔父様夫婦の養子になられたとのこと。疎開先でも空襲にもあわれて・・。

伊佐次が「江戸に帰りたい」と何度も言うとき、私は植田先生ご自身の帰りたかった場所、会いたかった人への思いが、そこに反映されているように思ったのです

植田先生が卯之助のように、幼い頃から抱えておられたのではないかと思われるしぃんとした孤独。その孤独を救ったのが、宝塚歌劇の圧倒的な華やかさ、きらびやかさではなかったかと、その本を読んで以来、私は考えています。

そういうものを抱えた人が日本各地でのお祭りに心惹かれ、賑やかなお祭りも哀愁が漂う精霊流しも舞台に登場させたかった。その気持ちが少しばかり分かるような気がいたしました。

それは私の単なる想像、深読みかもしれません。しかし、その思いが込められたかのように感じた不思議と切なく、異国情緒がありながらの、日本の人情物語。どうぞご観劇をお楽しみください。

ええとね、娘とご飯を食べたら、お芝居その2と、ショーの心の声ただ漏れ感想で行くから!! ←miyakoguさんに何かあった模様・・。

 

博多座!!! わははーー! ←浮かれている

み・な・さ・まぁーーーー!!!

やりました、miyakogu。遂に博多座に到着したわ!(≧∇≦)

思えば、このためにGW最終日に出社して仕事した日から苦節3日(T^T) ←ごくわずかな期間なんで、落ち着いて、miyakoguさん。

くくく、やりました!こちらが博多座でーす。

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さぁ、全国の珠ちゃんファンの皆さま、こちらが、珠ちゃんが日々、出入りされている博多座・楽屋口ですよ、楽屋口!! ←夜に写真撮っていて、怪しい人になってますよ、miyakoguさん?

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本日はある企業さんの研修講師を福岡でさせていただきました。お呼びいただき光栄です。ありがとうございました。

その後、ご参加の皆さまとの飲み会が博多座のごくごく近くであったため、ご挨拶をして、先にお店を出た後、博多座前にて、ぱしゃり、ぱしゃりと激写するmiyakogu。

これ、先ほどの皆さんに発見されるとかっこわるかねーー(注 にわか博多弁)と思っていたら、案の定、「先生、お写真、撮りましょうか?」と見つかるmiyakoguでした。てへ。ま、いいや!!

研修講師はごく真面目なテーマでしたが、飲み会での「ほんじゃ、もう一つのセミナー、今から行っときます? ”35歳からの婚活講座(実録)”」の方がどうもニーズが大きく、かつ受けるのではないかと発見したmiyakoguです。

キーワードはニッチマーケット、曲線、100%ウールね!! ←miyakoguさん、皆さん、何のことやらさっぱりわかりませんよ。いいの、酔っ払ってるから!

 

あ、それから、ちぃさん、教えていただきありがとうね~。珠ちゃんファンが「若い頃の珠ちゃんに似ている」と注目されていて、私達もほんの少しばかりご縁のある瑠皇りあさん。めでたく月組配属になられましたね。文化祭で拝見した103期生の皆さま、これからのご活躍をお祈りしつつ見守りたいと存じます。

ほんじゃ、皆さま。明日、博多座・月組公演、観劇してくるわね!!

は・か・た・ざーー、ふぅぅぅぅーーーー!! ←かなり浮かれているらしい。あ、娘、ごめんよ・・。

ブルーレイディスクでのVIVA! FESTA!からの、まぁまかソーラン物語妄想(〃∇〃)

皆さま、こんにちは。お元気ですか?もうすぐGWも終了ですね。私達も帰省先から戻ってきました。博多座の月組さん公演もいよいよ開幕。青天・十手の珠ちゃんは水曜日に観劇予定です。出張込み仕事込みの福岡。感想はまた書きますね。

さて、帰省にあたり、宙組さんブルーレイ「王妃の館/VIVA! FESTA!」を持参したmiyakogu&中学生娘。二人で一緒に観てみました。特に「ソーラン節」をね(〃∇〃) 

 

1.ブルーレイでのまぁまか

センターに登場するまぁ様、どう見ても祭のために帰省した品のいい船主の坊ちゃん。

一方、真風さん。どう見ても地元の漁師の若き頭領・・。心持ち、お衣装さん部も真風さんのおズボンの幅は広めに取ってあるような気がしてなりませんよ!

その二人がぁーー!!

 

真風さんの元に走る寄るまぁ様。

満面の笑顔でまぁ様を迎える真風さん。

肩を組むお二人。

顔を見合わせてにっこりするお二人。

次の瞬間、同時にカメラ目線でウィンク・・(〃∇〃) 

 

な、なっ!!!およひょーーーー!(注 声にならない奇声)

皆さまのtweet等で知っていたとはいえ、画面越しでも破壊力大。立ち上がるmiyakogu、すぐに巻き戻しでリピートする中学生娘。こちらの息もぴったりです。←ばか(^^)

 

2.miyakogu妄想によるまぁまかソーラン物語

ふぅ。。

私と中学生娘の現在、最大の関心事は、まぁ様退団公演におけるデュエダンはどうするのか?!ということです。我が家のお風呂会議では

私「いや、どうすんの?これ」

中学生娘「だーかーらー、まぁ様と真風が黒燕尾でデュエダするんやって!」

となっております。ふぅむ・・。

そして、炸裂するmiyakoguの妄想・ソーラン物語。娘に散歩がてら語った内容をお届けします。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

