代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組「A Motion(エースモーション)」 夕暮れ時に、朝夏まなとさんが歌う「Alone」について考えた

皆さま、月曜日の暑い一日、お元気でしたか?先日来、朝夏まなとさんがコンサート「A Motion」で歌われたB'zさんの「Alone」について考えていたことがあり、本日はそこを書きたいと思うのです。

今日は大忙しの一日。朝から名古屋に出張、そのまま京都に移動して打合3件という一日でした。こちらは京都・島原にあるカフェ。夕刻に打合で入った素敵にレトロな空間です。夕暮れの京都の雰囲気をどうぞ。

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さて、「A Motion」のまぁ様について。

朝夏まなとさんは宙組の太陽です。いつもおおらかでチャーミングな笑顔を見せておられて、ショーではちゃらっと愛を全方位に飛ばされていて、観ている側は思いっきり「キャーーー!(≧▽≦)」となれるトップスターさんです。

なぜ、そのように明るくておおらかで素敵なまぁ様が、コンサート「A Motion」で「Alone」という歌を歌われたのか。

なぜ、齋藤先生はまぁ様のコンサートに、この曲を選ばれたのか。

不思議に思った方は実は多かったのではないかと、私は思います。ね?モモさん?(^^)

 

最初、私はトップであるが故に感じる孤独のことだろうかと思いました。

実際問題、私も小さな組織ながら自分が一番上になってしまうと、「あ、自分が最後か・・」と戸惑いを覚えたものです。幸い、私には創業会長がどーんとついていてくれるため、実は「最後の人間」としての孤独というほどではないのですが、それなりに感じるところはありました。

ただ、B'zのボーカルである稲葉浩志さんが書かれた歌詞を拝見すると、少し違うように感じたのです。

以下、これは私が「どのように受け止めたか」、その考えを述べたもので、齋藤先生や朝夏まなとさんの意図を解釈するものではありません。

 

1.夕暮れ時に一人で想う

皆さまは、夕暮れに一人でいる時、誰かを懐かしく、あるいは切なく想ったことがありませんか?

真っ暗にはなっていない、けれどほのかに空に夕焼けが見えるひと時。それは古来より、不思議と誰かを思い出す時間帯だったと、私は思います。

誰かへの切ない思いを夜にたとえば友人相手に語る時、語り手の想念=エネルギーは、実は話し相手に向かっていると私は思います。ね、モモさん?(^^)

 

しかし、夕暮れ時に一人、誰かを切なく想うとき、私達の思いはまっすぐに「想う相手」その人に向かっています

"一人で” 誰かを強く想う時こそ、私達はその人に届けたい想いを、一番強く心に抱えているのではないかと私は思うのです。

 

私はこのB'zさんの「Alone」の歌詞を見たときに感じたのは次のようなことでした。

これは、

・まぁ様が退団された後、宝塚で出会った人々のことを一人で懐かしく想われるであろう歌詞

であり、同時に

・まぁ様が退団された後に、ファンがそれぞれの空の下でまぁ様のことを強く切なく想う歌詞 ではないだろうか?

そう感じたのです。

夕暮れの空を介在して、まぁ様とファンをつないでくれる歌のように思えたのです。

 

2.それぞれの花

稲葉浩志さんの書かれた歌詞には、私達は「それぞれの花を抱いて生まれた」というフレーズがあります。

(出典:稲葉浩志「ALONE」より一部引用)

 

私達は一人ひとり、それぞれの花を持っています。小さくて可憐な菫をという人もいれば、大輪のゴージャスな薔薇を一輪という人もいるでしょう。

その中にあって、朝夏まなとさんは大きな花束をその長い腕一杯に抱えて生まれてこられた人のように、私には思えました。

彼女は、腕一杯に花を抱え、公演ごとにより大きな花束をつくり、その花を惜しげもなく、客席の我々に振り撒いてくれたと思うのです。

そう、惜しげもなく。どっさりと気前よく豪華に。あたかも、宙組に光り輝く太陽のように。

しかし、その花は放っておいても増えるものでは決してないと私は思います。毎公演、私達が知らないところで丹精を込めて育てられた花々・・。その花束を創り出す場面を、私達観客席側の人間は誰も知りません。

それは、やはりAloneでいて真摯な作業ではないかと、私は思います。

 

一人で誰かを想う時間、何かを創り出そうと戦う時間。

一見、孤独であるかのように見えて、実は思い切りその想いと創造に没頭できる時間でもあります。決して、寂しい ”Alone” ではなく、一人でいるからこそ誰かにつながる、誰かのための大切な時間。

私はB'zさんの「Alone」を歌われる朝夏まなとさんが、この歌に込められたのは、まぁ様自身しか知らないその時間のことではなかったかと、そう思ったのです。

この歌を介して、朝夏まなとさんの一人の時間と、ファンがそれぞれにまぁ様を想う一人の時間が、夕焼けの空のもとでつながっている。そう私は感じました。

 

ふぅぅ・・。ようやく書けたわ。

では、娘をお迎えに行ってまいりますね。娘はどっさりと花を抱えて生まれてきて、どうやら寝ているだけでその花を量産できるようであり、旦那はんと私はとっても甘あまなのです(^^)。お得な体質ですね(^^)

プチ高齢マザーの皆さまへ ワンオペ育児でもお肌を守るって結構大切かも、です(^^)

皆さま、お元気ですか?娘が休みの日にお友達と出かけたり勉強したりするようになり、旦那はんも毎週、テニスをしているこの時間帯、家に一人のmiyakoguです・・。

静かでええね!!シーツ類の洗濯も、掃除も、アイロンがけも全て終わりましたので、後はお昼寝しようかしら??大阪はここのところ、爽やかな晴天。こちらの写真は一昨日の見事な青空です。梅雨入り後というより、初夏のような爽やかな空です。

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さて、本日はブログ本来の趣旨に戻りまして(え?!)、ワーキングマザーになろうかという新米ママさんへの記事をお送りします。

おばちゃんな、38歳で初めての子出産で、結構、へろへろやったわけ。ですので、プチ高齢出産の皆さまにお送りしたいと思うのですよ、当時、私なりにつかみとった真実をね。

ただし、これはあくまでmiyakoguの例であり、各自、皆さまなりに、心地良くあるための大切なものがあると思うので、それを見つけてね!

 

1.子どもの小さな要求

初めての事態に備えて、miyakoguは何でも書籍から入るタイプです。雑誌「たまごクラブ」に、「ひよこクラブ」。熟読いたしましたとも!!

加えて、楽しいコツやお役立ちノウハウ、心構えや体験談を示した育児本から、児童精神科医、心理学者の方の著作まで手当たり次第です。

親が子どもに与える影響、子どもの健全な身体および心の発達のために、何が必要なのか、どれくらい育児が大変そうなのか、リサーチしまくったわけですね。もともとそういう職業なので。 ←わりとばか、ただし真面目でもある。

その中で、一番しっくり来た本が、以前にもご紹介いたしましたが、児童精神科医である佐々木正美先生が書かれた「子どもへのまなざし」(福音館書店)という本でした。

 

P19
「この乳幼児期の育児は、ひとことでいえば、子どもの要求や期待に、できるだけ十分にこたえてあげることです。せんじつめればそれだけのことです。」

P20
「つぎの時代を生きる子どもたちに、十分に愛される喜びを与えること。育児はそれで十分なのですね。人間は愛されることから、生きる喜びを感じ始めるのですから。」

P53
「ところが、子どもの人格の中心の部分は、そんなことだけでは育たないのです。(中略)
子ども自身が、自分の年齢相応の社会性を身につけていかなければ、その子どもたちは、子どもたちの社会にはなじめないのです。」

P64
「教育とか育てるということは、私は待つことだと思うのです。」

P120
「お母さんを信頼できる子どもは人を信頼する」

(以上、出典:「子どもへのまなざし」佐々木正美、福音館書店)

 

引用していたら切りがないくらい、多くのことをこの著作から学びました。

書いておられるとおり、要は泣いたら「どうしたん?」と覗き込みに行き、何か自分でしている時は側でじっと待ち、子どもたち同士の世界での関わりを大事にし、大切にされ愛されていることを子どもが実感してくれれば、それでいいのだと、ものすごく納得したのです。

働き女子の皆さまで知的な面を重視されるタイプの場合、どうしても習い事や知的な教育に走り勝ちだと思います(自戒を込めて)。が、子ども同士で遊ぶ中でしか、得られない社会性があるというのは、後に娘自身がそう語っています。

振り返ってみると、子どもの要求はとっても小さなことばかり。おなかがすいたからおっぱいがほしい、眠いから・寂しいから抱っこしてほしい、あの花が取ってほしい、こちらから帰りたい、スーパーでいいものを見つけたから見てほしい(必ずしも買ってほしいとは限りません)、水溜りにはまりたい、お店の試食品を食べてみたい。←そりゃ、そうだ!

