代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

梅芸・宙組WSS 中学生娘と辛口夫の感想 真風さんが体現する憧れ、星風まどかさんの叫び、オケの迫力

和希そらさんのアニータは東京でのWSSでしたね。和希アニータの感想記事はこちらです。

https://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2018/01/12/235301


皆さま、こんばんは。台風の週末、お元気でしたか?私と娘は実家に行っていたのですが、夜中に直撃。ものすごい風でした。

さて、プチ帰省の前に梅田で観劇した宙組WSS(ウエストサイドストーリー)。初見のうちのばっさり中学生娘、辛口無自覚ヅカファンの夫3人揃っての観劇です。

 

私は作品を冷静に分析・考察していると見せかけて(?)、その実、真風さんの耳から顎のラインとか、まっすぐで長い脚とか、腕まくりのシャツから覗くほっそりとした手首と指とか、そういうものをオペグラでがん見しております。ええ、宝塚ファンってそんなもんでしょ?!(注 miyakogu心の声、開き直っている)

だって、だって、ばん!真風さんの手首、ほっそりときゃしゃなんですよ?

全体的に細身の男性に見える立ち姿なのに、手首だけほっそりときゃしゃって。萌えるでしょーがっ?! ←落ち着いて、miyakoguさん。

しかし、うちの家族は作品を楽しみに来ています。二人にはどう映ったでしょうか?

 

一幕終了後の幕間。

娘いわく「暗いなぁ。ちょっとわからないなぁ」といきなりばっさり・・。あ、すみませんね。ええと、まぁそういう作品なんで・・。

「チケット取りなさいよー」と何かと詰め寄ってくる割には「俺はヅカファンじゃねぇ」とかたくなな夫は、「うーん、やっぱり、このダンスは男性の筋肉で観たいかな」と二人ともやや否定的でした。

ところがどっこい!さあ、大変、どんぐりこですよ。

↑ miyakoguさん、なぜいつも慌てていると「どんぐりこ」になるのです?そもそも歌では単にどんぐりですよ? ええと、ま、ええか。話を続けます。

 

物語の終盤、真風さんトニーがマリーアが亡くなったと告げられてから、まちにさまよい出て「チノ、どこだ」と叫ぶ場面から、星風まどかさんマリーアがトニーの亡骸に「触らないで!」と叫ぶまでの緊迫の場面。一瞬だけSomewhereのメロディが流れる以外、それまでずっと流れていた音楽はないまま二人の演技が続き、劇場は静かな緊張感に包まれます。

この場面の真風さんとまどかさんが抜群でした!

終演後、辛口夫は「あのトップ娘役ちゃん、確変したな!」と驚き、娘も「ちょっと咲妃みゆちゃんを思い出した、憑依型の演技だった」と二人揃って感嘆。お茶会がいくつかあった日だったこともあり、宙組の皆さまの迫力もいつも以上だったのかもしれません。

加えて、娘が「真風さんは恋する青年の普遍的な何かを表現していたと思う」と言い出し、三人で食事を取りながらわぁわぁと大議論です。

私は初見時から「真風さんは愛への憧れを体現している」と思っていました。特にSomewhereで空を見上げる場面です。

初めて知った人生の決定的な恋。そこから何かが始まるという夢。これから始まる愛に満ちた人生への憧れ。

そこを真風さんは今作品において体現されていると思います。でもその夢は実現されることはなく、わずか2日間で終わってしまう・・。その切なさも含めての憧れ。

恋、それも人生を大きく変えてしまうほどの相手と出会った時の普遍的な憧れを真風さんは体現されているのだと思うのですね。真風さんとまどかさん、二人の響き合う演技がそこを生み出していると思うのです。相手役さんを含めて好きになれるというのは、とても幸運なことだと改めて思いました。

舞台設定は私たちとは遠い世界のアメリカのダウンタウンですが、伝わってくるものには普遍性がある。それは作品として素晴らしいことだと思います。

純度の高い憧れを美しく見せることができる容姿。それはやはり、真風さんが磨かれてきたものだなと。

 

二人が感激したのは、オーケストラに対してもでした。音合わせの段階からの気合が違うと夫も期待していましたが、最初に観た時よりもオケも何となく張り切っていたような印象を私は持ちました。今、舞台が乗っているんだと思います。

ただ、娘は「この作品は素晴らしいけれど、ずっとこういうものだったら、やっぱり宝塚としては嫌かな」と。普遍的な何かを伝えてくる優れた作品とゴージャスで華麗な宝塚ならではの舞台。どちらも見たいですね。私たちは欲張りなファンですから。

 

さて、来週末は和希そらさん主演のバウ「ハッスル・メイツ!」へ。充実の宙組。観劇感想はまたレポいたしますね。

梅芸・宙組WSS 感想2 真風さんがかっこいい!愛ちゃんベルナルドの色気と桜木さんのいい女っぷり

皆さま、こんばんは。正直、miyakogu@アラフィフおばちゃんは今、とっても眠い!しかし、感想2を書いてからでないと寝られないので、がんばる!!

※感想1はこちら

mothercoenote.hatenablog.com

 

3.とにかく真風さんがかっこいい!

ここはね、miyakogu心の声で行くわ、ばんっ!(注 立ち上がっている)

真風さんがとにかくかっこいい!!!!!そしてかわいい!!!

なーーにが、「ドク、俺、恋してるんだよ」ですかっての、ばんばんばんばん!

私が一番好きな真風さんは、「戦争」の打ち合わせをしているジェッツ団にやってくる際のブルーのシャツに緩めたネクタイ、濃紺おズボンのシーンです。

下町の青年ちゃうやん、エリートリーマンやん!脚が長すぎるやん、完璧な後ろ姿やん。うん、もうそれでいいの、宝塚だから、そしてかっこいいから。

その真風さんが金髪の前髪を横に流しておられるのですが、左からみた横顔がツボすぎて泣きそう。

どこに立っていてもぴっかぴっかと輝いて、あーもう、宝塚の男役トップスターですわ!!!という完璧な舞台姿。驚くほどです。主役の人なんだなぁ、やっぱり。

「Somewhere」のシーンでの憧れに満ちて空を見上げるような真風さん。夢見るような姿は美しい説得力がありました。

後ね、皆様、これだけは言うておく!ばんばんばんっ!

25ans 宝塚宙組Special Editionの真風さん表紙がね、プログラムの中に宣伝かねて入っているから!お得やから!

 

4.愛月ひかるさんのベルナルド

濃厚な色気ぷんぷんの色黒で黒髪のベルナルドでした。さすが愛ちゃんです。

登場シーンの迫力とまぁ、脚が長いこと!立っているだけで「こいつはヤバい!」というのが伝わってくる迫力があります。

ききちゃんのベルナルドはどこかやさぐれていて、目がヤバいベルナルドでした。

愛ちゃんのベルナルドは色気むんむんで、プエルト・リコのおそらくは男性優位な社会を象徴するかのようなベルナルドでした。ただ、だからこそマリーアを守るのは兄である自分の役目だと強く信じているのが伝わります。

家父長的な世界観を示すような目と立ち姿。お見事でした。

 

5.桜木みなとさんのアニータ

なるほど、と感心いたしました。

まかまどのお芝居がぐんっと良くなっているのもあるのですが、桜木みなとさんのアニータは主役をサポートするアニータ、からっと明るくセクシーでマリーアを妹のようにかわいがっていて、米国に馴染んだ(つもりの)アニータでした。

からっと明るいいい女。家族の中にこういう女性がいると、風通しがいいだろうと思わせる魅力的なずんちゃんのアニータ。

米国社会に来て第二世代の移民のように思えました。プエルト・リコより米国にもう重心が移っているアニータです。

和希そらさんのアニータはもっと土の匂いがするような肉感的な魅力があり、第一世代の移民で、プエルト・リコに心を残したアニータだったと思います。そらちゃんは声がセクシーなのですね。そもそも。

一方、桜木みなとさんは私にとっては不思議なジェンヌさんで、映像でみた時、より一層ぴかぴかと輝くような魅力のある方です。

そう、ずんちゃんは光の要素が強いのです。そらさんのアニータはもっと土の要素が強いアニータで、どちらも魅力的なアニータでした。

歌・演技・ダンス、両者劣らず。

ダンスの切れの違いではそらさんかな?と思いますし、重要な脇役として少し控えた演技という意味ではずんちゃんかなと思いました。

明るくてきっぷの良いいい女のずんちゃんアニータだからこそ、より一層、ジェッツ団のたまり場であるドクの店に行った際に乱暴を受けてしまうシーンの憎しみ、哀しみが伝わってきます。そのシーンはうん、あまり見たくないものですが、ちょっと短くなってかな・・。物語において重要なシーンだともちろん理解しております。

