皆さま、こんばんは。お元気ですか?4月のこの時期、新米ワーキングマザーで育休から復帰という方もおられると思います。
「こんな小さな子を預けるなんて」と、自分をさめざめと責める気持ちが尽きない時期かなとお察し申し上げます。「こんな小さな子を預けるの?かわいそう」という外圧もございますよね。
うんうん、よくわかります(^^)。
おばちゃんな、今でこそアラフィフやん? どーんと動じず、日々、会社でお仕事しているわけ。それなりの肩書きでね。
でも、かつてはおろおろした新米ママだったわけ。40歳手前のね。保育園では「長老」って呼ばれていたけどね!(^^)
新米ワーキングマザーの皆さまは、おそらく、今、こんな思考が頭の中をぐるぐると回っておられると思います。
保育園に子どもを預けて働くなんて、自分の都合で子どもに負担をかけていいのかしら?
こんな小さな子を置いて、働く必要があるのかしら?
この子に寂しい思いをさせているんではないかしら?
私が仕事をやめれば、子どもはもっと毎日、落ち着いて幸せなんじゃないかしら?
そんな思いが去来する通勤タイム。
毎朝、子どもの泣き声を背に駅にダッシュ・・(涙)。泣きそうよね。かわいそうなのは子どもに加えて、新米ワーキングマザーのあなた・・。
でも、本当にそうなのかな?
それをあくまで私個人の過去の経験からのお話にはなりますが、振り返ってみたいと思いますよ。
さぁ、いくわよぉーー!!
1.子どもは案外、泣き止んで遊んでるという真実
皆さま。一番辛いのは、朝のお別れの際に子どもが泣くことですよね。この世の終わりみたいに・・(T-T)。
うちの娘(今でこそ中学生)も最初はそうでした。入園してすぐに水疱瘡になったり、私の父が亡くなったりで、朝、慣れるまでおよそ3ヶ月はかかったかと思います。
「私ってひどい母親なのでは?」とううーーと涙があふれそうになりつつ、駅に急ぎました。
でもね、あら、不思議?電車に一人で乗り、ランチを落ち着いて食べ、コーヒーも静かに飲めて・・。。
あれれれ?自分の時間がもしかすると、ええと、一人の時間があるの?丸ごと?仕事していると、自分のために生きている時間がこんなに??
正直、そう思いました。めちゃくちゃ久しぶりに取れた自分時間。何て素敵!ビバ!です。
しかし、その一方での毎朝の辛いお別れタイム・・。娘の泣き声を背に、この瞬間は落ち込みます。どうしようもないほどに。
その頃、ベテランの保育士の先生が、「大丈夫ですよ、お母さん。お母さんの姿が見えなくなって、しばらくは確かに泣いてますけどね、その後、ちゃんと遊んでいますから」とおっしゃってくださったのをよく覚えています。
多分、新米ワーキングマザーというのは、この世の終わりのような、保育園を信じてないような、情けない顔をしているものなんでしょうね(^^)
中には先日発覚した保育園のように、規定の食事を与えていなかったようなひどい例もたまにはあるかもしれません。
しかしね・・・。保育園ってええところなんですよ!
(以下、この記事では保育園の待機児童のことまでは取り上げておりません)
登園して、お別れタイムはわんわん泣くけれど、周りにはなんだか楽しそうな見たことがないおもちゃがある。
子どもは、涙よりも好奇心が勝っているものです。はいはいやヨチヨチ歩きで新しい色とりどりのおもちゃに触りに行きます。はいはいができないお子さんは、保育士さんが抱っこしていてくれますよ。
そのうち、しばらくすると午前のおやつタイムです。そして、いきなり第一昼寝(ゼロ歳児クラスは午前中1回ありました)。
起きたら手作りのお昼ごはんで、しばらくまた遊んで、また第二昼寝で、起きたらまたおやつタイムです。娘が通っていた保育園は、食事もおやつもすべて手づくりでした。
その後、先生達や子ども同士で遊んでいると、夕方にはお迎えタイムです。
あのね。見たことがないおもちゃ。おやつにご飯。規則正しいお昼寝。そして極めつけがおもしろそうな遊びを一杯出してくる保育士の先生と、何よりもお友達!