先回りで良かれと思うものを用意するのではなく、半歩遅れくらいで何がしたいかを聞いてあげることの方が、どうやら重要と理解し、せっせと娘の小さな要求を聞いておりました。将来、その好奇心が何に結びつくかわかりませんしね(^^)。

保育園からの帰り、全く逆方向に歩き始めた娘の後を、「ええっと・・?」と思いつつ、ついていったこともあります。多分、何か、昼間に見つけたんでしょうね(^^)。

 

2.母親自身を心地良くね!

ただ、では実際にそう行動できるかどうか?は、実は母親の状態によるのではないかと私は思います。ここは私自身が実感を持って見つけたことですね。

睡眠不足でへろへろで、プチ産後鬱も入っていて、私の1.5倍くらい忙しい旦那はんのもと、ほぼほぼワンオペ育児だったmiyakogu。出産後すぐは実家におりましたので、まだ何とかなりましたが、大阪に戻ってきてからがさあ、大変!お風呂の時も夕食も旦那はんはおらず、ですよ。もう全くですね!

働き女子はがんばって一人でいろいろな試練を乗り越えてきた人が多いと思うのです。ですので、育児も自分で何とかしようとする傾向があるかもしれません。気をつけてね!

途中で、この小さな娘を幸せにするためには、どうも自分が ”心地良くいること” が大切なのかも?とはたと気がつきました。宝塚歌劇団のジェンヌさんも、自分が楽しんでいないと、お客様にも楽しんでいただけないと、よくおっしゃるじゃないですか?同じです。

直接的には、私の場合、お肌の乾燥でした。

当時、アラフォーですからね。お風呂上りには肌もぱっつぱっつになろうかというものですよ、ええ!

20代のつやつやママとは違うんで、こちとら!!きぃぃーー!! ←落ち着いて、miyakoguさん。

一緒のお風呂に入るようになってからのこと。うちの娘はどういうわけか、お風呂から上がるとわんわん泣くタイプ。お風呂が気持ちよかったんでしょうね。

こちらは一刻も早く、娘を心地良く清潔な状態にと焦っていますから、まずは娘のお世話を!と自分のことは後回しでばたばた。

しかし、泣く娘、自分のお肌はぱりぱり!こっちが泣きそう!!

 

うーーーーん。こんな状況では優しく落ち着いてお世話するのは無理だわ、と判断いたしました。

そこで、まず娘をタオルでくるみ柔らかいところに置き、その上で自分がタオルのガウンを着て、オールインワンタイプのジェルを塗り、用意していた飲み物を一口飲んで落ち着いてから、娘のお世話をすることに、切り替えたのです。

 

実はこれにはきっかけがあります。プロのヘアメークの女性経営者の先輩から、おスイスの高級基礎化粧品「ラ・プレリー」のクリームを出産時に頂戴したのですね。

出産プレゼントは、お子様のものになりがちですが、贈り物を贈ったり、労わるべき相手は母親かもしれないのです。

まず、ささっとだけれど自分の肌を守る。これはねぇ、結構、精神的にもお肌的にも効きました。自分に、です。自分に良きことをすると、子どもにも良きことができるかもしれないと、気づきました。

それ以来、仲の良い友人への出産時の贈り物は、ジェルやタオル・ガウン等の「ママへの贈り物」にしています。

 

新米のプチ高齢出産マザーの皆さま。

多分ね、働き女子でご活躍だった方ほど、自分の力で何とか乗り越えようと、がんばってしまうと思うのです。お仕事に一生懸命取り組んで、お客様のご要望にお応えしようとしたみたいにね。

でも、まずは小さなちょっとしたこだわりのあるところで、ご自身をまず心地良くされることも、とても大切なことだと、私は思います。実際問題、ぱっつぱっつの肌だと、悲しくなりますしね。

 

おおーー、たまには真面目な記事も書いとかんとなあ。ほんじゃ、娘と旦那はんに優しくするためにも、昼寝してくるわね。

あ、50歳を超えてくるとね、何でもありなんで安心してね。この脂肪が多分、心も守っているんだと思います。大阪のおばちゃん@アラフィーからは以上です。

宙組バウ・パーシャルタイムトラベル 感想 桜木みなとさん率いる宙組若手お芝居の喜び、赤面キスシーンもね(^^)

皆さま、こんにちは。本日、宙組さんバウホール「パーシャルタイムトラベル 時空の果てに」の6月17日(土)11時公演を観劇してまいりました。その感想をお届けします!

いやぁ、今週はねぇ、まぁ様「A  Motion」の影響で「おばちゃんもがんばるわ!」と張り切りすぎたのと、娘が宿泊研修で不在だったため、実をいうとおばちゃんな、働きすぎたんよ・・。観劇後、爆睡しましたわ。

では、ずんちゃんのバウ公演の感想、行ってみます! ←よく寝たらしい・・。

 

1.明るい正塚先生のお芝居を演じる喜び

正塚先生のお芝居の明るい方でした。宝塚ファン歴が浅い私でも、過去映像を含めて拝見する中で気づく、「うん」「あぁ」、舞台を行き交う通行人、後ろで踊るコロスの人々、どなっているかのように聞こえる主人公のセリフ、仲間達、根はいい子のチンピラ、若き男性のナイーブな内面。

うん。安定してるわぁーーー。ここまでくると、なんというか一種の芸ですね。それで、笑える場面があちこちにしかけしてありまして、絶妙の間でそれを表現する宙組若手の皆さま。桜木みなとさんを筆頭に、皆さま、とっても楽しそう!!

演者がお芝居の喜びを感じておられるのが、客席にダイレクトに伝わってくるように感じました。演じておられる側も、おそらく日々の自分達の成長が手に取るようにわかるのではないでしょうか?とても雰囲気のいいカンパニーです。

あちこち、あら?というフラグの回収が最後までよくわからない面も、あ?いつ恋が芽生えましたか?という疑問も、実はちょこちょこあります。

小さな疑問があるにはあるのですが、たとえばジャンが住むアパートの住人の一人、瀬音リサさんが演じる占い師のタロット占い等に誘導されるように、テーマが絞り込まれていきます。そして、桜木みなとさん演じるジャンが、運命の相手であるテスが待つ過去に帰れるかどうかの運命を見守るようになっていきます。

そのあたりの物語の収束が、ただ今、大劇場で上演されている花組公演「邪馬台国の風」との大きな違いかもしれないと思います。ただ、私は「邪馬台国の風」は案外いいなと思っている点が一つあります。主人公のタケヒコはヒロインであるマナの能力を常に尊重するのですね。そこは宝塚の過去作品で男性役の振る舞いに、時にいらいらさせられることがあった私にとって、不快にならない大きな利点となっています。(例 オスカル様に敬語を使わないジェローデルとか、すぐに殴る男性像とかです。はい。)

 

話をバウ公演に戻しまして(^^)。

話がだれそうになるかな?と思うと、桜木みなとさんが動くことで、物語がまた一つ進んでいきます。自分の意思ではコントロールできないのですが、過去と現在を行き来している主人公が、若者らしい少し軽いノリといつしか芽生えた真摯な恋のために、自分で何とか運命を打破しようとする。そこが、この物語の明るい清々しさにつながっています。