 

6.澄輝さやとさんのリフ

金髪でめっっちゃかっこいい、めっちゃ綺麗なあっきーさん。

パーティのシーンで、水色のジャケットを着ておられるのですが、似合い過ぎてどこの王子のお忍びシーンですかっての?という感じです。

ただ、目が憎しみの強い思いに満ちる時、ロイヤルあっきーさんが不思議と下町に生きる鬱屈した思いを抱える少年に見えました。

彼女自身が持つ品と、憎しみに満ちた強い目。それが宝塚歌劇団というこの作品からは遠い世界とジェッツ団が生きる社会をつないでるように思えました。

国際フォーラムでずんちゃんがリードして歌う「Cool」は、クールであることを楽しんでいるようでした。それに対して、澄輝さやとさんが歌う「Cool」は憎しみを押さえようとする自制の意志が強く感じられた「Cool」でした。

 

7.蒼羽りくさんのチノ

もうね、私miyakoguはですね、カミングアウトしますとね。

蒼羽りくさんが好きなんですよーーーーー!!!(miyakogu心の声、若干気は多いのは確か)

私は背が高くて、ダンスが綺麗で、暖かみを感じさせる演技と声の人が好きなんですが、蒼羽りくちゃんはその通りなんです。「相続人の肖像」の白いフロックコート、ちぢれ毛前髪、その時に発した「ねえさん、踊ろっ」時代からずっと注目していて、群舞の時は真風さんとりくちゃんを観ているのですだーーー!

チノ、ええわぁ。

マリーアをダンスパーティに連れていって楽しそうに二人で話し、大事そうに見守っているチノ。

それまでベルナルドの死を告げることをためらっていたのに、マリーアをトニーに取られたことがわかったとたん、マリーアの上着を奪い取り、マリーアに兄・ベルナルドの死とトニーが刺したことを告げる怒りに満ちた声。

フィナーレでセンターで踊る蒼羽りくさん。

うん、いい!! ←miyakoguさん、眠いんですね?語彙力が急激に低下していますよ?

でもいいの、いいもんはいい!

 

以上、感想をお届けしました。週末に家族でもう一度観ますので、改めて感想はお届けしますね。ふうぅ、おやすみなさい!

梅芸・宙組WSS 感想1 真風さんとまどかちゃんの化学反応、響き合う音楽と宙組ダンス

皆さま、こんばんは。本日は調整していた東京出張が無くなり、替わりに梅芸メインホールに出張。宙組新キャストによるWSS(ウエストサイドストーリー)を観劇してきましたので、感想をお届けします!

 

1.真風さんとまどかちゃんの化学反応

梅芸DC「ヴァンパイア・サクセション」で初めて真風さんと星風まどかさんのコンビを観たとき、あーー・・・と思ったものです。あまり良くない意味で、です。(ごめんなさい。でもあれは人物設定の問題だったとは思います・・)

しかし、「天は赤い河のほとり」のライブビューイングを観た時、驚きました。真風さんの優しい目、まどかちゃんの演技の充実ぶり。ああ、大劇場と東京宝塚劇場のほぼ3か月を経て、おそらくは東京のどこかでお二人は飛躍されたのだと。

そのまかまどの化学反応を今公演で確信しました。お二人の芝居が飛躍的に良くなっておられると思います。

国際フォーラムで観たトップコンビお披露目公演は、今から振り返って正直に申し上げますと、「和希そらちゃんアニータのWSS」でした。

当時、私はトップコンビと作品に敬意を払いつつ、そらさんについて大変熱く語る記事を書いています。ただ、和希そらさんの圧巻の演技と歌の一方で、まかまどの熱演と歯車が回り始めている手ごたえはありました。

※こちらは当時の記事です。

mothercoenote.hatenablog.com

 

そこが今回の公演では、「まかまどのWSS」として見事に化学反応を起こしていると思います。二人の声の相性の良さは当時から感じたのですが、今はおそらくお互いの演技が響き合っている実感をお持ちなのではないでしょうか?

国際フォーラムでの初見時、私は2幕で真風さんが「チノ、どこにいるんだ、俺を撃ってくれ」という演技から泣きました。

本日は、マリーアは亡くなったと真風さん演じるトニーがドクに告げられ、カバンを落としたシーンから泣けました。

最初はぼんやりとしか事実を受け止められず、衝撃を受け、まちに駆け出して撃ってくれという真風さんの演技。そこから星風まどかさんがトニーの死に衝撃を受けて叫ぶような演技を一人で続けるシーンまで。圧巻でした。

星風まどかさんはとても勘のいい方なのだろうと思います。

 

このミュージカルはずっとバーンスタイン氏による様々な調の音楽が鳴り響き、ダンスとともに物語を語っています。

しかし、真風さんのシーンからまどかちゃんのラストまで。ほぼほぼ音楽はないのですね。二人の間で時が止ってしまったかのように。

時が止ってしまったかのような空間。その時空を埋める迫真のお二人の演技。おそらくお一人ずつで演じる以上に、化学反応のように想いが溶け合い一つになる様があたかも「見える」そういう演技だったと思います。

それは、「星逢一夜」でちぎみゆの間に青く光る天の川のような想いが見えたようだった演技と共通していると思います。ここまでのお二人の演技になるとは予測以上でした。

 

2.響き合う音楽とダンス

各国からの移民の第一、第二世代が集まっていたであろう当時の米国社会において、「〇〇系」というのは社会階層の中の位置を示すものだったと思います。私もかつて少しだけ働いていた英国で、民族に関するジョークめいたきわどい発言をいくつか聞きました。本で読んで知っていたとしても、実際に日本人が聞くとどきっとするものでした。

ただ、その中でも米国におけるプレルト・リコへの蔑視は相当厳しいものがあったようだなと、小説や映画を見る中で気づきました。

そういう社会の階層の中でのさらなる争い、更生を必要とする少年たちの行き場のない怒り。物語としてはわかります。音楽も美しい。けれど、私自身の体験に響く要素はあまりない物語です。

ただ、大人になることに伴う痛み、知らなくてよかったこと、経験したくなかったことを知ってしまう痛み。そこは自分自身に響くものがあったかもしれません。

そういう中で、このミュージカルをまた観たい!と思わせる最も強い要素は、響き合う音楽とダンスの見事さ、中でもダンスの素晴らしい振り付けにあると本日、気づきました。

緊張を示す音楽、とても美しいメロディ、クールな音楽。その音楽の多様性は舞台となっている当時の米国社会の複雑な構成を示すようです。また、少年少女から大人へとなっていく登場人物たちが揺らぎながら成長し同時に傷ついていく様を示しているようです。

オペラが、人の声を楽器のように一緒に演奏していくものであるとしたら、このミュージカルは音楽とダンスの交響楽のように思えました。ダンスがすごい!

劇中、ダンスはずっとずっと続きます。そして、宙組さんはそのダンスをずっとずっと見事に踊っておられます。

体育館でのパーティシーンのにぎやかな迫力、クールに踊るジェッツ団、Somewhereへの憧れを歌う場面、このダンスシーンはぜひご覧ください。素晴らしい振り付けと、そこを見事に見せてくる宙組のダンスです。

美しい回転を見せる愛月ひかるさん、切れのあるダンスの桜木みなとさん、とびっきりのアメリカン・ガールを演じる綾瀬あきなさん、しなやかに美しい蒼羽りくさん、迫力のある留依蒔世さん、高いジャンプの優希しおんさん、力強い風馬翔さん、綺麗に踊る秋音光さんが印象に残りました。

国際フォーラムで最初、ジーンズにシャツで登場したジェンヌさんを観たときは何となく違和感がありました。でも今日は違和感が払拭されていて、宙組の皆さんは少年であり青年になっていたと思います。

宝塚とこの舞台をつなぐ大きな役割を担われたのは、実は澄輝さやとさんではないかと本日思いました。下町の社会で生きる少年の中にあって、リーダー格のリフはどこか品があり美しく、しかし怒りに満ちた目をしておられます。

(印象に残った新キャストについては、その2に続きます)

宙組・天は赤い河のほとり ライブビューイング感想 とてもとても良かった!