子どもにとって、一番いい相手は、やっぱり子どもなんですね。
2.子ども同士の良さ
もちろん、生まれてすぐは母(あるいは、母親以外の信頼できる誰か特定の大人)と子どもの1対1の人間関係が始まりでしょう。
でもね、悔しいことに、子どもは子ども同士が楽しいんですね。
考えてもみてください。
同じ目線で、ずっと飽きずに同じ遊びをする自分と同じくらいのおちびちゃん。もう少し大きくなると、園庭の端っこで、一緒に飽きずにありんこの列を眺めたり、どんぐりを拾ったり、せみの抜け殻を集めたりできる仲間達。
お母さんってそこまでつきあえますか?全面的に同じ目線の高さで?毎日、毎日、飽きもせずです。
特に保育園にはおっきいお兄ちゃん、お姉ちゃんからおちびさんまで、いろいろおられるんですね。一人っ子のうちの娘には本当にありがたい存在でした。
3.お母さんにしかできないこと
トイレトレーニングも小さなおまる、子供用の小さなトイレがベストな状態で保育園にはあります。家庭よりよほど設備がちゃんとしています。おまけに子どもみんなで一緒にトイレですので、やる気も出ようというもの。保育士さんはプロなのですね、少なくとも新米ワーキングマザーよりは。
おやつも毎日、手づくりなんてできます?(^^)
でも、お母さんのあなた(もしくは特定の信頼できる大人の方)にしか、できないことも確実にあると私は思います。
それはね・・。
夕方、お迎えに来たお母さんと再び会える嬉しさから、子どもが甘え、わがままをぶつけられること。
ご飯の用意をしなくてはいけないのに、「見といてな!」と今日、できるようになったことを得意げに見せること。
一緒にお風呂に入って、ああだこうだと話すこと。
お布団の中で、おっぱいを吸いながら、または触りながら、ひっついて眠ること。
ちゃんと見ていて、話を聞いて、ひっついている時間が1日のどこかにあれば、子どもへの大人の関与というのは、それで十分なのかもしれないのです。
「私が24時間一緒にいなければ、この子はかわいそうなんだ」というのは、「母親自身の勝手な思い込み」なのではないかと私は思います。
4.学童への周りの目はあります
今では中学生になった娘ですが、学童や保育園について周りから言われて嫌だったことが一つだけありました。
それは小学校高学年になってからのこと。放課後、友達のおうちに遊びに行くことがありました。
そうすると、「え?○○ちゃんって学童だったの?意外。」と、びっくりされることが多々あったようなのです。
やや大人びており、外では礼儀正しく振る舞い、お勉強が割と得意な優等生タイプの娘(あくまで外で、ですよ!)が、学童育ち・保育園出身であることにいちいち驚かれたのですね。
その裏にある「学童育ちは、野蛮で賢くない子が多い」というニュアンスを子どもながらに、娘は感じ取ったようです。
ふぅむ、なるほどねぇ。
もちろん、地域によってや年代によっても異なることもあるでしょう。ただ、一定以上の学歴を持ち専門職だからこそフルタイムで働いているというお母様方も、増えているんだけどなぁ。
また、パートタイムで勤務されている方も、ご自身の経験を活かしたり、家計の一部を自分の収入で支えたり、社会的に何らかの役目を果たしておられるはず。
一方、ご家庭にいらっしゃるママ達も、旦那さんの転勤や何らかの事情があったり、家のことが好きという方もおられるでしょう。ご自身の選択の中で、そういう道を選んだり余儀なくされてきたはず。
親の事情によって子どもが置かれる状況はそれぞれに異なり、本来、どの道も少しずつ素晴らしく、少しずつ残念な面がそれぞれにあると私は思います。
ある1パターンのみがすべて素晴らしく、ある1パターンのみが全て”かわいそう”ということはありえないはずだと、私は思います。
けれど、学童の子達はそのように決め付けられることが、どうやら多いのですね。なるほど。娘が憤慨するのも、無理はないですね。
私自身、保育園・学童をお世話になってきて、学童というのはなかなか制度的に限界があるなと感じたことがありました。女性の活躍推進を真剣に言うなら、われ先に学童を希望するようになるほど、”いけてる学童”、”教育レベルの高い学童”にしていくことも一つの方法ではないかと、私は思います。
保育園に新しく通い始めた新米ワーキングマザーの皆さま。
私の娘が直面したようなことも、この先、ひょっとしたらあるかもしれません。でもその時に、保育園や学童”だから”というのは、思い込みだと私は思います。
あなたは社会でいろいろな経験を積んでいる。であれば、視野を少しばかり広く持つことは可能なはず。
多角的に、多面的に、冷静に。メリットもデメリットも、素晴らしい面も残念な面も、丸ごと親子で受け止めながら、自分達親子なりの道を創り上げていかれますように。
まぁ、有体にいうと、周りの言うことなんてぶっとばしといてな!ってことかしら?おほほ。アラフィフの大阪のおばちゃんな、応援してるわな!
ばーん!と、いっときや!