明るくて笑えて、かっこ悪くても一生懸命に自分の運命と向き合おうとする若者らしい物語です。

タイムトラベルの場面で、時間が巻き戻る様子の演出がお見事でした。ジャンが中世に飛ばされるとき、ばちばちと切り替わる照明の中、宙組の皆さんが後ろ向きに歩いていかれます。上手いなぁと感心した演出でした。

 

2.桜木みなとさん

ダンスがかっこよかった!歌声が良かった!怒鳴るかのようなセリフの数々と歌をどんどん歌いこなして、これだけ喉をキープできるというのは、舞台人として大きな強みではないかと拝見しました。

本日のご挨拶で「後6回になってしまいました!」と少し泣きまねを入れてご挨拶されていましたが、演じることがとても楽しいんだろうと思います。しかも、その実力がある桜木さんです。

正塚先生がパンフレットに「ジャンを演じる桜木は、いかにも今の時代にいそうな”若い男”の雰囲気があります。」と書いておられます。

(出典:宝塚歌劇団「パーシャルタイムトラベル」パンフレットの正塚晴彦氏挨拶より)

ずんちゃんは、どういうわけか現代的な若い男性がしっくりきます。ちょっと不良めいたシンガーソングライター。立ち姿が綺麗でダンスがかっこよく、小顔で品があり、明るい色気があって、生き生きとされています。素敵でした。

公演後、「綺麗な声やわあ」「華がある」「楽しかった」という声が、あちこちから。花の道を歩いていると、後ろから「なんかいい!」というお声も聞こえました。

いろいろ注釈しなくても、「なんかいい!」と思わせるお芝居だったということです。清々しい楽しさがありました。桜木みなとさん演じるジャンは、自らの運命を切り開こうといらだちながらも、必死で「動いていく」のですね。彼は手がかりを探して、ロンドンに渡り、そこで運命の人の現世版であるテスと再会し、ようやく運命を打開できるキーアイテムを取り戻し、中世に戻ります。

「無理無理」と皆さんが手をひらひらさせながら歌う吹き出しそうな楽曲があるのですが、皆に「無理」と言われながらも、主人公は必死に「動く」のです。私はそこが、このお芝居の真髄ではないかと思います。

ジャンは中世に飛ばされ、状況がわからない中でも、スマホで写真を撮って「魂を閉じ込めた」とか言いくるめ、皆から「神の使者」と思い込まれ、侯爵令嬢(後に王女になります)のシャーロットを助け、シャーロットを運命の人と思い、再び中世に戻りますが、実は真の運命の人は・・。というお話です。皆さんが、現世も中世も二役をされています。

現世でうまくいかない人生にいらだっていたジャンは、居場所と運命の相手を実は中世で見つけるのですね。最後はハッピーエンド!

 

3.ずんちゃん、やるやん!の赤面キスシーン

いやはや・・。まったくですよ、皆さま(≧▽≦)。あんなにかわいい少年が・・、ですよ!!

ばん!(注 立ち上がるmiyakogu)

ラスト、まどかちゃん演じる中世のテスとの軽いキスのあと、ふざけて逃げるようにするテスをつかまえて、ぐいっとキスするわけですが・・。

まどかちゃんテスの手をつかんで、ぐっと上にあげ、自由を奪うかのようにキスをするずんちゃん(≧▽≦)。きゃーー!!

誰?!誰にそんな技を教わったの?!おばちゃんに教えて?!朝夏さん?真風さん?という取り乱し場面です。←落ち着いて、miyakoguさん。正塚先生の演出だと思うんで・・。

最初はシャーロットと、次はテスとキスしそうな場面で、勝手に現世に連れ戻されてしまう場面も楽しかったなあ(^^)。「キスしたかったあーー」と現世に戻っていくのです。

ただ!!シャーロットにキスしようとする前もね、ばんばんばんばん。「しぃっー」という感じで指に手をあてて、顔を近づけるずんちゃん(≧▽≦)。あの人、どうなってんの?!

 

4.宙組若手の皆さま

・遥羽ららさん

楽しかった!!全ツの若き人妻演技がしっくりくるしっとりとした声が綺麗な方という印象でしたが。弾けてますねえーー!田舎で伸び伸びと育った正直な女の子なんですね。貴族令嬢というより、等身大の若き女性です。かわいいなぁ。弾けるキュートさです。

 

・星風まどかさん

ヒロインのテス役を中世でも、現世でも。現世のテスは、中世のテスのために目に見えない糸にひかれるように、ジャンがタイムマシーンを手にするための重要な働きをします。現代っ子ぽい現世のテスと、真面目そうな侍女の中世のテス。

恋をしてからの変化が、もう少し出ると良かったかな?このあたりは雪組の咲妃みゆさんが上手いかなぁ。ただ、まどかちゃんも十分、かわいいです!髪型がとってもよくお似合いでした。

 

・上級生の皆さま

寿つかささんや美風舞良さんはお芝居に、なんというか実際感をもたらしてくださるというか、こういう方がおられるとお芝居がうわっすべりにならないのですね。凜城きらさん、瀬音リサさんもそう!少し外からジャンを支えてくれる大人のアパートメントの住人達です。

現世テスのロンドンのおばあ様を演じる花音舞さんはかわいらしいおばあちゃまを演じたら天下一品ですね!バウの「サンクチュアリ」では老練な占い師で、こちらもめちゃくちゃ上手かった。

桜音れいさんはなぜか白いうさぎのぬいぐるみを持った女子。図書館司書なのかな?あら?という感じでジャンにちゃっかり連絡先を渡したりして。あと、里咲しぐれさんかな?(教えていただき、ありがとうございます)テスの連絡先のヒントを教えてくれる役割の方も、ジャンに「デートするなら」とか言ってたし、ジャン、もてもてでした(^^)。

星月梨旺さんは何しててもかっこいいなぁ。ベスト着てても、中世でマント着てても、探偵役でトレンチコート着てても、いやはや、あの人。ちょっと蘭寿とむさんにお顔が似ておられます。

 

・下級生の皆さま

どこからが下級生さんかはちょっとわからないのですが。

瑠風輝さんは右側を編みこみ左側を垂らした髪型がよくお似合い。スタイルがいいですね!現世ではジャンを何かと気にかけるかつての仲間(ジャンはチンピラ仲間から一抜けしています)、中世ではテスが使える王女シャーロットの恋人であり婚約者です。

今回の公演はジャンの桜木さんがぐーーんと目立つお役で、二番手さんとぎりぎりとお芝居という感じではなかったかな?ただ、控え目ながらも、お芝居に深みを添えるお役だったと思います。「バレンシアの熱い花」が良かったので、今後に期待!

朝央れんさんはとても背が高く、目立ちます。中世では敵役の将のはずですが、口論で戦ったり、魂を取り戻すために寝たりと、笑いの鍵を握るお役を明るく演じておられました。フィナーレで立ち位置がまっすぐ前だったので、勘違い指差しを受けて、あわわーーー!となるmiyakoguです。(線上にいた勘違いですが、この際、いい!)

