代取マザー、時々おとめ

宝塚の観劇感想メインのブログ。たまたま代取(代表取締役)になったワーキングマザーの日々と哲学。twitterは@miyakogu5。

宙組・エルハポン&アクアヴィーテ 感想2 大介先生、ありがとう!宙組の熱く多彩な魅力と胆力

さて、引き続き、初日開けてすぐに観劇しました宝塚大劇場宙組公演「エルハポン」「アクアヴィーテ」の感想2を、ショーの感想を中心に熱くお届けしますわね!

 

6.お芝居感想 追加

印象に残った方、もうお一人おられましたので追加!

下手花道でずんちゃんエリアスと会話される傭兵、穂稀せりさんか希峰かなたさんかと思うのですが、よくあの親父のもとで働いているなと言われたのに対して、他に選べないからという趣旨のセリフを言う方。一瞬のセリフなのですが、傭兵の背景の運命のようなものを感じさせました。こういうお芝居が、全体を押し上げるのですよね。

 

7.ショー!!せり上がる真風さん!

今日観劇した娘も、「ショー、まじで神やったわ!」との感想です。

幕開けすぐの第2章ジェントルマン・クラブ(紳士の社交場)の場面。

真風さんがスツールに座り、ウィスキーグラスを片手にせりあがってくるんですよ、これが!!!私のドリームがここに結実! ←落ち着いて、miyakoguさん

続いて、舞台奥のカウンターから次々と出てくる宙組の皆様。ひょいひょいと身軽。うわーー、一杯いる、素敵な人が一杯いる、可愛い子も色っぽいお姉さまも、きゃーーーとなる場面ですよ!斬新でした。うんうん。大介先生、ありがとう!

真風さんのせり上がりで、はい!もうこのショーの見せ場はいただきました!と思ってたんですが・・。

がうぅ的な音が入ってからの第4章 ダフタウン・ビースト(ダフタウンの猛獣)で登場する次の場面が、またもや最高の見せ場なのです!

 

8.実羚淳さんの超絶長い美脚!

いやはや、どないなってますのん、宝塚は?!

実羚淳さんのあのものすんごく長---い美脚、もう本当に絶対に観てくださいね。脚をね、上げておられるんですが、手を離してもそのままキープ、そいで、つま先のある位置が明らかにおかしい!

美しく優雅に堂々とバレエを踊る実羚淳さん。今公演でご退団のきらめき、本当に素晴らしかったです。この場面をリードする芹香斗亜さんも素敵でした。

ここで、このショーはこの場面が最高!と書けばいいかと思っていたのですが・・。はい、お次です!

 

9.まどかちゃーーん、ガーターストッキングーー!

大介先生なのか、有村先生なのか、誰にお礼を言えばいいのかわからないのですが、誰?!まどかちゃんにあの露出多めのピンクの衣装にガーターベルトストッキングをはかせて、酒場の看板娘に育て上げたのは?! ←落ち着いて、miyakoguさん。まどちは役でやっておられるんで・・。

あーーー、今気付いたわ!真風さん、スカウトマンなんでしょーーー?! ←落ち着いて・・。

お色気衣装なのに、可愛く品良く収まるところが、まどかちゃんの不思議さであり魅力なんだと思います。本当にキュートでした。

 

10.春瀬さん、七生さん、和希さんのダルマ!

まず、春瀬央季さんと七生眞希さんが黒のダルマで妖艶にご登場!謎めいた微笑を浮かべる春瀬さん、ちょっと挑発的な七生さんの美脚でした。

今日、娘が少し前の方の席で観劇したのですが(あき様、りくちゃんと一緒の回・・、譲るんじゃなかった・・)、春瀬さんと目が合ったとき、「ひぇーーー!」と悲鳴ものだったようです。

この後、白い衣装、白のシルクハットで宙組の皆さまが勢ぞろい。真風さん、シルクハット似合うわー、素敵、素敵と思っていたところ、きゃーー、誰?あのコケティッシュなタコ足ダルマの人?と思っていたら、きゃーー!和希そらちゃんなの?このキラキラとしたエネルギーの固まりのような方?!となりますので、要チェックですわ、皆さま。

うん、ここでもう既に見せ場は何個め?客席降りも確か、白のお衣装だったと思います。

 

11.爆笑のきめきめセリフ!

もう、ここは劇場で観て!銀橋に残った宙組男役123が、甘甘のセリフを大真面目に語って、客席が爆笑するから。

多分、最初にセリフを見た時、はぁ?!ってなったと思うんですよ、演じられる方も。でも、堂々と開き直って演じておられると思います。ここもはい、必見ね!

大介先生、あれ、大真面目に考えたか、酔っ払って翌朝書いてあるの見つけたか、どちらかですね・・。

 

12.ウィスキー・マンボ(第15場)

ぱーんと、真ん中でさらりと軽快に、きれきれで踊る和希そらさんがご登場。いや、ほんとにあの子のダンスはすごいわ!観ている方が踊りだしたくなるような、そういうところがあるんですよ。あまりに軽々と踊るから。この場面もぜひ。

直前の場面で、銀橋で桜音れいさんが他の娘役さんと少し違った衣装だなと、ドレスでなくてパンツルックがよくお似合いでマイクを持っていらっしゃったのに気付きました。

この場面では、和希そらさんがセンターで踊り、星吹彩翔さんと桜音れいさんがマイクを手に歌われますお二人とも楽しそうで、声が素敵で、いい場面でした。大介先生には本当に生徒さんへの愛を感じます。大野先生にもです。素敵でした。

 

13.ここで真風さんタンゴ!

見所ばっかやーーん!と思っているところへ、やってくるタンゴの場面です。

ここが素晴らしかった!(注 ここ”も”

真風さんと凛城きらさん以下、上級生さんから鷹翔千空さんまで帽子を目深にかぶった宙組の男役さんがクールに、トゥー・クールにタバコをくわえて踊る中、奥のドアが開いて秋音クール光さんがご登場ですよ!!!(役名はミマ)

クーーールな光おねえ様、かっこいいーーー!身のこなしが綺麗なんですよね、あの方。さすが、劇団の奨励賞をずっと取り続けているだけの努力の成果だと感心いたしました。綺麗で滑らかで、きちんと女性として存在する秋音さんです。

その後、一人舞台に残った真風さん・・・。

まぁ様退団公演で毎回私が泣いていたジュピターの時と同じような、星がちりばめられたような青い照明の中、真風さんは独りでタンゴを踊るのです。

もうここにはいない誰かを抱えているように、その人を強く今も思っていることがわかるかのように、そして、もう二度とその人に会えないことを知っているかのように。

低音で響くチェロが印象的な場面でした。短いシーンなのに、背景となる物語が伝わってくるように私は拝見しました。音楽とともに、本当に素晴らしい場面だったと思います。(まぁ様と二人で踊るようだと私が勝手に思ったのは内緒ね!)

 

14.来たわ、芸術!の場面

見所につぐ見所です。タンゴの後に始まるのが第9章、大地から最高のウィスキーを創り出すという感じの場面なのですね。アクアヴィーテ=命の水が今、生まれるのだという力強さがストレートに伝わりました

ここの宙組さんのダンスと音楽が素晴らしかった!。星組「エクレール・ブリアン」の黒燕尾でファンを号泣させた三味線に続く「和の音楽とモダンダンスの融合」のような場面でした。

琴の音、尺八(または笛)、太鼓のリズム。ああ、日本の大地から生まれるウィスキーなのだろうと、そのエネルギーに感動し、一人静かに泣くmiyakogu。アラフィフの大阪のおばちゃんを泣かせてくるだけの強いエネルギー、舞台への宙組さんの想い。

エネルギーの頂点でぱーんと登場する真風さん。素敵な堂々たるトップになられたなと感動、泣けました!

 

15.最高だった大階段、感じる宙組の新たなカラー

大階段もこれまた、本当に素敵でした。男役さんが大階段におられるのはもちろんなんですが、娘役さんが綺麗なばら色のドレスを身にまとい、ポーズをとって登場されているのも嬉しくなりました。大人の男女の素敵な場面です。

宙組は真風さんの組替えで観劇するようになったとき、爽やかで仲良しそうで楽しそうな組だと好意的に拝見していたのですが、まぁ様時代に感じた舞台への情熱や厳しさに加えて、今、新しく濃厚な大人の色気をまとい始めたように思います。

いえ、色気にとどまらない「胆力」のようなものが生まれているように思うのです。

「これが、今の私達宙組のカラーです」と皆さんが胸を張って、誇りにされているような力が生まれていると感じたのですね。「胆力」と呼びたくなるような、多彩な魅力の強さ。

娘役さんでは、まどかちゃん、ららちゃん、みねりちゃんの三人娘がいて、男役さんでは123の異なる魅力に加えて上級生さんと、そらちゃん、星月さん、春瀬さん、留風さん、留依さん、秋音さんといった方々、下級生の皆さま。

よりくっきりと、より多彩に。今、熱く宙組の皆さまの魅力が花開いていると思います。

素晴らしいショー、どうぞご観劇をお楽しみください!

コメントをお寄せてくださって熊本でお目にかかれた方に、今回、大劇場で再会できたのも嬉しいできごとでした😊熊本の方という時点で既に親近感です。ご連絡、ありがとうございました✨

宙組・エルハポン&アクアヴィーテ 感想1 真風さんの黒髪長髪とはにかみ演技、大人の見事なウィスキーショー!

皆さま、こんにちは。お元気でしたか?初日開けてすぐの昨日土曜日、宝塚大劇場にて宙組公演「イスバニアのサムライ -エル ハポンー」とショー・トゥー・クール「アクアヴィーテ!! -命の水ー」を観劇してまいりましたので、感想を張り切ってお届けします!

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1.総論 ショーが素晴らしかった!

とても良かった!特にエルハポンのお衣装&長髪黒髪真風さんと、星風まどかさんが銀橋で切々と歌う歌と、芹香斗亜さんの飄々とした演技と、そして、ショーのすべてが!ショーは本当にトゥー・クール!いやはや、参った参った。

紅さんご退団の特別感にはかなわないのですが、素晴らしかった星組さんのショー「エクレール・ブリアン」と匹敵するようなものすごい熱量が舞台から伝わる場面がありました。ウィスキーが大地から生まれるかのような場面、第9章の第19場。観ていて、自ずと涙がこぼれたほどに。このダンスとエネルギーは芸術だ!と、そう感じました。

そして、第17場、真風さんがただ一人で踊るタンゴ。見えない誰か=もう会えない誰かを抱きかかえ、美しく片手を伸ばし、切なく誰かを思うように踊るタンゴ。見事でした。その場面だけで物語があるのですね。

王道でありながら、斬新な面を取り入れ、熱量がダイレクトに客席に伝わり、宙組の多様な魅力がストレートに伝わる。おまけに、キメキメの恥ずかしセリフで客席はなぜか爆笑の茶目っ気たっぷり。こういうの、見たいねん!がこんもりと詰め込まれたショーです。ぜひご観劇をお楽しみください。

大階段に男役さんと娘役さんがぱーんと登場するのもかっこよくて素敵でした。宙組の娘役さん達のきりりとした強さ、私は好きです。(ショーについては感想2で詳しく)

小春乃さよさんのエトワールもおめでとう!