皆さま、こんばんは。本日、映画館にて宙組「天は赤い河のほとり/シトラスの風ーSunriseー」千秋楽のライブビューイングを見てきましたので、その感想をお芝居についてお届けします!

一言でいうと、とてもとても良かった! 驚くほどでした。

宝塚大劇場で観劇した時に比べると特にお芝居が素晴らしい変化を遂げておられ、その変貌は、3月16日に始まった真風さんと新生宙組の闘いの軌跡でもあるかのような鮮やかな変貌でした。ドラマティックな音楽もあって、疾走感のある青春の闘いというような勢いがありました。 

 

1.真風さんのお芝居での歌の自信

大劇場の時から真風さんのお歌は良く、安定しておられたと思うのですが、間の期間を含めてほぼ3か月にわたって舞台上で歌われる中で、おそらくは自信を付けていかれたと感じます。その自信が伝わってくる伸び伸びとしたカイル皇子としての迫力に満ちた歌声でした。

 

2.星風まどかさんのユーリの演技

素晴らしかったです。宝塚大劇場で拝見した際にとても気になったかなり早いテンポでのセリフが、様々な緩急の中で表情をもって感情を乗せて話されるようになった印象があります。

もともと澄んだ素直な歌声で、ショースターの才能もおありになる娘役さん。後はお芝居のセリフだけと思っていたのですが、さすがお若いだけあって成長が早い!

先生方のご指導も、真風さんのサポートもいろいろあったと思うのですが(愛ちゃんの原作ファンとしての熱血サポートもおそらくは)、安心してお芝居に身をゆだねることができました。

 

3.まかまどコンビ

宝塚大劇場の頃から真風さんがとても優しい目でまどかさんを見ておられるのを拝見していて、これは大丈夫かな?と思っていたのですが、ものすごく大丈夫でした!!

まどかさんが取材などでみせられているとおり、真風さんへの尊敬や憧れが見ている側にも伝わってくる一心なまなざし。

ずっとずっと、真風さんを見ておられるのですね、まどかちゃんは。

「ヴァンパイア・サクセション」ではそのコンビネーションが生れる前に、真風さんが主役として走り出していかれた印象を持ってたのですが(少なくともDCでは)、トップコンビとして長期間の公演を終えられた今、素敵なコンビネーションが生まれ、見ている側にも伝わるように思います。

背が高くすらっとした真風さんの優しいまなざしの先に、可憐で芯が強く「歌劇」や他の方のお茶会等のエピソードから察するに少しお茶目なまどかさんがおられて。二人でにこにこほっこりとした暖かな関係性があるように拝見。ちぎみゆ時代のガラスケースに入れて飾っておきたい素敵なコンビをほうふつとさせる多幸感がありました。

素敵な男役さんと、その男役さんを慕う可愛い娘役さんをにこにこと見るというのも、宝塚ならではの喜びだと思うのですね。私は力が拮抗するような並び立つトップスターの関係性も好きですが、まかまどには宝塚ならではの見る側の喜びを感じます。

宝塚大劇場では、ラムセスの「俺の嫁になれよソング」(注 そういうタイトルではない)の場面、あまりにまどかさんが楽しそうで、「ちょっとぉぉ、カイル皇子はどうなったんよ!カイル皇子は?!」と客席で静かーーに激怒しておりましたmiyakogu(抑えてましたよ、もちろん)。軽妙に素敵な演技を見せておられるラムセスキキちゃんには悪いのですが、本日は「あ、カイル皇子のこと、忘れてないんだな」という演技になっておられました。

別の場所にいてもなお、相手役の存在を感じさせる演技だったということです。

そのため、銀橋での「私、帰らないよ!」の場面、観ている側の心にぐいぐいと迫ってくる力があり涙、涙、涙でした。

その前に、真風さんカイルが一人でユーリを帰そうとする場面の真風さんの伸ばした後に閉じられた指先、うつむいた横顔の切なさ。グッジョブ!ライブビューイングご担当者様。素晴らしい場面でした。

 

4.見事な宙組コーラスと下級生さんのご活躍

このお芝居を盛り上げているのはとても素敵な音楽。お芝居冒頭、考古学者になっているかつてのユーリのボーイフレンド氷室(希峰かなたさん)が読み始める「天と地の・・」の直後に響く音楽が美しいですよね。あの旋律、とても好きです。重厚で、今から素晴らしい物語が始まるのだという期待感を地響きのように伝えてきます。

特筆すべきは宙組さんのコーラス。

いったん劇場の天井にばーーんと届いた後、劇場一杯にその声が降り注ぐかのような素晴らしいコーラス。今の宙組さんは明日へのエナジーで素晴らしい歌声を響かせておられる美風まいらさんを筆頭に、中堅~下級生さんにお歌が上手な方が固まっておられて、皆様、本当に素晴らしい。

主要役の方々については既に書いたとおりですが、本日は下級生さん中心に。

お祭りの場面で、出てこられる穂稀せりさん(だと思うのですが、違っていたら教えてください)と若翔りつさん。冒頭出てこられる小春乃さよさん。今回のお芝居で素晴らしい演技を見せてくださっている華妃まいあさん。クルヌギアでの秋奈るいさん(こちらも違っていたら教えてください)。

桜木みなとさん、和希そらさん、瑠風輝さん、瑠依蒔世さん、鷹翔千空さんとお歌で活躍されてきた方々に加えて、ご活躍の方が増えるのは拝見していても嬉しいことです。

お芝居でも、ティトの愛海ひかるさん真名瀬みらさんがご活躍、「神々の土地」の優希しおんさんのように新たな注目を集めたと思います。組替えでこられた天彩峰里さん、ネフェルティティ子ども時代の夢白あやさんも美しく素敵でした。

今日の千秋楽ならではのアドリブも楽しかったですよね!ラムセス一家は何かと楽しい。

ご退団の星条海斗さんのウルヒ、純矢ちとせさんのナキア、澄輝さやとさんのネフェルティティ、愛月ひかるさんの黒太子・マッティワザ、風馬翔さんのタロス等、複雑な心境を映し出した見事かつ重厚な演技、あるいは蒼羽りくさんや桜木みなとさん、和希そらさんのように原作にある設定をさりげなく織り込んでくださった繊細の演技のもと、様々な下級生さんが多彩にご活躍の本作、結果として素晴らしい仕上がりでした。

多分、今、組の状態がとてもいいのだろうと想像します。少人数で集まって演技について話し合ったり、自主的に練習したり、そういう小さな努力が結集されたであろう総合力を本日、感じました。ブラーボーー!!

 

5.期待以上の成果と清く正しく美しいスター

真風さんはおそらく、素敵なトップになられるだろうとある程度予測はしていたのですが、まさかお披露目の第一作めで、新生宙組さんがこのような素敵な成長とまとまりを見せてくださるとは正直、思っていなかったのです。予想以上の嬉しい驚きです。

勝手ながら、その根底に自分は宙組20周年に巡り合ったトップなんだという真風さんの覚悟を感じます。

真風さんは仮に他の組でも素敵なトップスターになられたでしょう。それだけの育て方をされていて、そういう育て方をしたくなる何かをお持ちのはずだからです。

けれど、20周年の節目を迎える宙組で良かった。朝夏まなとさんという太陽のようなトップのもとで、安定した幸せな2番手時代を送ることができて、本当に良かったとまぁ様におおいなる感謝を!

そして、素敵なコンビネーションを生み出しつつある星風まどかさんに感謝を。

それまでご縁のなかった宙組で退団公演となったのに、いつも素敵なコメントを出してくださった星条海斗さんにも感謝を。さすが芸歴20年、重厚な品を今公演に加えてくださったと思います。これからの人生も着実に前進されるでしょう。おばあ様とのお約束だったという「10年」の倍を宝塚で一心に過ごしてこられたことは、大きな力だと思います。

今公演、真風さんに携わってくださったすべての皆さまに感謝を込めて、ありがとうございました! ←いや、あんたが言うてどうすんの、しかもお披露目なんで、今からなんで、落ち着いて、miyakoguさん?!