潤奈すばるさんのエメ(ジャンのかつての仲間、まちのチンピラ集団から抜けようとしています)、中世では王女を守るはずなのにすぐ降伏しようとする弱よわの兵士を演じておられたと思いま。←確かそう。間違っていたらごめんなさいね。よわっちい役を、なんだか可愛らしく演じることができるのは、強みですね。

鷹翔千空さんは、降ろした前髪がかっこよく、目立つというほどの役ではありませんが、目を惹きました。

朝比奈蒼さんは、私と娘が鹿児島遠征の帰りに飛行機で宙組の皆さまに遭遇した際、ご挨拶してくださったご縁があり、注目している方。現世テスのおばあ様の執事です。ええ声で明確なセリフでした。

フィナーレが赤のお衣装、娘役さんは赤と黒のお衣装で、めっちゃかっこよかった!フィナーレののりのりで目立っておられたのは、希峰かなたさんだと思います。にこにこと「無理無理ソング」のダンスをされていて、楽しかった。

 

5.音楽と宙組コーラス

デュエダンだったと思うのですが、サクソフォーンの音色がかっこよかったなぁ。「ケイレブ・ハント」もジャズの音楽がかっこよかったですよね。

ジャンがロンドンに向かおうとする場面だったと思うのですが、「今も忘れがたく」と皆さんが歌うコーラス。迫力でした。うわーーーと舞台から、声の固まりが押し寄せるような宙組さんならではのコーラス。人数が少なくても聞き応えがあります。ここは聴きどころです。

 

あのね、いろいろ書いたけれど、結論を言いますとね。

なんかいい!のよ。花の道でマダムお二人が話しておられたとおり。そういう公演だと思います。もしチケットがお手に入るようでしたら、桜木みなとさんの歌声、ダンス、華、宙組若手の生き生きとした演技にコーラス、ぜひご観劇をお楽しみください。

宙組「A Motion(エースモーション)」感想 朝夏まなとさんは見事なエースでした

※なぜかこちらが出るようですが、朝夏まなとさん前楽の素晴らし過ぎるサヨナラショーの感想はこちらです(^^)

 

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2017/09/24/215931

 

皆さま、こんにちは。梅田芸術劇場にて、「朝夏まなとアメイジングステージ A Motion(エースモーション)」の本日6月10日(土)12時公演を観劇してきました。その感想をお届けします!!! ←張り切っているmiyakogu。

既にライブビューイングもあったことですし、ネタバレで行くわね!1幕だけはメモしてましたが、後はペンライト振り振りに忙しく。以下、記憶違いもあると思うので、その点はどうぞご容赦ください。

とびっきりかっこよくって、とびっきり楽しくって、とびっきりの場面で泣く・・。

朝夏まなとさんは見事な「エース!!」でした。発光されています。

 

1.公演パンフレットの齋藤吉正先生のご挨拶に泣く

開演前、パンフレットの齋藤先生のご挨拶を拝読。始まる前から泣きそうになりました。

以下、一部のみ引用いたします。「A(エース)」というものについて触れる中で、朝夏まなとさんについて書かれている箇所です。

 

※以下の文章の「その名が」というのは、「エース」のことです

「その名が今、宝塚歌劇の中で最も相応しい宙組トップスター、朝夏まなと。

「”A”は毎日夜遅くまで29名の”ASAKA BOYS"と”ASAKA GIRLS”と共に頑張って参りました。覚えることが誰よりも多いはずの”A”は笑顔を絶やさず、下級生の仲間にアドバイスを怠りません。

(宝塚歌劇団「A Motion」公演パンフレットの齋藤吉正氏,Greetingより引用)

 

「次代のエース」「我がチームのエース」。皆が誇らしげに名前を挙げ、「どうだ!」と自慢したくなる存在。それこそエースです。スタイル良く、ダンスも歌もお芝居もバランス良く、明るい朝夏まなとさんは確かにそう呼ばれるに相応しい方なのだと思います。

始まる前からうっすら涙のmiyakogu。はっや!!

 

2.怒涛の第1幕

開幕を待っていると、エンジン音が突然始まり、幕が開きます。まぁ様が登場されると、客席から「ひゅーーー!!」。ペンライトで大歓迎です。もちろんmiyaoguも張り切ってペンライトをふりふり。たのっしい!!テンションあがりますよーー。

今公演のまぁ様の髪型がかっこいい!!目元のお化粧が効果的なのか、目がきっらきらなんです。いや、ちょっと待て。全身が発光してた!!

2階、3階も大盛り上がりで、振り返ってみるとペンライトがとても綺麗でした。

 

・TANGO METAL

タンゴの場面ではエンジのスーツでソフト帽の愛ちゃんがかっこよく登場し、男役さん達が踊ります。長身でスタイリッシュな宙組さんならではの、抜群のかっこよさ。娘役さん達も出てこられて、赤い照明の中でのタンゴです。

ここで登場されるまぁ様は、確かグレイに縦じまのお衣装だったと思いますが、ワイルド&セクシーというより、不思議ととても優雅でした。

滑らかに動き、長い手足が伸び、優雅で。情熱的でありながらも優雅なタンゴ。うまく言えませんが、ダンスがある域に達しておられると思います。

 

・FUNK BALLET!

曲調がポップに変わり、カラフルなお衣装の澄輝さやとさん、蒼羽りくさんと皆さまが登場。帽子をぱーーんとかっこよく飛ばすまぁ様。ポップな曲調から始まる「FUNK BALLET!」です。

途中、綾瀬あきなさん、結乃かなりさんのバレリーナAを中心に娘役さん達が優雅に踊られるのですが、ダンスが終わって、言い寄りたい男役さん達。あちこちでいろいろな小芝居があるので、ぜひみてね!宙組さんの皆さんは、ちょっかい出すにも何というか、お坊ちゃん感がありますね。

やたらと脚が長く、小顔でダンスが上手い人がいるわぁ、と注目していたら、実羚 淳さんでした。かっこいい髪型がとてもよくお似合いです。

 

・Aが生まれた2002

ほぼ全部、曲がわからないmiyakogu。小沢健二さんはじめ、当時流行った楽曲です。「まなとのズンドコ」以外は、音響のせいかメロディラインのせいか、正直、歌詞もよくわかりません。が・・。

そんなこたぁーーー、どうだっていいね!!!(もちろん、世代が合う方はばっちりだと思います)

だって、みんな、かっこいいんだもーーーん。

 

確かこの場面だったと思うのですが、ブーツをはいたまぁ様。脚長いわあ。もう、歌い踊るまぁ様&宙組の皆さまを見ているだけで、おらぁ、満足だがね!!がはははーー。←満足しすぎて、よくわからない感想に突入するmiyakogu。蒼羽りくさん、風馬翔さんのダンスも見所です。

少しシリアスな雰囲気だったかな?ケント・モリさんの振り付けで朝夏まなとさんが登場する一幕ラストの場面では、星吹彩翔さんの美しい声が響きます。ええ声やわぁ(確かここですよね?)。2幕のMCで、まぁ様からも「エンジェル・ボイス」と言われてはったもんちさんです。

あら?という間に1幕が終わってしまい、「うっわ、これ、あっという間に終わってまうやん?!」となる幕間ですよ。

 

3.笑いと感動の2幕

まぁ様は売れないホストなのかな?黒縁めがねにモップを持ってお掃除です。

神様達がかっこよくしてあげるとやってきても、しきりと「うさんくさ!」を連発。なかなか信用してもらえないせーこさん率いる神様達です。ぷぷぷ。話が進みませんよ、まぁ様。

かっこよくなってばりばりときざに歌うまぁ様。ただ、相変わらずマイクはモップなので、ちょっと笑えます。ぷぷぷ。

 

・If・・

ここからが感動の「If・・」。素晴らしかった!!