※以下、少しネタバレをしていきますので、ご注意を。

 

2.プログラム

はい、きたよーーー!ビジュアルを最高に仕上げてくる真風さん。さすがでした。

皆さまをざわつかせた表紙、それだけじゃないんですってば、奥様!

ばんばんばんっ!!(注 机連打)

表紙をめくると見開きで大真風様がばーーーんとご登場!挑戦的な目、美しく伸びた一本の剣、翻る衣装、刺繍の模様・・。はい、ありがとう!(涙)

イスパニアの歌詞のところの斜め後ろからの真風さん、プログラム途中の肩に剣を置いた真風さん・・。大満足!

満足のあまり、プログラムを入手した段階で、うっかり帰りかけましたがな!←落ち着いて、miyakoguさん。今からなんで・・。

 

3.お芝居「エルハポン」

お芝居感想からいくね!

これはスペインを舞台にしたマカロニ・ウエスタン(マカロニ・ウエスタンとはイタリア製西部劇らしいです、スペインで撮影されたことも多かったとか)と見せかけて、回想シーンも入れると、「和洋折衷、切なさと笑いも折衷」のお芝居でした。最後、キキちゃんアレハンドロが持っていって、真風さん治道とのやりとりでおおいに笑わせてくれるハッピーエンド。

ただ、途中まではずっとシリアスなお芝居です。終始、コメディというわけではないので、「あれ?いつコメディに?」というのはしばらく置いておいて、お話をじっくりお楽しみくださいね。最後、きっちりハッピーエンドですので。

大野拓史先生の登場人物紹介がいつものように熱量半端ないです!こういうところ、好きですわ。だって、役をもらったお一人お一人が嬉しいと思うんだ。

真風さん演じる蒲田治道は剣の名手。美月悠さん演じる仙台藩主・伊達政宗公に愛された護衛であったため、本来、戻ると誓った戦場に戻ることなく、愛する人・藤乃(遥羽ららさんが愛らしく幻想的に演じておられます)を失った心の傷と後悔をずっと抱えています。真風さんの剣は「夢想願流剣術」といい、これは「人を守る」ことを第一にする流儀の設定。その名手が愛する人を自分の手で守れなかった。心に大きな傷を負っている真風さん治道。和希そらさん演じる藤九郎は藤乃の弟であり、治道に剣を習った弟子でもあり、恨みと憧れを持っている複雑な役をきっちりと見せてくれています。そらちゃんは声が清々しく、青年の声なんですね。ええわぁ。

星風まどかさん演じるカタリナは、街道沿いの宿屋の女主人。一帯の土地所有者であるまぁ、これが腹立つことのドン・フェルディナンド(英真なおきさんがお上手に)に、夫を殺害されたり(おそらく)、横恋慕されているのです。

桜木みなとさん演じるエリアスはドンの息子。彼はドンから逃れようと剣術を学び、いろいろひねくれてますが、でも剣に対してだけは真摯なんだということが伝わってきます。こじらせている青年の複雑さが伝わる演技でした。

星風まどかちゃんが銀橋で歌う歌がとても良かった!(2回あります)。感情を声の強弱で切々と伝えてくる歌。次作「アナスタシア」への意気込みを感じるようでした。本当に良かった。劇場一杯にカタリナの想いを伝えていたと思います。

 

二人の共通点は、愛する人を守れず、自分のせいで死なせたと思っていること。二人とも心に傷を負っています。

その二人が、仙台藩の慶長遣欧使節団が大国・スペインで果たせなかった夢、日本人奴隷としてスペインにいた娘達、和洋関係なく剣士として相通ずるものがある男どうしの友情、ライバル、そういったものの中で過ごすうちに、惹かれあい共に生きることを最後に選ぶ。そういう、いわば宝塚らしいお芝居だと思っていただければ。

大野先生が「命の水」というセリフを仕込んでいたり、芹香斗亜ちゃんが笑いを持っていく演技を軽やかにこなすしで、少しどきどきしつつ、さらっと見られる楽しい演目でした。ま、黒髪長髪の真風さんを観てたら、それだけで既に満足です。

 

4.真風さんファン必見のはにかみ演技

あの人・・。ダンスなんて、あれでしょうが、ジゴロやってたくらいの得意技でしょうが?! ←miyakoguさん、演目が混ざっているので落ち着いて。

まどかちゃんカタリナに剣を教える治道さん、代わりに久しぶりに出てきた町の酒場(かな?)でまどかちゃんカタリナにダンスを教えてもらいます。

その時の真風さんのはにかみ顔なーーーーーっ!!!(withエコー)

明らかに自分の頬に血が昇ったのを確認しましたし、オペグラを握る手に力は入るし、座席からお尻がふわふわと浮くような感覚でしたわ。いや、どっしりしてるから大丈夫だけどね!ありがとう、大野先生!!(涙)

酒場の場面のまどかちゃんと花宮沙羅さんのちょっとした会話、新人公演への大野先生のエールを感じました。

 

5.印象に残った方々

真風さん、芹香さん、星風まどかさんとこれまで上記で触れた以外の方々について以下、書きますね。

 

・凛城きらさん、春瀬央季さん

りんきらさんはフェリペ3世の寵臣、レルマ公爵。春瀬さんはレルマ公爵の息子のウセダ公爵。春瀬さんの髪型の懲りようにくすっとさせられました。ご注目ください。皆さん、隅々まで工夫されていることが伝わります。

実はこのお二人が最後、重要な場面で再度ご登場。ふふふ。キキちゃん、真風さんとの絶妙なかけあいをどうぞお楽しみください。本当に持っていくから!笑うから!天彩峰里ちゃんがGood Jobを果たすのよ。

 

・美月悠さん、星月梨旺さん

美月さんは仙台藩主・伊達政宗公、こういうお役をどっしりとされるようになられましたねー。星月さんはカタリナの宿屋で働くミゲル役。優しくて面倒見のいい人なんだろうなというのがすっと伝わる演技をされています。イケオジも何でもできる星月さんの演技、好きです。宙組の貴重な上級生さんですね。

 

・綾瀬あきなさん、留依蒔世さん、瀬戸花まりさん

宮廷道化を演じるお二人は綾瀬あきなさんと留依蒔世さん、宮廷道化師と行動を共にしている女官が瀬戸花まりさん。この3人が随所で生き生きとご登場。特に仙台藩の面々が帰国するとき、寿さん演じる支倉常長と松風さん演じる内藤さんに贈り物をしようとする場面、ほっこりとしました。日本の武士やなぁ。

 

・瑠風輝さん

瑠風輝さんがとっても良かった!真風さんの先輩格なんですってば。よく通る明晰なセリフ、先輩格だということが伝わる堂々とした立ち姿。バウ主演を経て、本当にご立派に(感涙)。バウで共演されたすらりとした瑠風さんと鷹翔千空さんがフィナーレ銀橋で確か横に並んでおられたと思いますが、このお二人にはおおいに期待したいと思います。

(ショー感想に続きます。ちょっと休憩してくる!)

書きました!ショーを通じて宙組に感じた魅力の多彩さ、誇り、強さを「胆力」と感じたという記事です。😊

mothercoenote.hatenablog.com

宙組全ツ・梅芸 追憶のバルセロナ/NICE GUY!! お芝居感想 真風さんのお召し換えと宙組の確かなお芝居に注目

皆さま、お元気ですか?昨日、梅田芸術劇場メインホールにて、宙組全国ツアー公演「追憶のバルセロナ/NICE GUY!!」を観劇してきましたので、感想をお届けします!

いやぁ、お芝居及びショーを通じて、そうですね・・、miyakogu、5回は気を失いかけましたね。かっこよすぎて!我らがトップスター・真風涼帆さんが!!宙組のNICE GUYSとLADIESが

ショーが最高でした。ばんばんばんっ!(机をたたき力説するmiyakogu)

まずは、お芝居「追憶のバルセロナ」の感想からいきますわね!ちなみに、miyakoguは初見、予習なし、以下ネタバレありです。ご注意を。

 

1.幕開けすぐ 圧倒的存在感の桜木みなとさんのロベルト

宙組観劇仲間の席運の強さのお力により、割と前方センター席に座っていたmiyakogu。幕開けすぐ、シルエットだけでわかる強烈な存在感に圧倒されていたのですが、あれ?ちょっと小柄?あれ、真風さんじゃない?とすると??

桜木みなとさんやーーーん!ニヒルににやっとしたり、上から目線で見下ろしたり。

ひぃーーん、miyakogu、何か悪いことした?!目つけられてる?!と勘違いするほどに、辺り一帯に放たれた濃厚な目線の線上でした。

以下、すべて勘違い目線でお送りします。いいの!ヅカファンは、それで!一帯に来た目線を自分に、と思い込む崇高な精神こそ遠征の力。

何が言いたいかっていいますとね、このお芝居はロベルト役が目立つとは聞いていたのですが、「オーシャンズ11」で培ったと思われるずんちゃんの”濃厚さ”が出ていたと思います。そこを頼もしく拝見しました。

ずんちゃんは、バウ公演「パーシャル・タイムトラベル」で正塚先生のお芝居は主演されていたことも強かったのではないでしょうか?

最後に、遥羽ららちゃんのカバンをさっと持つ、そのさりげない優しさと男らしさも神でした。ららちゃん、可愛かった!そして、ずんちゃんの3番手としての覚悟や気概を感じた今公演です。

幕開けすぐに、一緒に踊る星風まどかさん演じるイサベルのダンスも素敵でした。手の滑らかな素早い動きが綺麗でした。まどかちゃんは踊れるという点も強みですよね。

ロマ(ジプシー)の一群は、目力の強い秋音光さん、ええ声で歌う留依蒔世さん、すらりと背の高い琥南まことさん、やたらとかわいいフェルナンド役の惟吹優羽(いぶきゆうは)さんです。惟吹優羽さんは笑顔が印象的で、切れのいいダンスをされる方。「異人たちのルネサンス」のロケットでにこにこ、生き生きと踊っておられた方だと思います。ぜひご注目を。

 

2.華妃まいあさんのセシリア

お、”フランシスコ真風”登場ですわ!カーニバルですわ!

宝塚、とにかくいつでもカーニバル。そして、だいたいバルセロナ。

あ、セビリアもあるけれど、スペインのカーニバルか火祭りがだいたい舞台です。ま、祭りの夜は何かが起こる訳ですからね。

セシリアの華妃まいあさんと向かい合う真風さん。えええ?相手役、まいあちゃん?!とどっきりです。

華妃まいあさんは、綺麗な声のセリフが素敵で、すべての衣装を綺麗に着こなすスタイル抜群さが素敵で、ショーでは惜しみなく見せてくれた美脚が素敵で、エトワールの声が素敵でした。

センターでお芝居をし、エトワールで笑顔のまいあさんを拝見すると、彼女の選択なんだろうなぁ、と納得させられるものがありました。うちの娘の推し娘役ちゃんです。

 

3.夜会に登場、赤軍服真風

はいはい、ここが最初にmiyakoguが固まった場面です。

花音舞さんと綾瀬あきなさんの絶妙の間とセリフに、くすくす笑って油断してたわけですよ・・。あの方達、上手いわぁ。で・・。

ばんっ!聞いてないですやん?赤軍服で髪の毛、少しウエーブの真風さんがいきなり登場するなんて。あなた、くるみ割り人形の兵隊さんですかっての!