 

真風さんは清く正しく美しい見事なトップスターでした。お披露目公演の千秋楽、本当におめでとうございます。

次作のビジュアルも素敵すぎて、うっかり田渕先生に「よろしくお願いいたします」というお手紙を書きそうなmiyakoguです・・。

ヒッタイト王国滅亡について考えた 洗濯女miyakoguの回想録(注 妄想録)

皆さま、こんにちは。GW最終日、お元気ですか?お仕事の方は繁忙期、お疲れ様でした。

本日は月組「カンパニー/BADDY」千秋楽。随分進化したと噂の作品をライビューで拝見したいと思います。それにしても宇月颯さんと早乙女わかばさんの退団はまだ実感がないですね・・。BADDYのお二人の物語、映像でも切なく拝見いたしました・・。宇月さんのダンス、とてもお綺麗でした。

 

さて、その前に。

宙組による宝塚版「天は赤い河のほとり」をご覧になった皆さまは、最後、不思議に思われませんでしたか?なぜ、製鉄技術を手にして、賢く強いカイル皇子とユーリが平和を築いたヒッタイト王国がその治世の150年後に忽然と歴史から姿を消すのか?

私もそう思いました。古代オリエント史についてきちんと調べてみたいとも思うのですが、観劇中にmiyakogu脳に突然降臨した洗濯女が物語を始めてしまいましたので、お届けします。←miyakoguさん、それ、いつもの妄想では・・?

こちらはうちにたまたまあった鉄の馬の細工品です。

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(始めるmiyakogu)

クルヌギアから脱出したカイル皇子。夜の河に飛び込み、濁流に押し流されつつも、ユーリとともに生きる!必ず国を守る!と強い意志で泳ぐのです。しかし、力尽き・・。

水にのまれ、流されていくカイル皇子。いつしかぐったりと水の流れにのせられ、都から少し離れた下流のまちはずれの岸辺に打ち上げられます。

そこに朝、やってくるのが洗濯女のmiyakogu。アラフィフのちんまるこいおばちゃんです。朝日にきらめくカイル皇子の金色がかった栗色の髪・・。慌ててカイル皇子を助けるおばちゃん。息はしているようです。

「この方は・・?」

美しいカイル皇子にどきっとするmiyakogu(注 美形好き)。とても高価そうなトルコ石の大きなペンダントが朝日にきらめき、身にまとう水色の布地も金色の糸の刺繍が見事です。

「ふぅむ。訳ありのようだね・・」考え込むmiyaokgu。他の洗濯女たちに手伝ってもらい、大きめの洗濯板に乗せて家に運びます。イケメンですからね、みんな、興味津々なんですよ!

女達は協力して、お湯を沸かし、冷え切った手足をこすってあたため、お酒を口に含ませて何とか介抱するのでした。目を覚ましたカイル皇子は憔悴していて、何とか食事をするのですが、再び眠りにつきました。

そこに帰ってきたのが金細工職人の夫です。←うちの旦那はんも特別出演で。

「この方は・・?」

訳を話すmiyakogu。とにかく放っておくわけにはいかないと、しばらくうちに滞在してもらうことになりました。

せっせと美味しく体にいいごはんをつくるmiyakogu。美形ですからね・・。ただ、高価な薬は時々しか買うことができません。

カイル皇子が少し回復し、ベッドに身を起こして風にふかれていたある日のこと。

「そなたには世話になって、すまない。礼を言う」←真風さんボイスで再生中。

「これを市場で売って、そのお金をお礼に受け取ってもらいたい」

差し出された青い石のペンダント。とても高価そうなものです。

金細工職人の夫に見せると、見事な細工に驚きます。そして、ペンダントの裏には見覚えのある職人のサインがあり、どうやら、夫の友人の師匠、宮に出入りしている匠のサインのようです。

匠の家を訪問するmiyakogu夫婦。高齢の師匠は病に伏せっているのですが、ペンダントを一目みて驚き身を起こします。

「こ、これは・・?これはまぎれもないカイル皇子のもの。お前たちはこれをどこで・・。おほっ、おほっ」

「カイル皇子は生きておられるのか・・?ならば、その人に会わせてほしい」

涙がつつーと匠の頬を伝うのでした。急に頬に赤みがさす匠です。匠をお連れすると、まぎれもないカイル皇子とわかりました。

秘密を守り、ナキア皇太后からカイル皇子を守らないといけません。まちにも王宮のできごとは伝わっています。

匠を通じて王宮の兵に取次を願い、隊長のルサファとミッタンナワに会うmiyakogu夫婦。二人を家に連れていくのでした。涙の再会を果たすカイル皇子とルサファ達。作戦を立て、「赤い獅子」の隊をひそかにつくることにするのです。

秘密の拠点となるmiyakogu宅。兵と民はともに協力し王宮の兵との秘密の伝達もひそかに行われます。ちんまるこいおばちゃんですからね、王宮に出入りしても怪しまれないのです。

そして、ついにヒッタイト軍と「赤い獅子」が合流する日がきました。

馬上のカイル皇子。風にたなびく栗色の髪、ひるがえる水色のマント。それは、丹精込めてmiyakoguが洗濯したものでした。

「そなたたちには世話になった。いつかこの恩は返す」

強い目線できっぱりと言うカイル皇子です ←注 目線キター!!と喜ぶ洗濯おばちゃんず。今では立派な伝令部隊です。

そして、数か月後。カイル皇子が皇位につき平和が築かれたヒッタイト王国。王宮からカイル皇帝の印のついた粘土板が届きます。(注 ハートマークはない)

王宮に仕えることになるmiyaogu夫婦。手先の器用な夫は製鉄技術を身に着け、兵器以外にも鉄の加工品を様々に工夫して製造、周辺諸国に輸出することでヒッタイト王国は繁栄の時を迎えます。

しかし。製鉄技術の一番重要なところは男子のみへの一子相伝。miyaokgu夫婦には一人娘しかなく、その娘も遠くエジプトに嫁いでいるのでした。(注 多分、技能集団の部族とかに受け継がれて一子相伝とかではないでしょうけれど、とりあえずフィクションね!)

鉄器の輸出が徐々に衰え、周辺国との争いの中で時代の移り変わりとともに国は衰え、ヒッタイト王国は150年後に滅亡、後は風が吹くばかりです・・(完)。

 

と、ここまで考えて、「え?うちのせい?!」と阪急のフレッズカフェではたと気づいたmiyakogu。←ゼロベースから間違ってます、miyakoguさん?

娘にこの物語を聞かせたところ、結末で同様に「え?私のせい・・?」となった娘。母娘そろってばかです(^^)。あっははは。

では、GW最終日、すこーーしばかり仕事をした後、ライビューを拝見したいと思います。 栄養吸収して明日から「誰も 俺を止めーられない」の心意気でがんばりますか!(^^) 

宙組・天河/シトラスの風 感想 サンライズの意味と真風さんの癒しの風について考えた(^^)

皆さま、こんにちは。爽やかな新緑の週末、お元気ですか?この時期の日中は少し暑いけれど爽やかな気候が一番好きです。こちらは大阪都心の公園。新緑が綺麗でした。

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さて、昨日土曜日、宙組公演を観劇してまいりました。実は今日も行くけどね。へっへっへ。←3月に3枚、チケットを手放した分、浮かれているとご理解ください。

月曜日が千秋楽ですので、真風さんロックオンで観劇しました。やや後方ですがセンター席でしたので、オペラ越しの勘違い目線でし・あ・わ・せでしたーーーっ!ええねん、勘違いでも。スターさんはそう思わせてなんぼ!