ロミジュリのロミオ、ミーマイのビル、ファントムのキャリエールの愛ちゃんとデュエットするエリック、スカピンのパーシー

短い間に次々と歌っていかれるのに、「まぁ様の」ロミオであり、ビルなのです。

まぁ様の物語が見える のです。お見事でした。

お隣でご一緒してたまぁ様ファンのNさんはロミオから泣いてはりました・・・。泣くわね、これは・・。

 

ミーマイでは最初、澄輝さやとさんが真ん中でビルとして登場。ファンの方は胸熱だったと思います。隠せない品が溢れ出るビルでした。入れ替わりで登場するまぁ様のビルは、いなせで陽気な下町育ち。でも品があり根が真面目なのだろうと思わせるビル。

多くの方が書いておられますが、ファントムからの場面での、キャリエールの愛月ひかるさんが素敵でした。低い声がよく出ておられます。また、和希そらさんが率いるロミジュリのコーラスも素敵でした

エリックのまぁ様はマントがとてもよくお似合い、続くパーシーもそう。まぁ様は何でも似合うなぁ・・。

それにしても、ロミオの「僕は怖い」では後ろに真風さん登場か?!とつい思ってしまいますね。ロミジュリ、スカピン。本当はお二人で拝見したかった演目でした。

 

・Remember A

チームが交替する場面、本日11時公演は澄輝さやとさん率いるチームA。まぁ様初舞台のラインダンスをなぜかよく覚えているあっきーさん。踊り始め、まぁ様も一緒に動き出し、会場から手拍子が入ります。

みんなかわいいなぁ。うんうん。七生眞希さんはいじられキャラなのかな、優希しおんさんの180度以上の脚上げの柔軟さにびっくり。皆さま、まぁ様への熱い思いを語ってくださいました。

 

・Aのメロディ

チームAの次の場面だったと思います。ジャズナンバー「All of me」を、ポップに歌うまぁ様です。こういう軽めにアレンジしたジャズは、まぁ様の持ち味と合い、明るくて見せ場も聞かせどころもあって、とって素敵で乗れますよ。楽しめました!

 

4.洒脱な黒燕尾の”粋”

小粋でかっこよかった!明るい黒燕尾のナンバー、軽快に洒脱に踊る宙組の皆様です。力の抜けたお洒落な感じが、まぁ様率いる今の宙組さんのカラーとなっているように拝見しました。

おしゃれでかっこよくって、ずっと観ていたいような黒燕尾でした。

 

5.まぁ様のように生きたい

・LAST A

この場面はあかんわ・・(涙)。泣かせに入る齋藤先生です。

純矢ちとせさんが女神のコスチュームでまぁ様の宝塚人生を振り返るように朗読されます。齋藤先生の愛を感じるまぁ様の紹介。

そこまで退団色はあまり出ていなくて、明るく楽しくかっこよく観てきたのに、泣けました。

映像に映し出されるまぁ様の過去の出演作品の場面。涙もろいmiyakoguはここからぽろぽろですよ(涙)。

そして、B'zさんの「Alone」を歌われるまぁ様。その歌詞がまた・・。

 

まぁ様の宝塚での軌跡を、私は凰稀かなめさんの2番手時代の全国ツアーからしか存じ上げません。真風さんの組替えという偶然により、複数回、観劇するようになった宙組さんでしたが・・。

まぁ様はmiyakoguにとって、トップスターのプレお披露目から全国ツアー、別箱と、トップ時代の作品をすべて観劇した初めてのトップさんなのです。

「Alone」を歌うまぁ様を拝見していた時のこと。この人のトップさん時代に巡りあえて良かった、この人の時代に間に合って宝塚を好きになって良かった、宝塚と出会えて良かったと思えて、ぽろぽろと泣けました。

 

私のごく短いファン歴で大変恐縮ながら、アラフィフで社会人30年近くの私が、随分年下の女性であるにも関わらず、「この人のように生きたい」と素直に思ったトップさんなのです。

 

明るくて、フランクで、オープンで、多くの下級生さんに慕われておられて

その一方で、深く繊細に役を追及されていて、頭の良さがうかがえて。

歌の上達にみられるように、おそらく陰でひたむきな努力をされてきて。

 

スカステである時、たまたま観たインタビューでは、抜擢続きの一時期、準備不足の自分を自覚していたがために「勘弁してほしい」という時期もおありになったとのこと。その時期も乗り越えてこられて。

太陽のようなまぁ様。

宝石のような瞳のきらめき。

芸術品のような美しいスタイル。

「円熟」という言葉がふさわしい今この時期のまぁ様率いる宙組さんの「A Motion」。まぁ様の”エース”ぶりをどうぞ、ご観劇ください。

東京でお待ちの皆さま、どうぞお楽しみに。まぁ様は発光されています!!

 

まぁ様が歌われる「Alone」についての記事はこちらです。私の勝手な思いを述べておりますが、よろしければどうぞ。

mothercoenote.hatenablog.com

A Motionのペンライトはこんな感じ、朝夏まなとさんファンブログのご紹介

皆さま、こんばんは。今日はまぁ様「A Motion」ライブビューイングでしたね。そろそろ終わったころかな?

毎日流れてくる、とっても楽しそうなtweet等を拝見して、明日の観劇に備えているのでありまーーーす!! わははぁ! ←ようやく観られるのでかなり浮かれている。

※感想はこちらです!

http://mothercoenote.hatenablog.com/entry/2017/06/10/190518


水曜日に、ピンチヒッターでまぁ様コンサートに行ってもらったヅカ仲間も、「楽しかったです」と喜んでくれて、お願いしたペンライトも買ってきてくれました。

本当にありがとうね!!Kさん。販売のところは、こみこみのようなので、がんばってゲットしてくれはったのね。おおきに(涙)。

こんな感じで光ります。

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おばちゃんな、ようよう考えてみると、クラシック以外のコンサートってあんまり行ったことないのよ。しかも、ペンライト振ったり、うちわをつくったりするようなコンサート経験は皆無。

J-POP等のコンサートよりも、クラシック音楽やバレエ、もしかしたら能・狂言の方が、生観劇の回数が多いかもしれないと、先ほどはたと気がつきました。

うーーん・・、宝塚に出会うまで、何してたんですかね?私?

 

仕事して、子育てして、家族で旅行して、また仕事して、子育てしてたのかな??

今はそれが、仕事して、娘のお世話して、時々飲みにいって、出張して、また仕事して、娘と観劇、時々遠征くらいになったのかもしれませんね。

今回の朝夏まなとさん主演の宙組コンサート「A Motion」がとっても楽しみで、かつテンションが高いのは、だからかもしれません。

 

それから、一つ前の記事にコメントを寄せてくださっているモモオさんのブログをご紹介させてもらいますね。朝夏まなとさんへの想いをイラストを添えて語っておられる「毎日タカラヅカ」様。(ご紹介のOKは頂戴しております)

長い間、宝塚から離れていたのに、まぁ様トートで激落ちされて、本日、ライブビューイングも観に行っておられるはず。

今日の感想も楽しみにお待ちしています。ぜひ書いてくださいね!

美しいまぁ様のトートを印象的に描かれているイラストとともに、よろしければモモオさんの「毎日タカラヅカ」をどうぞ。

www.myzuka.info

 

では明日!

待ってろよぉ、梅芸!!!

 ↑ miyakoguさん、無事にたどりつくまで油断は禁物ですよ?

しみじみとブログ2周年 母&中学生娘の成長を振り返る(^^)

皆さま、お元気ですか?蒸し暑い一日でした。昨日、近畿地域も含めて広範囲で梅雨入りしましたものね。

こちらは先日、通りかかった公園の緑陰。せめて写真なりとも、爽やかさをお裾分けです。大阪の郊外ですが、深い緑でした。

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さて、実は昨日、本人も気づかないまま、ブログ開設2周年を迎えていました。

お読みいただいたり、熱いコメントをいただいたりした皆さま、どうもありがとうございました。私の記事が長いからか、コメント欄も熱く長く書いてくださる方が多く、楽しく拝見しています。(注 自分が「熱い」というのはあえて知らん振り)

読むことも、ご自身が書くこともお好きな方にお越しいただいているのかな?様々な素敵な出会いにも恵まれ、御礼申し上げます。

 

ではここで、ブログ開設当初の記事を振り返ってみたいと思います。どれどれ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

運命を甘受して、代表取締役になったワーキングマザーの日々と哲学です。今のところの三大テーマは、

1.ワーキングマザーのワークライフバランス

2.知的財産や地域活性化等の固めのテーマ

3.時々、宝塚歌劇団(というか、ここがメインになったらどうしよう)

になりそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ほぅぅぅっ。(沈黙するmiyakogu)

ばん!(立ち上がるmiyakgu)。

さすが、アラフィー。自分のこと、よぅわかってるわ!!予想どおり、「時々」ではなく「すっかり宝塚」やーーん!