いやさぁ、海外ミュージカルの字幕のように、「もうすぐ軍服真風登場します」とか予告を入れておいてほしいわけ。こっちもアラフィフでね、心臓に悪いことは避けているわけですよ!(意訳 ありがとう)

 

4.怪我から復帰、白開襟ブラウス真風

2ヶ月も臥せっていた真風さん、イサベルまどかちゃんはずっと看病をしていたのでした。そっかぁ、2ヶ月看病なぁ・・・。眠るフランシスコ真風の寝顔を見つめていたらなぁ、そりゃぁ、恋に落ちるわなぁ・・。

開襟の胸元をオペグラでがん見する私&観劇仲間。欲望に忠実なアラフィフです!

 

5.黒い風の真風、青いコートの真風

全ツ、何にします?真風やから、黒い風でどうです?という会議があったのではないかと若干疑っております。

が、マントに身を包み二本の剣で闘う真風さんを拝見できたので、オールオッケー!

アジトに身を潜めていたときかな?私は、青い長いコートを着た真風さんも好きです。青真風。

と、こんなふうに赤真風、白真風、青真風、黒真風早口言葉のように様々な衣装に身を包む真風さんが観られるわけです。

うん、全国ツアーでうちのトップスター、かっこいいでしょう?これぞ、宝塚の男役、大劇場までどうぞお越しに!という強烈な印象を放つ真風さんのかっこよさでした。

あの方のかっこよさはねぇ・・。とんとんとん。

(注 指で机を叩き、考え込むmiyakogu)、性別とかもう越えてるわけ!

美しい人類、そう呼びたいと思います(真顔)。

 

〔次は大いなるネタバレね〕

6.「うちに帰れ」、それも革命

1作だけトップになり退団された雪組・絵真緒ゆうさんのためにつくられた作品と聞きます。フランス兵をスペインから追い出そうと集まった民衆に対し、「うちに帰れ、今はその時ではない、蜂起するな」と諭し、ただ二人残されたトップコンビが将来に向かって歩いていくというストーリーには、そういう背景もあったのでしょう。

ただ、正塚先生特有の「うん」で続く二人芝居の中で、ドラマチィックな革命ではなく、日々の暮らしを強く生き抜く中ことこそ未来へと続くというメッセージには意表を衝かれるとともに、そういうお芝居もあっていい、そう納得しました。

ドラマチックな何かが起こるというより、誰かに頼りたかったタイミングでいつの間にか隣にいた人がかけがえのない人になっていく。セシリアと芹香斗亜さんが演じるアントニオもそう、フランシスコ真風とイサベルまどかちゃんもそうです。

そこが人生の妙味なのかもしれない。あっさりと終わるようで、意外と真実を伝えてくる物語なのかもしれないと思います。

 

7.いろいろ見所を

他の見所はね、何といっても!真風さんに、「うん」と答えて(日常では絶対「はい」のはず)、「一緒に行きたい」と必死でラブパワーをぶつけていく一生懸命な星風まどかちゃんかな。うん、かわいいわ!

後ね、芹香さんのアントニオ桜木さんのロベルトも、どこかで裏切るんちゃう?と思っていたのですが、そうではなく、それぞれに厳しい事情がある中で、最後まで味方なのですね。そこもドラマチックではなく、どこか優しい物語だと思います。

芹香斗亜さんのアントニオも真剣に国を思い友の家族を救おうとし、その中でセシリアに誠実に恋をしたのだと伝わる誠実な優しい品のある演技した。

 

また、随所で「くすっ」となる笑いがあります。

カフェ店主の穂稀せりさん、フランシスコの家の執事(かな?)の和希そらさん、ロマの一員の秋音光さんが真剣にお芝居する中で、その笑いを絶妙な間で持っていかれており、宙組のお芝居の充実を感じます。とても頼もしい。先ほど書きましたが、ロマの一員で笑いを取っていくかわいいフェルナンド役の惟吹優羽さんにもぜひご注目を。

若干、え?終わり?となるのも事実ですが・・、そこはショーで補充する!

(明日以降、多分続く・・)

宙組・蒼羽りくさんのご退団に捧ぐ 優しく暖かな声のお芝居の魅力、一言から伝わった人物の世界

皆さま、お元気でしたか?公私ともどもイベントが多く、しばらくブログ更新ができていませんでした。が、気づくと早くも明日は宙組「オーシャンズ11」の東京千秋楽、私の好きな宙組の方々が宝塚歌劇団をご卒業される日です。

宙組で重要な役を演じご活躍されてきた純矢ちとせさん、澄輝さやとさん、愛白もあさん、蒼羽りくさん、さらに風輝駿さん、はる香心さん、雪乃かさりさんと7名の方々がご卒業されます。上級生の方々は重要なお役で、真風さんトップ時代に力強くご活躍、感謝しかございません・・。

私は今回のご退団者の中でも、とりわけ蒼羽りくさんの演技が好きでした。そのことを本日、書きたいと思うのです(T-T)。

私は真風さんの異動と共に宙組を拝見するようになったごくごく新しいファン。以下はりくさんを長く応援されてきた方からすると、極めて限定的な感想になりますこと、どうぞお許しください。

 

1.蒼羽りくさんの魅力に気づいたバウ公演

蒼羽りくさんの魅力に最初に気づいたのは桜木みなとさん主演のバウ公演「相続人の肖像」でした。白いフロックコートを着た長身、ちょっと天然のナルシストっぽいけれど姉思いで決めるときは決める、そういうお役です。

斜めに降ろした縮れた前髪。星風まどかちゃん演じるヒロインに想いを寄せて敗れる準主役的なお役ですので、フィナーレでりくさんがセンターのダンスがありました。

これが超絶、まぁ、かっこよかった!!!のです。美しいしなやかなダンス、本当にお綺麗でした。

ただ、この公演で着目したのは定評のあるダンス以上に、りくさんの優しい声でした。

りくさんのハロルドには、ずんちゃん演じる主人公チャーリーに想いを寄せる姉・ベアトリス(愛白もあさん)がいます。このお姉さんは財産目当てだとわかった上で、それでもいいと結婚しようとするのですが、りくさんハロルドは姉のために反対し、舞踏会で姉と踊ろうとするずんちゃんから、「姉さん、踊ろっ」と愛白もあさんを連れ出します。

大事な姉にそんな結婚をさせたくない、僕がちゃんと守るんだという姉思いの優しい弟がきっぱりと言うセリフ。

ただ一言だけなのに、緑豊かなお屋敷の中で、仲良く育った姉弟、眼鏡をかけて晩生の姉をいつもそっと守ってきた弟の姿が、ばぁっと浮かび上がったのです。

うん?この人はどういう人なんだろう??とりくさんに注目するようになりました。

 

2.「シェイクスピア」の友人役

自分でも不思議なのですが、こちらもただ一言のセリフでした。りくさんは宮廷一座のウィル・ケンプ役でもあり、シェイクスピアの地元の村の友人役でもあります。

シェイクスピアは父の反対にもめげずに物語を書いては父親と衝突しています。まぁ様シェイクスピアをお祭りに行こうと誘う友人役。

「また、何か書いたのか・・?」と少し心配そうに尋ねるりくさん。

シェイクスピアの友人として、シェイクスピアのやっていることには反対していない、ただ、もう一つ理解はできていない、けれど友人がやっていることを守ってあげたい。そういう大切な幼馴染なんだろうなぁという風景が、たたたたーーと浮かびあがるようでした。多分、文字は少し読める、でも得意ではないような気のいい若者。

大きな樹の根元に二人で寝っころがって、あらすじをシェイクスピアから聞いて、「へぇー、それでどうなるんだ?」とわくわくして尋ねることもあれば、途中で寝てしまうこともある。そういう友人だったのではないかと。

私のいつもの勝手な妄想です。

でもね、miyakoguだって、こほん。いつも妄想しているわけではないんですよ!

ばんばんばんっ。まぁ様、真風さん、ちぎみゆのお二人、珠ちゃん、そういうミューズみたいな人にしか反応しないんです。

最初、ん?と思った後、たまたまかな?と思ったのですが、複数回観てもやっぱりそうで、これはりくさんのお芝居の力ではないか?と思うようになりました。何かほっこりと、聞いている側の心をほんのりと暖かくさせるりくさんの優しさがにじみ出た演技の力と感じたのです

 

3.「ウエストサイドストーリー」のチノ

チノは、りくさんのお芝居の魅力が最大限に発揮されたお役だったと思います。残念ながら映像に残らない作品です。私はたまたま東京、大阪と2回観ることができたため、りくさんのチノの魅力は繰り返し、ぜひお伝えしたいと思います。

星風まどかちゃんが演じるマリアを連れてダンスパーティに行くチノは、舞台下手でまだ幼さの残るマリアの相手を優しく大切そうに務めます。マリアの兄・ベルナルドにマリアを引き合わされた時、おそらくチノはかぁーーっと頬に血が昇っただろうな、きっと一目ぼれして、こんな子が自分の妻になってくれるなんてと、ひそかに嬉しくてしかたなかっただろうなと思わせる演技だったのですね。

twitterでリプライもいただきましたが、マリアが働くお店を訪ねてきたときに言う「女の人の店だろ?」というのも印象的でした。男の人の世界でずっと生きてきて、女慣れしてなくて、でも女性をきちんと尊重していて、多分、お母さんも大切にしている。そういう人物だろうという想像がたたたたーーーと想起される一言でした。とても優しい夫になれたはず。

そのチノが、マリアに対して放つ「トニーが兄さんを殺したんだ!」という叫び(セリフは正確でないと思いますが)は、自分の大切な女の子をトニーに奪われたこともわかった上で、マリアのためにはっきりとは言いたくなかった、でももう我慢できなかった、そういう哀しみが伝わる叫びでした。 

 

4.優しく暖かな声が伝えるその人の世界

上記で取り上げた以外にも「王妃の館」のクレヨン、博多座「黒い瞳」のマクシームィチととても魅力的な演技でした。

なぜ、りくさんが放つ優しく暖かな一言のセリフの声は、ここまでたたたたーーーと、舞台の後ろにあるその人物の人生を、観ている側に想像させるのだろう?