まぁ様はいくつもの船を所有する船主一族の一人息子なのです。

まぁ様のお屋敷は海の見える丘の中腹にあり、港を見下ろしています。まぁ様の母上(注 物語上です、あくまで)は病弱で儚げな美しい人。美しい声で海を見つめながら歌う少女のような人。歌う以外は寂しそうに海を眺めておられるのです。父上は外国航路の大きな船の船長さん。1年に1度だけ帰国して珍しいお土産を持って帰ってきます。

真風は漁師の息子。5人兄弟の長男で、小さい頃から漁を手伝っていて、一人前の漁師のように育っています。真風母上がまぁ様少年のうちに何かと出入りをしているため、まぁ様坊ちゃんとは顔見知り。一度だけ、まぁ様母上に頼まれて、真風父と一緒に漁に連れていったことがあります。

彼らは同じ中学でしたが、まぁ様は東京の高校に進学していきます。「海は嫌いだ」との一言を残して・・。

 

数年後のある春の日、霧のように細かな雨が降る日のこと・・。

丘の上に建てられた新しいお墓の前で、学生服がぬれるのを構わず、肩を震わせているまぁ様少年。父上は帰国が間に合いませんでした。

真風は漁がないので、拾った子猫をこっそり飼っている丘の上の小さな小屋にやってきます。

 

子猫はすすすっと、まぁ様少年の足元に。子猫を抱き上げ、膝をついて嗚咽するまぁ様少年。物陰から、息を止めて見つめる真風・・。

するりと子猫がまぁ様の手から降りて、真風のもとに。気づくまぁ様、気まずい沈黙です。

ぽつりと尋ねる真風。「まだ海は嫌いか?」

「ああ、嫌いだ」答えるまぁ様。

「そうか・・。でも、漁はいい。大漁だと嬉しい。」

「知ってる。」

沈黙の後、子猫をしばらく貸してほしいと頼むまぁ様です。

 

数日後、子猫を返しに真風家を訪ねるまぁ様少年。子沢山でわちゃわちゃしているけれど暖かな漁師の家にほっこりとするまぁ様少年。東京に帰っていきます。

 

数年後、テレビを見ていた真風は「あ!」と気づきます。あの時のまぁ様少年が、注目バンドのボーカルとして歌番組に登場していることに。母上ゆずりの美しく伸びる声で。

その夏。真風家にふらっと立ち寄る、今では売れっ子スターになったまぁ様青年です。

「夏祭りで歌いたいんだ」

「何を?」驚く真風。

「ソーラン節を」

そうして、真風からソーラン節を学ぶまぁ様青年。今年の夏祭りの歌い手は秘密にされていて、港町の話題の的です。誰にも真風は教えません。

夏祭りの夜、ぱぁーーんと真ん中で歌い始めるまぁ様青年。テレビで見知ったスターが自分達の祭りで歌っていることに騒然とする港町の人々です。

歌うまぁ様を見て確信する真風。「海を好きになってくれたんだ」と。見事に歌い終わったまぁ様青年が駆け寄ってくるのを待ち、肩を組む二人。祭りの夜は続きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

という一連の流れを中学生娘にとくとくと語る大阪のおばちゃん@アラフィフ。お墓参りからのわずかな散歩の時間です。

自分でも大丈夫かと、若干心配になってきました。GWが終わる前に、少しお仕事を始めて、脳を切り替えたいと思います。はい(^^)

宙組・王妃の館/VIVA!FESTA! 千秋楽ライブビューイング感想 宙組のチームワーク、みりおんちゃんのサヨナラショーの圧巻

皆さま、こんばんは。宙組さん「王妃の館/VIVA!FESTA!」のライブビューイング感想をお届けします。泣き過ぎで、頭痛がしてきましたので、簡単に(^^)。 

1.アドリブにみる宙組さんのチームワーク

お芝居のまぁ様の身体の動きの見事な笑いと繊細な青年ぶり、みりおんちゃんのしゃかりきと素直さ、真風さんのルイの深みとおかしみ、アドリブが最高でした!

千秋楽用に取ってあったのでしょうか?アドリブの嵐。今の宙組さんの素晴らしいチームワークを感じて感動いたしました。

光ツアー、影ツアー、双方に参加する主要登場一人ひとりの個性も一層くっきりと。楽しく、泣けて、心に何かを残す。そういうお芝居でした。本日のアドリブもその流れを止めるのでなく、完成させるようなものに感じたのです。

 

本日千秋楽のアドリブは主に以下のところ。傑作でしたね。以下、いろいろ間違っているところもあると思うけれど、ニュアンスでお伝えします。

 

・まぁ様北白川先生と真風さんルイ14世のやりとり。ディアナとの恋を描くとルイを説得している場面です。ハートマークをつくって「ふぅっ」とルイに吹きかけ、打ち捨てられますが、今日は3回にわたって。北白川先生、諦めません(^^)。

とびっきり大きなハートをつくって、ふっと吹きかけると、ルイ真風さんが錫というのかな、ホームランを打つかのように客席へ。

 

・旅先で心中しようとする下田夫妻がガイドのピエールに尋ねた「静かな場所」を思い出す場面。まどかちゃんのミチルが、「そういえば」と思い出す場面です。

本来、まぁ様北白川先生が「なぜ、それを早く言わない」と言うところを、まぁ様「なぜ」、その後をみりおんちゃんが「それを早く言わないのーー」。セリフを一部、奪われておられましたよ。ぷぷぷ(^^)。

 

・それに対して、和希そらさんピエールが答えた「サクレクール寺院」(フランス語読み)に対して、捜索メンバー全員で「どこ?!」。その絶妙の間合いに爆笑でした。

 

・まこクレ名場面の中では、クレヨン「結婚式」に対して、千秋楽ではついにクレヨンが力強く「結婚式だ!」。おおーーー、良かったね、クレヨンちゃん。おばちゃんも嬉しいわ。