人間って正直ですね (^^)b。(注 開き直るmiyakogu、50歳を超えてくると何でも自己肯定できます。お勧めです。)

 

では次に、この2年間でmiyakogu母娘がどのような成長を遂げてきたかについても振り返ってみたいと思います。

先日、予定していたまぁ様コンサート「A Motion」の平日観劇が、仕事で無理と判明した夜のこと。(今週末の観劇予定はあるので、また感想は書きますよぉーー!)

 

塾帰りの娘をお迎え後、外で遅めの夕食を共にした時のことです。注文を終えて、うつろな目のmiyakogu。打ちひしがれるアラフィーに、中学生娘は、どのような励ましの言葉をかけてくれたのでしょうか?

  ↓

  ↓

  ↓

「死んだような顔、すんなや!」

 

よほどがっかりしていたんでしょうね・・。それでも一向に立ち直らないmiyakoguにさらに。

  ↓

  ↓

  ↓

「すべての希望を失った人の顔、すんなや!」

 

ふぅむ。よほど絶望的な顔をしていたんでしょうねぇ。とどめがこちら。

  ↓

  ↓

  ↓

「世紀末のような顔、すんなや!」

ここにきて、ついに噴き出すmiyakogu@アラフィーです。

考えてみると、中学生娘は2000年代生まれ。彼女が世紀末を体験するとしたら、かなりの長生きさんの時です。

いやん、私ら、世紀末を乗り越えてきたんだわ、すごいわ!と何だか妙に楽しくなってきましたよ。(注 割とまじで飛躍するmiyakogu脳)

 

そういえば、1000年代最後の日、皆さまは何をされていましたか?miyakoguはすごいよ、教えたろか?

親に指示されたお・み・あ・い!!! 大変見事な世紀末でした・・。(その後、2000年代に入り、たまたま旦那はんに拾ってもらったのでした)

 

夕食を終えて自宅に戻り、まぁ様コンサートに行けなくなった憤りを何かにぶつけていたのか、急にがががーとお仕事や家事を始めました。妙にテキパキとはかどります。

「おかあさんさぁ、何だか抑えきれない怒りなのか、今、ものすごい勢いで高速回してるねんけど?はかどるわぁ」

すると・・。娘から、このような言葉をもらいましたよ。

では、締めにお聞きください。

  ↓

  ↓

  ↓

「若いのぅ、ご母堂も・・・」

 

さすが和ものの雪組ファンの娘です。古風です。

そんなmiyakogu&中学生娘の日々。2年間で成長しているのは、どうやら娘のみのようです(^^) 。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。ぺこり。

めっちゃ楽しそうなまぁ様コンサート、打ちひしがれるmiyakogu・・

皆さま・・。ただ今、私は大変に打ちひしがれています・・。

めっちゃ楽しそうな宙組さんのまぁ様コンサートの初日。miyakoguも明日、観劇予定でした。(注 過去形

 

「スポーツ報知」様の記事によると、第一幕の「Re―Birth! Aが生まれた2002」では、まぁ様が生まれた2002年(男役として、ですね)のヒット・メドレー、氷川きよしさんの「きよしのズンドコ節」も「まなと!」の掛け声ですって。

第二幕の「If…」では、ロミジュリも、ミーマイも、スカピンも歌いはったって・・。

www.hochi.co.jp

 

くぅぅぅぅーーーー!!

明日、私はその時間帯にお仕事になってしまったのでーすーよーーーーー!!。くぅぅぅぅっ。

(注 机に突っ伏すmiyakogu。悲しみのあまり一瞬、記憶が飛ぶ)

 

ふぅぅぅ。深呼吸・・・。

でも、私の優先順位は娘ファースト、お仕事セカンド、宝塚サード。致し方ありません・・。

※あ、旦那はんは娘のとこにひっついてるってことで。

 

明日は長年のヅカファンの友人にピンチヒッターをお願いしました。まぁ様コンサートの感想は土曜日観劇後に書きますね・・。土曜日のチケットがあって、良かったですわ・・。平日はやっぱり難しいなぁ。

 

では、皆さま・・。娘のお迎え時間まで、お仕事に戻りますわ・・。

さらさらさらさら~~~。

(注 悲しみのあまり砂と化して、風に飛ばされていくmiyakoguの様子)

花組・邪馬台国の風 / Santé!! 感想おまけ! れいちゃんの恋の歌への中学生娘と私の心の声(≧▽≦)

皆さま、お元気ですか?快晴の爽やかな一日でした。

こちらは、別の場所で見つけた明日海さんがお好きなアジサイの花。色とりどりです。綺麗ですね!

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さて。私は土曜日に、中学生娘は日曜日にそれぞれ別に観劇しました。ネタバレはいやでしょうから、私は娘にストーリーは話さずにおきました。

 

で。

明日海りおさんが演じるタケヒコの仲間の一人・フルドリを、柚香光さんが演じておられます。彼は口がきけないツブラメ(水美舞斗さん)と幼馴染。ツブラメがフルドリを幼い頃、助けてくれた設定です。(確かそれで口がきけなくなったのでしたっけ)

 

フルドリは今は邪馬台国のイケメン兵士。フルドリの柚香光さんが、観客には誰かまだわからぬ人への秘めた恋心を歌う場面があります。誰かはその後、推測できるのですが・・。

 

この場面を観ていたmiyakoguと中学生娘の心の声を聞いてみましょう!

 ↓

 ↓

 ↓

miyakogu「え、ちょ、待って。まさか、タケヒコ、タケヒコが想い人なの?!そういう設定なのーーー?!」

(別の日に)

中学生娘「え、ちょ、待って。え?まさかのれいまい?だって、いつもツブラメが言いたいこと、フルドリはわかるって。黒い瞳って、ツブラな目ってこと?!え、それともタケヒコーーー?!」

 

さて、柚香光さん演じるフルドリの想い人とはどなたでしょうか?(〃∇〃)

どうぞ劇場でご確認くださいね! ※公式サイトの人物相関図にございます(^^)

花組・Santé!! 感想 みりおさんに乾杯! キュートなれいちゃん、爆笑タソ、マイティ腹筋は必見

皆さま、こんにちは。昨日に続き、花組さんのショー「Santé!! 」の感想をお届けしますね。シャルラ、シャルラ、シャラルララ~🎵というメロディが印象に残る楽しいショーでした。

今日は自宅でずっと家事をしていたら、おばちゃん、すっかり腰痛よ。でも、負けずに最後まで書きますわね!シャルラ~~🎵

こちらは公演のお花です。

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千秋楽手前の土曜日に、一緒に観劇した旦那はんの「辛口感想」はこちらです。宙組ファンとしてのキキちゃんへの思いも書いています。

mothercoenote.hatenablog.com

1.明日海りおさんの輝きと仙名彩世さんの寄り添い力

みりおさんは、光輝いておられました。

銀橋の真ん中で花組ポーズを取って、皆さんをご案内という場面。花組ポーズを決めるみりおさんに「ひゅーー、ひゅーー」という声援がかかってましたよ(^^)。

みりおさんは黒のラメラメかな?ドレスを着て登場される場面があります。頭にちょっと謎の黒い羽根の被り物ですが、これが背中が大きく開いたドレスでして・・・。

ちょっと、ちょっと、奥さま。みりおさんの白いお背中を観られるのは今だけですよ。ぜひご注目を。

フィナーレで、羽根を背負ってせりあがるみりおさん。すごいなぁ。今の花組さんはみりおさんが大きな看板なんだろうなぁと思いました。みりおさんが何だか、とっても楽しそうな今公演です。ぜひ、その輝く笑顔をご覧下さい。

 

そのみりおさんに、そっと寄り添うのが新トップ娘役の仙名彩世さんです。デュエダンの「バローロ(スミレ)」での薄いスミレ色のお衣装。胸についた流れるような花飾りがとてもお綺麗でした。

ショースター、どや!というタイプではいらっしゃらないかな?私はお芝居の美しい歌声の方が印象に残りました。お芝居の時もそうなのですが、みりおさんと手をつないで、ちょこちょこちょこって走っていかれるのが妙に可愛いゆきちゃんです。そこが妙にツボりました。サイズ感がいいのかな?(^^)