 

1.天は赤い河のほとりへの率直感想

さて。率直に申し上げますと「天は赤い河のほとり」は、原作を読まずに観劇した方がいいかもしれません。はい。

あくまで個人の感想ですが、篠原先生に敬意を表するためにほぼ1万円を投じて原作を購入、数回読んだ上でそう思いました。原作漫画は後半になるにつれ壮大かつ見事な歴史ロマンとなり、闘う少女の成長と二人の愛が伝わってきました。ぜひお芝居を観てから、原作漫画もお読みください。

原作ファンの皆さまは、「名場面と名セリフをいくつか散りばめた外伝的な何か」として宝塚ならではのビジュアルや豪華な衣装、迫力ある音楽と舞台装置を中心に、お楽しみいただければ嬉しく思います。

宝塚版舞台は一つの物語としてちゃんとまとまっていて、カイルとユーリの対極にあるナキアとウルヒの物語が少年少女時代を含めて見事ではあるのです。ユーリを取り合うカイルとラムセスの展開に?、カイルに「会いたかった!」と走り寄るユーリに??が浮かぶくらいのことは宝塚お約束とご理解ください。

※まどかちゃんは好きです。早口になりがちなセリフも落ち着いてきましたよ。

 

また、出ておられる時間は短いのですが、澄輝さやとさんが演じておられるネフェルティティはお見事です。こちらは原作以上の威厳と迫力。セリフの声の明晰さと迫力がお見事です。

原作を読んでからご覧になると、ザナンザの桜木みなとさん、カッシュの和希そらさん、目が見えない設定のネビスの結乃かなりさん(カイルの姉で高位の神官)をはじめ、演者の工夫がわかるという楽しみがありますが、今度は舞台が物足りなくなる側面があります。

原作28巻ですからね、無理があるのは当然、皆さま、よくがんばっておられますよ、本当に。小柳先生もご苦労があっただろうとしのばれます・・。

 

2.サンライズの意味

さて、本日の主題は天河ではなく、「シトラスの風」のサンライズの場面についてです。あの新しい歌を歌いこなされた時、この「シトラスの風 ~Sunrise~」は完成すると私は思っておりました。

真風さんは、大劇場公演終盤の土曜日、ゆったりと大きな自信をもって真ん中に立っておられ、すくっと立つ姿からは強いオーラを感じました。

この歌いにくそうな歌も迫力を持って歌っておられます。途中から歌を引き継がれる芹香斗亜さんが当初から歌いこなしていてくださったこともあり、新生・宙組の「サンライズ」、一定の完成をみたと思います。迫力は今後さらに増すでしょう。期待しています。※2番手さんの歌がいい、というのも幕間聞こえてきましたよ~。

 

今日、歌詞を聞いていて思ったことは「日はまた昇る」についてです。

太陽は沈み、また昇ります。ただ、この歌詞にある「日」というのは、ひょっとしてまぁ様のことだったのかなと。←既に同様に思われた方も当然、一杯おられるでしょうね(^^)。

朝夏まなとさんは「宙の太陽」と称された見事なトップスターさんでした。まぁ様の退団、それは宙組にとってファンにとって、太陽が沈んでしまったようなことだったのですね。

しかし、大丈夫だよ、タイプは違うけれど宙組には真風という新しい日が昇るんだよ、そういう岡田先生からのメッセージを頂戴したような気持ちになったのです(涙)。

私はこの「シトラスの風」の華やかで多彩な色彩が好きです。新しく追加されたSoul Spiritsに漂う哀感も見事でした。この場面のラスト、ポーズを決めた宙組のダンス上手さんたちの計算された見事な構図。美しい音楽とともに、ぜひご覧ください。

また、古くさいと言われるかもしれませんが、「ステート・フェア」の場面の星風まどかさんは激かわ!!!超絶かわ!!!ここの真風さんは長身の育ちのいいアメリカ青年という感じで、優しいまなざしでまどかちゃんを包み込みマックス!!!

もう、見るだけで「きゃーー!」となる宝塚にしかない”夢”でしょう。

今時、ドラマにも映画にも登場しない、クラシカルにまっすぐなロマンチック王道。こんなもん、宝塚以外、他で観られますかっての?! ←落ち着いて、miyaoguさん。

 

昨日の貸し切り公演、お芝居への客席の反応は若干微妙ではなかったかと思います。幕間では、名前が多すぎて話がわからなかったわ、という声が聞こえてきました。まぁなぁぁーー、シュッピルリウマ1世やもんなぁ・・。

しかし、お隣にお座りだった男性客も思わず拍手されたように、さすがに明日へのエナジーの熱量は客席を揺さぶったようで、ショーの後は皆さま、満足そうでした。良かった、良かった。

実はその微妙だったお芝居の途中、空気をぐっと変えたように思ったのが風馬翔さんのタロスの演技です。「力だぁーー!」とものすごい形相と豊かな声量で歌われた時、客席の集中度があがったように思いました。純矢さん、澄輝さん、松風さん、凛城さん、美月さんをはじめ、こういう上級生さんが複数名おられることも今の宙組の力だろうと、私は思います。今回、下級生さんのご活躍も光りますね!

多様な多彩なメンバーの力に支えられて、日はまた昇り、輝いています。東京でお待ちの皆さま、どうぞお楽しみに。

 

3.浄化する癒しの風

うちの中学生娘が先日、観劇後につぶやいたのは「シトラスの風を観ていると浄化されるように思う」ということ。←あんた、中学生にして既に浄化が必要とは・・。

中学生娘ですら浄化されるなら、miyakogu@アラフィフ大阪のおばちゃんへの浄化作用は絶大なるものがあります!

月組「BADDY」は、私たちの心の底にしまいこんだ叫びを解放するようなショーでした。

宙組「シトラスの風」は、私たちの心の中にある純粋で美しいものに優しく触れるようなショーだと私は思います。絵本や古い映画でみた夢のようなワンシーンがリアルに立ち上がり、その登場人物と優しく交流しているような。

真風さんは、「歌劇」で言葉を寄せられた小池先生には「静謐なカリスマ」と、上田久美子先生には「トトロのよう」と評されておられました。

朝夏まなとさんから吹く「シトラスの風」は、ノーブルで清新な爽やかな風だったように思います。明るく私たちを励ましてくれるような。

真風涼帆さんから吹く「シトラスの風」は、優しくそよぐ暖かな春風のように思えました。おおらかに私たちを包み込んでくれるような。

真風さんは色気のある目線とシャープな外見を持ちながら、どこかおおらかでゆったりとした癒しを感じさせる面も本質的にお持ちなのだと思います。「ステート・フェア」でまどかちゃんの目を優しく覗き込む微笑み。いつまでも見ていたいような優しさでした。

というわけで、いい!!!ってことです。

ま、一行で言えますわね。おほほ。でも、それがどういうことなのか、言葉で表現したい妙な欲があるおばちゃんなの、miyakoguは!(^^)

では、午後観劇、行ってまいりまーーす。

宙組 まぁ様とみりおんちゃんがご観劇と聞いて・・、ジェンヌさんの存在の謎

皆さま、こんばんは。お元気ですか?

私は案外、多忙です。本日はある地域の地元有力者の皆さまとフルコースのランチをいただき地方政治について議論し、夕方はある方からお呼び出しがかかり、大阪経済について熱く語りあいました。割と多忙で真面目でお堅い日々を送っています。

しかし、帰りの電車にて・・。

ま、ま、まぁ様がみりおんちゃんと宙組を観劇ーーーーっ?!

ま、ま、真風さんがアマポーラでまぁ様にウィンク?!おまけに、フィナーレ、ハの字眉で降りてきたとなぁーーーー?!←多分、泣いておられるまぁ様を見て泣きそうになっておられたのでしょうか・・(涙)

 

狼狽しました。皆さまのtweetを見ただけで既に涙目です。

そこから起動するmiyakogu妄想脳・・。見えます、見えてきました!←落ち着いて、miyakoguさん・・?

真風さんがおっきな体でぽろぽろ泣きながら、「まぁーー様ーーーっ」って抱きつくんですよ。(きっと)

それでまぁ様も泣いておられるのだけれど、あまりに真風さんが泣くので、笑い泣きになって、顔を覗き込んで頭ぽんぽんとかするんですよ。(きっと)

で、真風さんはそれでまた泣いちゃうんですよ、おっきいのに!

横でもらい泣きするみりおんちゃんと、直立不動のまどかちゃんまで見えます、見えます!

あーーーー(泣)。

真風さん、強い目で公演をされていますよね。今でこそ。

でもあの方、これまで新人公演、バウ、シアタードラマシティと数々のご挨拶で下向いて泣いてこられた方ですよね。もうぅーーーー!こっちまで泣くわ!

 

なぜ私たちファンは、見てもいない光景が見え ←皆さんとは限りませんよ、miyakoguさん?モモさんとか、パプリカさんとかくらいかもですよ?

そして、なぜ自分のことのように好きなスターさんの心境を想像しただけで涙目になるのでしょうか?

まったくの謎です。

結婚していても家庭でまったく問題にならない、少女時代のような純粋でいて安全な片思いの”恋”なのでしょうか?

宝塚歌劇のファンになってほぼ5年。謎は解けたようで解けません。

うちの旦那はんは、毎週末、真風さんのお披露目公演を観に行く私に少しあきれております。が、うちの中学生娘が説明してくれました。

「あんなぁ、お父さん、贔屓のお披露目公演の意味がわかってなかったみたい。だから、説明しといた」

ありがとうね。で、なんて?