 

・愛ちゃん金沢がりんきらちゃん達を「ベガスのホテルの支配人に」と誘うところ。「俺、なかなかええ男やろ。惚れるなよ」(だったかな?)でした。

愛ちゃんはまぁ様に最後に「ずれてる」と教えてもらう場面では、「にぃちゃん、最後までありがとうな。にぃちゃんはエースやで!」とコンサート推しも(^^)。うろ覚えですいません。

 

・まぁ様がルイに「小説を楽しみにしているぞ」と言われる場面。「そのかわり、余のことは飛びっきりいい男とな」と言われて、まぁ様「それはどうかな」というところ、ついに千秋楽では「わかったよ」とにやり(^^)。拍手拍手です。良かったね、ルイ真風さん!

 

・最後の場面。手をつないでまぁみりが下手で去っていく場面。本日は!!北白川まぁ様がみりおんちゃんの肩をがしっと!!きゃーーです。良かったね、みりおんちゃん(〃∇〃)。これは本当に幸せな場面でした。ぽわわーーーん・・。

 

こういったアドリブをばんばん出せる今の宙組さんです。ノってます!(^^)

ちぎさんがトップスターになられる前に雪組さんを拝見していた当時、「この組はいい組だなぁ」とよく思いました。その時の勢いを今の宙組さんにものすごく感じます。

 

2.みりおんさんのサヨナラショー

実咲凜音さんのサヨナラショーは圧巻。「エリザベート」からの「私だけに」、「王家に捧ぐ歌」からの「アイーダの信念」。

今のみりおんさんなら、どのように歌われるのだろうと楽しみにしていた曲です。圧倒されました。うまく歌うこと以上の特別なものがオンされていた歌唱でした。

みりおんさんが今後、どういった形で舞台に関わられるのかわかりませんが、今後のご活躍を楽しみにさせる歌唱だったと思います。

 

ご挨拶では、まぁ様を振り返って感謝を述べられたみりおんさん(T-T)。

「こちらこそ、ありがとう」とおっしゃったまぁ様。

「同志」とみりおんさんを呼び出したまぁ様。

デュエダンで微笑み合うお二人。みりおんさんがまぁ様を見て微笑むたびに泣ける!

とても素敵なお二人でした。おかげで泣き過ぎて頭痛がしますので、この辺りで(苦笑)。

 

宙組さんの組としての勢いを感じるととともに、みりおんさんの歌唱表現、まぁ様との心の絆、舞台に流れるまぁ様の静かな大きな包容力。それらに心打たれた千秋楽でした。素晴らしかった!

実咲凜音さん、ご卒業おめでとうございます。素晴らしいサヨナラショーでした。

働き女子の皆さまへ サラリーマンと詩人の両立 叔父にはかないません、5冊目の詩集が届きました

皆さま、GW前のひと時、お元気ですか?

さて、私にはサラリーマン人生を全うし、かつ詩人という母方の叔父がいます。関西のある大手企業でそれなりのポジションまで勤め、サラリーマンであったと同時に、詩人でもあり続けたという叔父です。

その叔父が、最初の詩集を出したのは今からおよそ40年以上前、叔父が初めて父親になった頃、30歳過ぎだったかと思います。

そして、本日。叔父の5冊目の詩集が届きました。

まだ現役のサラリーマンだった頃、長い沈黙を経て2冊目の詩集を出し、その後、相次いで詩集を出版し、70代後半の今、5冊目の詩集です。まったくもって、かないません・・。

ほぼ自費出版でありながらも、きちんと装丁された叔父の詩集が、紀伊國屋書店で並べてあるのを見かけたことがあります。

5冊も出版された詩集がある・・。これはもう、立派な詩人だなと本当に尊敬いたします。

 

叔父は長く勤めた企業を退職する際、大学でもないのに「最終講義」と銘打って、社内で最後に講演をしました。その際のビデオがあり、「見せたろ」とにやっと笑って私に見せてくれたことがあります。

ふぅむ。サラリーマンとしての越し方を振り返るのか、若きサラリーマンの後輩に何か役に立つ講演なのか。

叔父はその企業の子会社である研修会社のトップを最後に務めていたため、期待して拝見しました。

すると・・。

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 ↓

 ↓

ビデオの中の叔父は、堂々と生き生きと真摯に熱く、金子みすゞさんの詩について語りまくっていました!(・o・) 

叔父は宮沢賢治さんの影響を多大に受け、叔父の家の壁一面につくりつけられた本棚には関連する本がぎっしり。その叔父が晩年、出会ったのが金子みすゞさんの詩だったのです。

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積もった雪  金子みすゞ

 上の雪
 さむかろな。
 つめたい月がさしていて。

 下の雪
 重かろな。
 何百人ものせていて。

 中の雪
 さみしかろな。
 空も地面もみえないで。

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叔父は、「中の雪」に投げかける金子みすゞさんの視線の自在さに驚き、中の雪が「さみしいのではないか」という想像力への驚きを語っていたのでした。そもそも「中の雪」という設定自体、驚くべき視点です。

 

金子みすゞさんの「大漁」という詩をご存知の方もおられると思います。浜辺では「大羽鰯の大漁だ。」と人々が喜ぶ、しかし、その同じ時、

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 海のなかでは

 何萬の

 鰯のとむらひ

 するだろう。

  「大漁」金子みすゞより、一部引用

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そう詠む。視線が急に逆転するのです。その視点の置き方の自在さ。

 