デュエダンの場面では冒頭、2番手の芹香斗亜さんも一緒に登場。お芝居もそうですが、トップコンビに2番手が皆さま、揃って歌えるというのはとてもいいですね!キキちゃんは金髪も印象的です。

 

2.必見の皆さま

では登場は順不同になりますが、「これは必見なんで、ぜひ!!」という場面をお伝えします。

幕開けすぐは5大ワインの紹介という設定で、銀橋にずらっと並ぶ男役さんの美女たち。

芹香斗亜さん、瀬戸かずやさん、鳳月杏さん、水美舞斗さん、柚香光さんの5人です。キキちゃんは美しく色気のあるおねえさん、ちなつさんはボブで素敵、光ちゃんは安定のハリウッド美女、マイティは強い目線が挑発的。その中で、さすが上級生の瀬戸かずやさんです。お美しく男役さんの女装感をお出しになっておられます。素敵!(^^)

 

・第12場 カシス・ロゼ(シナモン)の柚香光さん

第10場 シェフの場面もいいのですが、フルコースの締めという設定らしい第12場、シャルマン役の柚香光さんは必見です!れいちゃんが、めっちゃかわいいから!!

CanCanの皆さんが華やかにコケテイッシュに踊る中で、あわわっとなったり、きゃあとなったり、自分も身体をコケテイッシュに動かしたり、最高でした。次々に変わる表情が超絶かわいい。かっこよくっていたずらっ子みたいでキュートって、あの人、どうなってんの?!

 

・第6場 シグロ・レゼルヴァ(干しイチジク)の天真みちるさん

第5場干しブドウで美穂圭子さんと星条海斗さんが登場。ショーの冒頭から4人のアンジェ(天使役です)が出てこられて、皆さんとってもキュートなのですが、この場面のアンジェ役の華優希さんと咲乃深音さんの表情が素敵でした。上手の方が華さんかな?表情が豊かな方ですね。(後のお二人は音くり寿さんと舞空瞳さん)

ここのポワブロン(ピーマンらしいですね)役が、天真みちるさんと羽立光希さん。緑のドレスで登場されます。

ここはとっても色っぽい花野じゅりあさん、笑顔がかわいい桜咲彩花さん等、花娘さんに次から次へとワインを注がれてみりおさんが酔っていく場面です。酔っ払うみりおさんも可愛いですよ。

花野じゅりあさんは、パンフレットのお写真も色っぽいですわぁ。高級クラブからスカウトがきそう。

その中に堂々と登場する緑色のドレスのちょっと丸い人と大きい人が、タソさんと羽立さん。いやはや、天真みちるさんはすごいわ!!

目をまん丸にしたり、ころころ変わる表情がコミカルで、何も言わないのに、抜群に楽しい!!ぜひ緑のドレスのタソさんにご注目ください。

 

・第14場 モメサン・シャルドネ(ミントの香り)の和海さんの甘い歌声とマイティの腹筋

この場面も必見です、必見!ばんばんばん。

すごいね、和海しょうさんの甘い歌声は!抜群です。本当に見事、見事。低音も高い声も見事に出せて、甘く歌えて。皆さま、ぜひお聞きください。素晴らしい歌声で驚きます。

話題の瀬戸かずやさんと水美舞斗さんが妖しくからむ場面ですよーー。瀬戸さんの目が妖しくきらめき萌え萌えの場面です。私はマイティの腹筋と出されている肩に目が集中させられました。

逆三角形の上半身に、細く鍛えられた腹筋。ものすごいから!!ぜひ観てね!

 

・音くり寿さんの澄んだ歌声

最後に、第17場から第18場にかけて、皆さんが赤いお衣装で戦い、そして和解という宝塚あるあるの場面での、音くり寿さんのソロがとても美しい声でした。

大介先生は、キリスト教文化に触れてお育ちになったのでしょうか?よく十字架、ゴスペル等が登場します。音さんの歌は、どこかグレゴリオ聖歌を感じさせるメロディ。澄んだ美しい声が響きました。

 

3.美しかった黒燕尾の赤いバラ

明日海りおさんが黒燕尾で登場されて、胸元に赤いバラです。皆さんがバラをつけておられ、黒燕尾に赤いバラが端整に決まるって宝塚ならではですね。美しかった。

最後、銀橋にずらっと並ばれるのですが、大迫力です。ぜひご覧下さい。

 

客席降りは1階のみ。私は2階席でしたので、指くわえてみてましたよ~~(^^)。残念残念。

2階席でも、公演ドリンクのカップを持って、「サンテ!」と高く掲げておられた方もおられました。私も洗って持っていたのですが、ちょっぴり恥ずかしくてできませんでしたわ・・。ほら、恥ずかしがり屋のアラフィだから・・(嘘)。

生徒さんにアピールしよう!と熱心な方がおられて、楽しそうにのりのりでした(^^)。ただ、前のめりで高くカップを掲げておられまして、後ろの方にはちょっとお邪魔だったかも・・。難しいところですね。

 

さて、「サンテ!」ができず心残りの私。これはショーのためにも、何よりも緑のドレスの 天真さんをもう一度 見るために、チケットをゲットしたいと思います。

もう一回観に行きますよ~~。うふふ。皆さまも、ぜひご観劇ください。

 

お芝居の甘口感想はこちらです。

花組・邪馬台国の風 感想 明日海りおさんが生き生きと、古風な演出ながら皆さまご活躍の古代ロマン - 代取マザー、時々おとめ

花組・邪馬台国の風 感想 明日海りおさんが生き生きと、古風な演出ながら皆さまご活躍の古代ロマン

皆さま、こんばんは。お元気ですか?本日は、初日開けて3回目になる6/3(土)15時公演を観劇してまいりました。その感想を、まずはお芝居「邪馬台国の風」からお届けします!

ショー感想は改めて!楽しい場面が随所、見所も一杯でした。こちらはショーにちなんで販売されている公演ドリンクの赤ワイン「ヴォトル・サンテ ピノ・ノワール」です。(お芝居にちなんだ古代米を使った日本酒のロックとカクテルもありますよ)

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千秋楽手前の土曜日に、一緒に観劇した旦那はんの「辛口感想」はこちらです。宙組ファンとしてのキキちゃんへの思いも書いています。

mothercoenote.hatenablog.com

 

1.感想総論

お芝居については、なかなか厳しい初日評が聞こえてきていたため、「どうだろう?」と思っての観劇でした。

ストーリーはうーん、古代の考えだとそうなるよなぁという場面の違和感を除くと、一定、ちゃんと流れています。演出手法と音楽に難があるのかな?

でも、花組の皆さんが明日海りおさん筆頭に、下級生さんにいたるまでセリフがあり活躍されていて、生き生きされているという感想です。

以下、少しネタバレしていますのでお嫌な方はお読みにならないでくださいね。

古代のモチーフをうまく活かした衣装デザインがとても素敵だったと私は思いました。加藤真美さんという女性の方です。

 

2.明日海りおさんのタケヒコと仙名彩世さんのマナ

美しくかっこよく、棒で戦う場面も素敵に、歌声が以前よりも厚くなっておられるように思いました。トップスターとしての充実期に入られたのでしょうか、ご本人の充実感も伝わってくるようです。

この舞台を生き生きと楽しんでおられるのではないかと、私は感じました。

 

パンフレットのご挨拶に、「今回のように仲間を得て共に歩んでいくという役柄は久しぶりです」とあります。

このタケヒコと周りの仲間の関係が、舞台を生き生きとみせているのかもしれません。仲間との場面はなかなかの見せ所なのです。

 

明日海りおさん演じるタケヒコは倭国連合の中心となる邪馬台国の出身。父母を狗奴国の襲来により亡くし、山の中に逃げ込んだところを、高翔みず希さん演じる李淵に助けられます。渡来人の李淵は薬草に詳しく、生きる術と棒によって戦う術をタケヒコに教えます(棒術というのかな?)。おそらく、どこかの国の参謀であったが今は身を潜めていると思われる賢そうな人物です。