「何人か孫がいて、初めて一人めの孫が結婚するみたいなもんってね」

ほぅ!ありがとうよ、娘。そうかぁ、どっちかというと、”孫愛”やったんか・・。

皆さまのジェンヌさんへの想いとは何でしょうか?また機会があればお教えくださいね!

宙組・天は赤い河のほとり/シトラスの風 感想は続くよ! 真風さんの強さと宙組の強さ

皆さま、お元気でしたか?桜の季節から今は新緑の季節へ移りゆく時期です。

こちらは本日打ち合わせ前に通りかかった公園のメタセコイアの緑。ゆるぎないまっすぐな大きさ、爽やかな風。今、新トップスターとしてお披露目公演を成功させつつある真風涼帆さんの大きさと爽やかな勢いを感じさせるものがありました。

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1.真風さんの強さ

初日開けてすぐ、2日目の午前公演を観劇したときのこと。意外に思われるかもしれないことを少し書きます。

お披露目を祝う気持ちとともに、今だから言えますが、お芝居とショーの所々に、朝夏まなとさんがおられない寂しさと”穴”を感じました。

勢いを増してこられた今の宙組さんですが、朝夏まなとさんが太陽のように率いてこられた勢いと爽やかな熱さをこのまま維持できるだろうか?真風さんの時代に違う魅力を創り上げることができるだろうか?

失礼を承知で正直申し上げますと、「少し危ういな」と思ったのです。壮大な長編原作を圧縮したゆえの展開の速さやダイジェスト版的な浅さを時に感じるとはいえ、宙組の皆さまは”きちんと”物語を成立させ、ショーでは迫力のコーラスを響かせておられました。

けれど、まぁ様の輝くような求心力がない中、今日、一杯一杯に見えるこの組の力をどのように維持できるか、真風さんの時代にどのような新たな魅力を打ち出すことができるだろうかと少しばかり危惧したのです。

 

しかしながら。ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

皆さまーーー!!!(≧∇≦) 3月16日の開幕から3週間が経過、真風さんと星風まどかさん、そして宙組の皆さまは、素晴らしく輝きと熱さを増す方に行ってくださいました。そのことを確認できて本当に嬉しかったのです!

中でも、真風さんの輝きはひいき目以上に、とても大きく強いものになっていました。圧倒されたほどです。お茶会での真風さんの静かな自信を拝見して、あ、もう大丈夫だと確信はしておりましたが、正直、ここまでの迫力を出してこられるとは思っていませんでした。

4月15日15時公演、真風さんからは何かが炸裂していたと思います。

強い歌声、強い目線、自分と組の力への強い信頼。舞台の真風さんからは大いなる「強さ」を感じました。

歌声とセリフがより安定され、その分、より繊細なお芝居、ショーの表情を出されていると思います。

カイルの強さがそのまま真風さんの強さに、Soul Spiritsで踊る青年の哀愁はそのまま真風さんの哀愁に。役の魅力がそのまま真風さんの魅力となって、力となって、強さとなっていると感じました。

私は星組さんを宝塚大劇場のロミジュリから観始めた浅いファンです。もしかしたら的外れかもしれませんが、真風さんの強い目に、柚希礼音さんの堂々たる男役像に共通する強さを感じました。

ロング・インタビューでも繰り返し真風さんが語られていた柚希さん。柚希さんとともに出られた武道館の映像を拝見したとき、そうか、この人が星組時代に経験されてきた蓄積、経験の地層は相当な厚みがあるのだと改めて気づかされました。

その真風さんがロング・インタビューの中ではっきりと言われた「宙組を思う気持ちは誰にも負けない」という言葉の強さと熱さ。ああ、真風さんはこういう強い思いをストレートに出される方になられたと喜ぶとともに、その気持ちを昨日の舞台からまっすぐに受け止めることができました。真風さんは今、トップスターとしてとても強い目をされていると思います。

ただでさえ大きな真風さんの美しい舞台姿。そこに劇場の端までストレートに届く強さが加わり、かつ、岡田先生が語られたとおりの哀愁があるのです。

太陽のようだった朝夏まなとさんとはまた違う大きさ。小池先生が「歌劇」で形容されたとおり、「静謐なカリスマ」を感じさせる強さが舞台にありました。本当に嬉しく思います。

 

2.舞台を支える宙組の強さ

昨日の舞台からは、下級生さんも上級生さんも演じることを、ショーで激しく踊ることを精一杯にとても楽しんで、発散されていることがよく伝わってきました。

たとえば。愛海ひかるさんが演じたティト。目を惹く方だなと、全国ツアー「バレンジアの熱い花」で泥棒(正義の味方的)の一味をされていた時から思っていました。

泉から出てきたユーリに驚くティトが、舞台の床をばんばん叩いて驚く表現。私たちはここで物語に一気に引き込まれます。彼女は小柄を強みに、少年のティトをめりはりのきいた体の動きとともに見せてくださいます。セリフもとても上手い!「神々の土地」では優希しおんさんの活躍をおおーと拝見しましたが、愛海さんもとても楽しみな方。センターブロックに座っていた中学生娘は、ロケットでウィンクをもらった!と主張しておりまーーす。(そのあたり一帯ね!勘違いでもいいねん、この際。)

ぐっとお芝居を締めるナキア皇太后の純矢ちとせさんと、専科からご出演の星条海斗さんが演じるウルヒ。「なぜ、幸せはこの手からこぼれる・・」とナキアがウルヒにすがるように近づこうとするとき、ウルヒが身を避けうつむいてしまうシーン、泣きました。ショーでは、おばちゃんな、星条海斗さんとばりばり目が合って、あわわーーです。(勘違いでもいい!、この際。)

ザナンザの桜木みなとさんも。原作ではカイル皇子の異母弟・ザナンザ皇子はユーリに恋をしますが、舞台でははっきりは描かれてはいません。けれど、王宮での祝宴で踊るカイルとユーリのうち、ずんちゃんのザナンザ皇子はずっとユーリを切ない目で見つめています。こういうところが、お芝居の質を少しずつあげて、その集大成が舞台の力になるのかと思わされます。

クルヌギアでの皆さまも。ぽりぽりと体を掻いて、不衛生な風も吹かない場所だと感じさせる囚人達の演技。そして、一人背を向けて座る風馬翔さんのタロスの迫力。こういう方がおられると、舞台がぐっと締まるのですね。

※あ、ここで一つ情報お願いします!クルヌギアで上手端におられる短髪無精ひげのイケメンさん。あの方、どなた?!おばちゃんに教えて!(〃∇〃)←わかりましたので、落ち着いて。

あとね、クルヌギアの皆さま、なーーんか楽しそうよね?あれ、一緒に踊ってみたくなりますわ。エジプトのラムセス邸の母上と姉上たちもです。

ネフェルティティの澄輝さやとさんとトトメスの松風輝さんも、絶妙なコンビです。あっきーさんは迫力が増しておられ、一人生きてきた強さを感じさせました。また、まっぷーさんは「陛下、王太后陛下」と呼びかけるだけで、なぜ二人の間にある信頼感を瞬時に伝えることができるのでしょうか?あの方、素晴らしいですわ!