叔父は熱く詩について語りながら、やはり後輩のサラリーマンに送るメッセージをそこに込めたのではないかと、そう思いました。

講演が終わったとき、彼の「最終講義」を聞き終えた方々からの大きな拍手が、そのビデオには収められていました。

 

叔父にとっての「詩」。

それは、趣味をはるかに超えた存在だったと思います。「詩」は常に彼の心の中にあり、唇から生まれ、書き留められた。若き頃から常に叔父の時間の中に、共にあったもの。

 

その数々の言葉を収めた5冊の詩集。その中には、叔父の父、すなわち私の母方の祖父が頻繁に登場します。

叔父は父のことを繰り返し繰り返し、詩に書き続けているのです。私も時々、このブログに父のことを書いています。亡くした父の存在というのは、思っている以上に人の心にとって大きいものなのだと痛感します。

 

それにしても、趣味を超える存在である詩とサラリーマン人生を両立させ、よくぞ全うさせたものだなと、その見事な人生を尊敬いたします。

ですので、私が観劇し仕事をしているのも、そういう血が流れている一族なのだろうということで、ご理解ください。

 

うん・・。

だから、その、何というか・・。真風涼帆さんの巴里祭、6月に行ってくるね!ええと、まぁ、そういうこと!(^^) 

↑ miyakoguさん、結論、そこ?! 

はい、そこ(^^)。

中学生女子もなかなか・・。信じていた私がぬかってました!(^^)

皆さま、私はただいま、リビングのノートPCでてこてことお仕事をしております。

夕食後、娘が珍しく「自分の部屋で勉強するわ」というので、ではお互い、10時半頃までそれぞれにお仕事や勉強しようとなりました。

おおーー。娘、いよいよ自立ですね(涙)。

 

小さい頃、私がリビングで何かを始めると、嬉しそうな顔をしてテーブルの下から膝によじ登ってきたり、私が読書用ソファでゆったりと本を広げていると、本の下から嬉しそうに顔を出して、よく邪魔しに来たものです。

それが、自分の部屋で・・。なんという自立!!遂にこの日が来たんだわ・・(感涙)。じーーーん。

 

そして、しばらくお互いに静かに集中しておりましたが、「あ、そうだ。何時になったらお風呂にいくつもりかしら?」と部屋を覗きに行ってみました。

あれ、あれれれ?部屋が暗い??あれ?

 

「あのさぁ、何時になったらお風呂に」(ガチャ)

お布団に横たわる娘・・・。

 

寝てたんかーーーいい!! 宿題は終わっとんのかーーーーいい!!

ごめん、男子ママ。中学生男子だけではありませんでした(T-T)。

 

先日、娘の友人が、別のお友達から「○○○ちゃんの苦手科って何なん?」と聞かれたそうです。すると、そのお友達が娘のためにこう答えてくれたそう・・(^^)。

  

  ↓

「傘」

「え?」

「傘。そもそも傘を持ってないし、ジャンプ傘はたたんでもすぐにぱーってなるし、折りたたみ傘はたためない」

・・・。

そして、そのしっかり者のお友達には、こう助言をいただいたようですよ(^^)。

「あのさぁ、最低限の生活スキルはつけていこ!!」

・・・。

 

あはは!ごめん、娘。それ、多分、私。

うん。考えてみれば、亡き父は生活全般のスキルが得意。そして旦那さんも得意。

そうかぁ・・。

娘、生活能力の高い方をぜひパートナーにね!世の中って、よくできてるね! ←書き逃げるmiyakogu。ぱたぱたぱた(注 逃げていく音)。

(こそこそっと)あのね、みんな知ってた?世の中には、時々、お世話好きの男子っていうのがごく少数いるみたい。そういう男子はなぜか、お世話が必要な対象を求めているみたい。私達と同類の方は、そういう男子を見つけてね!ただし、お世話し甲斐のある特殊能力は、何か磨いておいてね!

 

※娘がこの記事を読んで怒るといけませんので、フォローしておきますね(^^)。うちの中学生娘、お料理は実は結構できるのと、部屋の片付けも最近、大幅に改善しておりまーーす。がんばれ、娘!お父さんの血も引いてるから、できるはずだ。

新米ワーキングマザーの皆さまへ 娘ともども、少しはお役に立ったみたいです(^^)

皆さま、こんばんは。日曜夜、いかがお過ごしですか?

桜の次はツツジ、早いですね!

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さて、金曜日は中学生娘も私もフリーなため、娘と合流して外食をしていたのですが、同じお店の向かい側のテーブルに小さな女の子とママがお食事をされていました。こちらは中学生娘と私。それぞれ、母と娘は隣あって座っていましたので、2人ずつが向かい合う形になりました。

先方さんの娘ちゃんは推定1歳半頃。傍らにはベビーカーがあり、髪の毛を二つにくくって、張り切ってばくばくお食事中。少しお転婆そうな元気一杯な女の子です。

娘ちゃんがうちの中学生娘をじっと見つめてきたので、時々、こちらも「ばぁ」という感じでちょっかいを出していました。小さい子って、お姉さんが好きですよね?(^^)

顔を隠して、ばぁとすると、娘ちゃんは大喜び。きゃははと笑い始めました。名札をつけておられて、どうみても保育園児です。

ママさんがにこにこしながら、「すみません(^^)」という感じで挨拶をしてくださったので、こちらも「保育園さんですか?」と聞いてみましたよ。

やはり保育園のお子さんでした。

 

そこで、うちの中学生娘と一緒に、ぽつぽつと

・保育園は最初は大変だし、今は不安だと思うけれど、大丈夫だということ

・最初は病気しまくるけれど、後々、丈夫になること

・心配しなくても、ずっとママと二人でいるより、子どもが一杯いて、おもちゃがたくさんあって、いい環境だから、自分が働いているからこの子がかわいそうだと思う必要がないこと