明日海さんタケヒコの子役は注目の華優希さん。声の通りがよく、滑舌もよく、きらりと光っておられて、ほぅと思わせました。なかなかセリフの声がいい娘役さんです。

子役さんと入れ替わって登場するみりおさん。ここで李淵の言う「こんなに早く大きくなって」にくすくすとなる客席。成長早いで!(^^)

その後、いろいろありまして、タケヒコは一人で生きることを余儀なくされるのですが、森の中で少女マナを助け二人は出会います。マナは、神の声が聞こえる特別な少女。将来、大巫女となり女王となる運命の邪馬台国に、巫女になるべく連れていかれる途中です。

運命の奔流のような流れの中、二人が次に会うのは女王・卑弥呼と兵士の立場なのです。

 

マナの仙名彩世さんの卑弥呼は、切なかった・・。

神の声が時折聞こえてしまう特殊な力を授かった故に、彼女は自由には生きられません。

邪馬台国側連合の諸王は、卑弥呼を統治のシンボルとして利用しようとし、もちろん中には神の意を伝える巫女として重んじる勢力もあるのですが、神の声が聞こえない状況になった時には、態度を急変させます。

なんやねん、おっさんら!!とちょっと怒るmiyakogu。

もちろん、古代は世界をおそらくそのようにとらえていただろうと理解はできるのですが、働き女子としてはちょっとむっとするかも。もうな、ええやんか!統治できたら。タケヒコを恋人にして機嫌よう働いてもらったら!!

あ、失礼しました。(ただ、清らかな乙女こそがその力を持っていて、恋をすると神の力が無くなると信じられていたことも、もちろん理解はしております)

「光と闇」のくだりでは、「あ、それって、日食じゃないですかね?」となりがちなのも、古代ものを扱う難しさかも・・。

明日海りおさんと仙名彩世さんは、タケヒコと卑弥呼の二人の運命が交わり、再び離れていく場面をしっとりと演じておられて、とても良かったのです。

卑弥呼がある場面で、「やはりマナには戻れない」と悟る場面。涙もろいmiyakoguはもちろん涙・・。周りからもずずずっという音が聞こえました。

邪馬台国を救うために、彼女は女王であることを選びます。働き女子として、泣けるわ!!うんうん。

 

タケヒコが卑弥呼が女王であるように励ます場面。もちろん、純粋にそう思ってくれていることもわかる、タケヒコが素敵なこともわかる。けれど、卑弥呼としてはもっと強く奪ってほしかったかもしれません。ただ、それをしないことが、タケヒコの魅力でもあるのです。卑弥呼をより大きな愛で守ったタケヒコ。女性の才能を尊重しているようにも見えます(脳内補完しました(^^))

近づいたけれど、離れていくタケヒコと卑弥呼の運命が最後、どうなっていくかはどうぞ劇場でのお楽しみに。

 

3.タケヒコの敵と仲間達

タケヒコの敵役は狗奴国の兵士の若きリーダーらしき芹香斗亜さん演じるクコチヒコ。黒のお衣装がかっこよく、よくお似合いです。衣装はほんまに、かっこいいと思います。

ただ、脚本に敵役なりの事情とか苦悩がもう少しあると、良かったかなあ。がっつり二人がきりきりと対峙するようなストーリーを期待していたのですが、そこがもう一つ描ききれていない印象はありました。これはもちろん脚本の問題です。

 

ただね!!

タケヒコと仲間達がね、とっても良かった!!

この関係性は非常に良かったと思います。

フルドリの柚香光さん、ツブラメの水美舞斗さん、ユズリハの優波慧さん、紅一点・イサカの城妃美伶さん。加えて、タケヒコに助けられ、役に立とうとする桜咲彩花さんのフルヒ。

また、タケヒコを認め、引き上げてくれるのが年長役の鳳月杏さんのアシラ。短髪でめっちゃっ、かっこいいのでぜひ観てね!

仲間達のうちではある人がある人を好きで、ある人とある人はある人を好きで。秘かに恋の矢印が一杯、飛んでいます

フルドリの柚香光さんは、髪型をはじめ、めっちゃかっこいい。これはぜひ楽しみに。歌もお上手になられて、セリフも聞こえよく哀愁さえ感じました。かなり上達されています。ある場面のソロで、オペラを握りながら「光ちゃん!」と感動のあまり立ちそうになったくらいです。←落ち着いて、miyakoguさん。

 

とっても良かったのがツブラメの水美舞斗さん。

彼は話すことができないのですが、あるシーンでタケヒコを励ます場面で、水美さんが舞台上で初めて話し、一番大きな声を出されるのです。それまで身振りで言葉を伝えていた場面も、最後に声を出す場面も、マイティがものすごく良かった!ぜひご覧ください。

城妃みれいさんも、新境地を切り開かれたのではないでしょうか?ショーでも挑発的な表情が印象に残りました。

友情シーンは初日すぐですので詳しくは書きませんが、本当に良かった。はらはらして泣けました。仲間たちとの友情シーン、ぜひご覧ください。

 

4.古風な演出、音楽

ストーリー自体は、古代の時点での人々の思いや知識を考えると、無理はないのです。すっと古代に入ってしまえば問題ない。

一番、「うーん」となるのはおそらく暗転の多用と、暗転の後に「じゃーん」という感じで入る典型的な音楽、挿入歌のメロディラインではないかと。音楽は好みがありますが、少なくとも私にとってはそうでした。

暗転して音楽じゃーーんの演出については、ひょっとして宝塚の”伝統芸”として植田先生の後継者を育成中なのかしら?と思ったくらいです。盆は回らず、せり上がりは確か2、3回くらいかな?戦いの場面でかなり高いところに黒いお衣装の狗奴国がおられて、そこは良かった。

メロディラインは神秘的な雰囲気があるのですが、私にはすっと入ってこないものでした。歌いにくそうな旋律を、見事に歌いこなす美穂圭子さんはさすがです。

宝塚の舞台では、お話なんてこの際、どうでもええわ!と思わせる名曲がありますよね。そこが弱かったかなぁ・・・。

 

ただ、冒頭のシーンは舞台装置の使い方も綺麗で、わくわくしました!非常に効果的だったと思います。

また、マイテイがセンターで棒を持って皆さんが群舞で踊る場面も。「1789」のボディパーカッションや、「王家に捧ぐ歌」の凱旋の場面のようで、テンション上がります。

タケヒコと卑弥呼にかけられた疑いが晴れる場面で、「奇跡だー」と喜ぶ民衆が明るく歌い踊る場面は、「王家に捧ぐ歌」のスゴツヨソングのような妙な明るさがあり、もう一回見たくなる妙な魅力があります。(基本、褒めてます)

 

場面場面はかなりいいのです。ストーリーも泣けるところがある。友情もいい。何よりトップスターの明日海さんが生き生きとかっこよく、歌声が充実していて、仙名さんもしっとりとしたお芝居に美しい歌声。

加えて、多くの方々にセリフがあって、皆さんのビジュアル面の工夫も伝わります。セリフを聞いて、「あ、誰?このええ声?!」と思ったのは投馬王の和海しょうさんでした。セリフや存在感で注目したイスルギの飛龍つかささん、ビジュアルで注目したのは綺城ひか理さん、帆純まひろさん、亜蓮冬馬さんでした。

 

私は、この公演は「花組には今、下級生にいたるまで、こんなに素晴らしい生徒がいます」というプロモーション的な意味のある公演かな?と思いました。比較的多くの人のセリフやがある公演なのです。

古代のテイストを活かしつつ、現代的でもあるかっこいいビジュアルを素晴らしく整えてこられた花組さんの古代ロマン。

舞台で素敵な生徒さんが数多くご活躍のこの舞台を、どうぞ皆さまもお楽しみください。リピートしたくなるショーについては改めて!