そのことが、とても不思議でした。

新人公演の主役を何度もされたきた方です。だからこそ、主役の近くにいて、舞台に得も言われぬ「色」をつけることができる、そういう力を持った演者となられたように思いました。そして根底には、この方の持つ「常に相手を大切に思う暖かな優しさ」があり、その優しさが役ににじみ出るように思ったのです。

もちろん、演じる側は真摯に役名の人生を生きようとされます。けれど最後にどうしてもその人自身がにじみ出るところがちょっぴりあるように思います。

りくさんの優しく暖かな声、主役の近くにいて何かを発する一言、そこから感じたのはりくさん自身が向かい合う人をいつもきちんと大切にされてきた、その優しい暖かさだったのではないか。そう、私は受け止めています。

 

5.りくさんの魅力

twitterの中で得た情報なので、もしも間違っていたらごめんなさい。

ある時、和希そらさんのお茶会のレポだったと思います。バウ公演「ハッスル・メイツ」の主演が決まったことを、蒼羽りくさんがとても喜んでくださったとそらさんが語られたと読んだことがあります。

私はその内容を拝見したとき、はっとしました。

新人公演の主演を何度もされてきた蒼羽りくさん。バウ公演の主演をいつかというファンの思いを感じることもあったと思うのです。ご自分も、という気概を持ってもおかしくないポジション。歌が重視される昨今の傾向の中では、難しい面もあったのかもしれないと思います。

けれど、後輩がバウで主演する、自分はしていない。その中でそんな風に喜んであげることができるだろうか? 自分に置き換えてみると難しいなと思います。

りくさんも当然、ある程度以上に負けず嫌いでいらっしゃることでしょう。ただ、お持ちだと拝見する優しさが、ジェンヌさんの競争社会ではひょっとすると仇になった面もあったかもしれないと思います。けれど同時に、その優しさこそが、りくさんの魅力の本質なんだろうとも思うのです。

もちろん、オーシャンズ11のオープニングでもフィナーレでも、とびっきりいきいきとかっこよく踊っておられて、蒼羽りくさんの男役さんとしての魅力は炸裂しています。

私は真風さんのファンですが、大劇場での最後2回の観劇時は、ずっとオペグラでりくさんのダンスを追っていました。ダンスの中でも、特にしなやかに柔らかく伸びる美しい腕の動き、生き生きと楽しそうな少し挑発的な表情、腰が動くと体全体が動くような大きな動き。これらはとても美しいものでした。

彼女の大きな魅力であるダンス。それ以上に私はりくさんの優しく暖かな声のお芝居が本当に好きでした。

おそらく、演技を通じて、この方の優しい暖かさにほんのりと触れるような喜びがあったのではないかと思います。心がほっこり、ほんのりと暖まるような・・。

たった一言のセリフから、たたたーーとその人物の世界を舞台の上に描き出す力。私は本当にそのお芝居が好きだったのです。

蒼羽りくさん、素敵なお芝居を見せてくださって、本当にありがとうございました。

明日、東京宝塚劇場で宙組「オーシャンズ11」は千秋楽を迎えます。蒼羽りくさんのあの優しく暖かな声の演技を、男役さんとして拝見することはもうない・・。寂しい寂しいことです。

蒼羽りくさんのお茶会に私は行ったことがありません。けれど、あなたの演技を私は忘れない。おそらくはりくさんご自身が自覚されておられる以上に、あなたの演技を楽しみにしていた人はいるのです。

どうぞ千秋楽を思う存分に楽しく、悔いなく過ごされますように。明日はLVを拝見いたします(涙)

真風涼帆さんの優しく甘く切ない声、内に秘めた哀しみの表現 SPECIAL Blu-ray BOXの発売に寄せて

皆さま、こんばんは。暑い一日、お元気でしたか?

さて、本日は真風涼帆さんSPECIAL Blu-ray BOXの正式発売日でした。金曜夜、どうも梅田のキャトルで入手できるらしいとわかり、仕事の合間にだだだーーと寄り、ばばばっとクリアファイル、博多座Blu-rayも購入。スミレ色の袋を提げて夜の会食に出向き帰宅してすぐ再生いたしました(^^)

 

1.Only Humanでまず泣く

高校生娘とTVの前で正座して待ち、真風さんの歌う「Only Human」を拝見。

白い空間で、腕が透けた紺色の衣装を身に纏い、前髪を乱し、長い手足をモダンダンスのような振付で踊る真風さん・・。

自分でも驚くくらい、泣けました。

娘が、「え?何?どうしたん?宗教?」と驚くくらいに。娘がいなければ確実にしゃくりあげる程の勢いで。

韓国の歌手Kさんの曲、小山内舞さん作詞の「Only Human」。

「哀しみの向こう岸に 微笑があるというよ」と真風さんの横顔とともに始まる美しく寂しげな旋律。それでも前に進む、そういう静かな決意に満ちた美しい楽曲です。

優しく甘く切ない声、伝わる哀しみと静かな決意。

収録前のスタッフさんが語られたとおり、真風さんの歌唱が伝えてくる「内に秘めた哀しみ」。そこに加えてさらに、それでも前に進む静かなチカラを表現されるようなところまで、真風さんは来られたのか・・。

その驚きと、ここにいたるまでにどれだけのことを乗り越えてこられたのか、その道程を思うと、驚くほど泣けたのです。歌詞の中に「夢追うために 旅に出たはずさ」という一節もあるだけに一層、リンクするようでした。

※上記「 」内の引用は、小山内薫さん作詞「Only Human」より

優しい声、甘い高音、吐息、伸びる声、長いほっそりとした手足、力強さと儚さをミックスしたようなダンス。

真風さんはもともと、決して歌が上手い人ではなかったはずです。

なのに、歌によってこちらの心を揺さぶるような表現をされるところまで来られたのか・・。

熊本出身の背の高い少女が歩いてこられた道程、「もっと前へ」ともがいてこられたであろう日々に思いをはせて泣けました。

そう、真風さんが歌に込められた想いを通じて、真風さんの心の中にある震えのようなものに、直に自分の心がそっと触れているような感覚がそこにはありました。その甘い声に癒しも与えられているような。

圧倒的な歌唱をされる方だけでなく、私は自分の心にそっと触れてくるような歌唱をされる方が好きなのです。芝居歌というか。

一生懸命かっこつけて「ミスターピックポケット」と高い声で歌っておられたあの下級生ライナス真風さんが、ここまで来られたことに、心からの敬意を表したいと思います。

 

2.反則なっ!まぁまかなっ!

私はこのスペシャルボックスは、トップスター・真風涼帆さんの「今のかっこいい」とのこれまでをふんだんに詰め込んだもので、ファンは「きゃぁきゃぁ」と観るものだと思っていました。まさか、泣かせて来るとは、全くの予想外でした・・・。ただね・・。

ばんっ!!!(注 立ち上がるmiyakogu)

反則でしょうがっ?!(≧▽≦)

星組時代のかわいい下級生さん、特にエルモクラート先生のかわいさは反則です。

それと、あれな、宙組時代!!ばんばんばんっ!!(≧▽≦)

まぁ、朝夏まなとさんと真風さんの二人の絡み尺が長く取ってあることといったら!!!TCA様の確信犯ぶり、良くわかりました。ありがとう!(涙)

そいで、パレード・コレクションな!!!楽しいやんか?星組・オーシャンズ11のライナスなんて、かわいらしいこと。後、知ってたけど、なんで3番手時代からこのおっきい白い羽をっ背負ってますのん、あなたはーー!びっくりするくらいの羽根をずっと背負ってきたんですよね・・。

後な、「エリザベート」のフランツ、か・ん・ぺ・きっ!物語にあるとおりの「若くてハンサムな皇帝」ですわ。

しっかし、それにしても「希望という名の光」、「ハネウマライダー」に続く「Only Human」の”自分のものにされた感”。すごいなと思います。真風さんの歌になっているのですね。

まかまどにすっかり慣れた目で見ると、まぁ様のラスト公演における「まぁまか」のトップコンビぶりがどれほど印象的か、改めてよくわかりました。

真風さんが少しきゃしゃなまぁ様を後ろから抱える。ドミトリーまぁ様に手を重ねる、詰め寄る・・。二人で踊る・・。

うん・・。

ドリーーーーム(≧▽≦)、あれはドリームやったんやわ・・・(涙)

もちろん、異人たちのルネサンスのまかまどドリーム・デュエダンもばっちりです。

ええもん、見せてくださって、ほんまにありがとうやで。おばちゃん、この1枚で当分、生きていけるわ。うっうっうっ。天河の音楽も、異人たちのルネサンスの歌もええですわぁ。

このGW期間、私はドレッサー回りとチェストの上を片付け、ちょっとしたPC机のように今、使っておりまして。そこにポータブルBlu-rayプレイヤーを持ち込めばいいのか!と先ほど気づきました。これで寝る前に毎晩、聞けるやーーん?!ひゃっほーーー!!

こちらがそのスペース、購入したクリアファイル等もろもろも。きゃっほぅーー!

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3.ツボ

ちょっと奥様、ご存知でした?!このBOXね、A4サイズのパッケージで開けると、A4サイズの真風さんのお写真(写真集の1ページの感覚ですね)が、表裏違うショットで合計10枚、20ショットが入ってるんですよ!

え・・?

舞台写真はこの半分のサイズで330円です。仮にサイズが大きい分2倍としますやん?1ショット660円の20ショット、合計13,200円です。

ちょっと待って、このBOXのお値段が12,960円やん?(友の会のカードの割引を使うと12,312円)

実質、タダ?!(≧▽≦) ←落ち着いて、miyakoguさん、お金は支払ってるんで・・。

このフォトの中で、私はユスポフ真風さんと、前髪を下ろし白い薄いカーテンの前で儚げな表情をされているお写真が特に好きです。

博多座では「ハネウマライダー」で客席をあおり、指差し、ウィンクをされていた堂々たる男役像と正反対にあるような儚さ、切なさ。

そして、映像での最大のツボ、それは!薄く透けてみえる布地の下に見える細い二の腕でした・・。あの方、きゃしゃなんですよね、手とか腕とか。背が高くて男性的なフェロモンを撒き散らしておられるのに・・。

そこにぐっと来るんですよ!若干変態ちっくにパーツを語っておりますが、それこそが宝塚ファンってもんでしょうよ!(≧▽≦)

ぜいぜいぜい。←落ち着いて、miyakoguさん。

私は明日がmy楽。この「Only Human」を見事に表現された真風さんのダニー・オーシャン。どのように完成されているでしょうか?

今公演私が注目している和希そらさんのライナス、そして退団される皆さま、中でも蒼羽りくさんのバシャーを見届けてまいりたいと思います。

「Only Human」、新たな心の支えにしたいと思います。本当にありがとう!

宙組・オーシャンズ11 感想続き2 ポケットに手を入れて佇む真風さん、最高だった!オーシャンズ物語の完成

皆さま、お元気でしたか?快晴の週末、昨日は宝塚に、今日は自宅で休養です。来週が多分、本当の意味でGW明けっぽい1週間になりそうですので、お茶会も気になりますがここは休養で。アラフィフですし!(^^)

さて、昨日5月11日11時公演は、今週末にお茶会を控えた方も多いためか、素晴らしい熱演だったと思います。真風さんの包容力と哀愁のある大人の男役の完成、宙組の皆さまによるオーシャンズ11の物語の完成を見たような、素晴らしい公演でした。振り返って感想を書き留めておきたいと思います。

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※こちらのお写真は、著作権法第46条に基づき屋外に設置された美術の著作物の原作品については許諾を得ずに利用が可能であることから掲載しています。

 

1.銀橋に立つ真風さん

走り去るまどかちゃんテスを見送り、ネックレスをポケットに入れ、手をポケットに入れたまま銀橋に出てきて真風さんが歌う「愛した日々に偽りはない」の場面。

真風ダニーはポケットに手を入れて、銀橋下手で佇まれます。

この時の真風さんのダニーには、「あぁ、目指しておられたであろう男役が、ダニー役が完成したのだな」と観ている側に思わせる力がありました。

力は入っていない。おらおらと押し付けてくるものはない。ゆったりと構えてポケットに手を入れて立っている。ただそれだけです。

けれど、何かを抱えて生きている、若者の青さはない、歩いてきた道にいろいろな色が見える、喜びも後悔もある。そういう大人の男が、少し寂しげな乾いたセクシーさと共に確かにそこにいる。そう見えたのです。

見事でした。そして、本音を言うと少しだけ心配もしました。

トップスターさんが必ず聞かれる質問に「いつ退団を決意されましたか」というものがあります。このダニーという役が、将来そうならないとも限らない・・その思いはちらっとかすめるようにあります。もちろん、男役として第二段階の階段を登っていかれることもあるでしょう。杞憂に過ぎない可能性も大です。

いずれにしても、真風さんが3作目でこのようなスタイルに到達されたことを喜びたいと思います。心からの拍手を、その立ち姿の説得力に。

私は実はオーシャンズ11は真風さんの3作目という感じがあまりないのですね。WSS梅田のトニーがあまりに素晴らしくて、私の中ではあの公演は大劇場作品と同等にカウントされているせいだと思います。

文句なしにかっこよく、声量たっぷりで、歌が格段にお上手になられて、セクシーさも包容力も寂しさも色気も兼ね備えた真風涼帆さんのダニー。どうぞ観劇をお楽しみください。

 

つーかね・・。ウィンクしまくりなんだってば、あの人は!!!(≧▽≦)

端っこのスロットマシーンに座って振り返りざまにウィンクしたり、銀橋で歌いながら歌詞の「ウインク」にあわせてウインク飛ばしたり。フィナーレでまどかちゃんの鼻ちょんってしたり・・。劇団は何を考えてるのぉーーーーっ?!(≧▽≦)

フィナーレの萌えポイントフルコンボ(※)で、こちらのライフも絶え絶えですよ!