・(特に中学生娘自身の口から)保育園に行っていた子は、社会性が身についているからいいと思うということ

・保育園児でも、結果的にお勉強はその子次第で、うちも中学受験を突破したということ

を簡単にお伝えしました(^^)。特にかつて保育園児であった娘自身が言うと説得力があったようです。

 

私達は、ちょっとおせっかいかな?でも、いいかな?と思って何気なくお話したのですが、ママからは思った以上に感謝されて逆に驚きました。

「本当にありがとうございます。実は、心が折れかけていたので、本当に元気をいただきました」とのことでした(^^)。

うん、金曜夜、都心の商業施設でお子さんを連れてご飯を食べておられる時点で、ちょっとお疲れ気味なのかな?という感じではありますよね。もちろん、こちらも同じく!だからこそわかるのですが。

 

うちの中学生娘は、逆に感動しましたよ(^^)。

「あのさぁ、ユニセフとかに寄付するのもいいけれど、それ以上に直接、ものすごく役に立った気がする。何だかすごい、いいことしちゃった!という感じ」とのこと。

当事者の片割れだものね、あなたも。

「大丈夫ですよー。何度もね、心が折れかけたり、アップダウンもこれから一杯あると思います。でも大丈夫ですから!」と励まして、私達は先に失礼いたしました。

少しはお役に立ったみたいです。miyakogu&中学生娘。えへへ。

「時々おとめ」だったはずが、今では宝塚観劇感想がメインの「すっかりおとめ」の当ブログではありますが、こういったテーマの記事が、どなたかの何かお役に立てれば幸いです(^^)。

さぁて、明日もお弁当つくり、がんばりますか~~。←やる気なさげ・・。

雪組・幕末太陽傳/Dramatic "S"! かっこよくて泣けるショー、103期生さんの素晴らしいラインダンス! 

皆さま、こんにちは。宝塚大劇場にて、宝塚歌劇団・雪組 かんぽ生命ドリームシアター「幕末太陽傳/Dramatic "S"!」を観劇してまいりましたので、お次はショーの感想をお届けします!

かっこいいわ!、泣けるわ!、ラインスダンスすごいわ!の三部作感想、さぁ、いくわよーー(^^)

こちらは公演カクテル「幕末 緑の風」です。みどりってますね(^^)。

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5月27日(土)11時公演のmy楽感想はこちらです。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

1.かっこいいわ!

かっこよかったですわ!後ね、電飾にお金がかかってる!

さすが、かんぽ生命ドリームシアターです。株式会社かんぽ生命保険様、ありがとうございました。色合いがちょっとどうかな?というお衣装の場面も少しだけありましたが、衣装もゴージャスでした。私は冒頭、第2~7場までの黒に金色か濃いグレイ(銀かな?)の飾りの男役さんのお衣装、かっこよくて好きです。

みゆちゃんが「私の好きな人のイニシャルはS 指でなぞれば」と冒頭、歌い始められたと思います。そんなこと、観客のほぼ全員、知ってますがな!(^^)

みゆちゃんなら、ちぎさんのお名前をうっとりと実際に指でなぞってそう。うん、もう既にそこで泣ける!

第5場~第7場のSong&DanceはBryant先生の振り付け。パンフレットを見なくても、あ!ここだわ!とわかりました。かっこよくてクール!です。

お芝居の居残り佐平次のひょうひょうとした身体の動きとは全く違う、素早い切れのあるクールなちぎさん。ちぎさんの強みはここかな?と遅ればせながら、本日気がつきました。全身で表現されるんですね、何をされるにしても。

第8場~第10場のサプール(パリ)も素敵。今度は望海風斗さん中心の場面です。センターには絵画の女Sの真彩希帆さんも。

コンゴのおしゃれ男性集団サプールは、写真集が話題になったため、ご覧になった方もおられるかと思います。ハイブランドの色鮮やかな服を粋に着こなしておられたお写真を私も拝見したことがあります。この場面の皆さんはかっこいいのですが、色合いはシンプルなお衣装。そこに絵の具の精が色づけしていく場面のようですね。

ここのベストからズボンに続くようなお衣装がかっこいい雪組の皆さまです。私の好きな真地佑果さんの後姿が、足なっが!で素敵でした。

ダンスも身のこなしも粋で華やか、これまでの雪組さんとは少し違うような華やかさがありました。さすが花組ご出身のだいもんさんと真彩さんの次期トップコンビならではの、雪と花のブレンドでしょうか?

真彩さんの歌はよく通る綺麗な声。彼女はお化粧ばえするタイプなのでしょうか?センターで輝いておられて、お?!と思わされました。エトワールの歌も素晴らしく、なるほどの抜擢です。今後に期待しますね(^^)。

 

2.泣けるわ!

泣けましたわ。中詰めの「サンライズ」の場面だったかなぁ。←デュエダンの最後でした。待っておいてね!

早霧せいなさんからファンの皆さまへの英語の電飾のメッセージが上から降りてきます。泣けました。

ちぎさんには、きっとまた会えるよね・・(涙) ←miyakoguさん、ネタバレしてますよ。落ち着いて・・。

そして、ラインダンスの後の第16~第17場。

タイトルが「Snow Troup・絆」ですよ!