ユーリは、二人の「后の先輩たち」との対峙することによって、大きく成長したと言えます。「こうはならない!」というモデルと敵対したことにより、彼女は「自分がどうありたいか」を見出します。

「綺麗ごとでは済まない」というネフェルティティに対しては、「綺麗ごとでやってみたい」と。そして、原作ではナキアに対して「わたしはあなた以上の、いいえ、あなたとまったく違うタワナアンナを目指します!!」と宣言して。(出典:篠原千絵氏「天は赤い河のほとり」)

後の方のセリフこそありませんが、舞台の限られた時間の中で小柳先生が戴冠式の直前に「二人の皇女」という場面をつくられたのは、二人と出会ったからこそのユーリの成長があったと原作から感じられたからではないかと、私は考えます。おそらく、よりくっきりとユーリの成長を描けると。

星風まどかさんのユーリはセリフの緩急が以前より出てきておられます。私は全国ツアーの「Hot Eyes!!」でぷりっとしたキュートなまどかちゃんが朝夏まなとさんと組んではつらつと踊っておられる場面が好きで、ショーのまどかさんがとても好きなのです。「ノスタルジア」での強い目の彼女を観ると、いける!ユーリの原作のあの強い目、戦いと悲しみを乗り越えてきた透徹した強い目をお出しになれるはずだと、今後に期待しています。

 

真風さんの強さを感じた公演、宙組さんの伸びようとする強さを感じた日曜日の舞台でした。

静謐なカリスマ。宙の太陽だった朝夏まなとさんとは異なる個性を持つ真風さんが、トップスターとして星風まどかさん&宙組の皆さまと歩み始めた”未来への旅路”。

その軌跡をこれからも楽しみに応援したいと思います。

 

そうそう、原作のセルト姫のビジュアルの方は愛白もあさんかな?と把握しました。←違っていたら教えてくださいね。

あ、皆様、クルヌギアのあの短髪の方の情報よろしくね!それからさぁ、ミタンニに美形がいるでしょ、美形が?!エジプトとの闘いで旗持って上手で降ってる子、あのイケメンさんの情報もどうぞよろしく!(〃∇〃) 

↑ miyaokguさん、あなた熱く語っておいて、結局、美形が多いから楽しいと、そういうことじゃないの?! 自問自答中ではあります(^^) 

天河・真風茶感想 楽しかった、輝いていた真風さん!深みのある声の闘いの報告

※以下は大劇場でのお茶会の記事です。

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?

私miyakogu、「天は赤い河のほとり」全巻を一夜で読破し(深夜2時半までかかりました、ばか・・)、その後、再びお仕事にまい進し、昨日、ようやく一連の波を乗り切りました。ふぅぅっと。そこで、本日は!

日曜日に参加してきました真風涼帆さんのお茶会についてレポしておきますねーー!twitterにご報告は一杯あがってますが、twitterをご利用されていない方も多いと思いますのでお届けしまーーす。

入口の装飾は桜を豪華に。真風さんのお席の装飾はこちらの赤い薔薇でした。赤い河ですね!

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会場は一杯で、熱気がむんむん。あまりの人数の多さで真ん中のお立ち台はつくれず。私が前回参加させていただいたのは「ヴァンパイア・サクセション」の時でしたが、確実に参加者が増えておられます。

 

真風さんが登場されると、もちろん皆様、きゃぁーーー!!(≧∇≦) テンションあがる、あがる。

会場をぐるりと通路を通って歩いていかれる真風さん。金色がかった栗色の髪がきらめいて美しい!真風さんは長身でいらっしゃるので、どこからでも見えるのが嬉しいですねぇ。すっとして、とてもかっこいい真風皇子です。

真風さんのお話をひたすら皆で聞き、笑い、眺め、握手できる!なんという幸せな時間!(涙)

素化粧の真風さんはお顔はほっそりと小さく、お肌はつるっと、髪の流れがとても綺麗で、眺めるだけで価値がありますわ。

 

1.楽しかったエピソード

真風さんのお話で楽しかったのは、主に以下の点でした。もっと一杯あるけれどね!

天河の原作ファンは愛月ひかるさんに加えて凛城きらさんも。お二人、というか主に愛ちゃんが漫画原作を開いて「こうやってください」と突き付けてくるらしい・・!

愛ちゃん、ありがとう。おばちゃん、応援してるからね。WSS、楽しみにしていますね(^^)。

 

・大笑いだったのは、黒太子(マッティワザ)を演じる愛月ひかるさんと風馬翔さんのエピソード。マッティワザ愛ちゃんが、額に黒玻璃の飾りをつけたまま、休憩されていたらしいのですが、「これは空港の保安検査場で絶対ひっかかる」と皆さんでわいわいされていた時のこと。少しお時間にまだ余裕があったようで、始まる小芝居。

そりゃぁ、風馬さんがおられたらおもしろくなるでしょう!しかもタカラジェンヌによる本格小芝居ですもの。

ぴーーと鳴って、靴ですかねぇ→愛ちゃんがわざわざブーツを脱ぐから始まり、「違いますねぇ」と徐々に上へ。最後に額の黒玻璃がぴーとなって、「あぁ、これかぁ!」と気づいた体での小芝居をされていたそうです。ぷぷぷ。最初からそこでしょう!さすが、かける先輩。好きです!(^^)

 

・身体に悪いとわかっていてもやってしまうこと、何かありますか?との質問に対して、「夜中にカップラーメン」とのご回答。しーんとした後、ざわつく会場です。

え?どう思われてるんですか?食べますよ、ラーメンという感じの真風さん。ラーメン、お好きですものね。でもカップラーメンを夜中に真風さんが?!という驚きはやっぱりありますよね。グラフでも「人じゃないように思われるみたいで」と語られていましたが、普通の人に思われたいのかな?(^^)

真風さん、本当は阿蘇の山にひそんでいた背が高く美しい謎の一族の末裔なんでしょう?!おばちゃん、知ってるで!(≧∇≦) ←大津町ですよ、miyakoguさん?冷静に。

 

星風まどかちゃんのお話になった時に、「今日はオロナミンCもらいました。お茶会、がんばってこいよということかなと。あ、そういう言い方ではないですけどね。」と。そうかぁ、オロナミンCも星組さん時代から愛飲されていましたものね。まどかちゃん、ありがとうね!

でも、そうおっしゃってないにせよ、もしも「がんばってこいよ」という男前な雰囲気もあるまどかちゃんだとしたら、何だかおもしろいコンビのような気もします(^^)。お二人がどうなっていかれるのか、楽しみですね。

 

最大に聞いている方がひゃーー?!となったのはスカイツリーのエピソードです。ご自分の動画を撮ろうと順番を待っておられた真風さん。また、ご自分の等身大パネルと写真を撮ってみようと思われた真風さん。

いずれも明らかに真風さんファン(真風さんグッズのスマホケース着用だったようです)が延々と熱心に撮り続け、遂にご自分では撮れず・・。もしも自分だったら?!と血の気が引いた方が多数おられたのではないかと思います。

真風さんと至近距離で、真風さん実物に気づかずに、動画とパネルに熱中だなんて(^^)。

でも、大丈夫です、お心当たりの方。だって、「あー、好いてくださっているんだなぁ」と後ろから真風さんに見つめられていたんですから?!

順番待ちをされていたということは「まだかなぁ」と何回も見られたんですよ?真風さんに。なので、良し!といたましょう!←精一杯の慰めでーす(^^)。

そして、何と言っても真風さんには申し訳ないのですが、Good Job!です。だって、「好いてくださっているんだなぁ」という真風さん語録を増やしてくださったのですから。ぷぷぷ(^^)。

あの方、何気に古風な言葉遣いですよね。あんなに3世代先の人類モデル?!という容姿なのに。好いてますよ、好いてますとも!と思われたファンの方、多数続出だったと思います。

スカイツリーは強力に推しておられました。夜景と宝塚、ゴージャス×ゴージャスという表現をされていました。宝塚はゴージャスなんですね。

 

.ツボったしぐさ

何気にmiyakoguのツボを直撃したのは、真風さんが膝をばんばんたたいて笑われるところです。

おっさん?!さすが男役さんですね。(最初の「お」と最後の「ん」だけ共通しています(^^))

 

3.少女漫画セリフとの格闘

原作者の篠原千絵先生が「このようなセリフが合う人がいたとは!それは真風さん」と納得されているご様子のtweetを拝見しました。原作者から太鼓判をもらっているにも関わらず、新人公演を観てこんなセリフを言ってるのかぁと愕然とされたそうですが、皆さんから「ぴったりです」と励まされたそう。

大丈夫でーーす!2.5次元の異空間にちゃぁんと、真風さんの超絶ビジュアルとともに収まっておりますので、どうぞご安心を!と会場中のファンが思ったと思います。

初見から、大真面目に何一つ疑問に思わず観劇してましたよ(^^)。うん。

 

4.握手待ちを盛り上げるドラマティクな音楽!

今回の「天は赤い河のほとり」のテーマ曲。開幕直後に始まるところから、物語が水の流れ、うねりのように感じられてとても好きです。

その曲が握手を待っている間、ずっと流れておりまして。まるで真風さんの握手に立ち向かう(?)我々を鼓舞しているような盛り上がりを楽曲から感じましたよ(^^)。立ち向かい、もちろん全敗する我々です!