ふわーーっと客席ごと身体が浮くかと思いましたがな。体重は減ってないけど!

⬆ 落ち着いて、miyakoguさん?SHUN先生の振付にお礼申し上げます(^^)。

※ひざまづいての手の甲へのキス、バックハグからの首筋キス、腕を組んで「あたしの男なんで」まどか嬢との大階段降り、おでこへのキス、鼻ちょんのこと。ええ加減にしてもらいたい!(≧▽≦)(意訳 ありがとうございますだ・・)

 

2.ライナスとソールの物語

見えました!ダニーとテス、ダニーとラスティーに加えて、この物語の大きな軸であるライナスとソールの物語が。これに加えて、後ほど書きますベネディクトチームの物語やリビングストンの生き生きとした演技も加わって、物語の小さな掛け算が様々に見えるようになっていて、この舞台に厚みが加わっています。やるなぁ、宙組!嬉しくなりますね。

和希そらさんのライナス。前回観た際に、後もう一息だけ、証券委員会摘発場面での野菜頭場面のぷんすかと、金庫破りの場面の情けなさと、それでもやるという気概、この当たりが出ると完璧だなとお待ちしていました。さすが、そらちゃん!役作りに悩まれたと聞きますが、迷いがなくなったような、これまで以上にはっきりとしたセリフと全身の表情で伝えてくる演技。そらさんのライナスとして完成されていたと思います。

そのライナスと関わる重要な役であるソール、このお芝居でおそらく最も重要と思われる「飛ぶんだ、ライナス!」というセリフ。私が見る限りですが、日によって言い方を変えながら、寿組長さんも探っておられたように思います。

たった一言なのですが、とても難しい場面。昨日の寿組長のそのセリフは、観劇後、不思議と亡き父のことを私に思い出させるお力がありました。

厳しくはない、けれで確信に満ちた口調。大丈夫だ、できるんだ、だから勇気を持って、後もう少しだけ勇気を出して飛ぶんだ、失敗したってみんながいる、やってみればいい。

そういう慈愛を含んだ父性的な後押し。寿組長はそこを見事に伝えておられたと思います。少し涙ぐんでしまいそうなほどに。私が亡き父のことを思い出したほどに。

和希そらさんのライナスは、ソールのセリフにはっとしつつ、急には素直になれない、でもやれるならやってみたいという変化を、短い時間の間に「全身」で伝えておられて、こちらも見事でした。

澄輝さやとさんのフランク、蒼羽りくさんのバシャーが優しいお兄さん風に励ますのを観て、また涙です・・。ご卒業のお二人の素敵な笑顔から、お二人の優しさが伝わるようでした・・。

 

3.明るいベネディクトチームの身体表現と”慌て芸”

今回の宙組・オーシャンズ11によりコミカルな風味を加えているのが、桜木みなとさん率いるベネディクトチームの皆さまのくねくねとした身体表現のおかしみだと思います。「慌て芸」とでも呼びたくなるような全身での慌てふためきの表現。

「王妃の館」で朝夏まなとさんが拓かれた宙組の新たな伝統かしら?鍛えられているだけのことはありますわーー。おっもしろいんだ!

ベネディクトの桜木みなとさんは、バウ「パーシャル・タイム・トラベル」パンフで正塚先生が評されていたとおり、あっけらかんとした現代の若者の明るさがある方。「陽性の小悪党感」が強い。

この人、絶対、翌日からまたいろいろ知恵をめぐらせて楽しそうにお金儲けしそうと思わせるような「明るい這い上がり力」。間違ってもバーでうだうだと後悔とかしてなさそう。見上げたNever give upの根性だわと感心すらしてしまいます(^^)。

でね、何となくなんですが、部下の結婚記念日とか部下のお母さんの誕生日に赤い薔薇の花束を届けさせたりするような、そういう感じがあるんですよ。なぜか。このベネディクトは将来、姉御肌の奥さんと楽しい家庭を築いて、子どもの授業参観に真面目な服装で行きそうな気がするんですね。憎めない悪党、素敵な魅力のずんちゃんです。

そのベネディクトを支えるメンバーの中で、一番冷静で切れ者そうなのがベスの愛白もあさん。クールでコミカルな演技が印象的です。残念ながら今公演でご卒業ですが、バウ「相続人の肖像」では素敵な演技を、真風さん「巴里祭」では素敵な存在感を示しておられました。

傑作なのがテーラー役の美月悠さん、弁護士・チャールズ役の星月梨央さん。「金があればー」と歌うベネディクトにちゃちゃちゃと手拍子を入れる場面など、本当に秀逸。秀逸すぎて本当におかしい。よくあれだけのコミカルな身体表現ができるなと感心しました。

星月さんはお髭の似合うイケオジ役もばっちりされる方なのに・・。芸達者さんですね!眼鏡をはずしてダンスをされている場面では見事にイケメンさんでした。

用心棒役のお二人、希峰かなたさんと真名瀬みらさん、ブルーザーの若翔りつさんもかわいらしい悪役。この三人はベネディクトのオフィスでもちょっとした小芝居をされているのでご注目を、かわいいブルーザーです。

希峰さんと真名瀬さんのお二人もくねくねとした身体表現がまぁ、おかしいこと、楽しいこと。やりますねぇ。かっこいいのに!希峰さんは天河でも冒頭、氷室君としてええ声でお芝居の始まりを告げる重要な役でしたね。楽しみな方です。

 

4.マイク&3ジュエルズ

事前に星組「オーシャンズ11」を映像で観ていたので、最初、ちょーーとパンチ不足かな?と思っていたのですね。でも、今はもう、ノッリノリ!で遠慮のない迫力です。

留依蒔世さんの美声とリズム。3ジュエルズは瀬戸花まりさんの迫力、天彩峰里さんのちょっと肉感的なむんむんさ、華妃まいあさんのかっこいいダンスとそれぞれに魅力的です。

私はサファイア役の華妃まいあさんの男前なダンスが大好きです。あれほどの美脚なのに女っぽいというより男前な印象、かっこいいわぁーー。

旦那はんを連れての観劇の時、美脚の子いたでしょう?かつらに青の入った?と尋ねましたところ、全員美脚やから誰かわからないとのことでした。うん、まぁそうやな(^^)。皆さん、素敵ってことです!

後、エルチョクロで、一番かつらの髪の短い細身の娘役さん、どなたかな?脚が長くてキュートでめっちゃかわいくて素敵でした。

 

5.リヴィングストンの瑠風輝さん、刑事の秋奈るいさん

今回、あちこちで繰り広げられる小芝居の中、リヴィングストンの瑠風さんの演技にも注目させられました。ライナスを励ましたり、テスに二度目のプロポーズをするダニーを応援したり。一人でハッカーをしていたのに、今は仲間がいるんですね。素直な子なんだろうなぁ、本当は。その嬉しさが伝わってくるような演技でした。

リヴィングストンの場面でお?と思ったのが、刑事役の秋奈るいさんのええ声です。秋奈さんは低いええ声で、セリフも明確。印象に残りました。

 

うん。これで、安心して「宙組のオーシャンズ11」として、東京に送り出せます!(感涙) ← miyakoguさん、宙組の何?!

昨日の観劇は、銀橋に立つスターさんと目線がちょうど合う高さの列でした。宝塚大劇場で観劇を何度かされた方はおわかりいただけると思うのですが、SS席ではなくS席にスィートスポットがあるのですね。ちょっと高くなる列。そしてご事情があったのか、2列前は空席がぽこっと。見事に銀橋からmiyakoguまでさえぎるものが何もない視界良好。まぁーー、幸せなうきうき観劇になりました。勘違いでもいいのだ!ウィンクと目線の方向にいたということで、浮かれております。楽しかったーーーー。

りくちゃんをずっと追いかけていたら、うん、あのウインクは私にだったと思う!(≧∇≦) ←勘違いなんで、落ち着いて、miyakoguさん・・。

以前よりも髪を短くされて目元きりっとされた愛海ひかるさんも印象的でした(^^)。

皆さまもご観劇をどうぞお楽しみください。東京はなかなかチケット入手が難しいようですが、さすがに東京千秋楽LVはあるでしょう。ぜひ映画館も含めて「宙組のオーシャンズ11」、ご観劇をどうぞお楽しみください(^^)。

宙組・オーシャンズ11 感想続き 真風さんの大人の純な切なさ、和希さんライナスの飛躍

皆さま、こんばんは。GW2日目、いかがお過ごしですか?寒いですね~。さて、GW中に観劇予定はありますが、平成が終わる前に宙組「オーシャンズ11」の二度目の観劇で感じた変化を書いておきたいと思います。

私が観劇したのは、初日開けてすぐの2回目の公演と5回目の公演でした。舞台にあがってからの変化はおそらくとても速く、わずか3回の間ですがぐぐぐっと変化が感じられました。今日はその点について振り返りながら感想を書いておきたいと思います。このために、花組「オーシャンズ11」も見直しました。

と、冷静に見せかけて・・。もちろん、まずはばんばんばんっと書いてからなっ!(≧∇≦)

こちらは宝塚大劇場内「レビューショップ I」(正面入り口に一番近いお店)のディスプレイです。

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また、こちらは宝塚大劇場内「フェリエ」の公演デザート、トランプ柄です(^^)。

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1.まずは公式サイトのGalleryからなっ!