パンフレットの段階で涙でしょう?!第16場は退団の皆さまのみの場面です。「絆・男S」ってあかんやん?!ファン号泣でしょう。

ここの振り付けにはもちろん「絆、絆」が取り入れられています。そこでねぇ、泣けるんですってば!ばんばんばん!(注 机をたたくmiyakogu)

全員で踊る絆。ちぎさんが全員の顔を動きながら見ていくシーン。組子の皆さまにとっても嬉しいことではないかと思います。もちろん、ファンは泣く。

 

第18場 フィナーレAがまた泣けるんです。ばん!!(机から立ち上がるmiyakogu)

みゆちゃんがね、みゆちゃんがね(嗚咽するmiyakogu)。娘役ちゃん達と一緒に、「私を忘れないでね、覚えていてね」という歌詞で、明るいメロディーで歌われるのです・・。明るいメロディーがさらに泣ける!!

そんなもん、覚えているに決まってるやんかぁーーー!!忘れるわけないやんかぁーーー!! 泣くmiyakoguです。←だんだん目が腫れてきている。

 

もう・・・。と思っていると、いきなりぱっと幕が開いて、男役さんのフィナーレです。ここで「え?!もう終わるの?!」と気がつくmiyakogu。それくらいあっという間でした。退団公演のショウの終わりって切ないですね・・。

ベサメ・ムーチョの音楽で踊る男役さんのフィナーレ。黒と赤の電飾にもぜひご注目ください。豪華です。

デュエットダンスはちぎみゆ、カゲソロがだいもんさんという素晴らしい組み合わせでした。真っ白なお衣装のお二人。確かここで、大階段に照明だと思うのですが、桜の花びら、あるいは雪が舞い散るように見える場面があります。雪組さんのこの季節ならではの美しい場面でした。

そして、銀橋で見つめあい、ためらい、近づくお二人。

銀橋のほんのわずかな時間なのに、「出会ってしまった二人、しかし別れが見えている二人、最後に抱擁する二人」というドラマが見えるかのようでした。ぜひ、デュエットダンス最後、銀橋でのお二人の全身の表現、切ない表情にご注目ください。ここも泣けます・・。

 

3.103期生さんのラインダンス、すごいわ!

永久輝せあさんが華やかに歌った後、「ロケット!」と紹介され、103期生さんのラインダンスです。KAZUMI-BOY先生の振り付けによる初舞台生さんの華やかでダイナミックなラインダンスが始まります。

口上はお芝居の始まる前にございますので、どうぞお楽しみに。

このロケットが素晴らしかったのです。練習の映像が既に流れているようですので、少しだけお伝えしますね。舞台左から右へ、右から左へ、舞台奥から客席側へ(確か、間違っていたらごめんなさい)、ウエーブのような動きがあります。

その後だったかと思いますが、舞台左手を向いている前の人が、後ろの人の膝の上に腰掛けるような動きが左から右へざーっと流れ、逆に身を起こす流れが右から左へ。これ、相当息があって、かつ皆さまの腹筋勝負かと思うのですが、すごいね!若き乙女達は!!

座る動きから身を起こす流れへと進んだところで、客席からも自然と拍手喝采です。あれは拍手したくなりますね。見事なウエーブでした。

ラインダンスの動きが揃っていて、プロポーションのいい方が良いように思えた103期生さんの皆さま。上には「103」と中央に書かれたスミレの花束とリボンの電飾。電飾にお金かかってます!!

ぜひご観劇をお楽しみください(^^)。チケットさえあれば本当はダブルしたかった雪組さんの公演、103期生さんの初舞台でした。ブラボー!!

雪組・幕末太陽傳 感想 からりと明るく、さっぱりと爽快に 早霧せいなさんと雪組さんの笑いと粋

皆さま、こんにちは。宝塚大劇場にて、宝塚歌劇団・雪組 かんぽ生命ドリームシアター「幕末太陽傳/Dramatic "S"!」を観劇してまいりましたので、感想をお届けします!

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初日開けてすぐ、2回目の公演となる本日11時公演でした。できるだけネタバレしないように(一部ネタバレあり)、お芝居の感想からまいりますね。

千秋楽間近、5月27日の3度目の観劇記事はこちら。よろしければどうぞ!

mothercoenote.hatenablog.com

 

1.パンフレットの早霧せいなさんに意表を突かれる

おもしろいなぁ、早霧せいなさんは!!(^^)

パンフレットの表紙をめくると、見開きに明るい表情のコミカルなちぎさんのお写真がちりばめられています。このデザインは、おそらく宙組さん「王妃の館」ライブビューイングのチラシと同じ方によるものと拝見しました。

現在、宝塚歌劇団を代表するトップスターの退団公演でありながら、このコミカルさ!

ちぎさんの、そのコミカルなポーズで見開きを埋める歌劇団の大胆さ!

そして、それがばっちりとはまるちぎさん!(^^)

最高やん?!皆さま、ぜひご覧くださいね。

 

2.からりと明るくさっぱりと爽快な退団公演のお芝居

最高でした、ちぎさんと雪組の皆さま!(^^)

物語自体は印象的な場面場面を、落語の元ネタから拾いつつ、まとめたものかな?と感じました。(原作が、そういう映画なんですよね?)