 

5.真風さんに感じた深み

tweetもしたのですが、WSSで低音を訓練されたのか、声に落ち着きと深みが増しておられたように私は思いました。以前に参加させてもらったお茶会では、真風さんはまだ声が高かったと思うのですね。

でも、これだけの大人数を前に終始落ち着いて話し続ける真風さん。私が感じたのは声の変化でしたが、それは声だけでないと思うのです。

「天は赤い河のほとり」の原作を全巻読んで私が感じたのは、きゅんきゅんのセリフやカイルとユーリの恋物語以上に、カイル皇子の王としての覚悟と風格でした。

カイル皇子はユーリを深く愛するのですが、その背景には彼の王としての孤独があります。王として生きる自分の皇妃もまた、王に求められるのと同等の人的資格を備えた人物ではならないと探し続けたカイル皇子が見つけたユーリ。

そして、ユーリも古代ヒッタイトに生きる中でどんどん変わり、いくつもの大きな悲しみを乗り越え成長し、カイル皇子との愛とヒッタイトの国を大切に生きようとします。(原作漫画の中で、妊娠していたユーリは海に流されて女性としてとても辛い経験をします・・。そこを助けるのがラムセスです。)

カイル皇子はユーリを深く愛しつつ、ユーリが果たしてそういう人物かを見極める冷静な目も持ち続けています。なるほど!と原作を読んで思いました。

自分自身と、愛に葛藤しながらも自分を取り巻く状況を客観的に見つめることができるカイル皇子の冷静さは、実は真風さんと共通しているのではないかと思います。

今回のお茶会で落ち着いて終始冷静に、聞いている方には楽しく面白く、公演のエピソードを話してくださった真風さんにも同じ風を感じました。何というか、戦場から途中で少し帰ってきた将の戦況報告を聞いているような、そんな印象があったのです。ちょっと武士が入っているような。

後半になるほど壮大な深みを増す原作。その原作をわずか1時間半に閉じ込めた舞台で生きるのは、まさに闘いだろうと思います。

本当は、日本酒か何かでいい感じに酔っておられるとさらに楽しいお話なんだろうなぁと思ったり(^^)。本人は淡々と話し続けるのだけれど、妙におかしい、そういう人おられるじゃないですか?(^^)

やっぱり宙組8世でなく、宙組8代目が似合うような(^^)、そんな真風さんでした。

 

では明日、観劇してきます!

※さりげなく入れ込むmiyakogu。明日?そう、明日!わはははーーー!

静かなる努力の人・真風涼帆さん、Marisol2018年2月号ライター石井様へのお礼を込めて

皆さま、こんばんは。お元気でしたか?年度末を乗り切ったmiyakoguです。うちの役員仲間と本日は「俺たち、がんばったよね!」飲み会をしてきました。本当にお客様にも会社のみんなにも感謝です。ありがとう(T-T)

こちらは帰り道のお月さまと満開の桜。美しい春の夜です。

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私miyakogu、この忙しい時期、宙組のチケットを2回、娘とヅカ仲間に譲りました。そう、2回見逃しているわけですよ!!真風さんのお披露目公演を!!(T-T)

でも負けないわ。だって、アラフィフだもん。

  4月になれば~、4月になれば~♪

注 チケットを握りしめて立ち上がりながら、「明日になれば~」の音楽でお願いします。

 

さて、皆様。ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

本日、私は熱い記事を書くのですよ!ばんばんばんっ!!仕事は終わり、熱燗も飲んできた。わっはっはーーですよ!

(ただ今、中学生娘からはアップする前に読ませろとの指示あり。酔っぱらっているといつもよりやや挑発的になるから、とのことです。。。)

 

私が本日書きたいこと。それは真風涼帆さんのMarisol2018年2月号の記事についてです。Marisol onlineに掲載され、RiNさんがリツィートしてくださったおかげで気づきました。RiNさん、ありがとうね。

そして、この記事の取材・文を担当してくださったライターの石井美輪様、本当にありがとうございます。とてもとても素敵な記事でした。感動しました。

記事はこちらです。

marisol.hpplus.jp

 

高身長、肩幅、長い脚、切れ長の目、面長の顔、独特の色気。

下級生の頃から立ち姿だけでも漂っていた謎の真ん中感。

それだけ男役さんとして恵まれた資質を持ちつつ、お芝居も歌もなかなか厳しかった下級生さん時代。「熊本の片田舎から」出てきて、とご本人がこのインタビューで語っておられるとおり、入団後、おそらくは相当のコンプレックスに悩まれてきただろうと思います。資質に恵まれているだけに余計に・・。

記事にありますとおり、

「悩み迷った時期を経てたどりついたのが「不安を打ち消すのは稽古しかない」という答え。」

出典:Marisol2018年2月号、文・石井美輪氏 太文字・色付け部分はmiyakoguによる、以下同。

 

私は、大阪である分野のコンサルティング会社の社長をしています。(ようやく、少しは恥ずかしがらずに言えるようになりました(^^)。正確にはやや異なる業種なのですが、ぼかしています)

コンサルタントという職種は、組織の上層の方を含め多様な方に会うことが多く、大阪経済界の端っこに出入りしていると、当然ながら宝塚歌劇団の運営母体でいらっしゃる企業の方々にも出会います。経営のお立場から見ておられる方、歌劇団に出向されて母体に戻ってこられた方、現在も宝塚大劇場の中でご勤務されている方に出会ったり。

その中で、真風さんについて間接的にですがわかってきたことがあります。

それは、真風さんが大いなる努力を重ねて、大変な稽古を重ねてここまで来られたということ。歌の上達にみられるように。

 

 

Marisolのインタビュー記事(WSSの前にされたもの)で、私が一番感動したのは以下です。著作権法の許すであろう範囲で、一部引用させていただきます。

「当時、上級生が投げかけてくれた「今を生きることに集中しなさい」という言葉。今を積み重ねた先に未来は存在する、そこにどれだけ熱量を注ぐかで未来は変わるその歩み方はずっと変わらない。」

出典:Marisol2018年2月号、文・石井美輪氏

 

この上級生さんとは、星組のおそらくは柚希礼音さん、あるいは安蘭けいさんではないかと推察いたします。この記事を読んで思い出したのは私の大学時代の恩師のことです。

ある分野の大御所であったその先生は「未来は計画できる」という信念の方でした。当時、「未来なんて予測もできない、まして計画できるとは、とても思えません。本当にそうでしょうか?」と疑問を投げかけた私に、返ってきたのは以下の答えでした。

「未来はもちろん予測なんてできません。どうなるかなんて誰にもわからない。」

「けれど、その未来を創り出す可能性があるのは、”今、どう考え行動するか”、その意志をどう持つかです。

 

真風さんは静かにその努力を続けてこられた方だと私は拝見しています。

誰もどう演じていいかわからなかったであろう宝塚版「ロミオとジュリエット」の「死」を見事に演じてみせた力。

そのベースの上でのトップに至るまでの努力と、トップスターとしての強い意志。

私は真風さんの今のゆるぎない姿から、その背景に蓄積されてきたであろう努力と意思を感じます。

お歌は歌上手のスターさんに比べたら不十分でしょう。歌声が好きではない方や、大柄ゆえにややゆったりとなりがちな動きがお好きでない方もおられるでしょう。トップコンビが合っていないように思われる方もおられるでしょう。そういう面は部分的には確かにあると冷静に私も思います。

しかし、それでもなお。私は真風さんが舞台に賭けてこられた膨大な静かな努力に最大の敬意を払いたいと思います。

私が宝塚歌劇団の舞台で観たいのは、舞台に賭けておられる真摯な姿と宝塚にしかない煌めきだからです。

そして、真風さんには男役として理想的なビジュアルがあります。そのビジュアルも才能であり、磨き上げてこられたのは努力だと、私は思います。

お披露目公演、チケットも売れて本当に良かった!宝塚大劇場の平日を支えるオールドファンの方が、私の周りではいつも以上に複数回観劇されています。そういう方がtwitterやブログで何か発信される訳ではありませんが、静かなる熱気を観客側にも感じます。舞台の熱量は観客にも伝染するのです。

朝夏まなとさんトップ時代、宙組はとても素敵な爽やかでいて熱い組になっていったと私は思います。その熱がどうぞ続きますように。

 

真風涼帆さん、お披露目、本当におめでとうございます。

そして、Marisolのこの記事を書いて下さった石井美輪様、本当にありがとうございました。大阪のおばちゃんから、心よりお礼申し上げます。