皆さま、ご覧になりましたっ?!宝塚歌劇団公式サイト「オーシャンズ11」のギャラリーのお写真をーーっ?!大階段で跪き、星風まどかさんの手を取る真風涼帆さんのあの優しい慈しみに満ちた眼差しを?!(≧∇≦)

大切な宝物を扱うようなあの見上げる視線を?!(≧∇≦)

王子や・・。平成から令和に駆け抜けようかというこの時代にあって、往年のディズニー映画か少女漫画の中にしかいないような王子様や・・。

絶句しました。

そして萌え過ぎたあまりか、謎にだんだん腹が立ってきました(^^)。「何なん?!あの人は?!何がしたいん、劇団は!」という感じです。お分かりいただけるかと・・・(^^)

TLで写真をお見かけしたのは金曜の夜、京都で仕事を終えたところでしたが、もう試合終了ですよ。甘いもんでも食べんと帰れんで、これは!とロールケーキを食べて一息ついたほどです。

皆さまもそうですよね?「あの人、もう、何なん?」という感じが湧き上がってきますよね。世の女子を血迷わせるビジュアル破壊力。光の中で微笑む王子様の眼差しです。

星風まどかちゃんはときめきつつも、よくぞ平静を保っておられますよね?尊敬いたします。

皆さま、だって、これで来られたらどうしますのん?!

鼻血か気絶か固まるか、びっくりしすぎて「あ、いえ、あっしはそんな、あなた様に手を取られるような人間じゃないですだ・・」と逃げ出すかでしょう?←miyakoguさん、落ち着いて。最後、謎の初出キャラが降臨してるから・・。

kageki.hankyu.co.jp

ドリーム!ドリームしかそこにはない!(≧∇≦)

このお写真を拝見したとき、星組「ロミオとジュリエット」の幕開けすぐに真風涼帆さんを見つけた自分を誇りました(≧∇≦) ありがとう、真風さん・・。

 

2.真風涼帆さんの大人の純な切なさ

これまでに、「オーシャンズ11」は星組・柚希礼音さん主演と、花組・蘭寿とむさん主演がありますよね。

星組ではライナスを演じた真風涼帆さん。映像で見た限りですがまだお上手ではなかったと思います。でも、大きな真風さんが背を丸めてぎゅっとリュックを抱きしめてうつむいていると、もうもう、あー、もうわかったから、大丈夫だから、ね?と言いたくなる切ない可愛さがおありだったと思います。

宙組観劇後、星組DVD,花組スカステ録画を見直しました。さすがトップスター、見事に独自の魅力を打ち出されています。私が感じたお三方の異なる魅力は以下のものでした。

柚希礼音さんのダニーは自信に満ちた大人の男の強さ。

蘭寿とむさんのダニーは軽やかな洒脱な大人の余裕。

これに対して、真風涼帆さんのダニーは「大人の純な切なさ」を感じさせるものでした。星風まどかさんのテスが、歴代のテスの中で一番初々しい魅力があるように思いますが、お二人の魅力が呼応しているかのように、瑞々しく切ない。

大切に持っていたテスからのプレゼントであるネックレスを取り出し、うつむき、ふっと切なく笑う真風ダニー。何があっても瞬時に計算し行動できるはずの天才詐欺師が見せる心の奥の寂しさ。「愛した日々に偽りはない」という真風さんの歌には独特の哀愁がありました。

自分たちの出会いは10万分の1の確率で出るジャックポットと同じだと、真剣に、本当に真剣に思っていることがストレートに伝わるダニーの純情。

背が高く大人の男の哀愁を感じさせる真風さんのダニー。一方、まどかちゃんのテスは、少し前まで「まだ二十歳の学生だった」ことが素直に感じられる初々しさがあります。大人っぽく見せようと髪を伸ばしカールさせていてとても素敵、けれど少女のような純粋なきらめきも感じさせるまどかさんのテス。

ダニーとテス、演じる真風さんと星風さん。二人はかけ離れています。

それがお似合いではないと思われる方もおられるかもしれません。けれど、私はだからこそ、全く違う世界に属するような二人だからこそ、「出会ってしまった」衝撃は大きく、運命でしかないと思うのです。

人は恋をしようとして恋をするものではなく、時に「なぜ、出会ってしまったのだろう?」という出会いがあります。そして、かけ離れたところから来た二人だからこそ、壊れてしまうこともある。

だからこそダニーは絶対に、虚偽に満ちたこの世界の中で、自分とは違う場所から来たこの手を絶対に離してはいけないと「本能」で悟ったのと私は思うのですね。

テスは彼にとって一番大切な宝物で、純で明るい綺麗な「光」なのだと思います。デュエダンでの真風さんの優しい慈愛に満ちたまなざしからは、ダニーとしての思いが伝わるようでした。

そのまなざしの向こうにいる星風まどかさんのテスは、まさにそういう魅力のある方。お二人の間にある美しい夢のような架け橋が、この写真からは伝わってくるようでした。

 

3.和希そらさんのライナス

最初の観劇で、一番、あれ?となったのは実は和希そらさんのライナスでした。もしかすると、ご自分の立ち位置を探っておられるような、やや遠慮気味な印象を受けたのです。もちろん、十分お上手だったんです。ただ、いや、あなた、そんなもんじゃないでしょう?と思ったのですね(^^) 

ウエストサイド・ストーリー〔東京)で、和希そらさんのアニータ役があまりに見事なミュージカル・スターだったため、話題が彼女に集中してしまったかもしれません。その後、梅田では見事に真風さんとまどかちゃんのWSSになったのですが、もしかすると、その経験もあって大劇場のお芝居の中で自分の立ち位置を探っておられるような印象を私は持ちました。和希そらさんは男役としては小柄な方ですが、立ち姿が見事に直線的で、歌い踊れば一気にぐっと大きく見えます。

桜木みなとさんのベネディクトは、紅さん、望海さんとそれぞれ2番手に躍り出た方がされていたお役ですし、つい味方したくなる可愛さすら感じられるベネディクトですので、これからにおおいに期待です。

さて、二度目の観劇、初日開けて5回目の公演で、多くの演者がそれぞれの役を深めていかれる中、ぐっと一番飛躍されたのは和希そらさんだったように思います。

一度目の観劇では、うーーん、あの真風さんの大型犬ヘタレ感は難しいかぁと思ったのですが、二度目の観劇では「あ、そらさんのライナスは人になかなか懐かない猫のようだわ!」と思いました。独自のライナスを打ち出されてきたということだと思います。

星組当時、実力は伴わないがビジュアルは男役として整い、抜擢続きで戸惑うようだった真風さんライナス。崖を登れずにいた真風さんを、ぐぃっと力強く手を引っ張って上に引き上げるようだった柚希礼音さんダニー。

和希そらさんは、当時の真風さんより年数は上ですし、歌もダンスも十分に実力がおありになります。ただ、新人公演主演は1度、バウ初主演を果たしたものの、まだ大劇場での大きな役には慣れておられないように最初はお見受けしました。

真風さんダニーは、引っ張りあげるというより、対岸の岸辺に立ってライナスがこの川を渡る決意を持つのを静かに待っているように見えました。どうする?と言いつつ、絶対に大丈夫だという確信を持って、です。

だって、そらさんのライナスはその川を十分に渡れる力を持っているから。ライナスとしても、私の勝手な憶測で恐縮ですが和希そらさんご自身としても、必要なのは決意と自覚だけだったのではないかと思います。

私もね、客席から「You もっとばーんと行きなよ!」と背を押したくなったのですね。いいじゃん、主役を食うくらいの演技で?(^^) 遠慮せずに、アニータ役で見せてくれたあの劇的な力を再び、よろしく!あなた、バウでも見事に「ボヘミアン・ ラプソディ」歌ってはりましたやん?おばちゃん、知ってるで!

これからご観劇の皆さま、和希そらさんのライナスのぐんぐん来るであろう飛躍、どうぞお楽しみに。

※既にぐっととその実力を発揮されているようですね。皆さまのtweet、嬉しく拝見しています(^^)

 

4.ここにも触れておきたい遥羽ららさんのポーラ

もうお一人、この方にも触れておきたいのが遥羽ららさんのポーラです。マリリン・モンロー「I Wanna Be Loved By You」を歌って、「ノーバディ エルス,  バット ユー」で客席を指さされたとき、その方向にいたため、ずっきゅーーんと来て、続く「ププッビドゥー」で崩れ落ちそうになりました。可愛すぎて・・。

貸切公演でいつもとやや違うお客様層だったこともあり、「ひゅぅっ!」という声が斜め後方から確実にしましたね。きゃぁきゃぁ。可愛いお色気満載です。

「エルチョクロ」の娘役さんのお衣装は色っぽくて可愛いのですが、まあ、遥羽ららさんはぴったりの魅力でした。皆さまも観てね。可愛いから!

 

私にとっての二度目の観劇は貸切公演でしたので、客席の皆さまの反応も新鮮でした!真風さんダニーとまどかちゃんテスが客席から登場するとどよめきと歓声と拍手が自然に(^^)。まどかちゃんに「かわいい・・」という声もあがっていましたよ。終演後、真風さんのご挨拶があるとわかったときも、「わぁーー」というどよめきが。

よく笑っていただき、自然と拍手が起き、とても気持ちの良い公演だったと思います。そういう客席の反応が、確実に公演をブラッシュアップさせているのだろうなと、嬉しく拝見しました。

 

さて、次はGW中盤と後半。初見の旦那さんと宝塚が久しぶりのお義母さんと一緒に拝見するため、どのような感想になるかも楽しみに観劇したいと思います。

ま、私はですね・・・。

デュエダンの大階段跪き真風王子をオペラでガン見するよ!(≧∇≦) もちろんですよ!!(≧∇≦)

宙組・オーシャンズ11 感想3 上質なエンタメとしての宝塚への思いと、ごく若干ですが感じたこと

最後に、宙組・オーシャンズ11感想3というか、miyakoguの個人的な思いを最後に少しだけ。

あ、フィナーレの記述ができていないのはですねぇ、うん・・・

真風さん素敵ファイルのメモリー容量がオーバーしたから!前作に続き、娘役さんを引き連れて真風さんが踊る場面で「真風さん、かっこいい」が押し寄せてきて、フィナーレの頃は記憶を脳が放棄したと思われます(^^)。

フィナーレで、りくちゃんとあっきーさんが真風さんの左右で対で踊っておられたのは覚えています。また書きますね、フィナーレについては。

※スーツ祭り!という感想1はこちらです。

mothercoenote.hatenablog.com

 

11.上質なエンタメとしての宝塚

さて、初日開けて2回目の宙組「オーシャンズ11」4月20日11時公演を観劇。

とっても楽しかったのです!素敵な真風さんにぽーーっとなり、アドリブでくすっとなり爆笑したり。twitterでも書きましたとおり、女性の多くが仕事、家事、育児、介護、学生さんは勉強や試験、就活とそれぞれの事情や悩みがある中で、大劇場に行けば笑って萌えてちょっぴり泣いて勇気ももらえるのです。

こんな素敵な勇気をもらえるエンタメ、あるかしら? ばんばんばんっ!