通しで何か大きくうねるようなドラマがある訳ではないのですが、場面場面が本当におもしろいのです。落語を演劇にするとこうなるのか!という、粋でテンポの良いお芝居です。その上で、最後には明るい希望をもたらす物語になっています。

心から笑いながら楽しむと同時に、最後にはちぎさんとみゆちゃんが手を取り合って新しい世界に旅立つという希望。

からりと明るく、さっぱり爽快なお芝居の結末です。少しばかり物足りなく思えるようでいて、いや、早霧さんと咲妃みゆちゃんの退団公演のお芝居を、このようにさっぱりと明るく終わるのは、素敵な余韻があるように感じます。

この二人はいつかきっと、退団後に再演される時があるのではないだろうか?そう思わせる余韻がありました。

私は原作映画を拝見しておりませんが、パンフレットで小柳先生が明かされているとおり、映画の原作の素晴らしさから来ている面が大きいのだろうとは思います。

ただ、それをここまで持ってこられた小柳先生、ちぎさん、雪組の皆さま、宝塚歌劇団の皆さまに感服いたしました。

音楽がいいのですねぇ。和ものではないような、新しい時代を感じさせるような、タンゴやジャズの音楽が和ものの中で効果的に使われています。おもしろいなぁ。これ、宝塚歌劇団ならではないかと思います。(原作映画がそうなのかな??ご存知の方はまた教えてやってください)

 

3.最高でした!ちぎさんと雪組さんの笑い

私は落語は生で聞いたことがそれほどあるわけではなく、大阪にできた天満天神繁盛亭で何回か聞いたことがあるに過ぎません。その少ない経験からで恐縮ですが、落語の笑いというのは、語り手のテンポ、間合い、リズムによってもたらされている部分が大きいように感じています。

一度、繁盛亭で、落語ファン以外にはそれほど有名な方ではないようでしたが、それこそ「小屋が揺れる」というのはこういうことか!という落語を聞いたことがあります。

本日の早霧せいなさんの「居残り佐平次」としての演技には、その落語に共通したものを感じました。

ひょうひょうとテンポ良く、リズミカルに間合いよく。頭の回転が速くて機転が利いて、いつの間にかするっと相模屋や長州藩士の人々に溶け込んでいく不思議さ。

もうね、ちぎさんが出てくるだけでおもしろいから!口調だけでなく、身体の動かし方を含めて、全身で笑いを表現されるのですね。

軽く口ずさみながら、望海風斗さん演じる高杉晋作の元に集まる長州藩士のいる部屋に入ってきて掃除をしているだけで、もう笑えるのです。(長州藩の皆さんは、星乃あんりちゃんが演じるこはるの本部屋に長逗留している設定です)

本日、私の後ろには小さなお子さんが座っておられたのですが、その小さなお嬢さんも大笑い。その小さいお嬢さんが大受けされていたのが、鳳翔大さんの貸本屋の金ちゃん。(最初に出てこられる場面ではなく後の方です。どうぞお楽しみに!)

おっもしろいんだ、大ちゃんが!傑作でした。こちらはぜひ観劇でご確認ください。書きたいのはやまやまだけど、2日目ですから我慢我慢。

 

役どころによるところがもちろんあるのですが、香綾しずるさんが演じられた鬼島(長州藩の偉いさんですね)、舞咲りんさんが演じられたおくま真地佑果さんが演じられた喜助(番頭さんかな)にも、落語に通じるリズムを感じました。

おそめの咲妃みゆさんと、こはるを演じられた星乃あんりちゃんの掛け合いもなかなか見もの。みゆちゃんは気風が良く、星乃あんりさんは気位高く。

 

4.長州藩士にイケメンさんがぞろぞろと

長州藩士でわちゃわちゃしている人たちも、何気におもしろいのですよ。望海風斗さんの高杉晋作も、どこかひょうひょうとして、力が入らず、幕末という状況を面白がっているようです。望海さんはこういう面もお持ちになってきたのですね。

部屋に出入りするクールな美形武士はもちろん彩凪翔さん。ある場面で船で高砂や~と歌われるシーンがあります。かっこいいわ!

長州藩の面々で「端っこに、誰かあーさに似た美形がいる!」と思って確認すると、眞ノ宮るいさんでした。

長州藩士の皆さんで「レボリューション」と歌う場面があるのですが、美形ながら少し抜けた感を出しておられる煌羽レオさん、存在感のある橘幸さん、おひげが素敵な叶ゆうりさん、すっとした美形なのににやっとしている諏訪さきさん、存在がかわいらしい陽向春輝さん、そして眞ノ宮るいさん

皆さんが歌い継がれていく場面、ええと、これまでの雪組さんにはなかった歌い継ぎの成功例に入るのではないかと・・。雪組さんの今後の歌唱力に期待大です!(褒めているので、ごめんなさいね!)。

 

5.素晴らしかった代役さんと専科さん、大受けの「三枚起請」

大変残念ながら休演されている彩風咲奈さんの代役で、永久輝せあさんが物語の舞台・相模屋のぼんぼん徳三郎役です。

おそらく日数が限られていたでしょうに、ひょうひょうと品良く、何でもないようにさっぱりと演じておられて素晴らしかった!ひとこちゃんは、賢くて器用なんでしょうね。何でもできるなぁ。徳三郎と駆け落ちする女中おひさ役が真彩希帆さん。綺麗な声に明晰なセリフ。なるほど!みゆちゃんとはまたタイプの違う楽しみなトップ娘役さんになられそうですね。

彩風咲奈さんだと、もう少し愛嬌のあるだめだめそうなぼんになるかな?ご復帰後の演技を楽しみにお待ちしたいと思います。

 

この場面も落語から来ているとのことですが、第六場「三枚起請」という場面があります。ここで、あんりちゃん演じるこはるのお客さん・倉造を演じておられる悠真りんさんと、倉造の息子である清七役を本来の永久輝せあさんに代わって、縣千さんが演じておられます。

二人は親子なのに(親子だから好みが一緒なのかな)、二人とも、こはるちゃんと契り合っている設定。こはるちゃんがまぁ、だましたというか、あっちもこっちも「起請文」という文書を渡して夫婦になると約束したんですね。

おおもめの場面に、割って入るちぎさんの居残り佐平次です。

ここがまぁ、おもしろいのなんのって!どっかーんと沸く客席です(^^)。ちぎさんが天才的な間合いと身体の流れるような動きを見せます。

そのちぎさんと掛け合う悠真りんさんと縣千さん。悠真さんは余裕、縣さんは体当たりの演技で、まぁ、おかしいんだ、この場面が。ぜひ観てね!

最後にラスボス(じゃないか・・)として登場されるのはもちろん、汝鳥伶さん。おそめに「病気だから」と振られ続けてきたお客さんの様子。ちぎさんと汝鳥さんのお芝居もぜひお楽しみに!

 

まずは、お芝居の感想は以上です。

歴史に翻弄されるような、大きな流れがうねるようなドラマではないのです。好き嫌いは分かれそうな作品かもしれないとも思います。

ただ、落語をベースにした笑いの場面をつないだこの物語を、ここまでおもしろく、どっかーーんと沸かせ、最後に明るく終わらせることができるのは、やはり早霧せいなさん率いる今の雪組さんならでは、と感服いたしました。

ぜひご観劇をお楽しみください(^^)。

※ショーの感想も書きました。よろしければどうぞ!

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宙組・神々の土地 先行画像 朝夏まなとさんの泣きたくなるような切ない透明感(T-T)

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?miyakogu、引き続き「新学期お弁当作り隊の新米隊員」として毎朝、がんばっておりますよ!(T-T) ←半分、切れ気味。

ただ、昨年と少し違うのは学習の成果か、常備菜を用意するようになったことでしょうか?切干大根にかぼちゃの煮ものや、ゆで野菜のストックやらで何とかやっております・・。

さて、私が昨年と同じ戦いに直面しているうちに(注 昨年同様、当方かなり劣勢なり!)、宝塚歌劇団さんは続々と様々な発表をされていたわけですね。

今、劇団さんのウエブサイトで「公演案内」をクリックし、「宝塚大劇場・東京宝塚劇場」を選んで下にまいりますと、皆さま、どのような光景がそこに広がっているか、ご存知ですか?

 

月組「All for One」の賑やかなポスター画像。

その下にある宙組「神々の土地」の先行画像。

一緒に画面で見られる方は、ぜひ一緒にご覧ください。驚くほどの違い、対比がそこにはあります。

研10を迎えられた若きトップスター・珠城りょうさんが率いる月組さんならではの全員勝負!の賑やかさと若き勢い。まぶしいほどの若さと勢いを感じます。Go! Go! 珠ちゃんです(^^)。 

一方、当公演で退団される宙組トップスター・朝夏まなとさんがたった一人で立っておられる、薄い水色と白の静謐な世界・・。

 

初めて見たとき、とても驚きました。まぁ様の、その驚くべき存在感に。

静かで、儚げで、寂寥感があり、迷い、信念、諦念をも感じさせるその表情。

現在、「王妃の館」で北白川右京先生として、漫画のように「しゅわっち」と噴出しをつけたくなるような走り方を見せておられる方と同一人物とは・・。驚くべきまぁ様です。

たった一枚のこのシンプルな画像から、物語が立ち上るかのような儚げな美しい表情。

ただ一人で立っておられるのに、月組の総力戦と一歩も引けを取らない、透明感に満ちた存在感。

 

その透明感ゆえでしょうか・・。この画像から一つ一つのピースが剥がれ落ちて、いつか真っ白になって、まぁ様が見えなくなってしまう・・!と思わせる切なさがそこにはあります。

これは退団公演であると、残酷なほどに示す儚げな美しい表情。

たった一枚の画像なのに、この人に会える時間は限られているのだと示されてしまう切なさ。

 

存在感がある。でも徐々に消えてしまいそうでもある。

泣きたくなるような不思議な透明感のまぁ様。今、この時期に退団を決められた意味が、伝わってくるかのようでした。

そんなふうに思えた「神々の土地」の先行画像でした・・。

以上。

 ・・・・・

で終わるわけがないでしょう?このおばちゃんのブログが?(^^)

娘をお迎えに行き、「あんなぁ、これ」と娘にまぁ様の先行画像を見せたところ・・。

「え?ちょ、待って。え?」 固まる娘。美し過ぎて、です。

だんだん、何だか二人で腹立ってきました。美し過ぎて、です。

その次にはもう笑うしかないなという結論に達しました。美し過ぎて、です(^^)。

「まぁ様のこの画像は、何だかどんどん白くなって、消えてしまうような気がする」と最初に言い出したのは、うちの中学生娘。その後、二人で「神々の土地」脳内上演が始まりましたよ!先行限定二名の特別ステージです。←基本、ばか。

 

私「もうね、見えるね。開幕のシーンが」

娘「わかる!真っ白で、青白い照明で、誰もいないんやろ?」

私「そう!それで、風のひゅーていう音が始まってな、雪が舞ってて、チェロの音色が響き始めるねん、短調で」

娘「あー、分かるわ!」

私「そこにまぁ様の開演の案内が入って、お母さんはチェロの時点で既に泣くと。初見の日に。」

娘「あー!お母さんが号泣してるのがもう見えたね、うんうん」

私「そこで、雪の精が踊るんねん」

娘「あー、わかる!」

( 白熱する我々。中略 )

私「真風さんがさぁ、まぁ様に壁どん!とかしたら、どうするよ?!」

娘「軍服 on 軍服で?!そんなもん、オペグラでがん見 するしかないやろ?!

二人「きゃーーー!!」(≧∇≦)(≧∇≦)

 

宙組さん「神々の土地」。たった一枚のまぁ様先行画像から、ここまで旅に出たmiyakogu&娘からは以上です(^^)。