宝塚が提供してきた真髄とも言えるからっとした上質なエンターテインメント、華麗でかっこよくて楽しい。こういう作品を世に送り出し、時代に合わせて更新されていく小池先生のお力はさすがでした。

私は舞台を観てあれこれ考察するのが好きです。(というか、知りたいことがあるとずっと考えてしまうタイプ)

けれど、週末にわくわくどきどきと大劇場に行って、からっと笑って涙して、「楽しかったねー、かっこよかったねー、素敵だったねー、可愛かったねー、ゴージャスやったねー」とただただ言って、スキップしながらうっとりと帰りたい日もある。というか、宝塚で観たいのはそういうものだと改めて思いました。

この「オーシャンズ11」の小池先生のパンフご挨拶を拝読したのですが、この作品を創られた当時、少し前にお母様を亡くされたとのことです・・。

”ご覧になった方が落ち込んだ時に思わず「NEVER GIVE UP」や「JUMP」を口ずさんでいる、そんな作品創りを目指し”との一文、そう!そうなんです!とパンフレットに「いいね!」を100回押したい気分です。

「JUMP」は確かにそういう歌なのですね。思い通りに行かなくて当然、だから? そんなの何度だって立ち上がればいいよ、俺はそうしてきたよと、笑い飛ばすようです。

飛べる!と11全員で一緒に歌う。勇気付けられるとともに、ほら、肩の力を抜いて笑おうよ、飛んでみようよと言われているような素敵な応援歌。

これはあくまで私にとっての宝塚ですが、私はそういうものを宝塚で観たいのだと思います。うっとりできる美しい夢のような舞台、そして錯覚でもいい、ジェンヌさんとともに生きているような感覚、応援し、演者に応援してもらっている感覚をも得られる場所。

そういう舞台の創り手として、小池先生はやはり素敵な才能をお持ちの方だなと改めて思います。このような「乙女心」を感じさせる演出家が今後、お続きになられるかどうか。今、そういう方は少ないのかもしれませんね。新たな才能の登場を楽しみにお待ちしたいと思います。

 

12.ごく若干ですが

ごく若干ですが、本日の舞台に少しばかりの物足りなさを感じたことも事実です。

ただ、初日開けて2回目の公演ですから、若干の不足があって当たり前、今後の舞台の進化を楽しみにお待ちしています。

その物足りなさは何だろう?と帰宅してから、星組さんの「オーシャンズ11」を見返しました。

あくまで、もしかするとですが。柚希さん率いる星組「オーシャンズ11」は、強弱はもちろんあるのですが、11人の物語がそれぞれに明確に見えるように思いました。本日の公演は、まかまどとまかきき、ここを主軸に展開された物語で、他の仲間やベネディクトチームはこの3人に付随しているような感覚です。宙組版はそういう物語として創られたのかな?という気もします。

どこが違うのかな?と拝見すると、たとえば未沙のえるさんのような存在や、当時の紅さんや真風さんのポジションにより、ダニーとベネディクト、ライナスとソール、ベネディクトとテスというような「誰かと誰かの掛け算の小さな物語」が、星組さんの同作品においては、より多くあるように見えました。

比較的お若い方が多いように思う宙組の11メンバー(きちんと調べていないので、そう思い込んでいるだけかもしれませんが)。今はまだ物足りない面が少しあるかもしれない、そういう演出意図かもしれない。けれど、だからこそ、大きく飛躍するタイミングがあると期待もいたします。

そのJump!と舞台の進化を見守ることもまた、宝塚を拝見する醍醐味。楽しみに観劇したいと思います。

 

ふぅぅ。書けたわ!(^^)

miyakoguもね、真風さんの開襟とお尻のラインしか観てないのでは?とそろそろ思われかねないので、最後に少しだけ書きました。

まぁ、正直、オペラでがん見してるけどね!もちろん(^^)。ありがとう、真風さん、宙組の皆さま、歌劇団さま。

次は高校生娘と観劇です(^^)

※二度目の観劇で既にぐぐぐっと進化していました!という記事を書きました。よろしければどうぞ!

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宙組・オーシャンズ11 感想1 真風涼帆さん率いる宙組スーツ祭り!華やかな元気を感じた初舞台生

皆さま、お元気でしたか?本日、初日開けて2回目の宙組「オーシャンズ11」宝塚大劇場4月20日(土)11時公演を観劇してまいりましたので、その感想をお届けします!ひゃっほぅぅーー!

以下、「冷静ではない感想」を「ネタバレあり」でお送りしますので、その点ご理解の上、お読みいただければと存じます。なお、ただ今、星組・柚希礼音さん主演の同演目をリビングで再生中(^^)。

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1.パンフレット時点で見応え十分の真風さん

パンフレットのお写真の真風さんがねぇ、ふっ・・。(視線を落とすmiyakogu)

ばんっ!!(立ち上がるmiyakogu)

超絶イケメンなんですってばーー!ご覧になりました?奥様!

パンフレットの前の方もですが、後ろの方にキキちゃん、まどかちゃんとのそれぞれ2人映りのお写真、それから真風さんが低い椅子に座っておられるお写真があり、どこの映画俳優?外国人モデル?!という仕上がりですので、どうぞお買い求めください。

miyakoguのツボは、椅子に座った後姿の左側横顔のフェイスライン、目にかかる前髪ですっ。うん。だんだん真風さんに関してはパーツまでがん見していて変態ちっくになっているのは自覚している!でも、いい!(開き直るアラフィフ)

私が注目したのは、以下のシーン(というかパーツ?)

・開襟 ←のっけから正直に

・ベスト姿での肩からウエスト、お尻への美しいライン ←もう少し言うとまぁ、ヒップラインですかね・・。あ、お美しいからですよ!

あのさぁ・・。(ひとさし指でとんとんと机を叩くmiyakogu。片方は頬杖)

歌劇団さんはさぁ、トップスター・真風涼帆には開襟させて、前髪たらしてウィンクさせとけばいいと思ってる風情があるよね?

真風担がそんな甘いって思ってるんですかねぇ・・・。

 ↓

いや、その通りだけど?!オペグラでがん見したけど?!

ありがとうございました・・(^^)。お礼申し上げます。

 

2.宙組スーツ祭りやーーん!

皆さま、よくご存知ですよね?宙組にはスタイリッシュ長身男役の皆さまが揃っておられることを?!

0718の囚人番号をつけた真風さんがぱーーんとスーツに変身、皆さまで冒頭、FATE CTYを歌い踊るわけ。かっこいいに決まってるやーーーん!

真風さん筆頭に、キキちゃんの前髪&ピアスが色っぽく、黒塗りの澄輝さやとさんの目はきらきら、蒼羽りくさんの三つ揃いスーツ姿が新鮮で揺れるさらっとした前髪が素敵でした。この場面で妙に目を惹いたのが水香依千さん、実羚淳さんでした。お二人とも長身でスーツがよくお似合いだからかな?(^^)

1幕ラストの横一列も反則なかっこよさです!ちらっと後ろを振り返る真風さんダニーがまぁ、かっこいいから!ばんばんばんっ。

つーか、全員かっこいいから、もう誰なと見てや!!

(誤字でなく、関西弁でお送りしています)

 

3.まかまど演じるダニーとテスのアダルティ純愛

少し前まで女子大生だったんだろうなぁという星風まどかさんのテス。自分でも戸惑うほど、純粋に恋に落ちてしまったんだろうなぁという真風さんのダニー。真風さんが垣間見せる切ない目線に説得力があります。

就任後、ずっとラブなお二人の関係性が続いたからかもしれませんが、宙組のこの「オーシャンズ11」はお二人の恋がよりクローズアップされた感がありました。

11人の仲間感以上に、「二人の恋物語と親友のラスティの話」という印象があり、同じ演目でも面白いなと思います。

デュエダンは、あ、もうね、はいはい、わかりましたよ、ラブラブなんっすね?!というアダルティ結婚式の感じがありますので、ぜひ見てね!(^^)

・大階段にひざまづいて手を取り手にキスして

バックハグで首筋にキスして ←ここで声にならない悲鳴を上げるmiyakogu

・腕を組んで大階段を降りる

(離婚していないから、再婚式でもないんですが、とりあえずそれで!)

あの人たちはさぁ、神聖な大階段を何だと思ってるわけ?!わなわなわな。

 ↓

ありがとうございました・・(^^)。お礼申し上げます。

 

4.銀橋で新曲を歌うバディ感のまかきき

真風さんダニーとまどかちゃんテスの間の恋と、もう一つ、ダニーとラスティの間の関係性も、これまでに比べて、よりクローズアップされている感があります。

銀橋で二人が歌う「オーシャンズ10」、バディ感が満載です。

お二人とも背が高くすらっとしていて、落ち着いた大人の男の真風さんダニーと、長い前髪を左側に垂らしピアスをつけた色気たっぷりのキキちゃん。とっても素敵な並びです。芹香斗亜さんは、医師のジョンソン役のアドリブもノリノリでした。

”まぁまか”がち勢のmiyakoguですが、うん、対照的なお二人の並びにはぐっと来ましたよーーー。素敵なバディです(^^)。

 

5.主要な役の皆さま その1

以下、上記で書きました真風さんとききちゃん以外の皆さまについて少しばかり。

・星風まどかちゃんのテス

かわいい要素を残した星風まどかさんのテス。可愛らしいお顔に長く垂らした髪が色気を添えています。NYから来た歌姫にふさわしい透明感のある声。

初代の夢咲ねねさんは、ゴージャスで強く、でも、どこかもろい感のあるテスだったと思いますが、まどかちゃんのテスは純なところがより強く出ていたと思います。

 

・桜木みなとさんのベネディクト

私はどうしても映像を繰り返し見た星組さんとの比較になってしまって恐縮です。だいもんさんのベネディクトも迫力満点でした。

紅さんのベネディクトは、成功をおさめた成り上がりの青年実業家が、最後に手に入れたい高級で美しいトロフィーとしてテスを彼なりに真剣に愛した印象があります。余裕や落ち着きがあるように”見せる”ことに十分長けている。

一方、ずんちゃんのベネディクトは、まだ成功途上のがむしゃらさや若さを感じました。大学も出て自分の実力一本でここまで来たけれど、余裕はまだそこまでなく、テスのこともホテルのプロモーションにもちょうどいいと思っていそうな”こすっからさ”が出ているような。天河のザナンザがぴったりだったずんちゃん、これからの変化が楽しみですね(^^)。

愛月ひかるさんだったら、どんなベネディクトだったかな?というのは宙組ファンだと思ってしまって当然だと思います。がんばれー、ずんちゃん!

目の迫力、随分出ておられたと私は思いました。楽しみです。

それぞれのお役の感想は、ここでいったん切って、次の記事で続きを書きますねーー!

 ※書きました(^^) よろしければどうぞ!

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6.華やかさ、元気、勇気を感じた105期生さん

ラインダンスのお衣装の色のためなのか、美人さんが多いという評判どおりなのか、とても華やかな元気を感じた105期生さんです。

「Never Give Up」と繰り返し歌うシーンでの印象が強いのかもしれません。何となく、諦めないよ!という強い意思や個性を感じるような、自分なりの光線を一人々が出そうとしているような、そういう印象を不思議と受けました。

(その2に続きます)

真風さんと行く、海辺のハネウマライダー妄想物語 -Special Blu-ray BOXボックス発売発表とともに 

皆さま、桜が急に花開いた今週末、お元気でしたか?あ、miyakoguに言われたくない?ほんまにそうよね・・。お久しぶりですわ・・(^^)。

娘ファースト、仕事セカンド、宝塚サード。いくら私が真風さんやまぁ様や珠ちゃんにぷぎゃーーっ!(≧∇≦)となっても、これだけは揺るがなかった優先順位。

しかしながら、1月以降、特に3月をピークに”仕事ファースト”になってしまい、まぁ、家庭内の評判の悪いこと、悪いこと・・。仕事にかまけて家庭を顧みないお父さんポジでした。反省しております・・(-_-)。

いくつかの予測不能な条件が重なり致し方ない状況の中で、乗り切った自分を褒めたい!いや、完全には乗り切ってない、でもいい!完璧主義は捨てるの、そうでないと早死にするのっ!

神様が昨日、宝塚大劇場最前列観劇をお恵みくださったのも、このご褒美かと思います。ありがとうーーー、チケットの神様。月組さんについては、twitterでもつぶやいてましたし、改めてゆっくり書きますわね。美形が近付いてくる恐怖とか、銀橋で繰り広げられる死闘の迫力とか、珠ちゃんの素足とか、ほっそりとした指が綺麗だったこととか、ありちゃんの目線とか、れいこちゃんは遠くで見ても美近くでみても美で、まぶしすぎた件とかね(^^)

 

でも、本日はそ・の・ま・え・に!!!

先日発表されました、宙組トップスター・真風涼帆さんのSpecial Blu-ray Box。ご覧になりました?あのパッケージ写真。スマホのロック画面はもちろん、今、これな。

Special Blu-ray BOX SUZUHO MAKAZE | 宝塚クリエイティブアーツ公式ショッピングサイト|TCAオンラインショップ

ばんっ!(立ち上がるmiyakogu)あの人、おかしいわ。金髪の頭からのそぎ落とされたフェイスラインからの、鋭く優雅で退廃的でありながらの清新で柔らなこの画像。

真風さんが目を上げたなら、ほわっと微笑む姿も、うつろな目も、鋭い目も、様々に想像できる。あなたの好きな真風をすべて詰め込みましょうとも、ばんばんばんっ、うちらもやるで!という創り手側の意気込みを感じました。←いや、TCA様はもっと冷静だと思うので、落ち着いて、miyakoguさん・・。

 

そう、何でも想像可・・。うん、いよいよ、俺のハネウマライダー妄想物語を書く日が来たぜ!(≧∇≦)

スペシャルボックスには、博多座・ハネウマライダーも入っているし、博多座以降暖めてきたハネウマライダー妄想物語、行ってみたいと思うものであります。

ばんばんばんっ!ソーラン続編っぽいのは許してね(^^) 

※アラフィフとして大丈夫か、やや心配ながら、お送りします!こういうのって本当は鍵かけるんだっけ?幼馴染の友情もんということでお許しを。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真風は隣家に住む幼馴染。海辺のまちで漁師の子沢山の家の長男、背が高く水産高校卒業後、腕のいい漁師となり、まちの人々に頼られる漁協青年部のリーダーです。

幼馴染でずっと一緒に育ってきたのに、中学校を卒業し高校が別れてからは、涼やかな目元のイケメンに育った真風と言葉を交わすことはなくなりました。彼は何代か前にロシア人の血が混じっているらしく、背が高く茶色の髪、切れ長の目をしたモデルもいけるのではないかという美形に育っています。

幼馴染なのに、大学に進学し都会で就職した後、時々帰省しても会釈するだけ・・。気恥ずかしくて、まぶしくて、言葉がかけられない・・。そんな間柄です。

GWのある日のこと。卒業以来初めて中学校の同窓会が開かれました。ほとんどの人が地元で働き、早い人は家庭を持ち居ついているこのまちで、都会で働いている同級生はごく少数。何となく浮いているような感じがして出席をためらっていたのですが、お正月に玄関先で「おまえ、同窓会、来るだろ?」と真風と10数年ぶりに言葉を交わして以来、何とか参加しようと決めていたのでした。

地元に残った同級生も、実際には頻繁に交流があるわけでもなさそうで、久しぶりだと喜んでくれる同級生の居心地の良さに気がゆるんだのか、気づいた時には結構、お酒も進み、うつらうつらしてしまいます。

「おまえ、お酒、弱いのな?」

気がつくと、隣に座った真風がにやっと笑って水を差し出してくれるのでした。近付いた顔に、ぎゅぅんと胸が痛くなるのが自分でもわかります。

幼馴染だから、この人は。もう私達の時間は一緒じゃないから。

自分に言い聞かせるように、話をそらしたくて、酔っているせいか、今の仕事の話をぽろぽろと打ち明けてしまうのでした。

初めて大きなプロジェクトのリーダーを任せられたこと、プロジェクトが予想以上に難しい仕事であること、メンバーに病気や家庭の事情で欠員が出てしまったこと、休みの日も仕事をしているけれどこの同窓会のために何とか帰省したこと・・・。

酔っ払ったふりで、ついでに言ってしまってもいいだろうか?あの頃、ほのかに君が好きだったと。そんな気持ちを隠すかのように、穏やかに話を聴いてくれる真風につい出てしまった言葉。

「海が見たいねん。明日、帰る前に。」

「あのぴかぴかのバイクに乗せてよ。おっきなバイク、磨いてたでしょ?」

そう、お正月、玄関先で真風が磨いていた大きなバイク。中学生時代、時々、自転車の後ろに乗せてもらってスピードを切って坂道を駆け下りたように、もう一度だけ、あの縦長の綺麗で広い背中にしがみつきたい。そうすれば、もう一度がんばれる。私にチカラを与えてほしい・・・。

弱音は見せたくない。頼りたくない。でも、望みを叶えてほしい。

真風はにやっと笑って「いいよ、乗せてやるよ、明日な」、そうさらっと言って、席を立つのでした。

そんな簡単なことだったんだ・・、誰かにお願いごとをするのは・・。

お酒に酔った頭で覚えていたのは、そんなあっけなさでした。

 

翌朝。

「あったま、いたーーー」

大失敗です。二日酔いでずきずきする頭を抱えながら、しじみのお味噌汁を飲み、ポカリスウェットを飲んで2階で遠くの海を見ながらぼーっとしていると。

ばばばばばーー。きぃっ。大きなエンジン音がします。

あ!慌てて降りて玄関に出ると、そこには黒のライダースーツを颯爽と着て、ヘルメットを抱えた真風が立っていて、にやっとしながら

「ほら、海、連れてってやる」とヘルメットを渡してくるのでした。

「ちょ、ちょっと待って、準備するから」

「お前、酔って忘れてたの?」

呆れるように笑う真風の表情に、かぁーーっと頬が上気するのがわかりました。慌てて準備をして、ヘルメットをつけて、縦長の広くてすっとした背中にしがみついて。

海を見下ろせる海岸線をバイクはぐーんと駆け上ります。ぐんぐんと迫る青い空、遠ざかるまちと海。

空を飛んでいるみたい・・。

エンジンの音が大きくて良かった・・。胸の音も、何もかも吹き飛ばしてくれる・・。

 

上った坂を今度はくだり岸辺にバイクを停めると、「ほら」と真風がポカリを差し出してくれました。

「二日酔いなんだろ?」

「ありがと」

冷たいポカリが涼やかに喉をとおります。二日酔いだけじゃないんだ、本当は君の背中に酔ってる。そんな風に言えたら・・。

でも、知っているのです。水産学校の後輩で、漁協に勤務しているとびっきりかわいくて気立てのいい女の子が彼を慕っていること。その子と真風はお似合いと評判で、昨年の夏祭りでソーラン節を二人で一緒に踊ったこと。それをただ見ていたこと。男性から一人、女性から一人選ばれる夏祭りの踊り手には、将来結婚するというジンクスがあるのでした。

二人はこの海辺のまちで、この先、ずっと同じ時間を刻んでいく・・。そしていつか、彼は子沢山のいいお父さんになって、町のリーダーになるんだ・・。小さい頃、あれだけ一緒にいたのに、私との歯車はもう合わない。

でも今、この瞬間だけは、波の音と一緒に真風と同じ時間を刻んでいるのは私だ・・。

歯車は、今だけは一緒に回っている。

言ってしまおうか。でも何を?何を言いたいのだろう、自分は?

その前に、真風がぽつんと話し出します。

「おまえさ、昨日言ってたけど、仕事、大変なんだろ?」

「うん」

「でも、仕事、好きなんだろ?」

「うん」

「あのさぁ、おまえ・・、高校のとき、県大会でテニスの団体、優勝しただろ?」

「え?」

突然の話に驚きます。知っていたの?高校は別だったのに・・。

「進学校の弱小クラブが準決勝まで行ってるって、おまえががんばってるって連絡が来てさ、中学のやつらと一緒に見に行ったんだ、中央コートに」

「うっそ・・?」

その年、県大会は地元の町で開催され、地の利もあったのか私達の高校はトーナメントを勝ちあがっていったのでした。

「団体戦で2組めのペアが負けて、三番目におまえのペアが出ていっただろ?あの時、応援のみんなが安心したのがわかったんだ。これで大丈夫だって。」

「それなのに接戦になって、おまえ、負けそうになるしさ、観ている方もあせったんだからな」

「でも、ちゃんと勝って、やっぱり決勝も接戦で、それで最後勝つしさ。」

おまえ、絶対に負けないんだなと思って。あいつ、すげぇって俺達、帰ったわけ」

まさか、見ていてくれた・・。

「だからさ、その仕事、おまえ、負けるなよ。しっぼ巻いて逃げだすようなたまじゃないだろ?」

途中から、気恥ずかしくて嬉しくていたたまれなくてうつむいてしまった頭を、ぽんぽんっと優しく叩かれたような気がします。

涙が一粒、つつーーーと溢れて頬の上を滑り落ちるのがわかりました。一粒、二粒、いえ、もっと。次から次へと落ちる涙。張り詰めていた心が涙でほころぶように。

「ほら」

渡されたポケットティッシュで涙をふき、派手に鼻水をかみ、泣き笑い。

かっこ悪い・・。でも、かっこ悪くてもいいのか・・。かっこ悪くても本当はいいんだ。

 

「真風」

思い切って頼んでみよう。

「もう一回、バイク乗せてよ。海岸線を上がっていくとこ、空を飛んでいるみたいで、もう一回行ってみたい。」

にやっと笑ってヘルメットを渡す真風。風を切ってスピードがぐんぐんと上がります。何もかも笑い飛ばしたくなる爽快さ。

「もっと飛ばしてよ!」

「おまえー、怖がっても途中で降ろしてやんないからな!」

ぐーーーん。スピードを上げて海岸線を駆け上がる大型のバイク、真風、私、そして風。

今、この瞬間だけは私達の時間は一緒に確かに刻んでいる。それでいい。

日が翳り、抜けるような真っ青な空に少しだけ群青色が混じる。その空に向かって飛んでいくようなバイク。

ありがとう、真風。私、やっぱり負けないよ。

(完)

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うっわー、真風さんとの関わりはmiyakogu心の妄想劇場として、後はほぼ実話やーーーーん?!(恥)

中学生娘(卒)に、このプロットを語って見せたところ、いつもの「おおーー!」と嬉しそうな顔とは違い、「あーー」と悟りを開いたような表情です。

あれ、反応薄い?あかんか、これ?と思うmiyakoguに、「今のお母さんが、真風さんに言ってほしいことやんね」とずばりと指摘されましたね、ええ。

いいの!これで3月を乗り切ったから!皆さまも真風さんのハネウマライダー乗りたいよね?!

あとね、私は「勝ちたい」んじゃなくて、「ここで負けたくない」「引き下がりたくない」って気持ちが強いと自覚しました。負けず嫌いなんですね、アラフィフになっても・・、ばか・・(-_-)。

んじゃーー、家族でお花見行ってまいりまーーす(^^)。←休日に家族とともに過ごす時間を再開中。